goo

2020.8.30 『郡界』(283m)  雨の中を周遊する

 30日(日)の朝は栗山町の、

雨が当たらない場所で目覚めた。

前夜から降り出した雨が、

気温をグッと押し下げてくれて、

大変心地よく一晩を過ごすことができた。

前日早朝の気温が24℃だったのに対し、

この朝は14℃と10度も低かった。

そして雨は降り続く。

雨模様の中長い行程は避けたいので、

由仁町川端地区からこの山を目指すことにした。

ただ気温が低いため、

雨具着用で藪に入れる。

その点は大変気が楽だ。

 林道入口のすぐ手前に最終人家があり、

サホーク種の羊を放牧している。

林道入口は三叉路になっており、

いずれもゲートが閉じられて、

車の乗り入れを拒んでいる。

この三叉路を左に入ると、

「クオーベツ貯水池」を過ぎて、

遠く10km先の『クオベツ山』に至る。

また直進すると三等三角点「支安平奥」に至る。

今回はこの林道に入り、

800mほど先の分岐を右に入って、

四等三角点「郡界」を目指すことにした。

 歩き出すと雨が強くなりだした。

このあとは終始強い雨の中を歩くことになる。

分岐から少し行くと伐採跡が現れた。

晴れたならさぞや美しい風景だろうが、

雨の中でも緑が鮮やかだ。

やがて伐採地を過ぎ樹林帯に入った。

林道は「郡界」に向かう一筋の尾根の南側を、

右へ左へと蛇行して伸びる。

そしてCo.250で林道から尾根の頭にのることにした。

当初薄かった藪は、

尾根筋で濃い笹原となった。

と同時に目の前にアンテナの施設が現れた。

地形図でこれは見落としていた。

施設にはプレート一枚なく、

いったい所有社がどこなのかわからない。

更に笹を漕ぎながら広い尾根筋を、

西に向かって歩いて行く。

そして四等三角点「郡界」

雨がかなり強くて落ち着かないので、

すぐにその場を離れ、北の斜面を下つた。

地形図にある林道に当てるためだ。

この林道はスタート時の三叉路で、

右手に伸びていたものだ。

もう廃道と化していたが、

歩くのに支障はなく、

短時間でゲートに戻ることができた。

この時点でゲートを起点に周遊したことになる。

歩行中はひどい雨だったが、

不思議なことに駐車地に着くと小降りとなった。

おかげで片付けもスムーズに進み、

早々と帰途に着いた。

そして夕方いつもの「サイゼリヤ」で、

「お疲れさん!」

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.29 『姨失山』(うばうしやま・252m)~『鬼子』(おにこ・245m)  広大な風景を堪能

 この週末は土日とも雨の予報だった。

それでせめて土曜日だけは、

雨に当たらなくてすみそうな胆振に出かけた。

しかし今回ばかりは、

金曜の夕方から出かけたことを後悔した。

日中から高かった気温が、

夜になっても24℃を下回ることがなく、 

就寝時網戸にしても、

暑くてよく眠れなかった。

『姨失山』は人のブログや、

ヤマップの記事などで、

その存在はわかっていたが、

どの写真を見てもつまらない山、

という印象が強くなかなか足が向かなかった。

ところが今回登ってみて、

素晴らしい景観を目にし、

やはり自ら登って確認しなければダメだ、

という認識を新たにした。 

『姨失山』は標高が252.1mの、

ほんの里山だが一等三角点を有する。

厚真町から平取町に向かう道々から、

石油沢川に沿って伸びる林道「幌内宇隆線」に入る。

そして1kmほどで左手に登り行く作業道が現れるので、

ここを駐車地として歩くことにした。

地形図にない作業道を利用して高度を稼ぎ、

利用できなくなる地点から、

藪を漕いで登るつもりだつた。

また、地形図でこの辺りを見てみると、

『姨失山』の東奥の林道脇に、

『鬼子』という点名をもつ、

四等三角点の存在が判明した。

それで両三角点を結んでみることにした。

   7時30分、林道分岐をスタート。

この作業道はわりとしっかりしており、

車での走行がまだ可能だった。

スタートしてどんどん高度を稼いでいく作業道。

それを歩き出して間もなく驚いた。

目の前に伐採跡の広大な風景が広がった。

それからは見渡す限り広い風景が欲しいままだ。

私もHiromi もまさかこんな素晴らしい風景が楽しめるとは、

全く予想もしていなかった。

二人して感嘆の声をあげながら進む。

ずいぶん色々な林道を歩いてきたが、

これほど雄大な風景を、

長きに渡って楽しめるところはない。

素晴らしい風景を楽しみながら、

しかし暑くてバテバテ状態で歩き、

最後は濃い笹こぎを経て、

8時25分、一等三角点『姨失山』

さすが一等三角点、18cm角の標石は大きい!

