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2024.8.10 『上春別』(カミシュンベツ・179m)  風車のある風景の中で

 

 週末の土曜日、

日本海側の望来で広く美しい風景を堪能した後、

そこから見えていた風車群の近くに行き、

今度は風車のある風景を楽しむことにした。

 石狩市厚田区望来から、

道々527号線にのりかえて当別方面に向かうと、

山間部へと入り、

やがて道が大きく蛇行を始め、

峠状の地形となる。

その地形の最上部で砂利道に入った。

そこに巨大な風車が建つ。

大きなプロペラを備えた風車は、

その高さが数十メートルに及ぶ。

 砂利道に入ったところを駐車地とした。

この道にゲートがあるわけではないが、

広い風景の中に、

巨大な風車が建つ風景を眺めながら歩きたい。

風車の形状こそ違うものの、

なんだか「風の谷のナウシカ」を思わせる世界が広がる。

道は北東方向へと続き、

その先にはもう一基の風車が建つ。

また、南側にはやはり風車のプロペラが、

4基分見えている。

なかなか見られない景観だ。

 正面の風車手前でチェーンが張られて、

関係者以外の進入を拒んでいる。

そのチェーンのすぐ手前で、

右手の作業道に入った。

この作業道が雑草に覆われ、

ひょっとすると短パン姿では突破できないかな?

と危惧していたのだが、

何の目的があるのか、

きっちり草刈りされていた。

そしてそれに入ってた行くと、

巨大風車の真下を通り、

頭上でうなりを上げながらプロペラが回っていた。

それを見上げていると、

一種の恐怖さえ覚える。

更に「あのプロペラの先端に体を縛り付けられたなら、

恐怖のあまり狂い死にしてしまうだろう」などと、

誠にバカげたことを想像してしまった。

それとは別に小高いこの辺りからは、

北から西にかけての広い風景が見渡せ、

実に気持ちがいい。

 草付きの作業道は、

やがて砂利の新しい林道に吸い込まれた。

これは「望来林道」で、

一昨年新たに開削されたものと思われる。

どこまで続いているのかは不明だが、

これを利用して「上春別」の基部まで行く。

 真新しい林道は快適に歩を進められるが、

とにかく暑い!

途中で現れるゲートは、

開放されたままになっていた。

「これじゃ意味ないだろう」、

と思われたが、

恐らくその遥か手前の林道入口にゲートがあり、

それが閉じられているので、

こちらは開放されたままになっているのだろうと想像した。

林道の路面に最近車が走行した痕跡が、

全く残っていないので、

その想像は的を得ているだろう。



 駐車地から2.5kmほどで、

目指す「上春別」(四等三角点)の基部に達した。

2.5kmと言えば、

山歩きとしては非常に短い歩行距離だが、

この日の暑さではずいぶん長い距離に感じた。

そして基部には達したものの、

濃い笹を漕いでのピークは遠慮してパス!

かわりに林道を更に奥へと進んでみた。

するとその位置はもう、

『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)の、

航空自衛隊レーダー基地がすぐ近くに見えるところだった。

しかし新しい林道は更に奥へと続いており、

興味津々だったが、

適当なところで引き返した。

 復路に入ると暑さで疲れた身体が重く、

一歩一歩歩を出すのも辛い。

なんだかやっとの思いで、

巨大風車まで戻った感じだ。

そしてまた恐怖を覚えるプロペラをしばし見つめ、

再び無意味な想像を重ねた後、

直線的な砂利道を歩いて駐車地へ。

汗だくの身の着替えを済ませて車を走らせた。

そこで外気温計を確認すると32℃!

つれえわけだぜ~

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2024.8.10 『嶺泊』(ミネドマリ・219m)  広い景色と涼を求めて・・・

 昨日の朝自分のベッドで目覚めると、

なんかどよんとして、

疲れがずっしりと残っている感じだった。

仕事の疲れなのか、

暑さのせいなのか?

我が家は5年ほど前、

1階にエアコンを付けたものの、

2階にはないので、

私の2階の寝室は窓を全開にし、

扇風機のスイッチを入れたまま寝る。

この扇風機の風が疲れるのだろうか?

