NJの山花旅

山花旅の写真が多数。環境問題と歴史、時事も加えます。

水郷佐原のハナショウブ(3)

2006年06月26日 09時53分35秒 | ◎花賛歌-バラ・蘭・花菖蒲・蓮等
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水郷佐原水生植物園 2006.6.12
茨城県潮来から利根川を渡ると千葉県の香取市です。

ハナショウブは野生のノハナショウブが元になっています。

宮崎市の観光ホームページから説明をお借りします。

花菖蒲の育種改良が盛んになったのは、今から約200年前江戸時代の後期、寛政年間(1790~1800)頃からです。
特に精魂を傾けたのは、花菖蒲の父といわれる幕府の旗本、松平左金吾(菖翁)で野外向きの群生美がすばらしい江戸系花菖蒲をつくり、わが国花菖蒲発展の基礎をつくりあげたのです。




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その後天保年間(1832~1843)に肥後藩主細川斉護候は、江戸参勤交代の折、菖翁に花菖蒲の分譲を懇願し、「花連」(のちに満月会)に室内で鑑賞する鉢づくりとして品種改良させ門外不出の厳しい掟のもとに秘蔵の肥後系花菖蒲をつくったのです。
これを広く一般に普及させたのは昭和のはじめ横浜で衆芳園を開業した西田信常(満月会)などによるものです。



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同じ天保年間に伊勢松阪において紀州藩士吉井完五郎も独自で品種改良を行い肥後系の男性的な花菖蒲とは対照的、優美な姿で女性的な伊勢系の花菖蒲を作ったのです。
このようにして江戸時代に武士階級において品種改良された花菖蒲はやがて私たちの間でも栽培されるようになったのです。

このように日本の園芸文化の歴史を知る上でたいへん貴重な存在といえる花菖蒲を宮崎市の花として昭和43年9月21日指定し毎年5月下旬から6月上旬にかけて「はなしょうぶまつり」を開催しております。