その間隔が40kmの一等三角点には、

狙って歩いているわけではないので、

なかなかお目にかかれない。

ピークからは展望がない。

しかし少し下ると広大な伐採地の作業道跡に出る。

伐採地の向こうには、

2年前の胆振東部地震の、

痛々しい爪痕が山肌に見られる。 

さて、ここからは一旦林道に下り、

その後林道を伝って『鬼子』に向かうのだが、 

広大で素晴らしい伐採地の風景を楽しみながら、

作業道跡をたどって、

更に奥へと進むことにした。

この辺りの風景は、

どこをとっても私には満点だ。

私と行動をともにして7年を過ぎたHiromi も、

また同様の印象をもつ。

進み行く作業道はやがて雑草に覆われ、

進行が難しくなってきた。

「これは藪漕ぎで林道に下らなきゃダメかな?」、

と思い始めた頃、

よい具合に下降する作業道跡が現れた。

それを利用して9時30分、Co.170で林道へ。

随分立派な林道だと思ったら、

改修されてまだ2年以内だった。

伐採地に多方面での植林事業が、

近年実視されたようで、  

そのために林道の改修工事が実施されたのだろう。

やがて立派な林道からフツーの林道へ。

暑い、暑い!

しかしHiromi は汗を流しながらも、

元気一杯で歩き続ける。

直線的な林道をつないで、

林道脇の小高いピークの三角点を求め、

最後の藪漕ぎを経て、

10時ちょうど、四等三角点「鬼子」

予定通り二つの三角点を結び、

また雄大な伐採地の広々とした風景を楽しみながら下り、

10時50分、駐車地。

もう暑くて暑くてヘロヘロ~

このときの気温が32℃だった。

夜間よく眠れなかったので、

午後はゆっくりと昼寝をした。

そして追分の「ぬくもりの湯」で汗を流し、

栗山町の外れに移動して車中泊とした。

天気予報通り降り出した雨は一晩中降り続いた。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.27 『鈴蘭山』   暑い暑い・・・

 今週は今日から日曜まで休みだ。

毎年盆までが盛期の職場なのだが、

盆前は新型コロナウィルスの影響で仕事が少なく、

盆が明けるとただでも仕事が極端に減る。

 今日は暑いのでどうしようかと考えながら家を出た。

暑い中を深い藪に入る気にはなれず、

「広いスキー場を登るかな」とも考えたが、

走っているうちに安平町から早来に向かい、

小さな三角点を目指すことにした。

ところが現地に行ってみると、

どうやっても駐車スペースが確保しずらく、

その場をあとにしてしまった。

外はとにかく暑い!

そのまま帰ろうかと思いかけた時、

カーナビの画面に『鈴蘭山』なるものが現れた。

私はカーナビというものに頼ることが滅多にないため、

なかなかその画面に目がいかない。

『鈴蘭山』は私が走っていた町道のすぐ西側にあった。

そしてとりあえずこれに登ってみることにした。

地理院地図を開いて見ると、

大きく『鈴蘭山』と表記されているが、

そのピークも標高も示されてはいない。

ただ等高線から拾うと、

たかだか60mほどしかない。

破線で示された道がついているようだが、

実際には見当たらず、

駐車スペースを確保できた、

この山の南側の裾に取り付いた。

笹の丈は深いところで腰程度。

密度もそう濃くはないので自由に歩行できる。

植生はクヌギが多く、それに白樺が混じる。

20分ほども歩くとピークらしきところに立てた。

展望が利かないので西側に移動してみると、

なんと牧場の建物が見えた。

それも牛ではなく馬の。

この辺りから馬産地となることを改めて知った。

 下りはそのまま最短で町道に下りた。

そして400mほど歩いて駐車地へ。

暑い暑い・・・

もう何も考えずただただ家路を急いだ。

 この週末は土日通して雨の予報だ。

とりあえずいつものように、

明日金曜の夕方出かけるが、

はたしてどうなるのかねえ・・・

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.24 『馬追』(229m)  暑い中での適度な林道歩き

 今日は休み。

久しぶりに時間が合ったMachikoを藪漕ぎに連れ出した。

 今朝起きて目薬をさそうとマイバッグを開けると、

 

「ああーっ!!」

 

なんと、Hiromiのスマホとカードケースが入っているではないか!

