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オフロードバイク&釣り好きのイケイケブログ

久々の更新2(ディープ・タイ)

2007-05-24 23:32:16 | Weblog
富山のレースが先週の土日で、月曜から本日まで
タイへ「出張」でした。

撮影の仕事でバンコク市内を右往左往。
その中のひとつに、タイ・バンコクで最大級と言われる
スラム街での撮影がありました。
写真は、ボディーガード兼、案内人の現地人とカメラマンのN氏です。
写真に写っている場所は、スラムの入り口みたいなところで
この後、車の通れない奥へと行ってきました。

そこは、正直、人の住む所ではありませんでした。
衛生状態など、生活環境は劣悪です。
薬物に依存した人が犯罪を犯す、さまざまな病気が蔓延する…
足を踏み入れたとたんに鼻を突く悪臭とよどんだ空気が、
「長くこの場所に居てはいけない」と、本能的に感じさせました。


韓国や台湾と同じように、急激な経済成長を遂げている
タイ・バンコクは、日本の企業も多く、沢山の高層ビルが建ち並ぶ
メガシティです。
世界三大叙事詩のひとつ「ラーマ・ヤーナ」にも出てくる
インドラの神が作ったとされるその国は、まさに東南アジアの宝石。
特に中心市街地の夜景は、東京都心にも負けないほどの煌びやかさです。

しかし、その高度経済成長の石杖となった人たちが、
そのスラムにはたくさん住んでいるそうです。
1980年代後半からの急激な高度成長に伴う建設ラッシュで借り出され、
のちに仕事の減少と共に、行き場をなくした人たちが
身を寄せ合って生きている場所。
そこが私の訪れた「街」です。


仕事を終え、夜のハイウェイを空港へ向かう途中、
車の中から遠くに、中心市街地の煌びやかな夜景が見えました。
丁度、視線の真ん中を高速道路の欄干が左から右へと、
ものすごい速さで流れていました。
そんな遠くに見える煌びやかな街とは対照的に、
高速道路のすぐ足元に広がる明かりの少ない暗い街。
私には、時代の流れに乗った煌びやかな街と、そうでない街が、
ちょうど、高速道路の欄干で二分されているように見えました。

吸い込まれそうな暗闇の中に生きる人々の生活を見ました。
2泊3日のディープ・タイ。



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1 コメント

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Unknown (harihari)
2007-05-27 15:46:18
それが釜ヶ崎であり、山谷であるのですな。
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