とにかく寝た気がしない。

 この週末はHiromiが女子会登山で地方に出かけたため、

単独行動となる。

しかし暑くて全くやる気がしない。

とにかく軽装で登れる山を選定することだ。

そこでこの日は風通しが良く、

広い風景を眺められる日本海側へと出かけた。

 国道231号線を走り、

厚田区嶺泊地区で林道に入った。

しかしこれは林道ではなく、

農道なのかもしれない。

これに入って行くと、

別荘地のようなところを通り過ぎる。

道外からの移住者が多く住んでいるようだ。

そんな光景を眺めて奥へと進み、

国道から3kmほど入った地点にある、

廃屋横を駐車地とした。

この先もゲートはないが、

周囲の風景が美しいところなので、

あえてそこから徒歩とした。

 歩き出すとすぐに伐採地が現れる。

そこに立ち寄り広い風景を眺めた。

ここの緑は伐採地ではなく、

元々原野だったのか、

あるいは放牧地だったのか?

木の切り株が見当たらないので、

伐採地ではないようだ。

 再び林道に戻り、

広い風景を眺めながら歩く。

この辺りは『阿蘇岩山』(一等三角点・418m)の、

すぐ西側に当たる。

予定の「嶺泊」のピークへは後ほど上がることとし、

まずはそれを通り過ぎて、

もう一つ奥の原野へと向かった。

直線的な林道の奥で、

荒れた作業道に入る。

そして雑草にまみれた作業道の奥に、

素晴らしい草原の風景が広がった。

とにかく広くて気持ちがいい!

南に風車の風景が見える。

この風車の風景も私は好きだ。

草原をしばらく歩き、

南側の風景を眺めて引き返した。

西側にはこれから復路に入って立つ、

「嶺泊」のピークが見えている。

その後一旦林道に戻って、

復路で三等三角点「嶺泊」のピークに上がった。

三角点は古い金網の中にあるのだが、

前回それを探しても見つけられなかった。

今回は軽装なのでパス。

この金網はいったい何だったのか?

 ここで日本海の風景を眺め、

林道に戻って駐車地へ。

今回が私にとって今年100回目の山登り。

これで年間100回以上の山登りは、

24年連続達成となった。

暑くて歩くのがきついが、

せっかくの好天だ、

好きな風景を眺めるため、

もう一座に寄りましょう!

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2024.6.29 「365mピーク」(上砂川)  ジギタリス咲く丘で・・・

 先週末の土曜日は午前中赤平市で、

素晴らして晴天の下『イルムケップ山』に登った後、

上砂川町に移動した。

上砂川町から奈井江町に抜ける道々を走り、

「上砂川トンネル」を抜けて少し下ったところで、

「上砂川橋」を渡る。

この橋を越えたところに林道の入口が現れる。

入口にはチェーンゲートがあり、

ふだんは施錠されているのだが、

この日は鎖が外され、

中で作業されていることを伝えるのぼりが立てられていた。

また、この林道入口の道々沿いには、

運よく駐車帯が設けられていたので、

これを駐車地とした。

ここで登る「365mP」には、

林道を1kmほど利用したのち、

藪に入ってピークを目指す予定だ。

 日差しが強く、

もう昼近かったので暑い!

そんな中で林道を歩いて行くと、

すぐに重機と木材集積場が現れた。

明らかに林業が活動しており、

奥で伐採作業が行われている。

そういう作業の邪魔にはなりたくないので、

いざとなればいつでも藪突入の覚悟で歩を進める。

しかし、予定の地点までは林道を利用できた。

ただ、そのすぐ向こうで重機が1台、

林道の整備をしていた。

そして我々が藪に入るとすぐ、

重機のオペレーターが駆け寄ってきて、

「すみませ~ん、ゲートが開いていたから入ってきたんでしようが、

今工事が終わったので重機を下げてゲートを施錠します」、

と言ってきた。

それに対して私が応えた。

「林道に車は入れていない。道々沿いに置いて来たよ」

すると「ああそうですかぁ!」と言って終了。

 暑い中での藪漕ぎはきつい!