一瞬頭が混乱した、「なんでぇ~っ!?」

そして考えると、

昨日表大雪での単独山行を終えて戻ったHiromiが、

時間がないため自宅に寄らず、

まっすぐこちらに来て「サイゼリヤ」に行った。

そのためいつもパソコンその他を入れて持ち歩く、

バッグを持っていなかった。

それで私が何かの拍子に預かって、

自分のバッグに入れたまま持ち帰ってしまったようだ。

困るよねえ、こんなとき・・・

今の世の中、スマホがないとホント困るよねえ・・・

今日はMachikoと『馬追』に登ることになっていたので、

それはそれでちょうどよく、

ほぼ通り道にあるHiromiの家に寄り、

早朝出勤して主不在の家の郵便受け内に、

スマホとカードケースを落し入れた。

そしてその旨パソコンアドレスにメールで伝えた。

 馬追丘陵には北の「長沼スキー場」(このピークも二等三角点:馬追)から、

南の道々1008号線までの間に、

約10kmに渡って車道と遊歩道が施設されている。

そしてその南端の道々1008号線を渡ったところに、

今回の『馬追』に向かう「由仁林道」のゲートがある。

この三角点には昨年の12月29日にHiromiと登っている

 今朝9時15分、晴天の下、由仁林道ゲートをスタートした。

もう直射日光がジリジリと照りつけて暑い!

この林道は風景が短調で、

なかなかカメラのシャッターを切るところがない。

しかしMachikoとは久しぶりの山行なので、

色々話しも豊富でしゃべりながら歩く。

そんな話しの中で、Machikoには再来月初孫が生まれるとのこと。

Machikoは私やHiromi同様、

時間が、チャンスがあれば登る、

ということを繰り返してきているので、

「孫が生まれたら、足を止められるぞ~」、

という話しをしてやる。

だがそれはそれで嬉しそう!

 林道は地形図にない分岐一箇所と、

地形図上の分岐を過ぎ、

蛇行を繰り返しながら南下して行く。

二人して「暑い、暑い」を繰り返し発しながら歩き、

Co.200で藪に突入した。

正直なところ、ここからの藪漕ぎが心配だった。

前回は年末で雑草が既に枯れていたが、

今回はまだ盛夏と言っていい時期だ。

笹以外の雑草がうるさいのではないかと・・・

ところがそれは林道から取り付いた、

ほんの短い間だけで、

あとはほとんど笹漕ぎだった。

そしてその笹もそれほど密度が濃いわけではなく、

割と楽に歩を進めることができた。

途中からMachikoを前に立たせるが、

相変わらず臆することなく笹を漕いで行く。

10時20分、三等三角点「馬追」

ここは人が訪れた気配があり、

三角点の標石周りの笹が刈られていた。

昨年末私とHiromiが刈ったものなのかもしれないが。

Machikoがご丁寧にバウムクーヘンを持参し、

一個を私にくれた。

しかし全く空腹感がなかったので、

女房への土産にすることにした。

 ピークは風通しが良い上直射日光が届かないので、

大変涼しかったのだが、

林道に下りるとまた暑い。

少し戻ったところに古い土場があるのだが、

そこで見上げた空が美しくて驚いた。

今年は変わった雲をよく見た気がする。

その後またぺちゃくちゃとおしゃべりをしながら歩き、

11時40分、駐車地。

車に戻ると28℃。

この暑さの中では、この程度の山行で十分だ。

 このブログを仕上げる今、

そろそろ乾いた喉にビールを流し込もうと目論んでいる私。

ところがMachikoは16時に遅番の出勤をしている

えらいなあ!

そして「預かったスマホを郵便受けに入れる」、

とメールを送ったHiromiからはいまだ何も返信がない。

あいつはスマホがないことくらい、

なんとも思っていないということか?

