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2020.5.30 『神居尻山』(947m)  素晴らしき出会い!

 この週末は土曜日にMachikoを交えて『神居尻山』に登ることとし、

金曜の夕方Hiromiと現地に出かけて車中泊。

快晴の下、遅い夕暮れを堪能した。

 土曜の朝7時前にMachikoがやって来た。

Machikoの到着時刻は、

いつも私の予想より早い。

今回HiromiとMachikoが初対面だった。

 7時ちょうど、道民の森神居尻地区の、

Bコース登山口近くの駐車場をスタートした。

Aコースを登るので一旦下って車道を歩き、

Aコース登山口まで歩いた。

Machikoはもう20回ほど登ってきたこの山で、

いまだAコースを歩いたことがないと言う。

一人ではヒグマとの遭遇がが怖くて、

足を踏み入れられなかったと言うのだ。

Aコースに足を踏み入れると、

辺りは新緑に満ちてなんとも美しく気持ちがいい。

そして時間の経過とともに、

気温が上昇して暑くなる。

Machikoの口から「暑い」が連発される。

私も頭から汗が流れだす。

なのに人一倍汗っかきのHiromiがどんどん先を行く。

Machikoには自分のペースで登るように指示を出す。

途中樹木が切れる地点から望む、

いまだ純白の増毛山地が美しく、

先頭を行くHiromiがそのことを後ろのMachikoに伝える。

そしてMachikoはそれに応えて感嘆の声を上げる。

尾根筋はCo.690で進行方向を東から南向きに変える。

ここからがこのコースの楽しいところだ。

目にする風景がどんどん変化して飽きない。

アップダウンは少々きついが、

初めて歩くMachikoは楽しそうだ。

記念撮影時のポーズも積極的に指導する。

美しい風景を目にしながら楽しく歩き、

Co.890で稜線に上がると、

進行方向に迫力ある『神居尻山』の頂上部がドーンと現れる。

あとは高山の雰囲気漂う稜線を頂上に向かって行く。

何とも言えない素晴らしい雰囲気だ。

途中避難小屋の建設現場横を通る。

以前の小屋の基礎をそのまま利用して、

上物を建設途中だった。

今度はどんな小屋が完成するのか?

 10時20分、先頭を行くHiromiが頂上に着き、

知らない女性とあいさつを交わしている。

そしてその女性の口から「Amigo」という私の名が発せられる。

しかし見覚えのないその女性。

と、思った瞬間その女性とHiromiがハグしだした!

ええーっ!?

その様子を見てようやく理解できた。

女性の名は「シケ」(シケのブログ)

深川からやって来た山仲間だ。

これまで何度か会ってはいるのだが、

ゴーグルや帽子のツバで顔が見えなかったのだ。

いやあ懐かしい。

折しもこのところHiromiが「シケさんに会いたい」と、

随分口にしていたことがよみがえった。

そしてこのシケはよ~く見ると、

かなりの美形なんだわ。

要するに美人!

その美しい顔から発せられる乱暴な言葉とのアンバランスさが、

シケを更に魅力的にする。

またシケと同行していた男性がおり、

これがまた驚きだ。

男性はY澤と言って山のブログを開設している。(Y澤のブログ)

そしてその本人が私に言った、

「私はAmigoさんの後輩なんです」と。

それにはたまげたが、高校の6年後輩であることが判明した。

いやあ狭いなあ。

そんなこんなで話しが盛り上がり、

しばしMachikoをほったらかしにして悪いことをした。

 下山は5人でおしゃべりをしながら下り、

途中でY澤とシケが山菜採りで別れた。

 12時15分、駐車地。

この日は随分ゆっくり周遊したもんだ。

Machikoは下りてからの行動が早く、

さっとかたずけを済ませ、マッハで帰って行った。

終日素晴らしい快晴の下、

ゆっくりのんびり歩いて素晴らしい出会いがあったことに、

Hiromiと二人いつまでも余韻が残った。

 

 

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2020.5.28 『194m峰』(点名:宇佐美)  風景を楽しむため再び!