しかし距離が短く、

ほどなく稜線状の尾根に上がった。

ここからしばらくほぼ北に向かう。

藪は薄くなって歩きやすい。

そして東には「西山」(543m)と、

広い伐採地の風景が広がる。

またその奥には遠く、

直前に登った『イルムケップ山』が見える。

 藪中の尾根を進んで行くと、

「365m標高点」過ぎて、

突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

これよ、これ!

この突然の感動を得るために、

わざわざ藪漕ぎでここに上がった。

この場面にHiromiも、

「わぁ~っ!!」。

 伐採地に出ると、

すぐ目に入るのがジギタリスの花だ。

この伐採地にはすごい数のジギタリスが咲いている。

花なぞ調べてみることもないのだが、

この度はネットでちょっと調べてみた。

するとジギタリスの原産国は、

ヨーロッパ、西アジア、北東アフリカで、

毒性があり薬草として利用されているらしい。

また和名は「キツネの手袋」だそうで、

この和名は知りたくなかった。

 素晴らしいジギタリスの花を楽しみながら、

広い伐採地で遅めの昼食としたが、

私は暑さと体力消耗で、

もう何も口にしたくなかったが、

カップ麺だけをなんとか流し込んだ。

 昼食の後はそのまま伐採地を下り、

軽い藪漕ぎを経て道々の「上砂川橋」に下り立った。

すると駐車地は目の前だ。

今年もいい花見ができてよかったと、

Hiromiと満足の帰途に着いた。

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2024.6.29 『イルムケップ山』(865m)  青空と大地の中で

 

 先週末の土曜日は、

全道的に晴天の予報。

そこで景色の良い山へと出かけることにし、

この朝Hiromiを迎えに行き、

高速自動車道を利用して赤平市へと向かった。

そして赤平市百戸東で、

道々から左手の農道に入った。

この農道への入り口に、

「イルムケップ登山道」と書かれた、

黄色い支柱が立っている。

はじめは舗装された農道に入り、

2kmほど走ると分岐が現れ、

砂利道の林道となる。

この林道は左に入ると、

「右ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「大谷沢林道」で、

分岐を直進すると、

「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「奥大谷沢林道」となる。

『イルムケップ山』を目指すには、

「奥大谷沢林道」を利用する。

ただこの辺りは林道や作業道が、

複雑に走っているので、

なかなか判断に迷う場面が多い。

 道々の入口から約6km走ると分岐が現れて、

左は施錠されたチェーンゲート。

また直進もチェーンゲートが設置されているのだが、

2年ほど前からチェーンがはずれたままになっている。

いつもはこの分岐から歩いているのだが、

今回は暑さとその後の予定を踏まえ、

430まで車を上げることにした。

しかし、高度を上げると言っても、

小さなフィットに乗り換えたものだから、

これが頼りなくてねえ。

路面の凹凸にすぐ腹を擦ってしまう。

おっかなびっくりのスロー運転だ。

 Co.430辺りには広い伐採地が広がっている。

我々はこの伐採地の風景が好きで、

スタート時から素晴らしい風景を楽しみながら歩くことになる。

またこの朝は快晴だったので、

更に景色が美しい!

 美しい風景の中を、

気持ちよく歩いて行くのはいいのだが、

Hiromiがいつものように猪突猛進でねえ、

写真を撮れなくなってしまう。

もうちょっと景色を楽しみながら、

ゆっくり歩いてもいいんじゃねぇ・・・

 伐採地の風景が最終段階になると、

右前方に目指すピークがはっきりと確認できる。

そして登山口に達し、

笹の登山道に入る。

登山道は笹が刈られていた。

「イルム山の会」の方々による整備作業だろう。

誠にありがたく、

深く感謝を申し上げたい。

ただ中間より上では、

笹の茎が中途半端な高さで切られているものが多く、

その切り口が肩や腹部に突き当たるので、

ちょっと難儀する場面が重なった。

 最後は全く見通しの効かない笹をかき分けて、

『イルムケップ山」(三等三角点:三又山=ミマタヤマ)。

広い頂上からは、

ほぼ360度遮るもののない風景が楽しめる。

また、このピークの東側に見えるのは、

地理院地図にその山名が載っている「三又山」(ミツマタヤマ)で、

こちらは二等三角点を有し、

その点名が「三又沢」(525m)となっている。

 気温はかなり上昇していたが、

爽やかな風が吹き抜けるピークで休んだ後は、

また笹の中に潜り登山口へ。

そして直線的な林道を歩きつつ、

伐採地の美しい風景を楽しみながら駐車地へ。

この山に登るときは、

いつも晴れている気がする。

いや、晴れているからこの山を選ぶのか?

