NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

同じ

2009-12-20 | 休み
―Matsumura Monomane History(Youtube)
※1;40付近から
ショーパブ的なお笑いは苦手なのですが、松村邦洋さんのモノマネは好きです。松村さんによる渡部篤郎さんのモノマネが印象的で、特に以前「ものまね王座決定戦」で披露されていた「山口さんちのツトムくん」の替え歌、「渡部さんちの篤郎くん」が頭から未だに離れません。「いつもしばいは おなじ♪」という松村さんから渡部さんへの批評性に妙に納得させられたのが理由かもしれません。

『外事警察』(NHK)
関係ないですが、ポンコツの常として中学の頃から松田優作さんが好きです。一方で優作さんが「演技派」とか「俳優魂」のような枕詞を伴って紹介されることには前より違和感を禁じ得ませんでした。優作さんの芝居は上手いとは思いますが、いつも一緒です。何をしようが松田優作です。演技派とは到底言い難いなぁ、と言うのが印象です。でもそんなことはどうでも良いです。格好が良すぎるのです。

演技云々とか以前の話として、格好良いのです。カメレオンのような芝居は上手い人に任せておけば良いんです。

渡部篤郎さんも同じかと。『外事警察』はポリティカルサスペンスとして観てましたが、ラストを観てやはりこれは渡部さんの存在感を楽しむためのドラマなのだなぁ、と。松田優作映画を観るように。話の構造や”オチ”は面白かったですが、古沢さんの本が素晴らしいとは思いつつも、資質の問題としてハードボイルドにはなり切れない青臭さがやはり出ているってのもあるやも知れません。

結末としてはCIA極東担当とPMCのような警備会社とが一体となってでっち上げたテロを、住本が実質的に実行してしまったということを観れば劇場版『機動警察パトレイバー2』における擬似的に戦争状況を、それも自作自演で、作り出した柘植に通じるものがあり面白かったのですが、やっぱり松沢や元同僚の久保田などの科白の端々に徹しきれないものが(そして稲川素子事務所が)あって…


『ハゲタカ』が盛り上がったようには盛り上がらないのが現実のようで。『ハゲタカ』よりも好きだけれどなぁ…やはり渡部さんのカッコ良さを楽しむドラマかと。テロの真実と住本のその後、顛末を含めて渡部さんの独壇場です。『愛のむきだし』だろうが『外事警察』だろうがそれこそ「いつも芝居は同じ」ですが、ほんと怖カッコ良いです。

2009-12-09 | 休み
『深夜食堂』(ドラマ公式サイト)
今期は地上波のドラマを録画して結構観てると思います。『相棒』に『交渉人』、『アンタッチャブル』、『外事警察』や『おひとりさま』とか『JIN』とか。『相棒』と『交渉人』は期待外れでしたが、『外事警察』は前評判通りで渡部さんが黒格好良いです。『おひとりさま』は一週回って面白いです。『JIN』は『ドラゴンボールZ』的な面白さ。でもほとんど一度観たら、レコーダーの容量も限られるので消してしまってます。BD高いし。

ところが『深夜食堂』だけはどうにも消せません。テレビドラマなのに、しかも深夜なのに数回は松岡錠司さんが監督したりと、スタッフ・キャストが豪華(でも松岡監督の際に登場するオダギリジョーさんのオリジナルキャラは科白も含めて蛇足かと)。しかもストーリーのキーアイテムである料理の監修は『かもめ食堂』やパスコCMな飯島奈美さんであり、どれも小奇麗でありながらリアリティがあり夜中に放送で観るのは危ないものがあります。

脚本もテレビドラマの癖をして、全然うるさくないですし、筋も非常にありきたりではないしょっぱさを孕んでいます。原作を読んでいないので再現度とかそういうのは一切分からないんですが、小林薫さん演じるマスターが凄い上手い。嫌味さが全く無いのが何というか。下手な人がやれば、マスターがご飯を出した際の佇まいにノイズが入ってしまいそうなものなのに。「めしや」が本当に存在して、小林薫さんが営業してるんじゃないかと錯覚しそうな雰囲気。

そして同じくらい良いのが挿入曲(否主題歌)。主題歌はMAGIC PARTYというバンド?で位置的にはエンディングでかかります。一方の挿入曲と言うのは何故か位置的には基本的にオープニングでかかります。それが鈴木常吉さんのアルバム、『ぜいご』に収録されている「思ひで」です。これが実にこのドラマのしょっぱい作風にマッチしていて堪らないものがあります。他にも数曲、一般的な”挿入曲”として使用されてますが、どれもはまってます。

鈴木常吉ホームページ(公式)
鈴木常吉『ぜいご』
あんまり良かったので、アルバムを購入しようとアマゾンを覗きましたがご本人から購入すれば、オリジナルCD(手焼き)付きと言うことで、常吉さんのHPから購入してしまいました。お金も無いのに…いつもはレンタルかブックオフで済ましてしまうのに…というかいれれこ社中にしろ常吉さんとかはレンタルやブックオフには置いてないでしょうが…


原作未読なので原作付きドラマとしての完成度は分からないですが、ドラマ単体で観ると稀に見る本当に良いドラマだなぁと思います。オープニングの烏?のCGとオダギリジョーのオリジナルキャラとその決め台詞、エンディングにかかる主題歌曲を除いて。それにしても本当、情報感度低いなぁ、ぼく。

ショック

2009-12-06 | 休み
AXNで放送されていたエミー賞授賞式ダイジェストを観てたら、後半の故人を偲ぶところにマイケル・ジャクソンやデイビット・キャラダインに混じってパトリック・マクグーハンの姿と名前が…今日の今日まで全然知らなかった…凄いショックだ…監督としては正直微妙以外の何ものでもなかったけれど、俳優としてはこれ以上無い存在感でした…

―The Prisoner is free(Youtube)

というか、一年近く前に亡くなっていたのに今日の今日まで知らなかったぼくの情報感度の低さがショックだ…