 

 今日はMachikoと山に出かけることになっており、

当初は別の山を設定していたのだが、

急きょここに変更させてもらった。

「宇佐美」には今月17日にHiromiと登り、

林道を周遊したのだが、

低く濃いガスに覆われて何も見えなかった。

それでその景色を見てみたいという思いが強かった。

 Machikoとは栗山中学校で合流し、

ダム湖の「桜山池」まで案内した。

今回も前回と同じく時計回りで林道を周遊する。

9時30分、

エゾシカ防護柵手前の駐車地をスタート。

柵の扉を開閉して中には入り、

急な坂を上がって行くと、

重機を入れて作業が行われていた。

何の作業かはわからないが、

そこにいた現場作業員二名が、

「こんにちはぁ」と気さくに挨拶してくれた。

それを過ぎて行くと見たかった風景の一つ、

生協が植樹活動をしている伐採地の風景が現れた。

この風景を目にしてMachikoも「おお~っ!」

上空は黒ずんだ雲に覆われており、

これが青空だったなら、

更に美しい風景となるであろうと想像させられる。

先に進むとその風景を小高いところから望める。

期待通りの風景だった。

そして間もなく三角点、「宇佐美」へ笹を漕ぐ。

10時10分、四等三角点「宇佐美」

ここから先にはもうピークがなく、

ひたすら林道歩きを楽しむことになる。

樹林帯の中で高度を上げて行くと、

突然視界が開けて再び伐採地が現れる。

それほど広い面積ではないが、

馬追丘陵方面の景色がいい。

また逆側の伐採地の向こうには、

夕張の『冷水山』と『鳩ノ巣山』、『三角山』が並んでいる。

なかなか新鮮な感覚の風景だ。

広い風景をあとにすると、

新緑の明るい林道を話しながら歩く。

Machikoは真面目な性格なので、話しも一生懸命だ。

11時15分、「桜山1号線」ゲート。

廃道同然の林道だが、

これがあるからこそこの周遊ルートが生きる。

送電線の下をくぐり広いところまで進んで、

すぐ下の田園風景を楽しむ。

そして一旦引き返して送電線下の刈り分け道に入る。

しかしこの道は前回よりフキが成長して、

足元が全く見えない。

おまけにフキの広い葉の上にはカエルがいるではないか!

私は世の中の生き物の中で、

このカエルが最も嫌いで・・・

Machikoに先を歩いてもらった。

ところがカエルはかわいいと言うMachikoも、

突然「わっ! なんか踏んだ、なんか踏んだ!!」

と言って飛び上がり、急に駆け出した。

フキで覆われて見えない地面にいた、

生き物のような物体を踏んづけたらしい。

続く私はその部分を飛び越えた。

最後はドタバタ劇を演じてしまったが、

12時ちょうど、貯水池のダムに降り立った。

そして昼食。

Machikoはこの貯水池の風景がたいそう気に入ったようで、

昼食より写真撮りに熱中していた。

このころになると日差しが出てポカポカとし、

私には珍しくまったりとして1時間も過ごした、

Machikoの講演を聞きながら。

 13時15分、駐車地。

期待通りの風景を楽しむことができ、

今日はここに変更してよかったと、

心から納得して帰途に着いた。

ちなみに今日の山行で、

私の登行回数が通算3,800回となった。

 

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2020.5.24 『天狗山』(330m)  原風景を訪ねてⅣ

 日曜の朝栗山町の車中泊地で目覚めると、

これまでになく気温が高く感じた。

諸々を片付けてすぐに移動。

栗山町南角田から「不動の沢」に沿って伸びる林道に入った。

先日下見をした時に、

林道のほんの入口に駐車スペースがあったので、

そこを起点に徒歩で入山しようと思っていた。

ところがこの朝現地に行ってみると、

重機がとめられており、

どうやら伐採作業が始まるようだった。

じゃまをするわけにはいかないので、

林道を走行して奥に進んだ。

そして300mほど先の、

エゾシカの防護柵ゲート近くに駐車した。

 今回の『天狗山』もまた私の原風景の中の一座だ。

私は幼少のころ(5歳まで)、

この林道入口から4kmほど下ったところで暮らしていた。

その頃の記憶は鮮明に残っている。

当時住んでいた栗山町南学田から、

この山の方に伸びる砂利道を見ながら、

「いつかこの道の向こうへ行ってみたい」と思っていた。

60年が経過した今それを叶えている。

 「三角山」という名称の山は全道に何座あるか?

