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2017.4.30 『833m峰』(夕張・大夕張)

 土曜休日のない4月がようやく終わる。

長い1ヶ月だった。

週に休みが1日しかないと愚痴ばかりこぼしてごめんねえ、ウッチャン。

ウッチャンなんか、年中週休1日だもんなあ。

私には勤まらんわ~

これで6月末までは週休二日となる。

 

 昨日の夕方、Hiromiを拾って夕張に向かった。

もうかなり日が長くなり、6時半を過ぎてもまだ明るい。

日が長くなると車中泊が楽になる。

車中泊地には明るいうちに着いて、周囲の状況を確認したいものだ。

 

 今回は表記の『833m峰』に登ることが目的。

と言うのも、先日『874m峰』側から東に位置する『850m峰』を眺めたところ、

『850m峰』の北200mほどの稜線上に、それより高く見えるピークを視認した。

地形図を見るとそんなことはないのだが、実際に登って確認したくなった。

今日の天気予報は午後雨とのことだったので、

ちょうど良いとばかりに挑むことにした。

 

 今朝は目覚ましをセットせずに起きだしてみると、7時を過ぎていた。

私は疲れているが、Hiromiもまた疲労が蓄積している。

そんなわけで、目が覚めて起きる気になった時に起きよう、

ということにしていた。

 

 8時ころシューパロ川に沿って走る国道452号線そばの駐車地をスタートした。

下部はもうほとんど雪が融けて笹がむき出しだ。

そんな中、残されたわずかな雪を伝って高度を上げる。

100mほど高度を上げると林道に出る。

ただこの林道の入口がどこかは不明だ。

またこの林道は『850m峰』に登るとき、何度も利用している。

林道終点まではゆっくり高度を上げて行く。

そして険しい斜面にぶち当たり、林道は消滅する。

その後は自由にトレースを刻める。

今回は目的が『833m峰』だったので、すぐに正面の急斜面に取り付いた。

斜度のある斜面はどんどん高度を上げて行く。

私の下半身は1ヶ月の間になまってしまったようで、

なんだかふわふわとし、他人の脚を借りてきたような感じだ。

急斜面はやがて樹木がまばらとなり、

振り返るとシューパロ川を挟んで対岸奥に広がる夕張山地の景観がみごとだ。

しばしうっとりと見入ってしまう。

その高度に達すると頂上はもう近い。

Hiromiが先に行ってGPSを開いている。

そして頂上に立って初めて標高が「833m」と確認できた。

つまり『850m峰』より高く見えたそのピークは、逆に17m低かったのだ。

すぐ南に『850m峰』の姿を捉えたが、なるほどそちらの方が明らかに高い。

 

 私は先日このブログ上で、

夕張の市街地に隣接した山間部には800m超峰が8座存在すると申し上げたが、

それは間違いだった。

地形図に示された800m超峰の数が8座であり、

今回のように登ってみなければ確認できない800m超峰がまだあるのかもしれない。

 

 いやあ、夕張って本当に私を、いや我々を楽しませてくれる。

今日は短時間で素晴らしい風景を楽しませてくれた『833m峰』に、

また「サイゼリヤ」で乾杯だな。

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2017.4.23 『627m峰』(新十津川町)

 

 この一週間も早出、残業の毎日で忙しかった。

ただ、土曜出勤はひとまず今回まで。

来週から6月いっぱいまでは土日が休日となる。

 

 昨日の終業後、Hiromiを拾って新十津川町の徳富ダムに向かった。

当別町から新十津川町に入る町界の青山トンネルを抜けてびっくり!

