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2023.1.29 『於兎牛山』(おそうしやま・392m)  快晴じゃないの~

 「石狩湾周辺で大雪の可能性」と言われていた、

週末の予報だったが、

とうとう土日とも降らなかった。

だったら出かけたいところがあったのに、

相変わらず当てにならない天気予報だ。

それにしても「大雪」が、

全く降らないってどういうこと?

当てにならない予報でも、

予報通りに降られるより、

降らない方がはるかにましだけどねえ。

 日曜日はまた一人だったので、

「安近短」と言うことで、

由仁町の『於兎牛山』に登ってきた。

この日も冷え込んで、

我が家の前が-12℃。

そして走り出して隣りの南幌町では、

-19℃まで下がった。

ずいぶん低温状態が続く。

 由仁町川端から「クオーベツ林道」の入口に向かった。

いつもの林道入口そばに駐車。

車外に出て準備を始めるが、

外気温がこの時点でもまだ-15℃と、

なかなか気温が上がらず、

すぐに手が冷えてしまう。

 「クオーベツ林道」は冬季も林業が活動しているようで、

ブルドーザでしっかりと除雪されていた。

その路面に大型トラックのタイヤ痕が残っていることから、

木材の搬出作業が続けられているものと推測する。

但しこの日は日曜日だったので、

作業が行われることはなく、

一台の車もやってこなかった。

 きっちり除雪された林道を歩くので、

スノーシューをザックにくくりつけてスタート。

平らな路面を快適に歩いて行く。

しかし気温が低いので体がなかなか温まらず、

手先が冷たくて痛い。

路面にはエゾシカのヒヅメの跡が無数にある。

そんなものをハンターが見たら、

喜んで大勢やってきそうで怖い。

ただ、通常は林業が活動しているので、

ハンターもまさかこの辺りでは狩りをしないだろう。

 歩き始めて1kmちょっとで、

「クオーベツ貯水池」に着く。

せっかくだから厳冬期の貯水池を覗いてみた。

水が涸れあがって、

雪に覆われた貯水池もまた美しい。

ここに満々と水が湛えられていた春先がなつかしい。

 貯水池を覗いた後、

林道をまたいで伐採地に入った。

伐採地の中の作業道を登って行くが、

ふと気が付くと快晴じゃないか!

青空の下で伐採地の風景が実に美しい。

また、広々として大変気持ちがよい。

それにしてもこんなに晴れる予報だったっけ!?

いやいや予報がどうでも、

晴れるに越したことはない。

 伐採地の美しい風景を眺めた後は、

突き当りより一段上の林道に上がる。

そして無積雪期と同様に、

林道を歩いて頂上基部まで進む。

途中樹木が切れたところからは、

苫小牧方面の工業地帯から、

札幌の『手稲山』までが、

かなり澄んだ空気を通して臨むことができた。

そんな中で苫小牧の工場から立ち上る煙が、

まっすぐにのぼっていたのが印象的だ。

 頂上基部で林道を離れて尾根に取り付いた。

これも無積雪期と同様で、

尾根筋を詰めて行く。

そして『於兎牛山』(三等三角点:「於壮志山」)。

そこでふと気付くと、

真新しい私製標識が木にくくりつけられていた。

ウサギと牛の絵をマジックインキで描いた、

ほんわかとした温かみのある私製標識だ。

作者の人柄が伺えるようで、

和ませて頂いた。

こういった私製標識を「よし」としない方がいる。

しかし私の個人的な意見を言わせていただくと、

何もないよりはあった方いい。

三角点を求めて歩き、

そのピークに何もないところばかり登っていると、

こういう標識を目にするとホッとするものだ。

ピークのみの限定的設置でもあるし。

それに対しピンテの乱用と残置は、

複数に及ぶものでゴミ扱いとなるため好まない。

 下山は頂上基部に下って間もなく、

西向きの尾根を下った。

最短で除雪された「クオーベツ林道」に当てるためだ。

尾根から沢筋に下って、

「クオーベツ貯水池」の上で「クオーベツ林道」に出た。

林道の除雪はまだまだ先まで続いているようだが、

いったいどこまで続いているのか気になるところだ。

 除雪されて歩きやすい林道を、

とことこ歩いて駐車地へ。

もう13時を過ぎていたが、

気温は-6℃。

日中の最高気温がこの程度だ。

この低温状態はいつまで続くんだろうねぇ・・・

 