以前その回答を何かで見たような記憶があるのだが、

とっくに忘れてしまった。

私にとってそれは興味の薄いことであって、

ここにも「三角山」と名付けられた山があるから登るだけ。

 日曜の朝6時30分、エゾシカ用ゲートの近くをスタート。

この林道はまた新緑が素晴らしい!

早朝の澄んだ空気の中で、

その黄緑色がが更に際立つ感じだ。

そんな光景を楽しんで歩いているとわずか10分、

6時40分、「不動の沢線」ゲート。

林道にゲートが現れると、

一般車の進入がなくなるのでホッとする。

ゲートを過ぎると新緑は更に豪華になる。

と、針葉樹林帯で一枚の標識に目が止まった。

そこには「人工造林地 S26」と書かれていた。

昭和26年、私が生まれる3年前だ。

私が生まれる前からここでは林道が開削され、

造林作業が行われていた。

もう65年以上も前から・・・

感慨深い思いだ。

これまで目にしてきた造林地の標識では今回の昭和26年が、

私の記憶の中では最も古い。

それ以前のものもあるのだろうか?

 今回のルートは林道を利用して高度を稼ぎ、

『天狗山』が近くなったCo.220で、

林道と交差する送電線の下にあるであろう、

送電線の保守管理用の刈り分け道を利用してピークそばまで上がり、

最後はわずかな藪漕ぎでピークに立つというもの。

もし送電線の下の刈分け道がなければ、

藪漕ぎでピークを目指すつもりだった。

ところが期待は裏切られることなく、

送電線の位置票式とともにそれは現れた。

ただその手前で地形図にはない、

「作業道天狗山線」というものが現れ、

「これはもしやピークへ誘ってくれるのでは?」

という新たな期待を抱かせた。

しかしその検証は下山の時に、

ということにして送電線の刈り分け道を利用して登った。

するとCo.300で刈り分け道から作業道に出た。

これはどうやら先ほどの分岐につながっているようだ。

最後は標高差わずか30mの笹漕ぎを経て、

7時30分、四等三角点「天狗山」

またひとつ原風景の中の一座に立てたことに小さな感動を覚え、

木の間越しに見える下界の景色に見入った。

 下山時に「作業道天狗山線」を検証すると、

やはり「不動の沢線」とつながっていた。

これは楽に登れる。

今後何度となく登る山のひとつになりそうだ。

 8時35分、駐車地。

なにやらけたたましいチェーンソーの音と、

木が倒れるバキバキッという騒音が響き渡る。

やはり伐採作業が始まったのだ。

この辺りに広々とした風景が生まれる。

それはそれで、またここを訪れる楽しみが増えた。

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2020.5.23 『279m峰』(点名:二ノ沢)  99パーセント林道歩きでピークへ