さすが大物はちがうわぁ・・・

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.23  今日は乃々と虎の日   虎が4歳に!  

 今日は乃々と虎がママのSa~に連れられてやってきた。

歳とともに札幌の街中への運転がひどくおっくうになってしまい、

近頃はSa~の休みが重なると、孫たちを連れてきてもらう。

 今朝やってくると即、

5年生になった乃々が家庭科の課題を広げ、

ババに手伝ってもらって仕上げる。

乃々は小さい頃から面倒ごとができると、

すぐにババを頼ってきた。

それにしても乃々が針仕事をするようになったんだなあ。

 来週25日は虎の誕生日だ。

4歳になる。

それでお祝いのおもちゃを買いに出かけた。

しかしあっちをチョロチョロ、

こっちをチョロチョロしてあるく虎は面倒だ。

ゆっくり買い物なんかしていられない。

そんな中で虎が目をつけたのは、

ブロック形式の組み立てて玉を転がすおもちゃ。

但し箱の中にどんなおもちゃが入っているなんてことは全く理解してはいない。

選定理由はおもちゃの箱にドラえもんの顔が印刷されていたから。

アンパンマンを卒業し、今はドラえもんが好きな虎だ。

それとケーキが欲しいと言うので、

虎がショーケースを覗き込んで選んだバースデーケーキを買ってきた。

そして誕生日当日自宅で催す本番前の、

リハーサル的な誕生祝い。

虎が自ら「暗くする」と言って、窓のカーテンを全て閉じた。

ところがみんなで「♪ハッピーバースデー♫」を歌い始めると、

照れくさくてそっぽを向いてしまった。

口ほどにもない奴め!

 簡単なパーティーのあとは、買ってきたお祝いのおもちゃを出して遊ぶ。

ブロック形式のおもちゃに最初は皆戸惑ったが、そこはババが粘り強い。

何かに集中するととことんやりぬく好奇心と、

辛抱強さがババの持ち味だ。

結局そんなババがひとりでいつまでも遊んでいた。

締めは外に出て庭で落書きだ。

チョークで自由に落書きをする。

前回はもっと小さかった虎が、チョークをただボキボキと折っていたが、

今回は絵を描くし、数本束ねてアスファルトにこすりつけて、粉にして遊んでいた。

 久しぶりに遊んだ孫たちと過ごす時間は、瞬く間に過ぎていく。

もう若干日も短くなってきたので、余裕をもって早めに帰っていった。

また来月一緒に遊ぼうねえ!

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.22 『一番川』(388m)  二等三角点だが残念、リタイア!

 この週末は土曜日だけの山行だ。

日曜は孫たちと遊ぶことになっている。  

昨日の夕方Hiromi を拾って、

月形町の月形ダムに向かった。

そしてダム入口のゲートそばで車中泊。

涼しい夜で気持ちがよかった。

先週の山旅で日々暑い夜が続いたことが、

まるで夢の中の出来事だった気がする。 

今朝は起床時刻を決めず、

目が覚めた時に起きることにしていた。

そして目覚めたのが7時過ぎ。

 8時ちょうど、鎖の張られたゲートをスタート。 

すぐ右手に「月形ダム」の施設が現れる。

ここからしばらくは、

先月訪れて『長峯山』に登ったときに、

Hiromi と歩いた林道を利用する。 

ダム湖の西側につけられた林道だが、

草木の背が高く、

せっかくの湖を眺めることがほとんどできない。 

 