納得の山行を終えて、

長い林道をそろりそろりと運転して下って行った。

 

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2022.11.26 『神威岳』(かもいだけ・467m)  不思議、雨が上がった!

 

 この週末はToshiの「還暦祝い」で、

「ハイランド富良野」に宿泊予定だった。

それでその前に寄り道して、

久しぶりに3人で藪山に登ることにしていた。

ところが天気が悪く・・・

 土曜日の朝まで天気予報とにらめっこを続けたが、

どうしても雨から逃げることはできない、

とあきらめて、

歌志内市の『神威岳』に登ることにした。

そこならば足元のきれいな、

アスファルトの駐車場があり、

登る距離も短い。

 土曜の朝Toshiの車を我が家に置いて、

Hiromiを迎えに行った。

3人で登るのは今夏の「空池山」(夕張市)以来だ。

車中では久しぶりに会ったToshiと、

Hiromiの会話がはずむ。

途中コンビニに寄り、

早めの昼食を摂った。

そして冬季はスキー場となる『神威岳』麓の駐車場へ。

駐車場からできることならば、

足元のきれいな車道を登って行きたいが、

地形図によるとひどく遠回りで車道がつけられている。

しょうがないので、

雨が小降りになるのを待って、

スキー場のゲレンデを登ることにした。

 12時ちょうどまで待ち、

雨が小降りになったので、

意を決して雨具を着用。

そしてすぐ上のゲレンデに出た。

するとどういうわけか、

突然雨が止んだ!

「ラッキーっ!」とばかりに、

スキー場の広い斜面を登って行く。

相変わらずToshiとHiromiの会話は絶えない。

 スキー場の滑走斜面は、

既に草刈りが終わっていた。

と言うことは、

今年も営業をするということか?

一時閉鎖されたスキー場だったが、

昨シーズンは営業を再開したような・・・

 滑走斜面をグイグイ登って頂上部へ。

広い頂上一帯には、

大きなアンテナを備えた中継設備がいくつもある。

その中に三等三角点「神威岳」

結局スタートしてすぐに止んだ雨は、

その後降り出すことはなく、

斜面を下って駐車場に戻ると、

すぐにポツポツと降り出し、

それが次第に強い降り方となった。

あまりにもできすぎた幸運は、

晴れ男Toshiの力か?

 夕方のチェックインまで時間があったので、

歌志内市から赤平市、

そして芦別市から富良野市へと走る間に、

気になる林道のいくつかを見て歩いた。

その後15時半「ハイランド富良野」にチェックイン。

さて、敏の「還暦祝い」の始まりですよ!

 

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2022.7.16 『石山』(237m)  54年ぶりに訪ねた石の山

 土曜日の朝は雨竜町の田園地帯で目覚めた。

心配した雨は後に降り出すようで、

とりあえずは心配なさそうだった。

ところが、どうにものらない。

四季を通じて年間200回を超える山登りを続けていると、

ある日突然何の前ぶれもなく、

ただただ全く気持ちが前に向かないことがある。

それでどうしたものかと思ったが、

登ることが身体に染みついている身、

そのまま帰るわけにはいかないので、

とりあえず滝川市にある我が家の墓を見に行き、

その道中で思いを巡らせた。

我が家の墓が数年前に、

何者かによって傷つけられた。

それでたまに確認しなければならない。

墓石の写真を撮って女房に報告。

異常なし!