 土曜日『幌向炭山』を下山後昼食を摂り、

午後その南に位置する四等三角点の「二ノ沢」に登った。

登ったと言うより「歩いた」と言った方がよい。

この山は林道の途中で立ち寄れる山。

つまり99パーセント林道を歩いてピークに立つ。

しかも林道にゲートがないため、

ピークのすぐ近くまで車で走行できる。

ただ我々は林道を歩きながら、

あれやこれやと風景を楽しむのが好きなので、

極力車を置いて歩くことにしている。

今回も道々の美流渡手前に架かる「二ノ沢橋」たもとの、

林道入口に駐車して徒歩でスタートした。

まあそうは言っても片道3kmほどしかないが。

 この林道は頻繁に車が往来するようで、

最初は路面がなんだかほこりっぽい。

我々が歩いている時には幸い車が来なくて助かった。

歩いて行くと右手に伐採地が広がっていた。

そして間もなく左手に砂防ダムと林道分岐。

これを直進してすぐにまた現れる分岐を右に入る。

あとは道なりに歩いていくのだが、

この分岐から斜度が増し、

Hiromiのギアが上がる。

「こんな傾斜になんか負けてなるものか!」、

と言わんばかりにガンガン登って行く。

とてもそのスピードについていけないジジは、

ただただマイペースを貫く。

林道は蛇行を続けながら高度を上げる。

そして西進していた林道が大きく左にカーブし、

南に向かって歩き出す。

この頃になると斜度が落ちて平坦な道となる。

林道の沿線にはうまそうなフキがびっしりだ。

採って帰りたいが、

それを処理する女房が面倒がるので持ち帰れない。

 Co.260で林道を離れて小尾根に取り付く。

少々の笹漕ぎを経て、四等三角点「二ノ沢」

ここも標石の周りをきれいにしてやる。

木の間越しに西の栗山町方面の風景が僅かに見える。

 下山はまた林道を淡々と下る。

分岐まで下り伐採地が見え出すと、

なんだかHiromiに落ち着きがない。

どうやら体力を持て余し、

まだまだ活動したい様子。

それで「ここ登って来い、待ってるから」と言ってやると、

Hiromiは「じゃあ行ってくる」と言って、

伐採地の中の作業道を駆け上がっていった。

まあま、元気いいわ。

 駐車地に着く頃になって雨が降り出した。

車を走らせて今回も追分の「ぬくもりの湯」へ。

そしてまた私の原風景の中で、

「かんぱ~いっ!!」

このところ原風景の中の山に登ってきたが、

それもそろそろ終わりかな・・・

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2020.5.23 『幌向炭山』(361m)  新緑の尾根歩きで周遊

 この週末も近場の山で遊ばせてもらおうと、

金曜の夕方Hiromi と出かけた。

そして土曜日は20数キロの、

林道歩きをすることにした。

 

ところが当日の朝、

念のため天気予報を確認すると、

突然雨混じりの予報に変わっていた。

それで急きょ先週行った、

美流渡の山に登るべく移動。

代案は用意してある。

 『幌向炭山』は361mと、

標高が低い割には二等三角点を有する。

これはなかなか期待できそうな予感だ、

と言うことで栗沢町美流渡から、

石油の沢川に沿って北に伸びる林道に入った。

最終人家の先で橋を渡り、

そのすぐ先に駐車スペースを見つけた。

林道ゲートがないので、

まだ先まで車で進めるが、

歩行距離が短縮されることを好まないので、

この地点をベースに歩くこととした。

 7時25分、駐車地をスタート。

空はどんよりとしていつ降り出すかわからない。

しかし目の前の山々は新緑に包まれて、

まばゆいばかりに輝いている。

歩き出して800mほどで分岐が現れたので、

これを左手の目指す山側に入った。

最初はしっかりした林道に見えたが、

分岐から1kmも入らぬうちに、

突然目の前の路面を笹が覆っている場面にぶつかった。

つまりこの林道は既に廃道となっていたわけだ。

その後は笹を漕いで進むことになった。

しかしこの廃道状態の林道は、

Co.240でブッシュの中に消失してしまった。

それで仕方なく目の前の斜面を登ることにした。

最初は軽めのブッシュを漕いでの登行だったが、

やがてそれが消えて大変歩きやすい足元に変わった。

そして地形図上の「333mP」に立って、

どうもおかしいと思い、地形図で確認した。

すると登ってきた林道は、

予定の林道の一本奥であったことに気付いた。

予定していた林道はこの林道より更に廃道化が進んでおり、

林道とは気付かずに通り過ぎてしまったのだ。

一旦戻って登り返しても良いのだが、

林道の状態は最悪であろうから、

「333mP」から『幌向炭山』までを、

尾根でつないでみることにした。

ここで心配なのはブッシュの濃さだけだ。

尾根筋はシカ道ができていて、

まるでそこに登山道があるような快適さだった。

もう木々が若葉を蓄えているため見通しがきかず、

二箇所進路を模索する場面があった。

しかし尾根はアップダウンを繰り返して、

目指す方へうまくつながってくれた。

 9時35分、二等三角点『幌向炭山』

そこからは木の間越しに、

美流渡の市街地がチラチラと見えていた。

 下山は藪漕ぎで当初予定していた林道に下る。

東向きの急斜面を笹や小枝につかまりながら下り、

Co.230で林道に当てた。

ところが予想していた通り廃道で、

路面をびっしりと笹が覆っていた。

そして崩落箇所も。

そんな林道歩きもなかなか大変なので、

Co.190で林道を離れて下降する尾根に乗った。

軽い笹漕ぎを経て小沢に下り、

沢床を歩いて最後は駐車地のすぐそばに当てた。

今回のルートは駐車地を起点に、

反時計回りで周遊したことになる、

なかなか楽しく印象深い山行になった。

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2020.5.20 『752m峰』( 点名:上真谷地)  ここち良いハイキング!

