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2024.9.1 『右股』(343m)  夕張で変化のあるルートを楽しむ

 9月に入って最初の山行は、

まだ暑いので軽装で歩ける山へ、

と言うことで、

久しぶりに夕張のマニアックなところを目指した。

 夕張市新久留喜で、

国道274号線(石勝樹海ロード)から、

「シークルキ川」に沿って伸びる市道に入った。

この市道を3kmほど走ると、

蛇行する上り坂となる。

これは「小林峠」で、

それを下って行くと舗装道路が砂利道に変わり、

道幅も狭くなる。

そして峠から2kmほど進んだ地点で、

上空を走る送電線の下をくぐる。

これが今回のルートの目印だ。

送電線の下にちょうどよい空き地があるので、

それを駐車地とした。

 この日の「右股」は四等三角点。

「右股」だの「左股」、

或いは「二股」だのと、

つまらない点名をつけてくれるよねえ!

山なんだから、

もっと個性的な点名が欲しい。

 ルートの前半は送電線下の作業道を利用し、

後半は崩壊箇所の多い、

廃道になった林道歩きとなる。

歩行距離は片道4km弱だが、

その割には盛りだくさんで、

Hiromiに「変化があってすごく楽しいルート」

と言わしめた。

私は今回が三度目になり、

Hiromiも二度目だ。

しかし毎度のように、

Hiromiは前回のことを全く覚えていない。

 駐車地をスタートして、

前述の市道を少し先に進んだ。

すると路面には水が流れていた。

この前日北海道は大雨になり、

夕張が全道で最も降水量の多い地域となった。

路面を流れる水はその延長だ。

 スタートして間もなく、

送電線の作業道に入った。

多量の雨水を吸った地面がぬかるむ。

そしてそれを越えると、

目の前に小さな吊り橋が現れる。

あくまでも送電線の保守管理に当たるためのもので、

「立入禁止」と書かれているが、

そこは自己責任で利用させていただいた。

吊り橋の下を流れる「シークルキ川」は、

前日の大雨の影響で濁流となっていた。

橋を渡りちょっと登ると、

今度は大雨による土砂の流出で、

作業道が川に崩れ落ちていた。

笹薮に逃げてそれをかわすと、

一旦樹林に入るが、

ちょっと登るとすぐ視界が開け、

送電線の下に作業道が続いて行く。

それは素晴らしい景観で、

初めてここを歩いた2年前、

すぐ気に入ってしまった。

 作業道をグイグイ登って行くHiromi。

写真を撮れなくなるから、

もうちょっとゆっくり歩いてくれるといいのだが、

今更そんなことを言ってもしょうがない。

 送電線下のピークに達すると一旦下降し、

作業道は樹林の中に続いて行く。

まるで登山道そのものだ。

そしてこの樹林の中に伸びて行く作業道と、

周囲の雰囲気がいい。

いかにもヒグマが好みそうな森なので、

そのあたりは慎重に歩を進めた。

 雰囲気の良い樹林の中を歩いて行くと、

突然林道に飛び出した。

しかし林道は既に廃道となって久しく、

路面は雑草に覆われている。

それを歩いて行くと、

正面に夕張市の名峰「真谷地」(754m)が見えていた。

また、目指す「右股」も見える。

直線距離では近いのだが、

林道はその性質故、

大きく蛇行を繰り返していく。

また、途中には崩壊箇所が次々現れ、

林道が完全に消失した部分もある。

それがまた野性味を帯びて、

魅力あるルートとなっている。

本当に飽きの来ない歩行が続く。

そして林道は徐々に高度を上げ、

340で「右股」の基部に達した。

三角点は一段上の藪中にある。

しかしこの日は軽装なので、

藪入りは避けた。

 復路に入ると、

今度は往路で背にして歩いた風景を楽しみながら歩を進める。

ただ、なかなかアップダウンの激しいルートなので、

この年寄りにはだんだんきつくなる。

林道から樹林に入ってのアップダウンのきついこと!

そんな私に対して、

Hiromiは相変わらず元気いっぱいで、

どんどん先に進む。

そして再び広く美しい風景が広がる送電線下へ。

この前日激しい雨に打たれて歩いたことが、

全く嘘のように晴れ渡る空。

空気もようやく乾燥して気持ちがいい!