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2023.1.28 『鳩ノ巣山』(622m)  ようやく静けさが戻った

 

 土曜日の朝はずいぶん久しぶりに、

新たな降雪がなかった。

ベッドから起き上がり、

カーテンを開いて窓の外を見て「ホッ・・・」。

それでまだ薄暗いうちに家を出て、

夕張に向かった。

あの大雪と猛吹雪の後、

夜間に至るところで除雪車が走り回り、

路面の凹凸を削ってくれたので、

ずいぶん走りやすくなった。

そんな中で夕張の積雪状態はどうなっているのか、

気になっていたので検証に出かけた。

 この朝はずいぶん冷え込んで、

我が家の前で-14℃と、

今季の最低気温を記録した。

しかし車で通り過ぎた隣りの南幌町では、

外気温が-20℃まで下がっていた。

まだ1月だもなあ・・・

 『鳩ノ巣山』にはずいぶん回を重ねて登ってきた。

この日帰宅して記録を調べてみると、

初めて登ったのが2001年1月13日だった。

もう22年前のことだ。

そしてこの日の登行で42回となった。

いずれも積雪期で、

一度だけ無積雪期に登ろうとしたが、

暑い日だったうえに濃い笹にリタイアした。

樹木がなく笹に覆われた部分の面積が広い山なので、

積雪期に登るのがいいだろう。

また、回を重ねてきた故、

いくつかのルートから登ってきたが、

今回のルートが一番長くて楽しい。

他はルートが短く、

すぐに終わってしまう。

 夕張市鹿の谷山手町で、

狭い市道を入って行くと、

ところどころにショベルカーで雪を押し付けて、

車が入り込めるところがある。

今回は大雪と猛吹雪の後だったので、

このスペースができているか心配した。

しかし既に作業が終了していて助かった。

またこのアプローチ地点は、

旧夕張北高校のすぐ裏手に当たる。

 駐車地をスタートして、

北側に見える尾根を目指す。

ここには夕張が炭都として栄えしころの名残が見られる。

小さなスキー場だ。

ロープ塔が設置されていたようだ。

周囲には炭住が建ち並び、

子供たちの歓声が賑やかだったことだろう。

 雪面に最近人が入った形跡は見られない。

数年前ヤマッパーを連れて登ったところ、

その軌跡を頼りにゾロゾロヤマッパーがやってきた。

近くの『鬼首山』も同様で、

そうなると足が向かなくなる。

じっとヤマッパーの流行が収まるのを待つしかない。

まるでインフルエンザに感染した時のよう。

そんな『鳩ノ巣山』にも、

ようやく静けさが戻ったようでホッとする。

 尾根にのるとそれを忠実に登って行く。

この尾根は『鳩ノ巣山』から伸びる、

ほぼ南西向きの尾根だ。

まず地形図上の「417m標高点」に上がる。

樹木の隙間から遠くの風景が見える。

この後平たんな尾根を少し歩いて急登となる。

そしてそれをクリアすると、

一旦高度を下げて再び平たんとなるが、

今度は更にきつくて長い急登が待っている。

それを登りきると「480m標高点」だ。

この標高点がルート中のほぼ中間点となる。

その後ルート中唯一の針葉樹林の中を抜ける。

すると間もなく前方に、

純白のオープンバーンが広がる。

この斜面が『鳩ノ巣山』の象徴的なところだ。

毎シーズン斜度のある斜面には大きなクラックが現れる。

 純白の斜面を登って行くと、

背後には高度間に満ちた風景が広がり、

南には「レースイスキー場」の全景を見ることができる。

この日はスキー客が少ないようで、

リフトやゲレンデの人影がまばらだった。

 最後の急登を終えると、

あとは平たんな地形を500mほど歩き、

四等三角点「鳩の巣山」となる。

ただその平たんではっきりしないピークには、

もう何度も立っているのでカットして、

雄大な風景を眺めながら下山を開始した。

急斜面の下降は下界に吸い込まれていくようだ。

スキーに向いている斜面だが、

南向き故太陽光で雪がべたつくのも早い。

 急斜面をスノーシューで滑るように下り、

往路のトレースを伝って歩く。

往路では雲が多かった上空も、

このころになるとすっかり晴れ渡り、

新雪を豊富に抱いた木々が、

陽光に照らされて美しい。

 駐車地に戻っても人影はなく、

そこまでの車道上にも、

私の車以外のタイヤ痕は見られなかった。

この山、このルートに静けさが戻って、

本当に良かったと安堵して帰途に着いた。

 