 今日はシフトで休みのMachiko を、

夕張市真谷地から登る「上真谷地」に案内した。

私は前日馬追丘陵でトレーニングし、

栗山で入浴して真谷地に入っていた。

Machiko は元気で、

朝はいくら早くても対応できると言う。

待ち合わせの旧JR 「沼ノ沢駅」に、

Machiko がやってきたのは 7時半前だった。

予想より早かったので驚いた。

 真谷地に数軒残った集落をを過ぎ、

林道ゲート近くまで車で入った。

8時ちょうど、駐車地をスタート。

 

もう随分歩きなれた林道だが、

同行者が初めて足を踏み入れるとなると、

それはそれでいくらか新鮮な気持ちになる。

駐車地からすぐのゲートからは、

約6kmでピークに至る。

林道はしばらくの間、

NTTと森林管理署の共用部分となる。

8時15分、「真谷地林道」分岐。

ここからがNTTの管理道路となる。

少し行くとゲートが現れるが、

これが閉じられているのを見たことがない。

その後管理道路は大きく蛇行していく。

まわりは自然豊かで、

色々な山菜が採れそうな気がして、

常に辺りをキョロキョロしながら歩くのだが、

この沿線ではウド一本目にしたことがない。

夕張がかつて炭都として栄えし頃、

この麓にはすごい数の住宅があり、

そこに住む人々が当然この時期には、

山菜採りに励んだわけで、

結果皆採り尽くしてしまい、

いまだに新たなものが生えてこないのだと推測する。

この管理道路は殆ど樹木に覆われているため、

なかなか展望が得られない。

   

それでもこの季節は鮮やかな黄緑の若葉が萌え出し、

春紅葉となかなか美しいコントラストを見せている。

そして車道であるゆえ広いので、

Machiko と並んで歩くことができるため、

何かと会話がはずむ。

そんな歩行を楽しく続け、

やがて前方に巨大アンテナが現れると、

終わりが近付いた。

そしてこの沿線で唯一樹木が切れて、

東から南の風景があらわになる。

すると北日高の山々が鮮明に望まれた。

『幌尻岳』から『戸蔦別岳』を経て、

『北戸蔦別岳』への稜線。

更に長い稜線を経て『1967m峰』。

『ピパイロ岳』は奥まって見えないが、

『チロロ岳』の本峰と西峰がドーンと構える。

そして『ルベシベ山』に『ペンケヌーシ岳』。

最後は目の前に見える『夕張岳』。

いつも眺めているが、

頂上部の雪が随分融けた。

 

9時50分、三等三角点「上真谷地」

三角点標石へは笹を漕ぐので、

のんびりハイキングの今日はそれをカットした。

ここは夕張のあちこちから確認できるピークだ。

しかしそれは巨大なアンテナ部分であって、

三角点ピークが見えるわけではない。

理由は樹木に覆われているからであり、

樹木がなければここからも、

さぞかし素晴らしい展望が得られることだろう。

下山は古く痛んではいるが、  

平坦なアスファルトの車道歩きなので、

楽に淡々と下る。

11時45分、駐車地。

Machikoはその辺のフキを4~5本引っこ抜き、

「ありがとうございました~」と言って帰っていった。

私はこの後栗山でフキ採りをし、

長沼でヨモギ採りをして夕方帰宅。

そしてうまいビールを喉に流し込んだ。

 

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2020.5.17 『140mP』(点名:池ノ上)~『194m峰』(点名:宇佐美)  原風景を求めてⅢ

