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2019.6.29 『神居尻山』(947m)  視界が悪いと思っていたが・・・

 ウィークデーに晴れて、

土日が雨という状況がパターン化してしまった。

思えば3月から5月の末まで、

晴れ続きの週末が続いたので、

それも致し方ないかとあきらめるしだいだ。

 この週末も一旦雨が回避できる状況となったものの、

このところ北海道に流れ込んでくる湿った空気のせいで、

重苦しいガスが山々を覆い尽くす。

そんな状況ではどこへ行っても同じなので、

慣れ親しんだ『神居尻山』に登ることにした。

 金曜の夕方Hiromi を迎えに行き、

『神居尻山』に向かった。

Hiromi の住まいから『神居尻山』までは1時間ちょっと。

今は日が長く、明るいうちに着けるので助かる。

到着して確認したHiromi のウルシにかぶれたふくらはぎは、

随分きれいに回復していた。

皮膚科が処方してくれる薬はすごい効き目だと再確認する。

  その夜はゆっくり酒を飲み、

寝たのが11時を過ぎていた。

 翌日早くに起きる必要がなく、

ちょっと気が緩んだ。

結果、土曜の朝目覚めたのが8時40分!

腕時計を見て驚いた。

それまで目が覚めないのだから、

俺って疲れているのかあ!?

 道民の森のBコース登山口近くの駐車場まで移動し、

9時45分、スタート。

Aコースを昇るのだが、入山は最寄りの登山口。

その入山口の前の車道にヒグマのフンが落ちていた。

小さな個体のもののようだが、

公園内でヒグマの出没を伝える動きがない。

札幌市内や野幌原始林で頻繁に出没するヒグマのニュースでマヒしたか?

まあ騒がれても困るのだが。

もう20年近く前になるが、

『神居尻山』Aコースの上部で、

干上がった水たまりにヒグマの足跡が残されていたことがある。

この時はしばらくの間、全コースで入山禁止処置が取られた。

そんなことが懐かしくなった。

 下草が刈られ、手入れが行き届いた広い登山道を登っていく。

傾斜がきついので、グイグイ高度を上げる。

そしてAコースに合流する。

するとAコースの方が草だらけ。

登山道より、そこまで歩いた一般者向けの散策路重視だ。

この日も元気なHiromi が、

前! 前!! 前!!!

を行く。

時折見える頂上にはガスがかかっていない。

これは拾いもの!

11時45分、稜線上。

すると風が強くなった。

そして冷たい。

黄色いエゾカンゾウが終わりかけていた。

12時ちょうど、『神居尻山』。

頂上は強風が吹き荒れていたのでスルー。

私は半袖短パン姿だが、さすがのHiromi も、

この日ばかりはズボン着用。

Aコースの登路ではまだまだ元気そうなウルシが、

たくさん葉を開いていたので正解だ。

B、Cコースの分岐からはCコースを下った。

下り始めの急下降箇所は随分荒れ果ててしまい、

ゆっくり慎重に下りたい。

12時50分、Cコース登山口。

車の来ない広い舗装道路をのんびり歩いて、

13時ちょうど、駐車場。

この日は『神居尻山』で良かったと、二人して満足。

翌日予定の山へと、赤平市に向かった。

 

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2019.6.27 「馬追丘陵」  ハードなトレーニング!

 今日は休み。

7月に入ると盆まで土曜休日がなくなるので、

ここに休みを入れておいた。

そして6月最後のトレーニング登山に励んだ。

昨日の終業後、馬追丘陵のいつもの場所で車中泊。

今朝4時半スタートで「長沼スキー場」から『長官山』に向かった。

日が長いというのは素晴らしいことで、

とっくに夜が明け、太陽がずいぶん高い位置まで昇っている。

一旦『長官山』の頂上に立ったあとは、

火葬場登山口まで下って登り返す。

そして再び『長官山』に立ち、

今度は馬追温泉登山口に下る。

登山口まで下ってからはまた『長官山』へ。

それからまた火葬場登山口へと繰り返すわけだが、

午前中は涼しくて助かった。

何度目かの『長官山』頂上で朝食のコロッケパンを食べた。

岳友「Watanabe」君の真似をしてパンの写真!