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2023.1.27  スノーシューハイク  栗沢町の丘陵地帯で・・・

 

 昨日も朝起きると新たな降雪があり、

朝食後除雪に精を出した。

この朝の除雪が山へのモチベーションを、

ガックリと下げてしまう。

それでも何とかどこかへ、

と言うことで家を出た。

そして江別市から南幌町に入ると、

降雪量がグッと増えた。

こりゃあ遠くへ行ってもしょうがないから、

栗山で里山に登ろうと決めた。

ところが長沼町を過ぎ、

由仁町から栗山町に入ると、

降雪量が更に増えた。

おまけに除雪されておらず、

一歩農道に入り込むと、

30cm近くあるのでは、

と思われる新雪が道路を覆っていた。

舞い上がる粉雪が、

またラジエーター付近から舞い込むと、

トラブルの原因となるので、

予定した里山付近を通過して、

ゆっくり走って行く。

そして広い道々に出ると、

ようやく除雪車がきれいにした後だった。

こんな状態ではどこにも、

駐車できそうなところなんかない。

 道々30号線を栗山町から岩見沢市方面に走り、

栗沢町茂世丑地区で、

道々817号線に乗り換えて、

栗沢市街方面に走った。

その沿線には先日、

「最上山」をリタイアした際に利用した駐車スペースがある。

ただそれも新たな降雪の後となれば、

除雪されているとは限らない。

もしそこも駐車できなければ、

そのまま帰途に着くことにした。

そして現地に着くと、

誠にタイミングよく除雪された直後のようで、

きっちり車2台分の駐車スペースが確保されていた。

ただ、気持ちは既にそのまま帰途に着くことに、

大きく傾いていたので、

どうにもやる気が起きない。

先日ここで深いラッセルを強いられて、

リタイアしたことも気持ちを重くする。

しかしまあ、とにかく周辺の丘陵地帯で、

ハイキングを楽しもう、

と気を取り直して準備を始めた。

 先日「最上山」に向かった斜面とは、

道々を挟んで逆方向に取り付いた。

雪面はつい4日前の状態とはまるで違い、

あれほど深くスノーシューを飲み込んだ雪が、

既にかなり締まっていた。

まあ、歩きやすいとは言えないが、

先日よりはるかにましだ。

 辺りには広葉樹林が広がり、

その向こうに針葉樹林が見える。

大雪の後だから、

雪をどっさり枝に蓄えた針葉樹が美しい。

空がどんよりと曇って、

今にも雪が落ちてきそうに暗いので、

風景の美しさは半減だ。

ただこの辺りには伐採地が点在しており、

その広さとまっすぐに伸びた、

針葉樹の風景がまたいい。

そんな風景を楽しみながら歩き、

周遊ルートで駐車地に戻った。

 この週末はHiromiと別行動。

土日一泊で厚真町方面に向かいたかったが、

週末は石狩湾周辺で大雪の可能性があるという。

この「石狩湾周辺」という地域が指定されると、

私の住む江別市が含まれる。

従って遠出はできず、

必ず帰宅して除雪しなければならないということだ。

ああ嫌だ嫌だ。

しかしまだ1月だからしょうがないかぁ・・・

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2023.1.26  猛吹雪が続いたの後の雪下ろし

 