10cmを超える積雪だ。

湿ってはいるが、夏タイヤなのでゆっくり慎重に走行。

高度が下がると路面の雪はなくなった。

そんな積雪がわざわいをもたらした。

 

 今朝6時過ぎに徳富ダムの駐車地をスタート。

当初は『知来岳』を往復するつもりでスタートした。

ところが歩いているうちに湿った新雪が量を増して歩行を妨げる。

それで往復20kmを超える『知来岳』をやめて『徳富岳』に変更した。

湖の側道から急斜面を登り、尾根に上がる。

『徳富岳』にはもう何度も登っているが、ダムから登るのは初めてだった。

ちょうど良いルート開拓ができると思った。

ところが積雪は増え続け、15cmほどとなる。

しかもこの時期らしからぬ雪の腐りよう。

地形図に示された「627.3m」標高点に達する頃には、

もう腰のあたりまで雪に埋もれてしまう。

スノーシューを持参しなかったことを後悔するも、

今日の湿った新雪では、スノーシューのアイゼンが雪団子になってしまう。

Hiromiと二人して、即中止を決断。

この時期にしては嫌な降雪であったが、

辺りも濃いガスで何も見えない。

まあ、こんな日もあるさ~

 

 さて、「サイゼリヤ」に行って、うまいワインを飲んでこよっ!

GWは晴れまくってくれることを祈ってますよ~

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2017.4.16 『別狩岳』(666m)

4月もようやく半分が過ぎた。

しかし連日続く早出、残業に疲労が蓄積し、

週一の休日だけでは発散しきれない現状がある。

あと二週間、がんばんべえ~

 

 昨日の終業後、Hiromiを拾って当別町の青山ダムに向かった。

自宅から1時間ほどで行ける距離だが、

疲労が蓄積した中、早朝の運転で出かけるより、

前泊で起きて直ぐに登る方が楽だ。

その点はHiromiも車中泊大好き人間なので助かる。

Hiromiの場合は、車中泊(前泊)=速やかに仕事社会から脱する、という意識があるようだ。

 

 同名で二山存在する『別狩岳』だが、今回は南側の『別狩岳』だ。

この山は私が好きな山の一つで、毎年登っている。

今シーズンも既に一度登った。

何度も登っているので、ルートも変えている。

今回は青山ダムを起点に、『別狩岳』北側の尾根を登り、

稜線歩きを楽しんで頂上に至り、下山は頂上南側の尾根を下るという、

周遊ルートだ。

このルートはHiromiも3度目となるが、

過去のことはほとんど覚えておらず、

それ故新鮮な気分で登れる幸せなやつだ。

ただ、「怖い」という意識だけは失っておらず、

今回も前夜から細尾根の登下降を想定して緊張していた。

 