そしてやる気のない朝思いついたのが、

この日の『石山』だ。

 『石山』は砂川市の最も滝川市寄りにある里山だ。

麓には「子供の国」の広大な敷地が広がっている。

私がこの山に初めて登ったのが、

14歳(中学2年)のときだ。

栗山町の里山を見ながら幼少期と、

小学生いっぱいを過ごした後、

小学校の教員だった父親の転勤で滝川市に引っ越した。

そして滝川でも目はすぐ山に向き、

増毛山地や樺戸山地の風景を楽しんだ。

そこで反対側に位置する『石山』も眺め、

「この山なら登れそう」と目を付けた。

友達一人を誘い、

現在「子供の国」がある方とは逆の、

北側の牧草地まで自転車で行き、

牧草地を縦断して藪に入って登った。

結構な笹薮だったことを記憶している。

藪を越えたピークには小さな木造のヤグラが建っていた。

もう54年も前の話しだ。

 

  『石山』麓の公園施設に入って行くと、

登山道の入口があった。

広い舗装道路なので路肩に駐車できるが、

そこは管理された公園故、

どこでも勝手に駐車するわけにはいかない。

登山口を過ぎて200mほど行くと、

キャンプ場の広い駐車場があったので、

その隅に駐車させていただいた。

 歩き出すとキャンプ場の周りに、

どういうわけか山沿いの田園地帯で見られる、

「電気柵」が張り巡らされていた。

ヒグマからキャンプ場利用客を守ろうと言うのだろうか?

 登山口に着くと「立ち入り禁止」の貼り紙だ。

6月12日にヒグマが目撃されたとのこと。

半径50kmをテリトリーとして、

常に動き回っているヒグマが、

まだそこにいるはずもなく・・・

自己責任で中に入った。

しかし管理された公園故、

管理者側の人間に見つかりたくはないので、

極力隠密行動だ。

 予想よりずいぶん薄い藪が続く中の登山道は短く、

30分も歩くと広い頂上広場に出た。

そこにはニ等三角点があった。

そして大きな展望台施設だ。

開放されていたので階段を登ってみた。

100段以上の階段を上ると、

グルリ360度の景観を楽しめる施設だった。

この景観も54年前と比べてみたいものだ。

また下に下りて『石山』のおいたちなるものを拝見。

そこで我々が登った54年前より、

はるか昔石切山として栄えたことを知って驚いた。

全てを納得して下山。

 やる気のないこの日、

54年ぶりの『石山』に登ってみて本当に良かった。

満足の一座を得て帰途に着いた。

 

 

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2022.7.2 『イルムケップ山』(864m)  ガスで展望は望めなかった

 

 土曜日はHiromiの希望に沿って、

『イルムケップ山』に登ることにした。

この山に登るときは、

四季を通じていつも晴れていた。

ところが今回はガスの中で残念。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

ゆっくりと赤平市に向かった。

低く重苦しいガスが山々を覆っていたので、

急いで行ってもガスに湿った笹に下半身を濡らされる。

 赤平市百戸町東から、

「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる林道に入った。

すると百戸町北で分岐が現れ、

それを左に入ると、

「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、

「大谷沢林道」となり、

これが『イルムケップ山』への正規のルートと思われる。

しかし私は分岐を右に入り、

「奥大谷沢林道」をゲートまで進んで登ることにしている。

 「奥大谷沢林道」をゲートまで進み、

林道脇に駐車した。

いつもきっちりかけて施錠されているチェーンが、

この日は下に落ちていた。

奥で作業でもしているのか、

あるいは山菜シーズンで開放されているのか?

 9時30分、スタート。

空気は湿気を感じるものの、

日が照らない分涼しい。

はじめは直線の長い林道を進む。

そして右に大きくカーブし、

Uターンをするようなかたちで、

高度を上げながら戻るように進んで行く。

これは下山時ショートカットするべきと、

辺りの植生を伺いながら歩く。

 歩き出して2kmちょっとで、

広大な伐採地が現れる。

伐採地はまず右手に広がり、

その後左手に現れることになる。

私はこの伐採地の風景が見たくて、

「奥大谷沢林道」から入ることにしている。

しかしその待望の伐採地風景も、

重苦しい空と湿った空気の中で、

いつものような爽快さは感じられない。

 左右に広がる広大な伐採地を過ぎると、

林道は一旦針葉樹林の中に入る。

そしてまた右手に伐採地だ。

するとそこで伐採地内の草刈り作業が行われていた。

この時点でゲートのカギを外したのは彼らだと判明した。

そんな作業風景の向こうに、

ガスに隠れた『イルムケップ山』の頂上部が見えてくる。

 ゲートから約4.5km歩き、

『イルムケップ山』頂上部の基部に達した。

ここからは登山道となるのだが、

昨年ひどく笹に覆われていたことを思い出す。

ところが今回は笹刈りが行われた後だった。

これには助けられた。

地元「イルムの会」の方々によるご尽力と推察する。

この場にてお礼申し上げます。

ありがとうございます。

ところがそんな陰の努力に水を差すような出来事が!