 今週は火~水曜日の二日間出勤して、

木曜日から休みに入った。

全国的に10年に一度と言われる大寒波に見舞われ、

私が住む辺りでも二日間吹雪模様が続いた。

そして木曜日の朝になってようやく晴れた。

毎日降り続いた雪で、

もう庭の雪を捨てる場所がなくなってしまった。

私の家の並びと向かい側の並びの、

あわせて9軒で同じところに、

排雪を依頼しているのだが、

毎週木曜日の夜中に行われるはずの排雪が、

今回は行われずに朝を迎えた。

ひどい吹雪だったので、

排雪作業は危険でできなかったのだろうと、

この朝も積もった雪の処理に出てきたご近所さんと話していた。

すると8時になって排雪業者がやってきた。

そしてガンガン作業を始めた。

もう雪捨て場がいっぱいになっていたので助かった。

 この日は猛吹雪の後のため、

どこへ行っても駐車場所がないので、

山へは行かず、

家で雪の処理をすることにした。

まず排雪業者が10時半まで作業を続けている間に、

物置の屋根の雪下ろしをした。

先日暖気が続いたせいで、

底に固い層があり、

重くてなかなかの手応えだった。

そして我が家の物置を終えると、

隣りの家の物置も雪下ろしをしてやった。

隣家は主人が単身赴任で遠方にいるので、

なかなか帰っては来られない。

 物置の屋根の雪下ろしを終えると、

家に入っていったん休憩。

しばらくすると排雪作業が終わったので、

女房と後輩の店に食事をしに出掛け、

その後買い物をして戻った。

排雪が終わって広々とした家の前の市道が気持ちいい。

 帰宅してすぐ外に出た。

今度は西からの強風によって、

屋根の東側に大きく張り出した雪庇の処理だ。

これをかたずけなければ、

下を歩いているときに落下すると、

大変な事故になる。

はじめはいつものように、

建物に取り付けてある梯子を利用して、

屋根に上ろうとしたが、

築28年になろうとしている我が家を思うと、

上っている途中で梯子が落下したら?

などという思いがよぎり、

屋根に上ることをやめて、

隣家が所有している雪庇落とし用の、

金属棒を借りて雪庇を落とした。

この棒でちょっとつついただけで、

大量の雪庇がドスンと落ちた。

自然落下寸前だったようで、

何事もなくてよかった。

あとは大量に落下した重い雪を、

広くなった市道脇に捨てて終了。

 いつも山歩きをしているのは、

世を忍ぶ仮の姿。

実のところは65歳でようやく住宅ローンを終えた家を守る、

ただのじいさんなのよねえ~

 

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2023.1.23 『最上山』(163m)  負けた負けた、大雪に負けた!

 

 今週の月曜日は5回目の、

新型コロナワクチン接種日のため、

仕事を休んで朝軽い除雪をした後、

ゆっくり出かけてサクッと登って、

午後のワクチン接種に向かうつもりだった。

 この日栗沢町に行ってみると、

このところ続いた大雪で、

町中にできた雪の山の高いこと!

 道々817号線で、

「最上山」に最短距離で登れる位置に、

車2台分のスペースがある。

大雪の後でそのスペースが確保されているか、

少々不安ではあったが、

着いてみるときっちり除雪されていた。

これはありがたい!

 すぐに準備を整え、

スノーシューを装着し、

道々の反対側で斜面に取り付いた。

そこでガーン!!

雪が深い!

新たな降雪があったため、

深雪は覚悟していたが、

それは予想を超えていた。

サクッと登って帰るどころか、

ザクッどころか、

ズボッどころか、

もうズボズボズボ~

一歩一歩スノーシューが雪に深く飲み込まれ、

膝上のラッセルだ。

いや、ラッセルと言うより、

引き抜いたスノーシューを前に出すのに苦労する。

それに傾斜が加わると、

まるで蟻地獄のように進めない。

こりゃかなわん!

体力の限り踏ん張れば、

ピークまで行くことはできる。

しかしそれではワクチン接種に間に合わなくなる。

200mほど登るのに、

1時間近くを要した。

そしてその時点であきらめた。

最後はあの陽の射すところ、

あそこまで登ってやめよう、

と言ったスタイル。

そんな苦労とは裏腹に、

周囲の木々に積もった大量の雪が、

明るい陽光に照らされて、

なんと美しいことか!

大雪の後のラッセルはきついが、

メルヘンチックな風景に巡り合える。

この日はこれらを目にできただけでもよかった。

そして自らのトレースをたどって楽々下山。

 午後女房と買い物をし、

その足でワクチン接種を受けに行った。

いつも予約しているクリニックで、

人が混むことはない。

簡単に終了して帰宅。

医師に「今日は飲酒や激しい運動は避けてください」

と言われたが、

「えっ、酒も!? それはムリ~」

いつものように、いつもの量を飲んで、

また平和な一日が過ぎて行った。

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2023.1.22 『郡界』(283m)  雪から逃げ続ける!