パンは複数個持参したのだが、食べたのは1個だけだ。

Nabeぇ、パンなんてNabeみたいにいくつも食えんぜ!

  火葬場コースの中間地点に散在していた昨秋の台風による倒木群が、

林業による伐採作業により、きれいに片付けられていた。

視界のきかない樹林帯の中に、

突然現れる広々としたスペースはいい。

このポッカリと空いた空間の周りも針葉樹の巨木が林立しているので、

そう遠くない将来伐採されるのだろう。

 『長官山』に9度登ったところで昼近くになったので、

一旦「長沼スキー場」の駐車地まで下った。

そこでスタートしてからちょうど7時間が経過した。

足を止めるのは吸水とパンを一個食べた時だけで、

あとは歩き続けていた。

朝食べたコロッケパンのおかげで空腹も感じなかったので、

湯を沸かしてカップ麺を食べた。

空腹よりも疲れた。

樹林帯を歩いていた午前中は涼しかったが、

それを抜けて下ると直射日光を浴びて暑い!

簡単な昼食のあと、再び『長官山』に向かうつもりでいたが、

どうにも体がだるく気力がわかない。

それで目の前のスキー場斜面を登ることにした。

しかし傾斜のある斜面はひどくきつく四苦八苦。

完全にスタミナ切れだ。

そして暑さで汗が滴り落ちる。

スキー場を一度登ったところでやめることにした。

今日のトレーニングは『長官山』9度とスキー場1度。

結果、総歩行距離32km、累積獲得標高1,850m

スタミナが切れるまで登り、いいトレーニングになった。

帰宅してから「のどごし生」の500ml缶を一気飲み!

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2019.6.23 ウルシ  Hiromiがやられた

 21日(金)の夕方、Hiromiを拾って出かけようとしたところ、

メールで知らされていたふくらはぎのウルシかぶれが思いのほかひどく、

土曜日皮膚科を受診させることにした。

かぶれたところがジュクついたままズボンをはいていたものだから、

悪い液が周りに散らばって傷を広めたものだ。

そんな状態であるにもかかわらず、

 

山には行くというし、皮膚科にかかる気もなかったというのだから、

全く呆れた奴だ。

結局土曜の午前中にその一週間前ダニに噛まれて受診した、

千歳市の皮膚科で治療を受けた。

その間私は馬追丘陵でトレーニングに励んだ。

そしてその午後、納車になったばかりのHiromiのハリアーに関わる諸々を、

あちこち走り回って調達した。

この日の昼頃降り出した雨は終日続き、

今朝になっても降り止まなかった。

買い物の帰りはついでの「サイゼリヤ」へ。

「サイゼリヤ」のワインは本当にうまい!

 今朝5時半に家を出てHiromiを迎えに行った。

Hiromiのウルシかぶれに加えて天候も良くないので、

また馬追丘陵でトレーニング登山をすることにしていた。

しかしその麓に着いても降り止まぬ雨に、

二人して全くモチベーションが上がらず寝ることにした。

結局雨が止んだのは着いてから2時間後の8時過ぎであった。

Hiromiのウルシかぶれは皮膚科に行ってから、

目覚しい回復を見せているそうだ。

やはり医者の処方は見事だ。

 トレーニングは2時間半ほどで切り上げ、

今度はハリアーのワックスがけだ。

新車のうちに塗装に皮膜を作っておく。

その頃になると気温も上がり、

トレーニング以上に汗だくで励んだ。

そして締めくくりはもちろん「サイゼリヤ」!

この後出かけて今日も美味しいワインを楽しめることに感謝!

 Hiromiの6月は仕事がうまく運ばず、

ストレス解消の山ではダニに噛まれ、

更にウルシにかぶれることとなってしまった。

その忌々しい6月の最後になって、

契約後2ヶ月待ったハリアーがやってきた。

これを契機に運気が上向くことを期待しよう!