やっと待望の涼しい秋がやってきた。

 駐車地に着いて後かたずけを済ませ、

帰途でコンビニ弁当で昼食。

そして夕方いつもの「反省会」とした。

 

 

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2024.7.28 『冷水山』(703m)  ついにこの日がやってきた!

 

 先日の28日は私の誕生日だった。

それも70歳という節目。

なっちまったよ、

とうとう70歳に!

還暦を迎えた60歳から、

早いもので10年が過ぎ去ってしまった。

その「還暦」にHiromiからもらったバッグも、

10年間毎日持ち歩き、

とうとう使えなくなってしまった。

すると今度は女房が革で作ってくれた。

構造はこれまでに使っていたバッグとほとんど同じ。

いれるものを減らしたので、

一回り小さくして使いやすい。

誠にありがたい。

 7月の繁忙期で、

この週と翌週は土曜日も出勤だ。

なのにこの貴重な日曜日が雨に見舞われた。

今シーズンはここまで何とか雨から逃れてきたが、

とうとう逃げ切れなくなった。

そこで70歳の記念登山は、

ホームグラウンドの夕張で、

『冷水山』に登ることとした。

 降りしきる雨の中を、

雨具着用で登る。

今回は作業道を利用せず、

最短のスキー場滑走斜面を登った。

時折エゾシカの「ピッ」、「ピッ」という甲高い声が、

広いスキー場に響き渡る。

この日はこの時期としては気温が低く、

20℃を少し超えたくらい。

そこに雨が当たるから涼しいところではあるが、

山登りと言う連続運動を続けて行くと、

やはり次第に暑くなって汗をかく。

70歳の誕生日なんだから、

少しはいたわってくれるかと思ったHiromiは、

相変わらずお構いなしに、

どんどん先を行く。

まあ、降りしきる雨が鬱陶しくて、

のんびり歩いてはいられないのもわかる。

 高度を上げるほど、

辺りを包むガスが濃くなって、

視界が遮られるようになっていく。

そんな中頂上を右手に見て過ぎ去り、

奥のゴンドラ終着駅へと向かった。

そして雨を避けられる広いところに入って荷をおろした。

ここで儀式。

70歳になっても、

体力、筋力、心肺機能がそのまま維持されるならいい。

しかし何をとっても、

全てがマイナス方向に向かって行く。

だから歳をとりたくないのよね~

とは言ってみても、

どうしたって加齢には抗えない。

まあ、70歳をひとつの区切りととらえても、

何も変わることなく、

身の丈に合った山登りを楽しんで行くことに変わりはない。

「ピンピンころり」となるか、

脚の不具合で歩けなくなるまで続けて行くことになる。

体に染みついた山登りを、

意識的に断ち切ることはできないのだから。

また、この先はいよいよHiromiに迷惑をかけることになるかもしれないが、

そこはよろしく頼むぜHiromi!

 下山を開始し、

下るほどに雨が小降りとなった。

しかし完全に止むことはなく、

駐車地に着いて後片付けをしていると、

また雨足が強くなった。

この日はHiromiに予定が入っていたので、

できるだけ早く帰らなければならなかったが、

途中でもう一つ登って帰ろう!

で、女房からのプレゼントは、

クリアアサヒ二ケース!

これが一番いい!

 

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2024.7.21 『佐々山』(324m)  軽装で暑さをしのぐ

 先週は土日とも雨の予報だったのに、

実際には晴れていい天気!

ただ晴れりゃあそれなりに暑い!

土曜日に続き、

日曜日も30℃超えの予報に、

とてもじゃないが、

ズボンなんかはいて歩く気になれない、

と軽装で登れる山をチョイス。

日曜日の朝Hiromiを迎えに行って、

夕張へと車を走らせた。

途中で目にした田園地帯の牧草ロール風景が、

なんとなく秋を思わせたが、

実際にはとんでもなく暑い!