 先週末は天候が大荒れの予報。

そんな中で雪から逃れるべく行動する私。

少しでも青空が広がる確率の高い方に向かいたい。

但し、日帰りで遠出は避けたい。

 日曜日の朝、夜中に新たな降雪はなかったものの、

除雪車が固い雪を置いて行ったので、

それをかたずけて家を出た。

この日も雪の予報で、

私が住む江別市から北側は、

分厚い雪雲に覆われていた。

そしてその下には住みたくないと思う。

 この日の山行予定が定まらないまま、

空模様を眺めながらHiromiを迎えに行った。

すると馬追丘陵の辺りが、

雪雲と青空の境目で、

それより北側は雪雲に覆われ、

南側には青空が広がっていた。

そこで青空の領域で近い山に登ることとし、

由仁町川端地区から、

「クオーベツ林道」入口に向かった。

ここには確実に駐車できる場所がある。

他はこのところの大雪で、

駐車スペースを確保できないだろう。

 林道入口に着くとジムニーが一台やってきて、

林道奥へと入って行った。

ハンターかな?

と思ったが間違いで、

重機のオペレーターだった。

間もなくブルドーザが動き出し、

けたたましい音を響かせて、

林道の除雪を始めた。

それはこれから歩いて行くはずの、

「於兎牛山」方向の林道だった。

そこで除雪の邪魔をすることを避け、

踏み跡のない支線林道に入った。

そして「郡界」を目指すことにした。

 しばらく林道を歩いて行くと、

右手の林を抜け、

広い伐採地に出た。

伐採地の風景を眺めながら登って行く。

そして再び林道にのると雪が降ってきた。

第二の伐採地風景を眺めながらの歩行だが、

雪が降り出したことで、

モチベーションがガタ落ちだ。

雨だ、雪だというのは、

どうにも好きになれず、

正直憂鬱になり、

山行を早く終わらせたくなる。

 第二の伐採地風景を過ぎると、

林道は尾根に沿って蛇行を始める。

そして歩を進めるほどに、

空が明るくなり、

青空が見えだして、

その面積が次第に広がっていった。

これよ、この青空を欲していたのよ!

 林道上を「郡界」の直下まで歩き、

笹の斜面に取り付いた。

この辺りはいまだ積雪が中途半端で、

笹がしっかりとは雪に埋もれていない。

従ってスノーシューを深く取られる。

そしてスノーシューのアイゼンに、

笹が絡みついてつんのめる。

これが怖い。

しかしこの時点ではもう素晴らしい青空が広がっており、

降雪時の心理状態とはまるで違う。

気持ちがハイになったところで、

四等三角点「郡界」

ここの標石は数年前に目にしているのだが、

昨年二度登って、

二度とも見つけられなかった。

どうにも不思議な三角点だ。

今年雪が融けたらまた探すことにしよう。

 下山は林道を戻らず、

北側の尾根を下って、

廃道の林道に下りる。

 この日もほとんどラッセルを買って出てくれたHiromiが、

「方向さえ教えてくれたら前行くよ~」

ラッセルは大変ありがたいが、

相変わらず主体性のないやつだ。

 北に下りゆく尾根はふかふかの新雪の上を滑るように下る。

それを好むHiromiが、

「うれしいなあ、こんなとこ下りれるなんて・・・」

とつぶやくのを耳にした。

 林道に下るとカラマツ林の中を歩く。

これが青空の下、

陽光に照らされて実に美しい。

雪が降り出したときは、

「早く終わらせたい」と思った山行だったが、

美しい風景の中を歩くのならいくらでもいい、

と勝手に思うわがままな私。

しかしまあ、終わりよければ全てよし!

終わってみれば楽しい山行で、

夕方あらためてHiromiと「反省会」!

 

 

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2023.1.21 『頗美宇』(はびう・171m)  その標高からは想像できない風景の中を・・・

 

