NJの山花旅

山花旅の写真が多数。環境問題と歴史、時事も加えます。

アジサイのすべて ? ③ 色の変化のこと

2019年06月20日 11時11分29秒 | ◎花賛歌-バラ・蘭・花菖蒲・蓮等

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5月9日 群馬フラワーパークの温室にて

育種の成果で色鮮やかです。

よく言われるのは、アジサイは土壌の酸性・アルカリ性で色が変わると。

リトマス試験紙と反対に、酸性なら青、アルカリ性なら赤だと。

本当でしょうか。

3回に分けて私の多くの撮影データから選んで様々なアジサイを見ていただきましたが、

土だけでこれだけ色が変わるとは思えません。

結論。

品種によって影響を受けやすいものと受けないものがあるということです。

白は色素がありませんから、いつまでも変わりません。

その他のものの共通点は、

アジサイの色の変化
花(ガク)が咲いてからの日数で色に変化があるものもあります。

咲き始めは葉の色に近い緑っぽいか白・クリーム色ですが、日数とともに、

水色→青→青紫→赤紫(ピンク)と花の色が変わるものも多い。

一部の種類、品種のみ、酸・アルカリで変わりやすいものがあります。

生産業者は知っていて、その品種では色を意図的に強調するときは土を調整します。

アジサイの花にはアントシアニンという色素が含まれており、それに土から吸収されたアルミニウムが

加わることで青みを帯びます。


土壌が酸性の場合、アルミニウムが溶けて吸収されやすく、アジサイは青みの花をつけます。
逆にアルカリ性の土壌はアルミニウムの吸収が悪く、赤みの花をつけます。

品種改良・育種家たちは、色が変わりやすいアジサイの良い色を出すべく、苦労したのでしょう。

色の基本は、土質ではなく、遺伝子です。一部のみ、土質で色が変化します。

 

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同じフラワーパークにて。

良い色を出したガクアジサイの傑作です。

 

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6月4日 赤城山東面を登山しました。多くのコアジサイが静かに咲いていました。

旧、足尾線の水沼からドライブと登山。

 

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6月5日 志賀高原にて

やはりアジサイの元は青・紫です。

アジサイは「藍色が集まったもの」という意味の「あづさい(集真藍)」から名付けられたと言われます。

また英名のハイドランジア(Hydrangea)は、ギリシア語の「水の器」が語源です。

 

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志賀高原

ノリウツギもアジサイに近い。紙漉きの接着剤として、使われました。

 

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6月5日 東大植物園にて

ノリウツギ

 

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6月3日 文京区の白山神社にて

カシワバアジサイ 柏の葉に似ている。

米国東部原産といわれていますが、似たものが日本にもあります。

 

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6月3日 東大植物園にて。

アマチャ  子供のころ、お寺で飲みました。 

 

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6月20日 乗鞍 平湯にて

オオデマリ か?

スイカズラ科

 

 

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8月5日 志賀高原

大木に絡んでいるので、ツルアジサイかと思って近づきましたが、イワガラミ のようです。

以上でアジサイ関係を終わります。

次をお愉しみに。

 


アジサイのすべて ? ②

2019年06月19日 11時25分10秒 | ◎花賛歌-バラ・蘭・花菖蒲・蓮等

昨夜の新潟・ 山形地震のお見舞いを申し上げます。

小石川 東大植物園 6月3日 子供は花よりも昆虫か。

 

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その近くの白山神社 ここも アジサイで有名です。

 

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白山神社 こんなに色が豊富になりました。欧州などで改良された成果です。

花言葉が移り気では結婚式など祝い事に使えません。

品種改良で明るい赤系のものも増えています。

白のてまり咲きの代表は アナベル と名がついています。

 

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近くの公園 6月16日

色によって花言葉が変わります。

新花言葉です。

ピンク・赤・赤紫系は 元気な女性。寛容。

6月の花嫁。日本は雨が多いが、欧州では晴れが多く、結婚式の季節です。

 

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群馬フラワーパーク 5月13日

日本でよく見かける青みのアジサイ。梅雨の頃の長い雨にも耐え忍ぶ、美しい姿をイメージさせる。

花言葉は 謙虚 です

一部には 冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ

白の手毬咲は結婚式に使われます。 代表品種は アナベル

小さな多くの花の集合に見えるので、

家族団らん  家族の結びつき とも言います。

結婚式で使う場合、司会者は新しい花言葉を紹介するのがよいと書かれていました。

 

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群馬フラワーパークの温室

育種の最高傑作か。額咲も素晴らしい。

 

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箱根湿生花園の売店 5月30日

品種が豊富で華やかです。

 

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湿生花園売店

額咲が新品種に多い。

 

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ご近所 6月18日昨日

花火のようだと思っていましたら、やはり 花火 という銘です。

 

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ご近所 咲き始め 6月16日

 

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小田原から電車が出ている 大雄山 最乗寺の参道。

6月24日 数年前。

 


アジサイのすべて ? ①

2019年06月18日 15時34分24秒 | ◎花賛歌-バラ・蘭・花菖蒲・蓮等

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アジサイ なんと美しい色でしょう。これが花びらでないとは。ガクだそうです。

花びらのようなものがたくさん集まって、手毬のようなので、てまり咲きといいます。

様々な色があります。やはりアジサイといえばこの色です。

近くの公園にて。6月16日。

色は変化しやすいともいわれています。そのために気の毒にも、

あまり良い花言葉をもらっていません。移り気とか。浮気とか。

本当に土の酸アルカリで色が変わるのでしょうか。

多くの品種改良がされました。原産地は日本です。

調べてみると奥が深い。多くの疑問を調べてみました。

何回かアップします。

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額縁のように周りが華やかですので、額咲きといいます。ガクアジサイです。

よく見ると中心に小さな花が集まっています。本当の花です。

周りの額は装飾花と言って、両性部分がありません。

このガクアジサイが原種です。

 

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ヤマアジサイです。千葉県中央部の山林で見つけました。野生です。アマチャにも似ています。6月13日

このガクアジサイが品種改良の元のようです。これの変種にエゾアジサイがあります。色は青みを帯びたのもあります。

これらが改良されて、装飾花ばかりの手毬咲が生まれました。さらに多くの品種が生まれています。

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埼玉県の安行の花と植物の振興センターにて。同じ場所なのに色が違います。何年か前の6月27日。

 

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最近改良された小型のガクアジサイです。濃いピンクです。我が家の鉢植え。

6月16日

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同じものの1週間前。

 

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箱根湯本から塔ノ沢へ あじさい寺の阿弥陀寺にて 数年前の6月24日

額アジサイと白の手毬アジサイです。

額アジサイはピンクか青かと、戸惑っています。日がたつと色がすこし変わります。

白は変わりません。

 

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近くの公園 6月16日 中心部の両性花がはっきり見えます。

アジサイを紫陽花と書きますが、これは唐の詩人、白居易(白楽天 846年没74歳)が、紫が美しいライラックにつけた言葉。

平安時代の日本人学者がアジサイと誤認したようです。

アジサイは中国経由で欧州へ渡り、そちらで改良が進みました。

手毬アジサイを西洋アジサイ。ハイドランジアとも言います。

遺伝子を調べた新分類ではアジサイ科。旧はユキノシタ科。

日本に逆輸入され、さらに日本でも改良がい進んでいます。

赤城山東面の桐生市黒保根町などで、改良と栽培が盛んです。