 夕張市滝ノ上で農道に入り、

夕張川に架かる「営農橋」を渡った。

そしてしばらく走り、

紅葉山地区で「佐々山林道」に入った。

この辺りは農家が多く、

そのほとんどが「夕張メロン」を栽培している。

 「佐々山林道」の入口は、

常にウェットで土が柔らかく、

小さく軽い車でもタイヤを緩んだ土に取られてしまう。

要するに足もとが汚いので、

十分注意しながら準備をする。

 ゲートを越えて林道を歩き出した。

そしてすぐ前を歩くHiromiの脚を見て驚いた!

Hiromiは筋肉バランスの良い、

立派なふくらはぎをしていた。

ところがこの朝目にしたそれは、

ガリガリっぽく細くなり、

筋張っていた。

昔短パンをはいて歩いていたころ、

目にしていたHiromiのふくらはぎとは全然違う。

なんだかそれが痛々しく見え、

「おい、お前体大丈夫か?」

と発してしまった。

当の本人は全く異状なく大変調子がいい、

と言うんだから問題ないのだろうが・・・

 「佐々山林道」は、

目指すピークの北側から西、

そして南と裾を巻くように続く。

すると上空を走る送電線の下をくぐり、

間もなく尾根に取り付く。

そこには送電線の保守管理用作業道が続いているので、

まるで登山道の様な作業道を利用させてもらう。

 作業道を登って行くと、

送電線を支える鉄塔の基部に出る。

ここから急登となるが、

ジグを切って伸びる作業道を、

わずかに登ると直線に変わり、

斜度も落ちて楽になる。

体の心配をしたHiromiは、

逆に元気すぎて先に行ってしまった。

 急登後200mも歩くと、

左手の一段上に「佐々山」(四等三角点)のピークがあるのだが、

この日は藪漕ぎをパス!

更に歩を進めて行く。

そして最後は急登を経て、

送電線の鉄塔基部に飛び出す。

するとそこからの眺めがいい。

良い風景を眺めながら、

その先のピークに上がる。

地形図を見るとCo340。

と、足もとに目をやると、

カマキリじゃないか!

カマキリは本来ブラキストンライン以北の、

北海道には生息していないはずだ。

昨年厚真町の山でもカマキリを目にしたが、

いったいどうやって繁殖したのだろう?

 下山は再び「佐々山」のすぐ横を歩き、

急な作業道を下って林道へ。

次第に気温が上がり、

もう全身汗だくの状態で林道を歩いて駐車地へ。

すぐに移動して着替え。

暑さに対する耐性訓練を兼ねてもう一座へ!

それにしても暑い・・・

 

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2024.7.7 『歴史村』(592m)  雨の止み間をぬって・・・

 先週末の土日は、

両日とも雨の予報だったが、

土曜日はなんとかそれを回避できた。

しかし日曜日は朝家を出るときから雨が降り、

いつものようにHiromiを迎えに行っても降り続いていた。

そんな中この日も事前の予定は立てづらく、

出たとこ勝負ということにして、

とりあえず夕張へと車を走らせた。

最終的には雨具着用で活動することにしたが、

準備や後片付けの際に、

足もとが汚いのはごめんなので、

足もとがきれいな、

アスファルトを駐車地としてスタートできるところを選定。

それが「歴史村」(四等三角点)だった。

「歴史村」の麓には、

かつて観光客で賑わった「歴史村」公園がある。

夕張の炭鉱が閉山した後、

観光地として売り出すために、

遊園地や公園が造成された。

しかし、山間部の奥に位置する夕張まで観光客を呼び込むこと難しく、

いつのころか「石炭の歴史村博物館」を除く、

全ての施設が閉鎖に追い込まれた。

 旧「歴史村公園」の広い駐車場に着いても尚、

雨は降り続けた。

しかしHiromiが携帯電話で、

ピンポイント予報をチェックすると、

雨はじきに上がる予報だ。

まあ、一時的に上がるだけのことのようだったが、

それでも降りしきる雨の中をスタートするよりは、

はるかにましなので、

しばし車中で待機することにした。

そして狭い車中でウダウダと待機して40分、

雨はかなり小降りになった後、

とうとう降りやんだ!