 

 

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2019.6.16 『冷水山』(702m)  最も美しさをまとう季節

 土曜日の予報では翌日曜日が終日雨模様とのことだったので、

Hiromiと二人、いつもの馬追丘陵でトレーニング登山をすることにしていた。

朝9時というゆっくり時間でHiromiを迎えに行った。

ところがこの時間帯は雨が上がり、

車で走る舗装道路がみるみる乾いていった。

だったらという思いで、

そろそろ見頃を迎えたであろう、

『冷水山』のシャスタ・デージー(フランス菊)を見に行くことにした。

『冷水山』は「マウントレースイスキー場」だ。

スキー場の麓に着くと、斜面が白く染まっている部分が見受けられる。

シャスタ・デージーだ。

Hiromiが「咲いてる、咲いてる!」と声を上げる。

そして身支度を整えて入山届けを済ませ、

作業道沿いに登って行く。

シャスタ・デージーがスキー場の下部では見事に咲き乱れている。

私は簡素で愛らしく、控えめな印象のこの花が好きだ。

登って行くと青紫やピンクのルピナスも現れ、

それらが織り成すコントラストがまた美しい。

かつてこのスキー場はその面積の殆どをルピナスが覆っていた。

当時スキー場の下部で人為的に栽培されたものが、

スキー場の経営不振による自然繁殖で、

スキー場全体を覆うよになった。

しかし自然というのは厳しく、

その後年々ルピナスの植生面積が縮小していった。

それでもまだまだ広々とした風景の中で、

アクセントとしてその美しい姿を誇示している。

我々が愛する『冷水山』が最も美しくなる時を楽しみ、

疲れてもいない心身を更に癒されて下山。

夕方前日に続き、Hiromiと「サイゼリヤ」で乾杯!

雨予報が一変し、

またまたいい週末を過ごせたことに感謝!

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2019.6.15 「濃昼山道」(ごきびるさんどう)  先人が築きし苦難路を往復する

 昨日の土曜日は日本海側に出かけ、

「濃昼山道」を往復した。

この「濃昼山道」の存在は随分昔から知っていたが、

沿線に目立ったピークがないことから、

自分の中では登る対象と認識していなかった。

ところが今春Hiromiが入手した道の駅のパンフレットに、

この山道が片道11kmあることを知り、

急に興味が湧き早いうちに歩いてみようと決めた。

  昨日の朝6時20分、

石狩市厚田区安瀬(やそすけ)地区の山道入口をスタートした。

入口には車が10台ほど駐車できそうなスペースがあったが、

この日は我々だけの入山となった。

  スタートしていきなりの急登。

50mほど上がって海を見下ろすと、

その後は傾斜が落ちて平坦な道を北上することとなった。

初めて歩く山道はワクワクするもので、

Hiromiと二人、気持ちよく歩を進める。

地形図によるとこの片道11kmは、

北上する中で東から西の海岸に伸びる広い尾根を、

乗っ越して進むことになる。

つまり大きなアップダウンを経て行くということだ。

しかし実際に歩いてみると、

大きな山を二つ越えるという表現がふさわしいと感じた。

そしてこの道は私が生まれる100年も前に出来上がっていたという事実が、

何とも信じがたい思いで歩く。

山道は登山道と違い、

その目的から上を目指すものではないため、

ゆっくりゆっくり高度を上げ下げしながら海岸線を北上する。

そんな山道が時折並行して北上する送電線と交わる。

しかもその送電線の下はきれいに草刈りがされていた。

送電線の保守管理用に草刈りされているのだろうが、

それはそれで過酷な労働を思わせる。

送電線の刈り分け道は広くて眺望が効き、

思わずそこを歩いて行きたくなる。

しかし、山道とは違って直線的に北上するため、

アップダウンがかなりきつい。

 蛇行したりジグを切ったりしながら進む山道は地形図通りだったが、

同時に周囲の植生によっては、

随分ショートカットできる箇所があった。

そんな部分を目にしながら、

往路は山道にしたかって歩き、

復路でショートカット出来るところはすると決めた。

山道入口から7km歩いて、

8時40分、CO.350で「濃昼峠」。

ここがこのルート中の最高標高点となる。

周りの樹木のせいで見通しは効かないが、

少しずれると送電線が走っており、

そこは素晴らしい展望台となっていた。

 