 土曜の夜はまた私の原風景の中で車中泊とした。

栗山町の東奥桜山地区に、

「桜山池」という貯水池がある。

地形図に「池」と記されているが、

ダムでせき止められた小さなダム湖だ。

この貯水池は小学生の頃何度か自転車で訪れたことがある。

小学生当時暮らしていた住宅から、

約7kmの砂利道を自転車に乗って走った。

当時はどこもここも砂利道ばかりだった。

貯水池を訪れ、当時存在した登山道のような小道を伝って、

池の反対側の小高いところから、

湖面の景色を眺めたとをはっきり記憶している。

もう50年以上も前のことになる。

それを思い起こすと、

やはり小さい頃から私の気持ちは山に向かっていた。

とにかくいつも原風景の中の山々を見つめていた。

そんな原風景の中の池に、50数年ぶりに訪れた。

当時は草付きのダムだったが、

現在はコンクリートで固められている。

そして当時歩いた小道はもうなくなっていた。

代わりに林道が発達したようで、

地形図を見ると池をほぼ一週できることがわかった。

その間に三角点が二座存在する。

今回はその二座を踏み、

池を回って走る林道を歩いてみることにした。

ただ最後の部分は林道を離れて、

ダムに下らなければならないが、

その部分は送電線が走っているので、

おそらく保守管理用の刈り分け道が、

送電線に沿ってつけられているだろうと推測した。

仮にそれがなければ藪を漕いで下れば良いと結論付けた。

 日曜の朝7時20分、

ダムから100mほど林道を入った地点に、

広いスペースを見つけ、

そこに駐車してスタートした。

この林道に入るためには、

ダムの手前でエゾシカの防護扉を、

開閉して入らなくてはならない。

スタートしてすぐ、

前方右手の土手上に存在する三角点に上がった。

10mほどの土手を上がってみると、

濃い笹漕ぎとなった。

そこでHiromiがひるみ、

上がってくることはなく、

実に頼りない目でこちらを見つめていた。

「情けねえ~」、

が、ダニに噛まれる心配があるので、

決して無理強いはできない。

7時30分、四等三角点「池ノ上」

ここはダム湖のすぐ上だ。

つまり地形をそのまま点名にしていた。

 この日は起きた時から濃い霧に覆われ、

周りの風景がほとんど見えない。

林道を歩いてすぐコープさっぽろの、

「10万本記念植樹」の地に足を踏み入れたが、

晴れていれば美しいであろう風景が霧で見えなかった。

ここから林道は斜度を増して蛇行を始めた。

高度が上がるにつれ、

背後に伐採風景が広がる。

 

晴れた時に見たい風景だ。

その後林道は針葉樹林帯に入った。

そしてCo.180で林道を離れ、

ゆるい笹の斜面に取り付いた。

8時10分、三等三角点「宇佐美」

何も見えない。

林道に下りて先へ進む。

すると再び広大な伐採地に出た。

林道は伐採地の中を進んでいく。

こちらも晴れた時にぜひ見たい風景だ。

一箇所伐採地の中に、

はっきりした踏み跡がついていたので入ってみた。

するとワラビがニョキニョキ!

これを見逃す手はないと、

ザックに入っていた小さな袋を取り出してワラビ採りだ。

女房の土産にはちょうど良い量が収穫できた。

女房は処理が面倒なので、

決して喜びはしないけどねえ~

 林道は北向きで始まり、

「宇佐美」から東向きへ。

そしてワラビを採ったあとは南向きへと変わった。

つまり着実に周遊する方向へと進む。

前方上部に送電線が見えてくると、

突然地形図にはない林道ゲートが現れた。

またそれが運良くダムの方に向かって伸びていた。

これを利用しない手はないわけで、

早速それに乗った。

しかしかなりいい感じでダムに向かっていた林道も、

やがて田園地帯に向かいだしたので、

送電線と交差した地点で、

推測通りに存在した保守管理用の、

刈り分け道を利用してダムに下った。

美しいダム湖でしばし休息し、

靴を洗って、

10時10分、駐車地。

この周遊ルートは6.5kmだった。

晴れた日に必ずまた訪れたい、

楽しい原風景の中の里山ルートに満足して帰途に着いた。

 

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2020.5.16 『530m峰』(点名:石油沢)~『355m峰』(点名:鷲ノ沢)  春紅葉街道を行く