 5時50分、青山ダムの駐車地をスタート。

夜通し気温が氷点下になることはなく、

雪がゆるんだままだったので、スノーシューを背負ってのスタートだ

シーズンは小雪だったことを再三伝えてきたが、

雪が少なかった故、融けるのも早い。

例年だとまだたっぷりある積雪が、

下部では広い範囲に渡って融けてしまっている。

青山ダムの湖畔林道を離れて尾根に取り付いたが、

最初は笹がむき出しの中をわずかな雪渓をつないで登るのが大変だった。

なるべく東から北側に周りこんで急斜面の雪渓を登った。

の後尾根はアップダウンを繰り返しながら、

徐々に高度を上げて行くが、

細尾根の場面ではブッシュがむき出しとなり、

それをクリアするのに時間がかかり、なかなかスピードが上がらない。

そ女性は腕力がないので、ブッシュとの格闘に時間がかかる。

私が先に進んではHiromiを待つことを繰り返して徐々に進む。

そんな登行も標高500mを越えるあたりで、背後の視界が一気に開ける。

今日はあいにく薄いが低いガスに覆われていたため、

クリアな視界を楽しむことができなかった。

視界が開けると稜線は近い。

黙々と登って、

9時35分、稜線上。

『別狩岳』の南から始まって、北へ向かう稜線だ。

ここからは広かったり、狭くなったりの稜線歩きだ。

これがまた楽しい。

そして美しい。

ただガスが濃くなり、『別狩岳』頂上付近ではあまり視界が効かなかった。

9時30分、『別狩岳』。

ここから先、尾根の急下降がHiromiの悩みの種だった。

連続する細尾根の下降。

ルートを極力北側の雪着き斜面に取った。

りかけの積雪が登山靴を深く食い込ませてくれるので、滑落の心配がない。

Hiromiは四苦八苦しながらも、無言で黙々と下る。

そして安全圏へ。

10時15分、「586mP」。

ここからの下りでは昨年3月、

クレバスに落ちて抜け出せなかった大鹿のことを思い出す。

そしてそのクレバスの浅いこと。

同時期でこれほどクレバスが浅かったことはない。

本当に異常なほどの小雪だ。

急斜面の雪が締まり、危険なのでスノーシューを収納し、

ツボ足で急斜面を下った。

途中で早めのラーメンタイムを取り、

また広い急斜面を下って湖畔林道に降り立った。

これでちようど一周したことになる。

11時30分、駐車地。

いやあ、素晴らしい。

自宅から1時間ほどで到着し、約5時間半の行程だというのに、

なんと盛り沢山の山行か?

  帰宅後時間が早かったので、いつもの「サイゼヤ」でHiromiとかんぱーいっ!!

 

 

 

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2017.4.9 『874m峰』~『835mP』~『832mP』(夕張・小松)

 昨日の終業後、Hiromiには我が家に来てもらい、ハイエースで出かけた。

久しぶりに『ハッタオマナイ岳』を予定していたが、

車を走らせるとHiromiが優しい言葉をかけてくれた。

「夕張でいいですよ」。

現在ただのアルバイト従業員である私だが、

職場が繁忙期に入り、4月は早出、残業の毎日が続く。

そんな私の様子を見ていて、Hiromiが疲れているだろうと気を遣ってくれたわけだ。

正直疲れており、モチベーションが上がらない。

更に運転がおっくうでたまらない。

Hiromiの優しいお言葉に甘え、急きょ夕張の山に変更した。

そして先月『874m峰』に登った時と同じ場所で車中泊。

時間がないので、酒を飲むのも忙しい。

土曜日も朝から晩まで仕事をし、帰宅してシャワーを済ませて出かける。

なんとも慌ただしく、落ち着かない思いだが、

自宅で一晩寝て、早朝運転する方が更に辛い。

 

 今朝5時にセットした目覚ましで起きてみると、

外はどんよりと低いガスが立ち込め、霧雨が降っていた。

天気予報ではやがて晴れるとのことが頭にあったので、

起床を1時間遅らせることにした。

するとHiromiが「やった~っ! また寝れるぅ~」。

Hiromiもまた昨日は土曜出勤で疲れているのだ。

おまけに五十肩痛が変化なく続いており、

良い睡眠を取ることができないでいるようだ。

 

 今朝7時ちょうど、駐車地をスタートした。

今年4度目になる志幌加別川の支流に入って行く。

沢が開けきっていないことを願いながら歩を進めるが、

やはりもう4月だ、スノーブリッジが消えているところで左岸の尾根に取り付くことにした。

8時ちょうど、予定外の尾根取り付き点。

この取り付きは傾斜がきつい上に氷状のところがあるので、

スノーシューを外してツボ足登行とした。

急登を経て尾根に出ると歩きやすい。

小型のスノーシューでどこでもあるけるいいシーズンになった。

毎年思う、「この季節よ永遠に!」 と。

 

歩きやすい尾根を南向きから東向きに乗り替え、

『874m峰』を正面に見ると近い。

 

頂上部の基部では規模の大きな雪崩が発生していた。

それを横目で見ながらの急登。

南斜面はもう笹がむき出しになっている。

 9時30分、『874m峰』。

一ヶ月前はきついラッセルのあと、ここで引き返した。

 

 しかし今日はここから北進し、『835mP』と『832mP』を経て

一旦志幌加別川支流に下り、右岸台地を登り返して山沿いを戻る予定だ。

遠くから見るとラクダの背のような二つ目のコブにも立ってみた。

そして『835mP』へ。

この辺りの地形は地形図で表現されているより複雑で、

いったいどこが目指すピークなのかよくわからなかった。

地形図を持ってスタートしなかったのが間違いだった。

それで思い当たるピークに立ち、

10時10分、『835mP』。

ここから見る東側の風景が新鮮だった。

向かい側に『850m峰』を見ることができるが、

その手前の風景を目にするのは初めてだった。

その後『832mP』を目指すのだが、

これがまた樹木で視認できず、勘で至る。

10時45分、『832mP』。

その場では半信半疑だった両ピークだが、帰宅して地形図を確認して確信した。

『832mP』からは一気に沢へ下る。

下りきると、地形図には表れていない沢が走る。

はじめはスノーブリッジが至るところに残っており、

楽に下降できたが、次第に沢は開けだし、スノーシューでの渡渉を繰り返す。

 

