風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

本日種まき

2023-04-24 | 日記

 今日は種まきでした。21日にハトムネ状態になった種が、いよいよ箱土の中に播かれるのです。最適な状態になってから、3日も放置(苦笑)されていたのでした。

 先だっての、土入れ作業時に使った機械に、今度は種と覆土を入れます。そして灌水の設備も取り付けて、準備は完了です。

 機械のスイッチオン。床土の入った苗箱は、手前側からゆっくり運ばれ、まずは灌水。そして種が播かれ、最後に覆土がかけられて向こう側に出ます。苗箱を隙間なく次々に置いていき、どんどんどんどん播いていきます。午前中で、目標の枚数は完了しました。

 播種完了の苗箱。

 

 さぁ、午後からは、この苗箱を、育苗器と呼ばれるものに入れる作業です。人数が多いと、いったん積み上げること無く、ストレートに育苗器に入れることができるのですが、作業人員が少ないと、せわしなくてできません。マイペースの作業工程です。

 4つの山というか積み重なりがありますが、それぞれその奥にも積み重なっていて、全部で16の山になっています。下に写っている青いものは、水槽です。そこにヒーターを入れて水を温め、その湯気で、設定の温度まで温めます。

 すっぽりと囲って、蒸し風呂状態ということになります。29度くらいに設定して、2昼夜から2昼夜半。芽が伸びてきます。それを育苗ハウスに運び入れ、一カ月弱そこで育てるのです。しっかりした苗に育ちますように…。

 10年近くにもなった、ツバメの空き巣。シャッターを開けておくと、ツバメどころかスズメが入り込んで、ツバメの繁殖の邪魔をします。運良く育っても、初めて飛んだタイミングを待ち構えていたかのように、カラスにやられます。何という情け容赦無い世界。ツバメが気の毒で、場所を提供するのを止めています。

 

 さて、夜の9時。育苗器のスイッチを入れに、外に出ました。西の空には、きれいな三日月が浮かんでいます。星もそれなりの数が見えています。

 今月8日、選挙戦の最終日。選挙カーが運動できるのは夜8時まででした。6時を過ぎるころになって、やっと雨が上がり、けれども冷たい風が吹き始めて、とても寒くなりました。8時ですべてが終わった時、いくつもの星が出ていました。いつの間にか、オリオンは見えなくなっていました。日中に比べて朝晩は寒いけど、もう春なんだなと、しみじみ思ったことでした。

 

 

 


種をまいたら楽しーど

2023-04-23 | 日記

 ここ数日、とても強い風が吹いています。しかも一日中。そして冷たい風です。とにかく強くて、外での仕事がいやになるほど。いやそれどころか、うんざりして気が塞ぐような気分に陥ってしまうほどなのです。明日もそんな予報です。強すぎる風は、心身ともに疲弊させます。

 

 明日はいよいよ種まきです。

 苗が良く育ちますように。ひいては、今年もお米が良く育ちますようにと、種まきの後で、お酒を飲んだものでした。もちろん、お神酒です。「さびらき」と言われていたようです。「さ」は、神様を表しているのだとか。「さ」が開いて、いよいよ神様が稲の生育を見守ってくれるということなのでしょうか。

 

 「さつき」、「さおり」、「さなえ」、「さおとめ」。これから田植えが無事すむまで、「さ」の付く大事な言葉が並びます。ようやくのことで、田植えが終わった後には「さなぶり」という行事もありました。降りていた「さ」が、昇っていくことなんだそうですよ。

 それにしても、「さおとめ」は良いですねー。

 なんで、「さおとこ」は無いのかっ? ジェンダーフリーのこの時代に。

 おい、何とか言えっ! 

  (話にならん) … 死んだーふりー

 


さぁさぁ、種まきに向かって

2023-04-21 | 日記

 昨夜から種の芽出しをしました。種をまけば、腐らない限りいつかは芽が出るのですが、できるだけ生育を揃える必要があります。そのため、一定の温度の中で種を過ごさせることで、芽が出るのを揃えます。

 これがなかなか、思うようにいかないんです。理想は「鳩胸」状態。ほんの少し、芽が出たくらいです。要する時間は、毎年同じではありません。芽が伸びすぎて、青ざめることも!

 

 さて、芽が出ました。約30度の中で過ごしたのです。蒸し風呂のような状態の中で過ごしました。種もみは暖かいままです。そしていつまでも冷めないのです。このままにしておくと、芽がどんどん伸びてしまい、支障が出てきます。この段階で、一時休んでもらわなくてはなりません。

 冷水にザブンと浸けるのも一方法ですが、我が家ではそうしていません。とりあえず陰干し。今朝はわりと冷たい風が吹いています。

 火照った身体、どうしてくれんのよっ!