 「濃昼峠」からはどんどん下る。

こちらは厚田側よりはるかに傾斜がきつい。

海側が崖状地形で少々緊張しながらも、

海岸線の美しく雄大な風景を楽しむ。

そして再び樹林帯に入り、

眺望のない中を下って行くと、

ひとりの男性が登ってきた。

肩には草刈機を担いでいる。

すれ違うとき送電線下の草刈りかと尋ねてみると、

その通りで2名ペアとのこと。

しかも遠く離れた当別町から、

ひたすら送電線下の草刈りを続けてきたというから驚いた。

10日間の作業予定だそうだが、

とにかく過酷な作業であるということが想像できる。

このあと二人ペアのもうひと方とすれ違ったが、

こちらは少々年配のせいか、

同じく草刈機を担いでかなり辛そうに登っていた。

 9時25分、濃昼入口。

昔車で訪れたことのある濃昼漁港だ。

滞在時間は僅かで、「さて、復路に入るぞ」と私が言うと、

「袋???」と、いつものようにボケるHiromiであった。

 濃昼からの登りはやはり斜度があってきつい。

つらくておっせージジイを置いてどんどん先を行くHiromi。

そのスピードに対抗できるのはショートカットしかない。

ところどころでショートカットしてHiromiの前に出る。

そんなことを繰り返しながら淡々と歩を進め、

10時20分、再び「濃昼峠」。

その後見晴らしの良いところで昼食。

更に歩き続けて13時20分、駐車地。

帰宅後に送ってくれたHiromiのGPSデータによると、

往復21km、累積獲得標高1,041mであった。

復路で歩行距離が1km少ないのは、

何度もショートカットしたためだ。

 この後車中泊を経て翌日他の山に登る予定だったが、

夜間確実に雨が降るという予報に、一旦帰宅して「サイゼリヤ」で一杯やることにした。

そして久しぶりの土曜日「サイゼリヤ」なのでToshiにも連絡。

三人で楽しい夜を過ごして満足。

 

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2019.6.9 初夏に乃々と虎がやってきた!  ジジのストレス・・・

 昨日の日曜日は「乃々と虎の日」。

いつものように朝迎えに行って連れてきたが、

仕事で来られないと言っていたSa~が来られることになってよかった。

天気予報では午前も午後も雨。

ところが迎えに行って私が住む江別まで走って来ても雨は無し。

であれば、雨が降り出す前に外遊びをさせようと、

我が家には寄らずそのまま野幌運動公園へ!

車中で乃々と虎は言う、「ねえ、ジジとババのうちまだぁ~?」と。

しかし今回はちゃんと説明して外遊び優先とした。

ちゃんと説明ったって、虎なんかわかるわけないけどねえ・・・

虎は特に家に入ってしまうと外に出たがらないので、

それも考慮しての行動だった。

乃々が小さい頃から通っていた場所に着くと、

やはり子どもたちは大はしゃぎ!

古いアスファルト路面を歩いていると、

アリ、ダンゴムシ、ゾウリムシ、クモなぞが次々に現れ、

その度にしゃがみこんで観察する二人。

また、幼少の頃から札幌の中心部で育ったSa~も、

自然の中の小さな生き物に興味津々。

めったにない自然とのふれあいの中で、

日常生活のストレスが多少は解消できたか?