その後林道は湖を過ぎると、

「ポン須部都川」の右岸に沿って伸びる。

この「ポン須部都川」は何故か水が汚れている。

3.5km先にある予定の分岐手前には、

2箇所の林道分岐があり、

いずれも目指す『一番川』に続いていることを、

地形図に示されているのだが、

2本とも分岐から覗くその先は雑草に覆われ、

完全に廃道となっていた。

 8時55分、地形図の136m標高点で予定の分岐となる。

そしてこれを左に入る。

前回はここを直進して『長峯山』を目指した。

分岐まではおおよそ平坦だった林道だが、

この分岐から一気に高度が上がっていく。

ところどころで切れた木々の間から見える、

樺戸山地の風景がいい。

また伐採地も現れ飽きない登行が楽しめる。

林道は高度を上げながら、

大きく弧を描いて行く。

そして9時55分、

ゲートから約7km歩き、

Co.350で『一番川』の基部に達した。

ところが目の前にはすごい笹の海が立ちはだかった。

目指すピークまでは60mほどか。

ここは樺戸山地、この凄まじい笹の海は想定内。

ただ、今日はまだ暑く、

背丈をはるかに超える笹の海に、

突入するファイトがない。

あえなくリタイヤを決めた。

次回はもっと寒くなってから雨具着用か、

残雪期に挑むことにしよう。

しかしまた新たな林道を確認できたことは、

樺戸山地を知る上で大変有意義であった。

 リタイアを決めたあとは、

林道をそのまま進み、

前述の廃道と化した林道につなげたかったが、

とにかくまだ暑く雑草を漕ぐ気にもなれないので、

登路をそのまま引き返すことにした。

林道を黙々と歩いて、

11時20分、駐車地。

リタイアしたものの、

楽しく有意義な林道歩きに満足し帰途に着いた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.16 『受信塔』(384m)  盆休山旅⑤ー⑤

 盆休みの山旅最終日の16日(日)は、

夕張市南部地区で朝を迎えた。

やはり夕張に戻ると落ち着いた気分になれる。

最終日の予定は夕張市清水沢から、

短時間で登れそうな三角点を目指すこととし、

早々に帰途につくつもりだった。

 6時25分、国道452号線脇にある、

古い製材所横の林道をスタートした。

すぐに鎖のゲートが現れたものの、

荒れた林道はゲートが開放されていても、

車での侵入は難しそうだ。

うっそうとした樹林帯の中の林道を登って行く。

曇り空で陽が射さないためくすんで見えるが、

天候がよければここもまた緑の美しいところだ。

歩いているといつまでも聞こえる、

「清水沢ダム」の放流による、

ゴーゴーという水音。

その轟音はすごい水量を連想させる。

林道ははじめ西に向かって山裾を進み、

Co.210で突然ヘアピンカーブを描き、

思い切り北に向かって高度を稼ぎ出す。

そしてCo.240で一旦視界が開け、

左斜め前方に受信塔のアンテナが見えた。

その後また樹林帯となり、

Co.320で林道から笹の尾根に取り付いた。

笹はそこそこ密度が濃いので、

濡れた葉が身体を濡らす。

ただ長いわけではなく60mほど登り、

7時ちょうど、四等三角点「受信塔」

誰も訪れた様子のない三角点標石周りをきれいにし、

すぐに下山を開始した。

ここの受信塔はその役目を、

とっくに終えているようだ。

淡々と下って、

7時40分、駐車地。

かたずけを済ませ、ただちに帰途に着いた。

途中の由仁町で少し前友人が教えてくれた、

面白い光景をしばし眺めた。

それは家庭菜園での案山子の風景。

これが怖いんだわぁ・・・

 帰宅後溜まった四泊五日分の洗濯を、

二回に分けて行った。

そして夕方Hiromiと「サイゼリヤ」で反省会。

今回の盆休みは二人とも9連休だったので、

二回に分けて計6泊7日の山旅を楽しんだ。

その間に踏んだ三角点ピークが8つ。

プラス三角点のないピーク(ポキヤップ山)が一つの、

計9つのピークに立った。

なかなか充実の山旅を終えたことに満足し、

Hiromiと二人思い出話しに花を咲かせた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.15 『幌内』(310m)  盆休山旅⑤ー④