珍しく天気予報も当たるときがあるのね~

  雨は一旦上がったものの、

また必ず降ってくるので、

それなりの準備をしてスタート。

「歴史村公園」の建物が並ぶ中を進む。

そしてそれを抜けてすぐ、

右手に現れる林道に入った。

この林道はまっすぐズリ山(ボタ山)に続く。

重苦しい空の下、

先へと進んでいまだ石炭の採掘作業が続けられている、

と思われる土場に入った。

そこには重機や大型ダンプカーが停まっていた。

この日は日曜日だったので、

全ての作業が休止していた。

「ようこそ高松ズリ山へ」、

という標識が立てられているが、

ウィークデーの活動の中で足を踏み入れても、

決して歓迎はされないだろう。

 ズリ山周辺の非日常的な風景を眺め、

先の林道へと歩を進めた。

ガスがかかって幻想的な雰囲気の中で、

まっすぐに伸びた緑のカラマツが美しい。

そんな林道を歩いて行くと、

いつもは占められているゲートの扉が開いていた。

どうしたんだろうね?

そして間もなくピークで、

すぐ上に「歴史村」(四等三角点)があるのだが、

この日は笹も濡れているし、

またいつ降り出すかわからない状況だったので、

ピークをパス!

炭鉱施設から続いた林道が、

「冷水林道」に合流したところで、

「冷水林道」を下った。

「冷水林道」からは、

北夕張の山間部の美しい風景が眺められる。

秋には紅葉も美しい景色なのだが、

この日は天候が天候なのでさえなかった。

 林道入口まで下った後は、

また旧「歴史村公園」の中を歩いて行く。

そこで目につくのが、

キャンプ場の光景だ。

広い敷地にテントサイトがたくさんあり、

炊事場やトイレも複数設置されている。

おまけに管理棟まであるそのキャンプ場が、

全く放置されたままだ。

今キャンプブームで、

各地で目にするつまらないキャンプ場まで、

週末にはびっしりテントが張られる。

それを思うとなんとももったいない光景だ。

 駐車地に戻って後始末。

すると雨がポツポツと落ちてきた。

土日の二日間とも雨予報で、

どうしようか?

と、悩んだ週末だったが、

めげることなく行動して好結果が生まれた。

まあ、楽しい週末だったねえ・・・

 

 

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2024.6.30 『柳沢』(ヤナギサワ・381m)  美しき緑の草原!

 

 ちょうど一週間前の日曜日は、

夕張で緑の草原の風景を楽しむことにした。

そのちょっと前に登った、

「真谷地炭山」から目にしたその風景が、

あまりにも美しかったので、

ぜひその中を歩きたいという思いに駆られた。

 この日も朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

そして夕張市沼ノ沢から真谷地へ。

もう居住者がわずかとなった集落を抜けて、

最奥のリサイクルセンターそばまで入った。

そこには広い空き地があるので、

それを駐車地とした。

  この度目指す緑の草原は、

リサイクルセンター横の作業道を進んだ奥に広がる。

それはかつて露頭炭を採掘していた大地だ。

それが閉鎖されて長い年月を経た。

現在はリサイクルセンターの裏手で、

チェーンゲートが設置され、

「立入禁止」となっている。

以前はこの警告板が設置されていなかった。

ここは自己責任で通していただく。

 緩やかな傾斜の作業道を登って行くと、

前方に緑の大地が広がって行く。

なんとも美しい緑だ。

作業道は進行方向右手奥の「柳沢」と、

左手の「421m標高点」の間に続いて行く。

この辺りでかつては露頭炭が採掘され、

大型トラックでどんどん運び出されたのだろう。

 作業道をある程度進んで、

「柳沢」を目指して右の斜面に取り付いた。

緑に覆われたこの斜面の草が、

背丈近くに育っているのではないか、

と予想したが、

実際には膝の高さ程度。

深くても腰のあたりまでだ。

これには驚いたし、

Hiromiも「この草いいっしょ~っ!」。

歩行には何の問題もない緑の雑草の中を、

ゆっくり登って行くと、

背後にも緑一色の世界が広がる。

なんと美しいことか!

結局草原の風景は、

期待をはるかに超えることとなった。

斜度のある登りに耐えると、

登りきった平たんな大地に、

そのまま草原が広がっている。

緑が美しい!