そして予定した地点の手前で渓相が険悪となり、両岸が崖状。

不測の事態を想定して最寄りの尾根を登ることにした。

実はこの尾根を越えた辺りで右岸を登りたかった。

と言うのも、この尾根を登ると右岸台地に至るまで、

帰路とは一旦逆方向に戻らなければならないことを、前回の偵察で学んでいたのだ。

しかしまあ、仕方がない。

尾根を登り切り、右岸台地の林道に出て、

12時15分、昼食。

そこからは直前に歩いてきた山々が一望できる。

 昼食後は林道を歩き、ショートカットした斜面を淡々と下り、

14時5分、駐車地。

後片付けをして最寄りの「レースイの湯」に向かったが、

玄関に「休館中」の貼り紙。

「ホテルマウントレースイ」は売却され、

4月1日から経営が変わっている。

 

 それで準備のため「レースイの湯」は4月27日まで休館とのこと。

温泉はやめにして帰途に着いた。

 

 夕張市街地に隣接する山間部には8座の800m超峰が存在する。

今日の初登2座を含め、これまでに5座の頂上に立った。

残る3座は来シーズンに登ろうか・・・

今回も夕張で遊ばせてもらって、楽しかったわぁ~

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2017.4.2 『分監山(東尾根)』(460m)

 土曜日の『大滝山』下山後は新十津川温泉で汗を流し、

月形町に移動して『分監山』麓で車中泊とした。

 

 日曜日の早朝、『三角山』(708m)を目指してスタート。

『三角山』という名の山はあちこちにあるが、

樺戸山地にもその名をもつ山が存在する。

そして樺戸山地の『三角山』は、

どの方角から見てもピラミダルな美しい山容を見せる。

正にこれぞ『三角山』である。

この山には15年ほど前に、一度だけ頂上に立ったことがある。

しかしその前後に挑んだ複数回のことごとくで、敗退と撤退を繰り返した。

と言うのも、ルートを中小屋川沿いの林道を利用しているため、

雪崩の危険回避によるものだった。

そんなルートを異常なほど小雪で、

尚且つ雪が安定したこの時期に、

まだ凍りつく午前中に踏破してしまおうと挑んだものだ。

ところが、この日は前夜から夜通し気温が高く、

スタートして林道を歩いているうちに、早くも雪が融け出した。

そしてデブリが次々に現れる。

そんな中を進んで行くと、谷はU字形からV字形に変わって行く。

V字形の谷で雪崩が発生すると逃れようがない。

しかし『三角山』への尾根取り付き点は間近に迫っている。

だが、地形図上で林道終点となる辺りで、

進退について葛藤の挙句、撤退を決めた。

雪がかなり緩んできた中、

Hiromiをイチかバチかの危険にさらさせる訳にはいかない。

撤退を決めて引き返す中も、常に斜面を見上げて緊張は解けない。

尚、地形図上の林道は既にほとんどその形跡が見られない。

度重なる災害で流出してしまった。

砂防ダムでさえ水圧で流されたところを見た。

安全な地形まで戻ったところで、

『分監山』頂上から東に派生する尾根に取り付いた。

勘で取り付いた尾根は、そのまま頂上に導いてくれた。

ただ腐りかけた雪と急登の連続でかなりきつく、

途中「ラッセル交代しますか?」と問うてきたHiromiに、

この日の朝から本調子ではないと見えていたので、

「前行きたい?」と返すと、

「できれば・・・」と、やんわり辞退された。

 