 この週末はHiromiと一泊で出かける予定だったが、

どうにも天気が悪い。

と言うか、大雪の予報だ。

天気の良い方を目指して走ることはできる。

しかし我が家の庭に、

雪が降り積もることを承知の上で、

帰宅しないわけにはいかない。

帰ってきっちり除雪をしなければならない。

それで土日とも日帰りということにした。

 土曜日の朝起きると、

10cmほどの新たな降雪があったので、

これをかたずけて家を出た。

そしてHiromiを迎えに行くのだが、

相変わらず私が住む江別市の除雪が悪く、

路面がガタガタだ。

そんな江別市を抜けて、

隣りの南幌町に入ると、

きれいに除雪されて走りやすい。

路面の凹凸もきれいに削られていた。

そんな快適な道路が、

Hiromiのところまで続いた。

 Hiromiを迎えに行った後、

厚真町に向かった。

この日の予報は、

厚真町以東で日中晴れるとのこと。

 厚真町高丘地区に入り、

昨年の暮れに登った「八ツ瀬」(四等三角点)と同じく、

「ヤチセ沢川」沿いに伸びる林道の入口を駐車地とした。

その入口の向かい側に人家がある。

そこの主がこの日も除雪のため外に出ていた。

この男性は農業の傍らハンターでもある。

ここ数年年に一度はこの辺りで会う男性だ。

ハンターとして山に入るため、

この辺りの山には詳しい。

私より少し年配と思われる男性に、

今回もこちらから声をかけた。

「こんちは! また三角点を狙いに来ましたよ」

「おおっ、またかい!? 今度はどこに登るのさ?」

そして会話がはずんだ。

こちらが「○○に登る」と言うと、

「それは○○の林道を利用した方がいい。

但し、途中で切れるから」

と言う具合に情報をくれる。

また前回会ったときに、

この辺りのエゾシカが激減し、

その理由が「胆振東部地震」による広大な斜面の崩壊で、

笹の面積が大幅に縮小したことによるものだ、

と教わった。

 男性と別れて準備を整えスタート。

今年は雪が少なく、

まだギリギリツボ足で歩ける。

天気予報通り青空が広がる中を、

「ヤチセ沢川」に沿って伸びる林道を、

奥へと入って行く。

林道の両側には地震で崩れた斜面の風景が広がる。

駐車地から500mも歩かないうちに、

林道は「ヤチセ沢川」によって分断され、

ほぼ壊滅状態となった。

そこで渡渉して目の前の崩壊斜面を登ることにした。

はじめは斜度がきつくて登れないかな?

と心配したが、

凍てついた固い斜面に、

私はスパイク長靴のピンがよく効き、

Hiromiは登山靴のエッジを効かせて登る。

みるみる高度が上がり、

背後には先月「八ツ瀬」からの下山に利用した、

崩壊斜面の光景が広がった。

そしてこれを登りきると、

高丘地区に広がる田園地帯の風景が見渡せた。

 しばし田園風景を眺めた後は、

笹の尾根筋を登って行く。

この笹がこの辺りでは珍しく濃く高く、

少々難儀しながら進む。

笹漕ぎに堪えて登りきると、

平たんになり作業道が現れた。

この後は作業道が次から次へと現れ、

まるで作業道の総合商社!

周囲の植生はカラマツがほとんどだ。

これは近々大規模な伐採が始まることを予想させる。

 作業道をつないで、

四等三角点「頗美宇」

積雪の中で標石は探せないんじゃないか、

と思っていたが、

ストックの先端で地面を突くうち、

Hiromiが「カチッ」と標石に当てた!

そしてドヤ顔で「Hiromiが見つけた!」

と誇張する。

先に防護石にストックの先を当てて、

位置を明確にしたのは、

私なんだけどねえ・・・

 この日は珍しく空腹で、

早速簡単な昼食とした。

 下山は途中まで作業道をつないで引き返した。

そして笹の尾根に入る地点で笹を避けて、

西側の崩壊斜面を下ることにした。

この斜面は雄大な風景を楽しめ、

下降も快適だった。

斜面を下って斜度が増すと、

沢形に入って下降した。

これがなかなか快適だった。

 「ヤチセ沢川」まで下ると、

右岸沿いに歩き、

林道に戻って「ホッ・・・」。

数百メートル歩いて駐車地へ。

この山はその標高に似合わず、

ひじょうに変化に富み、

面白い場面が多々現れて、

予想以上に楽しめた。

四等だからと言ってバカにせず、

コツコツ登ってきたご褒美みたいな山行だった。

さあ、きっと積もっているであろう雪を、

除雪するために早く帰りましょう!

Hiromiを送り届けて帰宅すると、

朝除雪した後更に20cmの降雪があり、

除雪に追われた。

そしてそのあとまた雪が・・・

 

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2023.1.20 「馬追丘陵」  コズと今更ながらの登り初め!