笹の茎にかぶせるように挿された栄養ドリンクの瓶。

他にも飲み干したジュースのペットボトルが、

同じように笹の茎に挿された場面も複数。

これはいったい誰の仕業だ!?

山登りをする者の行いとは思いたくない。

この辺りはタケノコ採りでにぎわうようだから、

おそらく山菜採りの連中の仕業だろう。

山菜採りの連中はとにかくマナーが悪い。

使用した雨具や長靴が捨てられているのをよく目にする。

 11時15分、『イルムケップ山』(三等三角点:三又山=みまたやま)

ガスに包まれた頂上からの展望はなし。

ただ、コウリンタンポポが咲いており、

なごませてくれた。

コウリンタンポポは繁殖力が強く、

平地でも随分目にするようになった。

 簡単な昼食を済ませて下山開始。

林道に下るまでに、

数本のタケノコを採った。

中途半端な量なので捨てると、

Hiromiが慌てて拾い直してザックに入れた。

 また長い林道を下って行く。

下山の伐採地も重苦しい空の下、

暗いままで残念だ。

伐採地を過ぎて藪に入り、

ショートカットして下部林道へ。

そして13時30分、駐車地。

スタート時に開放されていたゲートは、

既にチェーンが張られていた。

伐採地で草刈り作業をしていた人たちの姿がなかったので、

既に作業を終えて山を下りたのだろう。

 日の長い季節の中で、

まだ時間があるのでもう一座へ!

 

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2022.4.23 『別狩岳』(北・726m)~『羅宇根』(らうね・565m)  豊富な残雪を楽しむ

 この週末の土曜日は、

久しぶりに北の『別狩岳』を目指すことにした。

この山は積雪期にしか登れないが、

アプローチ地点の国道451号線には、

駐車できるところがない。

国道の両側は除雪車で跳ね上げられた雪が、

うず高く積み上げられているのが常だ。

とても路上駐車をする気にはなれないので、

この時期まで待つ。

先日『萌留山』に登った帰り、

ここを通り駐車スペースができたことを確認していた。

林道入り口の雪が若干融けて、

ギリギリ一台分のスペースができた。

また、やはり雪が多く、

全てがまだしっかりとした雪の下にある。

 8時40分、国道脇の駐車地をスタート。

分厚い雪の下となっている林道を歩く。

1kmちょっと歩くと、

「五番川」に架かる危なげな橋に出合う。

『別狩岳』へのアプローチは、

ここが重要なポイントとなる。

林道を歩いて行くと、

自然に橋を渡って「五番川」の左岸を歩くことになるが、

左岸を行くと尾根への取り付き点がある右岸へは、

二度と戻れなくなる。

この橋の上流にはもう橋がない。

水量が多いのでスノーブリッジもない。

それですぐ右岸に取り付く。

そして右岸沿いに進んで行くと、

堆積した雪が垂直に近い状態で、

川面に突き出している部分があるので、

それは辛抱して高巻く。

 9時55分、橋から2km弱で、

予定した尾根の取り付き点に到達。

ここから地形図上の「628m標高点」を目指し、

標高差400mの急登となる。

この登りがルート中最大の難所だ。

Hiromiがこの日も元気に、

そしてガンガン先を行く。

急登のピッチが速いのよ!

Hiromiとの間隔が広がりすぎると、

写真を撮れなくなるので、

極力着いて行こうとはするが、

ジリッ、ジリッと間隔が広がってしまう。

しかし何とか高度を上げ、

10時40分、「628m標高点」。

眼下に歩いてきた「五番川」ルートが、

そっくり見下ろせる。

そしてここからは広い稜線歩きとなる。

しかし風が強い!