 盆休み後半の山旅四日目(15日)の朝は、

栗山町の車ごと雨を避けられる場所で目覚めた。

前日の夕方から降り続いた雨は、

夜が明けても尚降り続いていた。

もうどうにでもなれと、

半ばあきらめ境地でゆっくり寝ていた。

結局起きたのは7時を過ぎていた。

寝すぎて少々腰が痛い。

さて、どうしようか、

と考えたときに思いついたのが、

三笠市幌内の三角点を有する「幌内」だった。

 8時過ぎに三笠に向かって走り出すと、

間もなく雨は上がった。

しかしまたいつ降りだすか、

わからないような雲行きだ。

そこで三笠市に入ってから、

次回の山行用に、

気になる林道を調べて歩いた。

それである程度良い情報を得ることができた。

そんなことをしていると昼近くになり、

天候も回復してきたので、

幌内の最奥まで車で進み、

林道入口の広い駐車場から、

徒歩でスタートすることにした。

駐車場は古い変電施設のものだった。

現在稼働していない施設は、

見学用に開放されていた。

ただ、山登りにしか興味のない我々は、

見向きもせずに、

10時45分、林道に入った。

林道は数十メートル進むと、

鎖のゲートがあり、

きっちりと施錠されていた。

林業関係者の車の往来が多いと思われる、

しっかりした林道を登っていく。

途中で現れる伐採跡の風景がいい。

二ヶ所目の伐採跡からはボタ山が見えていた。

そしてその上に立って、

そこからの風景を眺めてみたい、

という気持ちが沸き上がった。

いつか登ってみよう。

林道は二ヶ所の分岐を過ぎ、

目標ピークに向かう尾根に沿うようになる。

薮の薄い部分を探し、

適当なところから林道を外れた。

シダ類や笹をかき分けて、

11時40分、三等三角点「幌内」

驚いたことに三角点標石のすぐうしろに、

大きな穴があいていた。

直径約10m、深さが6mほどもある大穴だ。

自然にできたものとは考えにくい。

いったい誰が何のために?

 下山は天候が更に回復して、

気温が急激に上がりだした。

登りはじめで非常にうるさかったアブが、

下るほどにまとわりついてくる。

質の悪いアブは手のひらや、

指にまでまとわりついて刺してくる。

今年はこのアブが大発生で、

最近登った山はどこも、

この嫌なアブに悩まされてきた。

アブを追い払いながら歩いて、

12時35分、駐車地。

まだ時間が早かったのでまたあちこち見て歩き、

「湯元温泉」で汗を流して夕張に向かった。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.14 『椴山』(とどやま・718m)~『ポキヤップ山』(761m)  盆休山旅⑤ー③

 14日(金)の朝は新冠川の河畔で目覚めた。

ここは広くて景色の良い車中泊地だった。

この日の予定は『椴山』~『ポキヤップ山』の縦走。

『ポキヤップ山』はずいぶん前から、

一度登ってみようと思いながら、

ズルズルとこの日まで時が流れてしまった。

 『ポキヤップ山』に登るには、

通常「ポキヤップ沢」を利用して、

急斜面を登るものと推測する。

しかし『ポキヤップ山』の北隣りには、

二等三角点を有する『椴山』が連なっているので、

二山を縦走することにした。

 6時05分、岩清水林道を少し上がった地点の、

ちょうど一台分が置ける駐車地をスタートした。

   

岩清水林道は二ヶ所に鎖のゲートがあるものの、 

二ヶ所とも開放されていた。

 しばらく「ポキヤップ沢」に沿って登る林道だが、

標高220mで沢から離れ、

林道としては珍しく斜度を増して、

よいペースで高度を上げていく。

辺りは緑が美しく、

まるで高い屋根のトンネルを、

ゆっくりくぐり抜けているような場面も。

そして林道は終点を迎える。

実はこの終点は地形図上で示された地点よりも、

更に奥まで伸びていた。

従って最初の目標である、

地形図上の「593m」標高点までの時間が短縮された。

7時10分、「593mP」。

ここから広い尾根を『椴山』に向かう。

帰路で広い風景の中での、

下降尾根選定に注意を要するにところだ。 

尾根上は丈の低い笹やシダ類植物に覆われているが、

歩きにくいことはなく、

足下に隠された倒木や小枝に気を付けながら進む。

そして急登を経て、

7時50分、二等三角点「椴山」

木々の間から東にガスに覆われた『リビラ山』が見える。

このピークに人が訪れることは無さそうで、

その痕跡がまるで見られなかった。

三角点の標石周りをきれいにし、

『ポキヤップ山』に向かった。

稜線上を一旦70mほど下る。

笹原の美しい稜線歩きだ。

そして両山の最低標高まで下りきった後は、

約100mの登り返しとなる。

細尾根となり片側がすっぱりと切れ落ちた部分もあり、

気を抜けない登行が続く。

またこの登りでは、

はっきりした踏み跡が見られるようになり、

やはり「ポキヤップ沢」から、

直接『ポキヤップ山』を目指す人が多いと思われる。

急登が続き、最後は鋭角なピークに這い上がり、

8時30分『ポキヤップ山』

三角点のない狭いピークだ。

この日二個めの初登バウムは、

バウムクーヘンではなくパイまんじゅう。

長年の思いが叶った山頂に感動。

日高山脈のほとんどがガスの中に隠されていたが、

岩清水の新冠川が見えていた。

 下山はショートカットして、

「ポキヤップ沢」に下ってもよいのだが、

渓相がわからないので、

Hiromi を危険にさらすわけにはいかず、

またHiromi のルートファインディングトレもあるので、

 