乃々は小さい頃から虫が苦手で、

興味はあるのだが触れることはできなかった。

ところが今回、私もなんの幼虫だかわからないのだが、

ここでは単に「青虫」としておこう。

地面を這うその青虫に人差し指で触れていた。

これを目にしたときは「ホッ」と安堵したねえ。

幼少の頃虫が苦手だと、生涯それが続くと思っていた。

しかし虎は苦手なままだ。

 昼食は我が家に戻って。

ここで虎の行儀が悪い。

手で握り飯を握りつぶし、食べ物で遊びだす。

それをSa~が叱りつけるわけでもなく・・・

食べ物で遊んではいけない。

ダメなものはダメよ。

やってはいけないことは、泣こうがわめこうがその場で断ち切る。

そんな厳しさを義理の娘に求めたいジジだったが、

グッとこらえて、ああストレスーっ!!

ただ、虎もジジが「一緒にねんねしよう」と言うと、

ちょっとの間チョロチョロしたものの、

となりにころんと寝転ぶと、

アッという間にいびきをかいて寝入ってしまった。

そして平和な一日が暮れていく。

夕方乃々の希望で早めに送っていった。

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2019.6.8 『クオベツ山』(506m)  長い林道歩きを経て頂上へ

 この週末は今日、土曜日だけの山登り。

明日は孫たちと遊ぶことになっている。

  昨日の夕方Hiromiを拾って由仁町川端地区の、

「クオーベツ貯水池」に向かう林道ゲートそばまで入った。

そして今朝5時45分、

鎖で施錠されたゲートをスタートして『クオベツ山』を目指した。

  『クオベツ山』には積雪期に4度登っている。

ルートはいずれも夕張市於兎牛から道々を利用して歩き、

複雑な尾根をつないで頂上に立つものだった。

しかし地形図を見ると、この山の頂上そばを林道が走っている。

であればその林道を利用して、

無積雪期に登ってみようと思っていた。

林道ゲートをスタートしてしばらく進むと、

渇水期で干上がった「クオーベツ貯水池」が現れた。

満水の水面を眺めることを楽しみにしていたが残念。

 林道はクオーベツ川に沿って割と直線的に南へ向かっている。

単調な林道歩きだが、初めて歩く林道なので飽きはしない。

そして地形図から片道10km以上あるであろうということもわかっていた。

常に右手に見え隠れするクオーベツ川は、

大変穏やかに流れ、川底が透き通って見えている。

淡々と歩いていくと、「試行林道終点」と書かれた鎖のゲートが現れた。

ゲートが二つとはなんなんだろうね?

