年度初めの定番風景です。
約一か月後には、耕されているかも。
飼っているのではありませんが、たくさんの雀たちがやってきています。そして春は、繁殖の季節。
あらゆるところに巣を作りたがります。よその家だとこんな好都合な個所は無いようです。
ここ数日、色選ではじかれた食用にはできない虫害米を、外の何か所かにばらまいています。スズメたちがやってきます。カメラを向けると、すぐに飛び立ちます。
西側に向いた椿のつぼみが、少し膨らんでいました。今日はお米の精米発送と、宅地内の木の冬囲いを取り外しました。
取り外した杭を積んだところ。
大人の背丈かそれ以上の長さの杭。これは、まだお米の乾燥機というものがなかった頃、田んぼに突き刺して、稲を乾かすのに使ったものです。稲の自然乾燥というと、「はさ掛け」というのが有名ですが、当地では「くい掛け」が普通でした。検索されたら、その当時の写真を見つけられるかもしれません。
この杭は、稲の乾燥用と同時に、家屋や宅地内の木の冬囲いにも使われていたのです。田んぼでの需要が無くなって、もう数十年も前から、杭を手に入れることはできなくなりました。木の冬囲いのためには必要なんですけどねー。
自分が子どものころ、田んぼ一枚の広さは、10アール、300坪。その面積で600キロ前後のお米が収穫できました。600キロといったら、かなり恵まれた天候、肥沃な土の田んぼだったと思います。そんなに収穫できない田んぼが、日本国中いたるところにありました。その一枚に、60本以上の杭を立てて、稲を乾かしました。本数の記憶はあいまいです。100本くらいだったかもしれません。その杭を田んぼの中に運んだり、次の田んぼで使うために田んぼの入り口に運ぶのは、子どもの役目でした。もちろん、やらなかった子どももいたことでしょう。でも多くの子どもは、そうやっていろんな手伝いをしながら過ごしたものです。親や祖父母を少しでも助ける…。そんな思いでした。そして、実際のところ子どもにも手伝えるたくさんの作業があったのです。子どもがやらなければ大人がやります。でも子どもでもどうにかできることを子どもが手伝えば、その分大人は、大人でなければできない仕事に集中できるのです。役に立てていると思えるのは、うれしいことでありました。
話が横にそれてしまいましたが、杭は年々朽ちていきます。新しい?杭を手に入れることができないので、困っているところです。
こんな感じで使われています。
とりあえず、本日の第一部終了です。