稜線を歩いていると急に風が強くなり、

Hiromiなんか飛ばされるんじゃないか、

と心配になる場面も。

 強風に耐えながら歩いて行くと、

左手に目指す『別狩岳』の頂上部が見えてくる。

登行意欲を掻き立てられる山容だ。

ピークが近付くにつれ、

稜線は左に弧を描くようになる。

すると頂上は近い。

春のチリをかぶって変色した稜線は、

頂上近くで細くなり、

先に到達したHiromiが万歳!

11時25分、『別狩岳』(ニ等三角点:別狩岳)

風が強いので長居はできない。

しかし素晴らしい眺めだ。

ただ小雨交じりの雲に覆われているのが、

少々残念だった。

ピークから下った風のこないところで昼食。

 昼食後再び歩き出して、

広い稜線上を「628m標高点」まで戻り、

そこから尾根を下降せず、

更に稜線を直進しながら高度を下げた。

そして12時20分、三等三角点「羅宇根」

初めて立つ三角点から来し方を振り返ると、

随分下ったもんだ。

 さて、ここからは目で見て、

適当な尾根を選んで下る。

どこも傾斜のきつい尾根だが、

雪が緩んでしっかりとかかとを打ち込めるので、

滑落の心配はない。

それどころかHiromiは、

そんな下降が大好きで、

「楽しい!」を連発する。

そして問題なく「五番川」に下った。

この頃になると雨が強くなり、

非常に不快だ。

淡々と歩き、

13時40分、駐車地。

雨と強風には見舞われたが、

終わってみれば素晴らしい山行だった。

Hiromiともども満足して帰途に着き、

いつものように「反省会」!

 

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2021.8.18 『上幌倉』(かみほろくら・429m)  雨の中の急ぎ働き

 昨日の朝、赤平市赤間地区で目覚めると、

既にポツポツと雨が降り出していた。

前夜の予報ではもう少しあとで降り出すはずだったが・・・

いずれにしても雨は次第に強くなる予報なので、

朝パッと登って帰ることにした。

二泊の準備をして出かけたんだけどねえ。

 赤平市西豊里から林道に入り、

雨が降っているので220mまで車を上げた。

そしてスパイク長靴に雨具着用でスタート。

気温は17℃でいい感じだ。

この山には昨年Hiromiと訪れたことがある。

しかしHiromiが草に被れた直後だったので、

藪の手前でリタイアした。

もう古くなった林道を登って行く。

斜度があるためグイグイ高度を上げ、

背後には雨に煙る赤平市の風景が広がる。

330mで伐採地に出た。

前回はここまでだった。

伐採地からは滝川市方面が望まれるが、

この日は雨模様なのではっきりしない。

伐採地を越えると新たな作業道が開削されていた。

伐採はまだ上部へと続けるらしい。

そして作業道が切れて藪へ。

最初は笹が激しく諦めかけたが、

戻って位置をずらしてみると、

いくらか薄くなったので再び突入。

するといくらも進まないうちに、

ポッコリと作業道に出た。

整備された立派な作業道だ。

これはいったいどこから入り、

どこへ抜けていくのだ?

作業道と交差して再び藪へ。

しかしこれもわずかな距離で、

ピーク付近に上がった。

あとは三角点を探すだけだが、

すごいイタドリの海だ。

雨に濡れたイタドリをかき分けていくと、

突然前が開けて大きな反射板が現れた。

これは予期していなかった。

急に広くなった中で標石を探す。

これがなかなか見つからなくてねえ。

探す範囲を間違っていた。

それに雨の中で鬱陶しくて、

焦って結論を出そうとしていた。

そんな状況の中、

三角点標石は反射板の裏側にあった。

三等三角点「上幌倉」

気になっていた三角点に立ててよかった。

あとは雨が降りしきる中を淡々と下る。

伐採地から見る雨の中の遠景も、

幻想的でなかなかいいものだ。

しかし駐車地に着いてからが大変だった。

藪漕ぎで汚れた衣類の処理に、

伐採地を歩いたスパイク長靴の粘土落とし。

しかもその作業を、

雨の中でやらなければならないという不快さ。

だから雨降りは嫌なんだよねえ・・・

早い時間だったが迷わず帰途に着き、

昼前には自宅に帰り着いた。

ホッ・・・

 