徒歩の我々には興味がない。

そんなゲートを更に進んで行くと、

7時25分、CO.210で「タモの沢林道」分岐。

この分岐のもう一方には「クオーベツ支線林道」と書かれていた。

そちらの方はそこまでの勢いがそのまま続くといった感じで、

林道の路面がしっかりしている。

ところが我々が進む「タモの沢」林道は極端に荒れていた。

それもそのはず、少し先で林道が決壊していた。

そんな決壊箇所がその後にも現れ、

車が走行しなくなってからずいぶん時間が経過したようだ。

この荒れた林道には倒木もあり、

それを越えるのに四苦八苦する場面も。

そしてそれまでひじょうに緩やかだった林道が、

CO.250で急に斜度を増してグイグイ高度を上げて行く。

周りを常に樹木が覆っているので、

なかなか遠くの風景を見ることができない。

それでも一箇所だけ西の風景を眺められるところがあった。

その後間もなく目と鼻の先の頂上に向かう踏み跡があったのだが、

自分の感覚の中で目標はまだ先だと思い、

その踏み跡を無視して進んでしまった。

しかし林道が明らかに下降を始めたので間違いに気付き、

戻って踏み跡を辿って頂上へ。

8時25分、『クオベツ山』。

ようやく無積雪期に立てた。

そしてどなたかが置いていかれた漢字表記の表示。

そこには『九尾別山』と書かれていた。

頂上からの展望は夕張方面を僅かな範囲で眺められるだけ。

辺りを覆う樹木に葉が生えたためだ。

積雪期にはその葉がないので展望が効く。

  暑くなると思っていたが、風が冷たく爽やかだ。

そんな心地よい風を受けながら下る。

時々周囲の笹薮でエゾシカが跳ね回る。

突然バサッ! という音がするものだからびっくりする。

ところがHiromiときたら平然と歩を進めるだけ。

肝が座っているのか鈍いのか・・・

長い林道をぺちゃくちゃ喋りながら淡々と歩き、

10時45分、駐車地。

HiromiのGPSによると、

往復20.8kmとのこと。

今週もまたよく歩いた。

これから「サイゼリヤ」にて「反省会」なりぃ~

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2019.6.2 『落合岳』(1,166m)  思いつきの一座へ

 土曜日に『沙流岳』をリタイアしたあとの日曜日は、

登る山を決めずに出かけていた。

それで『沙流岳』の登路で眺めた『落合岳』に登りたくなり、

南富良野町へ車を走らせた。

道々1030号「石勝高原幾寅線」の南富良野町側で車中泊。

広く立派な舗装道路が砂利道に変わる手前に、

よい駐車地が見つかったので、

そこから徒歩で幾寅峠頂上まで歩き、

NTTの管理道路に入ることにした。

もう冬季通行止めは解除され、

幾寅峠を車で越せるのだが、

道々の砂利道部分を歩くことにしたのは、

峠の頂上まで車で上がってしまうと、

歩行距離が短すぎるためだ。

  5時50分、駐車地をスタートした。

明け方まで雨が降っていたようで、

路面や草木が濡れている。

100mほど舗装道路を歩くと砂利道となり、

道幅もひどく狭くなる。

「車が来なけりゃいいな」などと思いながら歩を進める。

短調で直線的な長い砂利道が続く。

唯一新緑がまぶしいほど美しいのが楽しみだ。

  6時35分、幾寅峠頂上。

HiromiのGPSによると、

駐車地からここまでちょうど3kmだった。

頂上の東側にゲートがあり、

許可なき者の侵入を禁止している。

ごめんなさい、ちょっと登らせていただきます!

このゲートから『落合岳』頂上までは4.5kmと表記されていた。

それに加え、この管理道路には支笏湖の『紋別岳』や、

夕張市の『真谷地岳』(勝手に名付けた)のように、

頂上までの距離と、ゲートからその地点までの距離が、

200mごとに示されており、

現在地が常に明白で大変助かるところだ。

この管理道路を約2年前にHiromiと歩いたことがある。

その時は災害のため「石勝高原幾寅線」が通行止めとなっていた。

するとヒグマが自由に歩きだし、

この管理道路におびただしいヒグマのフンが続いていた。

しかし今回は2箇所でそれを確認しただけ。

通行止めとなるとこんなに違うものかと感心する。

4.5kmの管理道路歩きは快適だが、

ところどころでガスに見舞われてうっとうしい。

それでも頂上が近付くとガスが晴れ出し、

南にトマムスキー場の建物が見える。

そして東の山々を眺めながら、

7時45分、『落合岳』。

ガスがかかったり晴れたりとめまぐるしい。

そして風が冷たく、脚を出しているHiromiは寒いべやあ!

頂上付近を少し歩いてみてから下山を開始。

アスファルトの下りは速いが、

あまり車が通らない路面はヌルヌルしていて滑る。

8時50分、幾寅峠頂上。

それからやけに長く感じる砂利道の道々を下り、

9時30分、駐車地。

道々の砂利道部分を往復6km歩いたが、

その間に一台の車も通らなかった。

それが「石勝高原幾寅線」の実態だ。

  時間は早かったが帰途に着いた。

日曜日の山行は早く終了すると余裕ができていい。

帰ったらHiromiと同じように、

私も洗濯その他の後片付けをしなければいけないのでね。

そして余裕をもって夕方「サイゼリヤ」で 乾杯!

この週末も土日で35kmと、よく歩いた。

 

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2019.6.1 『沙流岳』(1,422m)  残念、廃道だ!