 

 今週の仕事は木曜日まで。

今日から4連休で、

来週は火曜日から出勤だ。

それで今日はコズと今年初めての山行を予定していた。

ただ天気が心配され、

二日前にコズから、

「天気が悪かったらやめようね」

とラインが入っていた。

確かに雪模様の予報だったが、

直前になって確認すると、

雪は今朝まで降って止む予報。

 10cmの降雪を除雪し、

7時半過ぎに家を出て、

コズとの合流場所である栗沢町に向かった。

私が住む江別市を出て南幌町を抜け、

栗沢町に入ると状況が一変した。

路上の雪が急に増えだしたのだ。

朝方になって一気に降ったらしく、

除雪車が入っていない。

こりゃあまずいなあ、

駐車スペースを確保できそうにない。

 9時が合流の指定時刻だったが、

30分前には到着。

しかしコズは既に着いて待っていた。

この時点でもう、

確実に駐車できるところに向かうしかないと判断し、

栗沢町から近い、

「馬追丘陵」へと向かうことにした。

栗沢町から栗山町を通り、

長沼町に入って「マオイゴルフ場」への町道に入ると、

路面の積雪が更に増えた。

そこをほんの数台が通った跡しかなく、

コズの軽自動車は大変だ。

そして最後は「マオイゴルフ場」の、

正門前を通って「文学台」へと続く町道に入るのだが、

こちらは車1台が通った跡だけ。

ハイエースの腹を、

思いきり雪にこすりつけながら走る。

先日も雪がエアコンのファンに入り込むトラブルがあったばかりなので、

ゆっくり雪をかき分けて進む。

それで何とか正門前に着いた。

この後除雪車が入ってくるであろうから、

なるべく邪魔にならない位置に駐車した。

 ずいぶん前置きが長くなってしまったが、

これから始まる行程は、

先日も伝えたので簡単に触れよう。

 今はもう無積雪期でも営業をしていない、

「マオイゴルフ場」の正門前をスタートし、

すぐに現れる車道の除雪終点を、

そのまま車道に沿って進む。

今日の予定をこちらに変更せざるを得なくなった時点で、

コズに新ルートを教えることにしていた。

 除雪終点から300mほど車道を歩いて行くと、

右手に「馬追林道」のゲートが現れるので、

その林道に入って行く。

今日は意外にも青空が広がり、

周囲の風景が美しい。

林道は大きく蛇行しながら伸びて行くので、

積雪期ゆえのショートカットを繰り返す。

そして「文学台」に直結する尾根まで進み、

林道を離れて尾根にのった。

この尾根に笹刈りの夏道ができたことを、

コズに知らせたかった。

するとヤマッパーに広がり、

夏道に生える新たな笹を踏みつけて、

登山道として維持できるだろうと考えた。

 尾根筋ははっきりしており、

自動的に「文学台」へと誘ってくれる。

最後は直登で「文学台」に飛び出した。

ここから遮るもののない、

石狩平野の風景が広がる。

久しぶりの晴天に恵まれた。

風もほとんどなく、

なんてのどかなのか・・・

 一旦『長官山』まで歩き、

戻って送電線下の作業道を下った。

そして途中で古い作業道に入り、

はじめに歩いた「馬追林道」を横断。

更に下って「マオイゴルフ場」に出た。

突然目の前に広がる広大な風景に、

コズが感嘆の声を上げる。

その広い風景も、

今日のように青空の下だと、

一層美しく見惚れてしまう光景となる。

そんな中小山の上で昼食とした。

そこでコズがまたおやつをくれた。

毎回何かを持参してきて、

「ハイ、おやつ!」、

と言ってくれる。

返すもんなんかないんだから、

くれるなっちゅうの!

 昼食後はまた広いゴルフ場の中を歩く。

そして最後はセンターハウスそばを通って正門へ。

我々の車の向こうの道路は除雪車が入った後だった。

邪魔にならないように駐車してよかった。

コズはいつものようにパッとかたずけを済ませ、

「またおねがいしま~す!」

と言い残して帰って行った。

 今日はアクシデントでこちらに変更したが、

あまりにもよい天候に、

「こちらに変更してよかったかも」と思える、

素晴らしい風景を堪能できた。

 

 

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2023.1.15 『瀧澤』(154m)~『熊ヶ澤』(235m)  二つの三等三角点を結ぶ

 