 この東尾根は頂上が近くなると背後の視界が開け、

空知平野の景色を背負っての登行となる。

標高がたかだか460mの山にしては、誠に贅沢な風景だ。

またそれが何度も登らずにはいられない魅力でもある。

頂上付近からは予定していた『三角山』が、美しい姿を見せてくれた。

頂上に立ったあとは、通常ルートである南尾根を下ったが、

融雪が進んでけっこう笹がむき出しになっている。

この週末あたりが登行ギリギリといったところか。

 

 駐車地に戻って振り返る『分監山』は黒々としていた。

この日は撤退山行となったものの、また新たなものを手に入れ、

二人して納得の行く日となり、

最寄りの月形温泉で汗流して帰途に着いた。

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2017.4.1 『大滝山』(1,038m)

  この週末は、この時期としてはたまたま土日連休。

金曜の終業後、Hiromiを拾って新十津川町を目指して車を走らせた。

そして1時間ちょっとで新十津川町南幌加の徳富ダムに到着。

翌日曜は、そこを起点に『知来岳』を往復することにしていた。

ところが、日曜の早朝外に出てダム湖を見下ろすと、

去年の同時期には融けだしていた湖の氷が、いまだ全面結氷のままではないか!

そこで『大滝山』への変更を即断。

実は昨年の同時期にも未踏の『大滝山』に登ろうと訪れたのだが、

湖の氷が融けだしており、

水量の多い徳富川の渡渉も困難であることから断念した経緯がある。

予期しないチャンス到来を、決して逃しはしない。

 

6時30分、ダムの駐車スペースをスタート。

しばらく湖の側道を歩き、適当な斜面から湖に下りた。

結氷した湖上は雪が固く締まって歩きやすい。

スノーシューを背負い、ツボ足で歩を進める。

7時20分、、湖から徳富川左岸に上がる。

そしてその後は一貫して左岸沿いに進む。

急な変更だったため地形図は用意していなかったが、

頭の中には予定ルートが記憶として残っており、何の問題もない。

徳富川の雪が締まった左岸を淡々と歩き、

8時30分、尾根取り付き点。

ここで陽光に照らされた急斜面の雪が腐り出し、スノーシューを装着。

急登は長くは続かず、傾斜が落ちて広く緩やかな尾根歩きとなる。

CO.804で尾根の方向が西向きから北向に変わる。

それからが長い。

白樺とダケカンバの疎林をゆっくり登っていく。

そして9時45分、

広い928mPに達すると、

初めて『大滝山』の頂上部を目視することができた。

また、そのころになると足元の雪質が最中状態で歩きにくくなり、

純白の頂上部がやけに遠く感じられた。

ただ、常時左手に広がる『知来岳』への美しい稜線風景が、辛い登行を癒してくれる。

しかし、その稜線の雪庇が異常に小さく、小雪の今冬を象徴しているようだった。

歩きにくい登行に耐え、

10時50分、『大滝山』頂上。

『知来岳』や『奥徳富岳』の姿を東側の直近から目にするのは初めてだったので、大変新鮮な思いだ。

無風の非常に穏やかな頂上で、ゆっくり昼食を摂った。

ラーメンをすすりながらも見入る360度の風景は、正に絶景。

 

昼食後、下山はルートを変えた。

頂上から徳富川を直線的に目指して、広い斜面をひたすら下った。

そして斜面が切れると小沢へ。

小沢を下って行くと、やがて徳富川に出て、

12時30分、そこがちょうど登路の尾根取り付き点だった。

その後の徳富川左岸線と湖の歩行がまた長い。

歩いているうちに、すぐ飽きてしまい、

何か目新しいものはないかと、

辺りをキョロキョロしたり、振り返って下降してきたルートを確認したり。

それでも淡々と歩を出せば、いつか着く。

14時25分、駐車地。

 

思いがけなく未踏だった山に登ることができた満足感に満たされ私。

Hiromiはまた初登の山に登ることができたことと、

雪上での歩行距離約23kmを踏破できた余韻に浸りつつ、

新十津川温泉に向かった。

 

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