青空が美しい!

おまけに雲まで美しい!!

やはりこの日はここを目指してよかった。

 平たんな草原大地を西に向かって歩くと、

こんもりとした樹林が現れるので、

藪に入って尾根に取り付いた。

アップダウンを繰り返しながら、

尾根筋を進んで行く。

数年前に歩いた尾根筋には、

以前より倒木が増えて、

それを回避するのが面倒だ。

しかし藪は薄く歩きやすい。

まあ、長い距離ではないので、

やがて目指すピークが視界に入り、

四等三角点「柳沢」。

このあと尾根筋を忠実に戻り、

再び草原の大地へ。

そしてまた何とも言えぬ、

美しい草原の風景を楽しんだ。

『冷水山』の斜面いっぱいに広がる、

フランス菊の海も美しいが、

この緑の草原の風景もまた限りなく美しい!

いやあ、夕張って、

ホント素晴らしいところだ!

 早い時間に山行を終了したので、

久しぶりに帰途でコンビニ弁当を食べて帰宅。

やっておかなければいけないことを処理する時間ができた。

そして締めはいつもの「反省会」。

 

 

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2024.6.28 『北炭』(ホクタン・362m)  期待外れの荒れた林道

 

 先週金曜日の朝、

夕張市真谷地で「真谷地炭山」に登った後、

もうわずか数軒が残るだけの、

真谷地の集落を夕張方向に走り、

間もなく右手に現れる林道に入った。

この林道の奥には「北炭」(四等三角点)がある。

もう数年登っていなかったが、

昨年ここを通った時、

重機が見えていたので、

奥で伐採作業が行われているようだった。

それでその後の伐採地を見るのを楽しみにしていた。

 林道には新しいチェーンゲートが設置されていたので、

その横に駐車。

1台分がすっぽり入れるスペースがあった。

ゲートから中に入ると、

路面にはびっしり砂利が敷かれ、

以前の荒れたイメージが消えていた。

そしてすぐ右手に土場が現れ、

木材が集積されていた。

しかし重機はなく、

既に作業が終わったものと思われた。

それで伐採はどこで行われたのか、

楽しみに歩を進めて行くと、

いくらも進まないうちに、

砂利の林道が切れてしまった。

そしてその先は雑草が生い茂り、

ひどく荒れた状態だ。

結局伐採された跡は見当たらず、

いったい何のための林道整備だったのか、

首をかしげてしまった。

 雑草が生い茂る荒れた林道は、

その雑草がウェットで気持ち悪い。

ただ、色が黄緑一色で大変美しい。

そんな雑草の中を辛抱して歩いて行くと、

辺りの植生が針葉樹林に変わる。

すると雑草が消え、

笹に覆われることになった。

一応林道から作業道の跡が残っているものの、

びっしり笹に覆われて、

もう荒れ放題だ。

そこで適当なところで作業道を離れ、

斜面を尾根筋に向かって登った。

そして尾根の頭に上がると、

笹の勢いが衰えて、

幾分歩きやすくなった。

あとは尾根筋を忠実に詰めて、

四等三角点「北炭」。

標石が倒木の陰になり、

見つからないかと心配したが、

かろうじて下敷きになるのを免れていた。

 下山は尾根筋を更に先へと進み、

適当なところで斜面を下った。

ところがこれが笹の濃い部分に当たってしまい、

下降なのに難儀することになってしまった。

しかし距離が短いので、

やがて作業道に下り、

そのまま雑草の中を歩き、

砂利が敷き詰められた林道へ。

そして駐車地。

ホームグラウンドの夕張で、

久しぶりに登った二座だったが、

やはり定期的に足を運ばなければ、

山は刻一刻と変化していくものだ。

その後アイスを食べながら帰途に着いた。

 

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2024.6.28 『真谷地炭山』(マヤチタンザン・463m)  ホームGで藪漕ぎ!