 そんな声が聞こえてきそうな、そうでもなさそうな(笑)。

 

 おいっ、朝からヘンなこと言ってんじゃないよ。ジイさん。

 

 さぁ、今日は肥料がやって来ます。県産米の米ぬかで作った肥料。おいしいお米の元です。肥料成分が少ないので、たくさん撒かなければなりません。置き場所に困ります。

ここにパレットを置いて…。


飲んだらよけい仲良くなった?

2023-04-19 | 日記

 全国の傾向同様、当地の今年の桜は、早く咲きました。平年に比べて2週間近い早さだったかもしれません。

 桜と時をほぼ同じくして咲くのが、梅の花です。桜に比べたら梅の木の数は少ないので、これまでなかなか目に入る機会も少なかったのでしたが、今年の春は、近くで何本もの木というか花を見ることができました。

 桜には桜の、そして梅には梅の趣きがありますねー。梅の木、良いなー。来年はどこかの梅園に行ってみようと思っています。そろそろ、やらずに(やれずに?)いたことを、ひとつひとつやっていかなければ間に合わなくなるかもしれないし(笑)。

 

 朝気づいたら、こんなことになっていました。

 耳元で何をささやいていたのか…。

 

 ここ数日の強風やら雨やらで、近所の梅も桜も、どんどん散り出しています。その花びらが数枚、作業場の前や畑の土の上に落ちていて、何かしら儚さを感じさせてくれます。

 種まきへ向けて、種の内部の準備もだいぶ進みました。

 

 


15年前も似たようなものです2

2023-04-18 | お米の便り

 さて、育苗ハウスの準備はそんなところでして、一方、種の方はと言いますと、種もみを目の細かい網袋に小分けして、たっぷりと水の入った水槽に浸けておきます。期間は10日間前後、途中で何度か水を入れ替えます。水は通常、水道水を使います。

 今年はその初日、真水ではなく、酢を混ぜた水に浸けました。育苗中の病気予防に効果あり、と聞いたからです。病気にかかっても平気というのではなく、病気にかからないような稲にするための一方法として、酢も効果がありそうだというのが、より正確な言い方だと思います。酢はヒトにも良い、と言われていますから、酢の成分が稲の体のためにも良いということなんでしょう。

 でも、いきなり、酢の入った水へ…。種にとってはいったいどんな感じがするものなのか。もし種がしゃべることができたら、きっと大騒ぎで、不満を抑えるのに大変だったんじゃないかと思います。いくら良いことだと言っても、自分はやらずに相手に強制したら、相手からすれば、いい迷惑以外の何ものでもありませんよね(苦笑)。酢水に入っていたのは、約1日。翌朝、水を入れ替えて、再び水槽に移し終えた時は、自分も(おそらく種ッコたちも)ほっとできたのでした。信頼度の高いその情報によると、酢はもちろん、ソースも効果あり!だとか。でも、あんまりやってみたいとは思いません。ソースるより仕方がない場合は別ですが(寒)。

 

 種まきは専用の機械で行われます。ちょうど、背もたれのないベンチのような形のものの上部真ん中ほどに大きなマスが2個か3個ついているような感じです。そのマスに土や種を入れて、適量ずつ落下させます。ベンチのイスにあたる部分はベルトコンベアーになっていて、端に育苗箱を置くと、先に運ばれます。その途中で最初に土が、その上に種が蒔かれ、箱全体にシャワー状に水がかけられます。3個のマスがついている機械は、3個目のマスにも土が入っていて、水がかかった後に土をかけて、種を隠すようにします。空の箱が端から端まで移動して行く間に「種まき」ができるのです。これが連続して、数百箱の必要数を確保することとなります。そして翌日(翌日でなくてもその後すぐでも良いのですが、作業している家の都合で決まります)、箱がハウス内に並べられ、田植え前日までその場所で育つことになります。

 今年も、「よりおいしいお米」をめざし農薬の使用成分数をひとつでも減らすことが目標です。寒いダジャレばかり考えている頭脳を、もう少しよろこんでいただけるような方向に向けなければと思っているところです。

 

 昨日、苗箱に床土を入れました。マスが2つの機械なので上記の説明とは、工程が若干異なります。まずは床土たけを入れる工程です。

 入れ次第、どんどん積み上げていきます。とりあえず40段。背が高ければもう少し可能。この段階で、一箱の重さは2.7キロくらいです。

 こんな感じです。

 数日後、種まきの時は、土の入った苗箱を置くと、今度は水、種、覆土の順でかぶさり、反対側から出て完了です。