 この週末は土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

栗沢町美流渡(みると)に向かった。

地形図を見るとこの辺りにも、

林道を伝って登れそうな三角点ピークが見受けられる。

美流渡から「幌向川ダム」に入る。

初めて訪れたダムだが、

よく整備されて美しい場所になっていた。

キャンパーのテントも一張り。

キャンパーにとっては穴場のようだ。

ダム湖の北側に伸びる林道をそのまま進み、

「みるとまっぷ沢1号橋」を渡ったところが分岐で、

ここに駐車して分岐を左手に入った。

この林道にゲートは設けられていないが、

はっきり「通行禁止」と表示があった。

 私はこの前日山菜採りに行き、

ギョウジャニンニク、ウド、タラの芽を収穫したのだが、

その際にウルシに触れてしまったようで、

右手首がかぶれてしまった。

ずいぶん久しぶりにかぶれたが、

それを防止するため手首には、

リストバンドをつけていたんだけどねえ・・・

 8時05分、林道分岐をスタート。

明るくて広く、しっかりした林道だ。

歩いているとやがて前方に三角点を有する、

「鷲ノ沢」が見えてくるが、

それは帰りに立つこととして先に進んだ。

林道は蛇行を繰り返して、

徐々に高度を上げて行く。

真っ黒いヒグマのフンが数箇所で見られた。

この林道地形図上では破線で記されているため、

内心心配して出かけたのだが、

どうしてどうして素晴らしい!

それよりも途中のCo.380で合流してくる、

地形図上で太く記された林道の方が、

路面を覆う下草で心細い状態になっていた。

 9時30分、Co.480林道分岐。

ここから林道を離れ、藪漕ぎでピークを目指す。

藪はほとんど笹だけでたいした負荷ではなかった。

9時55分、三等三角点「石油沢」

樹木が多くて展望は効かないが、

明らかに周囲の山より高いのがわかる。

三角点の標石まわりの笹をきれいに刈り取った。

再び林道に戻り、登路をそのまま下って行く。

そしてCo.280で林道から笹の斜面に取り付いた。

笹は背丈が高いが濃くはない。

11時20分、三等三角点「鷲ノ沢」

この登路で開けた部分があり、

そこから見るダム湖の風景が美しかった。

今年は春紅葉の色が鮮やかな気がする。

また林道に下り立ちダニを確認。

なんだかダニが全然いないようで、

逆に拍子抜けする。

しかし油断は禁物だ。

12時10分、駐車地。

まだ時間が早かったので、

他の山への林道や登り口を確認して歩いた。

そしてまた私が生まれ育った栗山のあたりを見て歩き、

追分の「ぬくもりの湯」で汗を流して、

再び栗山町のとある場所に戻って「かんぱーいっ!!」

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2020.5.14 『632m峰』(点名:久茶運内)  標石を求めて三たび!

 今日はMchikoと栗沢町万字から、

『632峰』(久茶運内)に登ってきた。

Machiko は仕事がシフト制で、

土日出勤がある反面、

ウィークデーの休みが多々生じる。

そんなMachiko と今朝万字で合流した。

私は早朝の運転が嫌なので、

昨日の夕方現地近くに入って、

ひとりゆっくり酒を飲んで車中泊とした。

クレイジーキャッツのDVD映画を見ながら。

 7時05分、万字の墓地に駐車して、

墓地奥の林道入口から入山した。

この林道は昨秋Hiromi と初めて歩いたが、

風景に変化があって面白い。

先日Machiko を『雨霧山』に連れていったとき、

林道歩きが好きだと言っていたので、

今回も長い林道歩きを設定した。

このルートは片道6kmちよっとと記憶している。

 林道ははじめ木の間越しに、

万字の集落をを見下ろしなから進む。

辺りは広葉樹に囲まれ、今は春紅葉に染まり、

秋には素晴らしい紅葉が楽しめるであろう期待を抱かせる。 

Co.310で地形図上の最初の分岐が現れる。

これを誤った方に進んでしまった。

すぐに気がついて戻ったが、

無意識に過ちを犯すとは情けない。

その後第二、第三の分岐を過ぎると、

前方が突然開けて、

春紅葉に彩られた広大な斜面が広がった。

この光景を目にしたMachikoが、

「おおーっ!」

美しい光景を見ながら一旦下って、

今度はジグを切るように登り返す。

そしてそれを登りきる辺りから、

大規模伐採地の風景が目に入り出す。

こういう風景を殺風景でつまらない、

と思う人もいると思うが、

私は広々として大好きだ。 

そんな風景をHiromi も好む。

そこでMachiko はどうかな?