 昨日の金曜日は、

7月の繁忙期を迎える前に、

1日有給休暇を取ることにしていた。

朝から天気が良い中、

久しぶりにホームグラウンドである、

夕張の山を見ておくことにした。

そこでチョイスしたのが「真谷地炭山」だ。

無積雪期には、

もうずいぶん長い間登っていない気がしていた。

思い返してみると、

最後に登ったのが昨年の1月だから、

やはり無積雪期に最後に登ってから、

もう数年が経過している。

ホームグラウンドとして、

大変楽しませてくれる夕張の山は、

定期的に見ておきたい。

 昨日の朝私としては早い、

6時前に家を出た。

昨日は気温がかなり上昇する予報だったので、

涼しいうちに藪に入りたかった。

 夕張市沼ノ沢から、

道々を真谷地方面に入った。

そして人家がなくなって尚最奥まで進み、

開放された大きなゲートの先で林道にのった。

すると間もなく左手に林道の入口が現れる。

これが「真谷地炭山林道」で、

入口にはゲートが設けられ、

きっちり施錠されている。

林道入口を少し外した地点に、

駐車スペースがあったので、

これを利用して徒歩でスタートした。

別に車が来るわけでもないんだけどねえ・・・

 すぐにゲートを越えて林道に入った。

この林道は既に廃道と化し、

雑草に覆われている。

それを少し進むと、

前方にボタ山が現れるので、

その上に上がってみた。

すると南に露頭炭を採掘したところが見え、

それが今は緑に覆われて美しい。

近々行ってみたいと思った。

また、ボタ山の北の端から、

これから登り行く「真谷地炭山」のピークが望めた。

 上が平たんなボタ山を下り、

樹林の中に続く作業道に入った。

作業道は荒れた状態で樹林の奥へと続くが、

高度を稼ぐために枝の作業道を利用する。

しかし、すぐに作業道としての痕跡は消え、

ただの笹原に過ぎない。

それでは作業道を利用する意味がないので、

ただの笹薮に入って登って行く。

笹は濃い部分もあるが、

おおよそ並みの濃さで、

登行に大きな障害となることはない。

 周囲の植生が広葉樹から針葉樹に変わると、

藪は若干薄くなった。

しかし斜度が増すのでなかなかきつい。

そのノルマに辛抱強く耐えて行くと、

突然樹木が切れて、

三角点ピークに飛び出した。

ピークは樹木が切れているので、

なかなか劇的な最後だ。

三角点標石はすぐに見つかるも、

笹に覆われていたので、

ハサミを出して笹刈りをした。

そして三等三角点「真谷地炭山」。

 下山はどこを下っても笹の密度が変わらないので、

笹薮や作業道を適当に下って、

最下部の作業道に当てた。

このころになると、

気温がかなり上昇してきたので、

大汗をかいて衣服がベチャベチャ!

駐車地に戻って着替えをした。

そしてもう一座へ!

 

 

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2024.6.23 『冷水山』(703m)  白く染まった斜面を楽しむ!

 

 先日の日曜朝、

夕張で「砂金沢」に登った後、

同じく夕張の『冷水山』に向かった。

『冷水山』は「マウントレースイスキー場」として有名な山だ。

そして私が小学生のころ、

当時暮らしていた夕張の隣町である栗山町から、

この『冷水山』を眺めて、

その姿を『夕張岳』と勝手に信じ、

「いつかはあの頂に登ってやろう」、

と思い続けていた。

しかし中学に進学すると同時に、

父の転勤で滝川市へと引っ越したため、

『夕張岳』と信じていた山が、

実は『冷水山』だと知ったのは、

もう大人になってからだった。

そんな『冷水山』に初めて登ったのが、

31年前になるか・・・

当時も既にスキー場として切り開かれていたが、

谷間に登山道は残っていた。

今ではそのような形跡も、

全く残ってはいないが。

 記憶を掘り起こすと、

20年ほど前のこの山は、

スキー場一面が青紫のルピナスに覆われていた。

それを「マウントレースイスキー場」の、

運営会社が始めたのかどうかはわからないが、

「ルピナスの丘」と呼ばれる場所があった。

しかしその後純白のフランス菊の種が飛来してきて、

瞬く間にスキー場全体に広がった。

それはそれで素晴らしく、

一度目にすると毎年通いたくなる。

そして今年もそれを楽しみに出かけた。

 今は営業していないホテル脇の広い駐車場に車を停め、

徒歩でスタート。

駐車場から伺うホテル周辺は、

営業再開の雰囲気が、

まるで感じられなかった。

新聞紙上では運営会社が営業を再開する、

と報じられていたのだが・・・

 スキー場の下部では花が盛期を過ぎて、

純白から少し黒ずんで見えた。

しかし全体的には、

やはり美しい!