 先日の日曜日は、

久しぶりに樺戸山地へ出かけようと、

朝Hiromiの車を我が家に置いて出発。

月形町に向かった。

予定した山へは積雪で駐車スペースが確保できなかったため、

確実に駐車できるところに変更。

昨冬単独で歩いた、

三等三角点二つを結ぶことにした。

 月形町知来乙から「月形ダム」に向かう農道に入った。

この農道は通常冬季も「月形ダム」まで除雪されている。

ただ車一台が通れる幅しか確保されていないので、

対向車が現れると面倒なことになる。

ところがこの日農道を走って行くと、

「月形ダム」の3kmほど手前が、

除雪終点となっており、

その先は除雪されていなかった。

 除雪終点を駐車地とし、

スノーシューでスタートした。

このところ暖気が続いたため、

雪が締まって歩きやすい。

ツボ足でも歩けるくらいだ。

 駐車地からそのまま田に入り、

それを横断して尾根の末端に取り付いた。

急登だがスノーシューのアイゼンが、

締まった雪面によく効く。

急な傾斜は長く続かず、

すぐ平たんになった。

最初に目指す「瀧澤」は、

南北に走る二本の尾根の、

一本北側の尾根上なので、

連絡尾根を利用して乗り換えた。

この連絡尾根には林道が走っており、

見事になトドマツ林の中に続く。

そして林道脇のほんの少し盛り上がったピークに立ち、

三等三角点「瀧澤」

標石は昨春訪れて確認している。

 「瀧澤」からは林道を歩いて行く。

この直線的に伸びる林道周辺が、

広くて実に気持ちが良い。

途中で一ヶ所月形方面の、

田園地帯を見渡せるところがある。

その後再びトドマツの中を歩くようになると、

次なる「熊ヶ澤」が近くなる。

また、周囲のトドマツの幹には、

ヒグマの真新しい爪痕が、

あちこちに残されている。

 林道はだんだん狭くなり、

目指すピークの近くで林道を離れ、

尾根筋にのって登って行く。

そして三等三角点「熊ヶ澤」

北側の樹木が切れているので、

増毛山地が見えている。

また木々に葉がない季節なので、

木の間越しに遠くの景色が透けて見える。

 下山は同ルートを引き返した。

締まった雪面を快適に歩く。

大変気持ちの良い歩行だが、

空がどんよりと曇っているのが惜しい。

青空の下なら、

もっともっと楽しめたのだが。

それでも雪が降らないだけましか・・・

 尾根の末端から田園に下り、

広い田を横断して駐車地へ。

月形のコンビニで弁当を食べて帰途に着いた。

この日はHiromiに用事があったので、

「反省会」はなしとした。

 

 

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2023.1.14 『三峰山』(みつみねやま・167m)  縦横に走る作業道

 土曜日の「鹿舞山」下山後、

一旦駐車地に戻り、

農道をそのまま奥へと進んだ。

そして左手に見える貯水池を通り過ぎていくと、

右手に林道が現れた。

そこには「コロナ感染予防と私有地につき立ち入り禁止」と書かれていた。

私有地はわかるが、

この山の中でコロナ感染とは?

 林道入口には細い「軽舞川」を渡る橋が架かっていたはずだが、

既に決壊して跡形も見られなかった。

簡単に渡渉して対岸に渡った。

目の前にはもう老朽化して、

つぶれそうな建物がある。

工事関係者の宿舎跡だろうか?

この山の中で何の工事?

この辺りは雪が少ないので、

いまだ倒れずにあるが、

雪の多い地域ならとっくに押しつぶされている。

 倒壊寸前の大きな建物を過ぎて間もなく、

右手の尾根に取り付いた。

この尾根を一段上がると作業道が現れたので、

これを利用して登って行く。

作業道はこれ一本だけではなく、

足下のきれいなところ、

笹付きのところなどが、

縦横に走っていた。

それをうまくつなぎ合わせて行くが、

時には尾根筋の直登もある。

ただ、基本的にはほとんど藪がなく、

どこでも歩ける状態だ。

 160まで高度を上げると、

尾根は水平となって、

車が走行できる林道に出た。

そして前方には目指すピークが見える。

四等三角点「三峰山」

この点名だが同じ字を書いて、

十勝連峰なら「さんぽうざん」と読むが、

ここは「みつみねやま」と読む。

 下山は同ルートを下って農道に戻った。

駐車地に向かう途中で、

貯水池に寄ってみた。

小さな貯水池の水が全面で氷っていた。

 駐車地に戻った時点でまだ11時半。

もう一座と思っていたが、

朝から鉛色の重苦しい空の下で活動していると、

どうにもその先のモチベーションを維持できず、

帰ることにして帰途に着いた。

するとこの地から我が家まで、

1時間15分ほど。

案外近いのねえ・・・

 

 

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