テレビ東京深夜ドラマの伝家の宝刀、「飯ドラマ」。『孤独のグルメ』をはじめとして、『忘却のサチコ』や『たべるダケ』、などご飯をメインテーマにドラマを量産してますが、ドラマ性は弱かったと個人的には思っております。
『お耳に合いましたら。』もテレ東の所謂「飯ドラマ」であり、且つSpotify協力によるポッドキャストもテーマとしたドラマと言う事であんまり期待せずに観たのですが…
まずは主演の伊藤万理華さんが素晴らしい。お芝居はめちゃくちゃ上手いんですが、それよりもあのオンリーワン過ぎる存在感とカリスマ性と言うか、目を離せない感じに引き込まれました。
そこに「飯ドラマ」と言いつつ、飯は立ちつつもドラマ部分の充実度。Spotifyでポッドキャストを始めるまでの主人公と同僚(井脇弘恵さん)と後輩(鈴木仁さん)のやりとり。恋愛では無く友達としての盛り上がり。1話と2話で完全にやられました。そして第8話。
しかも伊藤万理華さんが演じる美園が劇中配信するポッドキャストは実際にSpotifyでポッドキャストとして配信されてるのも試みとして面白かったです。野心的。
会社でも友達はできるし、別れもあるってめちゃくちゃ昔のことを思い出しました。大人の青春はあるんだよ。あったんだよ、と。美園は伊藤万理華さんしかできないんじゃないかね。伊藤万理華さん、凄い。