花たちは美しいのだが、

問題は私!

なんか辛いのよねえ。

この日は気温が上昇し、

暑かったせいだろうか?

辛くて辛くて足が出ず、

Hiromiがどんどん先に行ってしまう。

もう少し周囲の花を楽しみながら歩いてくれればいいのによ~

 スキー場の中間あたりから、

フランス菊の海は更に美しくなる。

スキー場の下部で盛期を過ぎたころなら、

標高差のある上部が盛期を迎える。

元気いっぱいのHiromiが、

作業道を黙々と歩いて登って行くが、

元気と余裕のない私は、

滑走斜面をショートカットして登る。

それもきついけどねえ・・・

しかし、元気なころはスキー場の麓から、

34分前後でピークに立ってきたのに、

ピークを目の前にして、

既に1時間を過ぎている。

やっぱり単に老化?

 ようやく『冷水山』(二等三角点:鹿ノ谷)の頂上へ。

そこにある木製ベンチにへたり込んだ。

そして簡単な昼食だが、

食欲もなく手製サンドイッチを、

ドリンクとともに無理やり流し込み、

お湯を入れたものの、

とても食べる気になれないカップ麺を、

Hiromiに食べてもらった。

自分のカップ麺も食べたHiromiが、

二つも食べた後で気持ち悪くなった、と・・・

 下山でもまた素晴らしい花の斜面を楽しみ、

あとは作業道を淡々と下って駐車場へ。

ひどく疲れたけれど、

この時期のこの山はやはり外せない。

来年もまた楽しみましよう!

帰宅後あらためて「反省会」。

「反省会」となると元気が出るのよねえ・・・

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2024.6.23 『砂金沢』(384m)  夕張メロンの畑の奥へ

 6月のこの時期は、

毎年夕張で花を楽しむことにしている。

今年もそれは外せないので、

日曜日の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張へと車を走らせた。

天気予報は終日「曇り」でパッとしない。

事実、家を出た時は微かだが霧雨模様だった。

しかし夕張に向かって走って行くと、

幾分空が明るくなったので、

花見の前に一座藪に入ることにした。

 夕張市清水沢まで行くと、

すぐ近くに目指す「砂金沢」が見えてくる。

こんもりとした樹木に全体を覆われた山を眺め、

清水沢清陵町から農道に入って、

取り付き点を目指した。

農道の周辺は有名な「夕張メロン」の生産農家の畑がほとんどで、

そのビニールハウスが建ち並ぶ。

有名ブランドの「夕張メロン」を生産することは、

大きな利益につながるようで、

どの農家も家屋が大きく立派だ。

 農道の最上部で廃道となるので、

その辺りを駐車地とした。

そして目の前の林道に入った。

林道とは言っても、

これもまた廃道となっている。

草にまみれた林道は、

300mほど歩くと突き当りとなり、

何かの施設がある。

しかし今は用をなしていないようだ。

そしてその施設の裏手で藪に入った。

カラマツ林の尾根は笹に覆われて、

取り付きから少しの間、

濃い笹に難儀した。

しかし上部を走る尾根まで登ると、

笹の密度が薄くなり、

歩くのがずいぶん楽になった。

そんな尾根筋を忠実に北方向へと向かって行く。

直近でこの山に登ったのが、

今冬だった。

冬の間は樹木に葉がないので、

麓清水沢の風景が見えていたが、

しかし今はびっしり若葉に覆われて、

視界はほとんどきかない。

 小ピークを二つ過ぎて、

三等三角点「砂金沢」。

そばの立ち木には、

「砂金山」と書かれた、

例の黄色い私製標識が付けられている。

三角点標石周りの笹が濃くなってきていたので、

周囲の笹刈りをした。

その後ここで記念撮影をした写真を持ち帰り、

自宅パソコンで見て感じた。

Hiromiがやけに痩せてガリガリになってきた。

この前日久しぶりにRumiと同行した際、

Rumiがふっくらとしていたので、

自ずと比較してしまい、

余計痩せて見えるのかもしれない。

それにしても痩せすぎじゃないの~?