 今回の週末は天気予報に従い、

日勝峠方面に出かけた。

『沙流岳』には積雪期に何度も登ってきたが、

無積雪期には登ったことがなかった。

いや、そもそもこの山に夏道があることを知ったのは、

6年前にHiromi と知り合ってから、

Hiromi が当時としては最新版の「北海道夏山ガイド」を購入し、

そこにこの山が載っていたことによる。

それまでは積雪期にしか登れないと思っていた。

ただそこには開放された長い林道を車で走り抜けた後、

登山口からわずかな距離を登って頂上に立つ、

ということが記されていたので、

なかなか足を踏み入れる気にはなれなかった。

ところが約3年前の台風被害で、

日勝峠辺りの林道がズタズタに寸断されてしまった。

林道を車で走れないとなれば登る意欲が沸き上がる私。

台風襲来から時を経たが、

この度Hiromiと登ってみることにした。

土曜の早朝Hiromi を拾って日勝峠に向かった。

8時10分、日勝峠の日高側7号目付近より奥沙流林道ゲートをスタートした。

ゲートには「落橋のため立ち入り禁止」とあった。 

そしてそれはその後すぐに確認することとなった。

スタートしてすぐに現れる沙流川には、

橋の痕跡なぞまるで残っていなかった。 

もう雪融け時期を過ぎ、

水量が減少した沙流川上流部を走って渡る。

渡渉を終えて林道を進むと分岐。

そこには『沙流岳』登山口まで10kmと記されていた。

長い林道歩きだが、車は来ない、人も来ないとなると、

なかなか楽しいものだ。

行く手を阻む倒木が次々と現れ、

それを越えるのに苦労する場面も多々。

それに加え林道の崩壊箇所も数多い。

また、この林道は車が走らなくなってから3年近くを経たため、

路面に草やコケが生え、それらがクッションとなり、

歩いていて足首や膝にやさしい。

そんな林道だが林道ゆえに大きく蛇行しながら、

ゆっくり高度を上げて行く。

そして歩き始めて5.5km地点のCO.1,020で『沙流岳』頂上直下となる。

見上げると一本の細い沢が頂上に突き上げており、

わずかな藪こぎで頂上に立てそうだった。

ただ斜度のきつい沢形にはまだ雪が詰まっており、

ピッケル、アイゼンなしでは登れそうにない。

しかたなく林道を進むが、

その後は『沙流岳』を背に歩き、

目標の頂がどんどん遠ざかって行く。

林道ゆえ仕方ないのだが、

なんとももったいなく無駄な歩行に思える。

そして何度もジグを切り、CO.1,250でようやく尾根上に出た。

この尾根は日勝峠のピークから『沙流岳』に続くもの。

 

積雪期には日勝峠頂上付近からこの尾根を伝って『沙流岳』に登る。

その後林道は一旦高度を下げるが、

再びCO.1,250でようやく登山口だ。

HiromiのGPSでちょうど10km歩いたことを確認。

そこには頂上まで650mとある。

ところがだ、心配していたことが的中した。

 そこには頂上まで650mとある。

ところがだ、心配していたことが的中した。

 一面笹の海で登山道の形跡なぞ全く残っていない。

そうだよなあ、約3年間誰も訪れることなく、

放置されたままだもんなあ。

それでも10km歩いてたどり着いたのだから、

なんとか登ろうとはしてみたものの、

とにかくひどい笹にダニも心配だ。

こりゃあYukiでなきゃ登れん!

いくらも進まないうちにリタイア。

即下山を開始した。

林道の途中で昼食を摂り、あとは淡々と歩いて、

13時30分、林道ゲート。

頂上には立てなかったが、

新たな林道を歩いて状況を確認できたことに満足。

Hiromiと南富良野町に向かった。

途中日高町で「日高高原荘」に寄り、

入浴しようとしたら休業。

どうも風呂の改装工事をしているようだった。

しかたなく「湯ノ沢温泉」で汗を流した。

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