登路のルートを忠実に下ることにした。

 9時20分、再び『椴山』。

ここから広尾根となるので、

ルートファインディングが難しくなる。

そんな下りでは前を歩くHiromiが、

二ヶ所で違う方向に下り出して修正。

更に林道に下る手前の「593mP」付近では、

私も少々まごついた。

その後林道に下ってからは淡々と下るも、

やはり斜度のある林道を再認識。

10時45分、駐車地。

昼頃から雨が降りだす予報だったので、

ガスにも包まれずよかったと安堵した。

 かたずけを終えて岩清水まで戻り、

天候をチェックすると、このあとは全道的に雨模様となり、

翌日まで長引くとのことだったので、

とりあえず栗山町まで戻ることにした。

そこには車ごと雨を避けられる場所があるので・・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2020.8.13 『保井山』(ほいやま・719m) 盆休山旅⑤ー②

 13日(木)の朝は新冠町里平地区の、

里平川に沿って伸びる林道脇で目覚めた。

前夜は遅くまで外気温が25℃を下回らず、

車のエアコンを切ることができなかった。

そして就寝時に網戸にした窓を、

前後全開にして寝た。

それで朝までなんとか涼しく休むことができたしだいだ。

しかし陽が昇ると一気に気温が上がる。

 ここまでの林道に入る登山者のほとんどが、

その先の『エチナンゲップ山』を目指すものと思われる。

しかし私には考えるところがあり、

マイナーな『保井山』を目指すことにした。

7時30分、駐車地のすぐ奥にある、

「里平越林道」のゲートをスタートした。

するとすぐ路面にシマヘビが現れ、

既にかなり気温が上がっていることを思わせる。

「里平越林道」は景観が美しい。

下部は大きくジグを切るように、

高度を上げていくのだが、 

周辺の天をつくようにまっすぐに伸びた、

針葉樹林が素晴らしい。

多くは植林されたトドマツのようだ。

うっとりするほど美しい景観の中を歩くのは楽しい。

暑いので汗が吹き出さぬよう、

極力ゆっくり歩く。

このゆっくり歩くことが、

早歩きが身体に染み付いてしまったHiromi には、

大変難しいのだが、

この日はさすがに暑く鈍足歩行が叶った。

 大きく蛇行を続けた林道は、

Co.400で直線的になった。

その後Co.500で林道を離れ、

尾根に取り付く予定だったが、

その前に古い作業道跡が現れたので、

それを利用して尾根に取りついた。

尾根は予想通り背丈の低い笹に覆われており、 

どこでも自由に歩ける。

この尾根ははじめかなりの斜度があり、

きつい登行を強いられたが、

やがて傾斜が緩くなり、

美しい緑の中をゆったりと登る。

前日の『須留久雲山』(するくうんやま)同様、

この山も本当に緑が美しい。

そんな美しい光景を楽しみながら登り、

9時15分、三等三角点「保井山」

樹木が多く展望は利かないが、

そのピークから尾根を伝って、

『リビラ山』までのルートがイメージできた。

今回この山に登ったのは、

これが最大の目的だつた。

次回気温が低くなった頃挑みたい。

 下山は登路をそのまま引き返した。

ピーク付近ではかなり涼しかったが、

高度を下げるほどまた暑くなり、

汗をふきふき下る。

そして最後にまた針葉樹林の素晴らしい風景を楽しみ、

10時35分、駐車地。

このあと新冠町に下り、昼食を摂ってゆっくり昼寝、

と同時に濡れた登山靴やザックを乾かした。

そして「レコードの湯」で汗を流し、

再び山に向かって車を走らせた。

移動した先は新冠町岩清水。

「岩清水林道」入口の新冠川河畔で車中泊とした。

水量の多い新冠川のそばでは、

涼しく過ごすことができた。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前ページ