 下山は最短時間で下れる、

同ルートを引き返した。

早朝は重苦しい雲に覆われていた空も、

この頃になると青空が広がりだし、

早く花を見に行きたくなった。

 駐車地に着くと、

陽が射してかなり気温が上昇していた。

汗をかいたので着替えて、

さあ花見に向かおう!

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2024.5.5 『空池山』(カライケヤマ・560m)  静かなり夕張の山!

 

 GWの5日は、

前日むかわ町富内への往復で目にした、

満車状態の日帰り入浴施設や、

やはり駐車場が満車で、

テントの数の多さが尋常ではないキャンプ場などの光景が、

気持ちを重くして、

とても遠くへ出かける気にはなれず、

心落ち着く夕張の山に登ることにした。

ただ、慢性的な疲労や、

ふだん仕事が忙しく、

時間が足りなくてやり終えていない、

家のことを抱えているHiromiに、

少しでも時間をやらなければと、

11時に迎えに行った。

おかげでやり終えていない家のことが、

一段落するまでになった。

ホッ・・・

 国道274号線を走り、

夕張市滝ノ上で夕張川に架かる、

「栄農橋」を渡って川向地区に入り、

狭いが舗装された市道を走って、

紅葉山地区で「山夜沢林道」に入った。

そして林道入口から少し入った地点を駐車地とした。

 駐車地から徒歩でスタートすると、

すぐに施錠されたゲートが現れる。

この先の林道の状態はどうか?

毎年その姿が変化する林道だ。

 ゲートから少し先で、

早速崖側の石が崩れて路面を覆っているところに遭遇。

車が走行できる状態ではない。

昨年補修されたばかりの林道だが、

やはり一冬越して荒れている。

その後間もなく、

今度は路面の崩壊だ。

崩れて道幅が半分以下になっている。

こうして毎年補修が必要な事態となり、

林道の維持管理には、

莫大な費用がかかるということだ。

 林道が大きく蛇行を始めるころ、

それを離れて送電線の保守管理用作業道に入った。

これを利用すると、

林道をショートカットすることができる。

しかしこの辺りから私の状態がよくない。

体が重くて足が上がらない。

その後の急登が辛くてたまらない。

そこでHiromiに言わせてしまった、

「無理しなくていいよ、

もう下りるかい?」。

誠にご迷惑をおかけしますが、

このまま続行させていただきます。

 Co.520で急登を終えた。

ここから目指すピークまでは、

小さなアップダウンを繰り返して行く。

樹林の中に刻まれた作業道が、

まるで登山道の様に続く。

そして間もなく作業道を離れて藪に入った。

藪とは言っても、

ここは笹の丈が低いので、

何も問題になることはない。

また、この高原歩きは、

笹原が大変美しく、

私は気に入っている。

時折木々の間から、

「上真谷地」(三等三角点・754m)の向こうに、

融雪が進む『夕張岳』(1,668m)が見える。



 笹原の高原歩きで体調がよくなってきた私。

そして、三等三角点「空池山」。

例の黄色い私製標識があるのだが、

昨年訪れた時には下に落ちていた。

それがこの日は再び小木に、

金属のビスでとめられていた。

このビスを木に打ち込むことに反発する登山愛好家が、

それを外して下に落としたものと解釈していたが、

再び設置したのはどなたか?

 登路ではけっこう暑さを感じたが、

下山は風が冷たくなり少々寒いくらいまでになった。

それでも気持ちよく下って駐車地へ。

この後車中泊の予定で、

安平町追分の「ぬくもりの湯」へ汗を流しに走ったが、

そこも駐車場がほぼ満車!

おまけにこれから入浴しようと言う人が、

ゾロゾロ歩いている。

そんな光景を目にすると、もうダメ!

帰るべ~

 

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