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2021.8.7 『イルムケップ山』(864m)  暑さにはかなわねえ~

 昨日も暑い予報に、

少しでも風通しのよい山へ、

と思って『イルムケップ山』を選定。

昨日の朝Hiromiを迎えに行き、

赤平市へと向かった。    

世の中夏休みシーズンとあって、

主要な道路は車が多かった。

赤平市茂尻から百戸地区へ。

そして「ペンケキプシュナイ川」に沿って伸びる、

「奥大谷沢林道」に入った。

『イルムケップ山』へは、

通常「右ペンケキプシュナイ川」に沿う、

「大谷沢林道」から登山口を目指すようだが、

私は1本東側の「林道」を利用する。

理由は伐採地を通って、

『イルムケップ山』を目指せるから。

伐採地の広く美しい風景は見逃せない。

ただ昨日は前回利用したこの林道への記憶が曖昧で、

駐車地にたどり着くまで、

少々時間を要してしまった。

伐採地が見えた地点を駐車地として、

11時25分スタート。

この日もスタート時点から暑い暑い!

前2日も暑い中を歩き、

ただでもきつい身体が、

初っぱなからバテ気味だ。

しかしHiromiは「暑い」と口にしながらも、

ルンルンで足取りが軽い。

間もなく広く美しい伐採地の中の1本道に出ると、

Hiromiのテンションが上がる。

「やっぱり伐採地はいいねえ!」

そしてそこからは目指す『イルムケップ山』の、

頂上部が見えている。

その距離が今の私にはやけに遠く見え・・・

伐採地を過ぎると、

針葉樹林の中を行く。

日陰になる分若干涼しさを感ずるも、

暑いものはやはり暑い!

針葉樹林の中の1本道を詰めて、

12時ちょうど、登山口に至る。

そして登山道に入るが、

笹がかなり被って足元が見えない。

こういう藪になると、

Hiromiはいつも「先をお願いします」

と言って後ろに下がるのだが、

この日は何も言わずに、

黙々と笹を漕いでいく。

私のバテた様子を見て、

気を遣ったのだろう。

しかし、ホントにバテてるの、私。

もう暑くてきつくて、

立ち止まって呼吸を整えながら水を飲む。

そして少し歩くと、

また立ち止まって同じことを。

更にまた歩き、

立ち止まって同じことを。

とにかくヘロヘロだ。

毎回ヘロヘロ話しをすることになるが、

強がってみてもしかたないしねえ。

 何度か立ち止まりながら歩を進め、

ようやくたどり着いた頂上に。

12時50分、『イルムケップ山』  (三等三角点:三又山)

そのまま三角点標石の上にへたりこんだ。

いやあきつかったあ!

これまでに4,100回を超える山登りの中で、

一番きつかったかもしれない。

頂上はさすがに風通しがよいものの、

その風が温かく休まらないのよねえ・・・

食欲もないが、

塩分補給のためにカップ麺をすする。

そんな私を目にしてHiromiが言う、

「また弱ったふりしてえ」、

「昨日の怪我もわざとじゃないのかあ!?」

こいつにいつか殺される!

そんなHiromiはバカだから、

「気持ちいいなあ。ここにトンテ建てて寝たいなあ」

わかる、トンテ?

口から飛び出した言葉がひっくり返った!

頭の中では「テント」と言っている。

頭のネジがどこか狂っているHiromiだ。

下山は登りよりはるかに楽だ。

藪の登山道を下って林道へ。

下山は楽なのだが、

前日打撲した左大腿が痛む。

午後の日差しを浴びて、

また違った雰囲気の伐採地を歩き、

14時25分、駐車地。

このときの外気温は34℃。

この3日間いずれも30℃を大きく超えていた。

辛くてたまらないのは、

この気温のせいか、

それとも歳のせいか・・・?

この後滝川市にある墓に寄り、

滝川市の「ふれあいの里」で入浴して、

新十津川町に向かった。

そして総進地区から、

林道「総学線」に入って車中泊とした。

 

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