と思っていたが、

それはそれなりに新鮮な刺激で感動した様子。

一旦伐採地が広がると、

あとは遮るもののない中を悠々と歩いていく。

スタート直後に少々降られた雨だったが、

この頃になると安定しだして、

西には青空が広がりだした。

広大な伐採地の中の一本道を歩き、

9時35分、ピークに達した。

そして笹薮に入って三角点の標石を探す。

昨秋Hiromiと二度このピークで、

三角点標石を探したのだが見つからなかった。

それで今回はスマホのGPSで位置を特定してみた。

Machikoが果敢に笹薮に潜って探す。

しかし今回も見つからなかった。

作業道がギリギリのところまで土砂を削り取っていたので、

その作業の際に標石が動かされてしまったのだろうか?

とにもかくにも、

9時50分、三等三角点「久茶運内」

見晴らしの良いところに戻って早い昼食とした。

Machikoは菓子パンを食べ、

私はインスタントラーメン。

 下山を開始すると西から、

青空の面積がどんどん広がりだした。

するとただでも美しい風景が映える映える!

そんな中を今度はタラの芽採りだ。

登路で目にしたものを一つ一つ採りながら下る。

すると小さい袋だがいっぱいになった。

また伐採跡地にはフキが見事なまでに自生している。

副産物を手にしておしゃべりしながら下り、

13時ちょうど、駐車地。

前半の雨と曇り空に対し、

後半の素晴らしい晴天に感謝し、

「ありがとうごさいました!」と言って、

この日もMachikoは早々と帰っていった。

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2020.5.10 『257m峰』(点名:二股)  原風景を求めてⅡ

 2日(土)は私の原風景の中で車中泊とした。

のどかな田園地帯が広がる中、

幼い日にこの辺りで遊んだことを思い出しながら、

うまい酒に酔いしれた。

 日曜の朝目覚めた時には、

既に雨が降り出していた。

前日の午後に天気予報が変わり、

雨の降り出す時刻が半日も早まってしまった。

モチベーションが上がらないHiromiに、

ハッパをかけて準備をさせる。

この日も前回に続き、

原風景の中の里山に登ることにしていたので、

短時間で登下降を終えることにしていたものの、

雨の中のスタートというのは、

どうにも気が重い。

 栗山町富野で道々を離れて農道に入った。

舗装されているが車がすれ違えないくらい細い農道を、

1kmちょっと走ると林道入口となる。

そしてその手前に都合よく駐車スペースが見つかった。

 7時30分、駐車地をスタート。

すぐそばの林道入口にはエゾシカ侵入防止用の、

電気柵が張り巡らされていた。

これは絶縁体部分を握って外して外に出る。

周りを見渡すとビニールハウスがたくさん建っている。

メロンの出荷で生計を立てている農家がほとんどのようだ。

その農家が大事に育てたメロンを、

エゾシカの食害にあったのではたまったものではない。

電気柵を巡らせることが容易に納得できる。

ちなみにこの電気柵が体に触れると、

強い痛みを感ずるそうだ。

昔これを素手で握ってみた友人がそう言っていた。

 7時40分、「一線沢林道」入口。

ゲートは閉じて施錠されていたが、

それは意味のないことだった。

林道は荒れて車の走行が不可能となってから、

随分時が経過したように見える。

そして倒木が多く次から次へと現れる。

それを苦労しながら越えて行く。

雨具を枝に引っ掛けて裂かぬよう、

細心の注意を払って越える。

今回のピークは浅く、

林道を1kmほど歩くと斜面への取り付き点となる。

そしてここで私がミスをした。

斜面の直登で目的のピークに立てるのに、

それを過ぎて尾根をその先へ進んでしまった。

まあ里山の狭い範囲での出来事で、

何の問題もないばかりか、

初めて入ったこの辺りの地形を確認できて結果OK!

また戻って、

8時45分、四等三角点「二股」

ここは前回登った「御園山」や「御園北」のすぐ東側に当たる。

雨は強くは降らないが、止むこともない。

下山はHiromiの希望で林道には下らず、

尾根筋を下降して林道ゲート付近に当てた。

短い行程ではあったが、

こんなコンディションの日は、

こんなもので十分だ。

更に、この日も原風景の中の一座に立てたことに満足。

 

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