風に吹かれて行こう

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笑ったよ でもおかしくてじゃないんだ

2022-02-26 | 日記

 2月も残りわずかとなりました。同じ「豪雪」であっても、昨シーズンは年末から集中的に降り続いて、2月に入ってからは落ち着きました。今シーズンは、2月半ばを過ぎてもひどい雪の日がありました。

 

 昨シーズン、2月のある晴れた日のこと。配達先で(家庭用としては)大きな機械で、除雪作業を始めようとしている女性がいました。もともと知っている方です。

 「おはようございまーす。今日は、晴れてとても気持ちが良くて、何をするにも良い日和ですねー」と声を掛けました。

 「ホントだねー。何もしなくて良いなら、もっと良いんだけどー」と言いながら、女性が笑いました。

 思わず自分も笑ってしまい、「あぁ、ほんと、そのとおりですー。気を付けてー」と言って、そのお宅を後にしました。

 

 トシナンテに乗りながら、何秒か過去のそのやりとりを反芻しました。いっしょに笑った(短い会話を楽しんだ)けど、その人の言葉を深読みするなら、その奥にはもう少し別の意味もあったように思われました。いや、たわいもない会話を言葉通りに受け流せば、それで良い話なんです。自分がそこに何かしらの意味を付け加えようとしたのは、傲慢?であったのかもしれません。自分の思い込みを確かめるすべはありません。もちろん、確かめる必要もないことなのです。それどころか、そんなことを考えたなんて知られたら、失礼の極みだったことでしょう。

 配達の最中に、雪寄せをしている人や雪下ろしをしている人と何度も会います。声をかけられたことがある人には声をかけ、そうでない人でも面と向かい合った時には、「降りますねー」とか「もういい加減にしてほしいですねー」というような当たり障りのない言葉をかけます。屋根に上っている人には、こちらの存在に気づいたときだけ、「気を付けてー」と声をかけることもあります。口にしてもどうしようもない(雪が落ち着くわけでもない)けど、そこで二言三言話すことで、何となく気持ちがほぐれる気がします。もちろん、ほんの気休めなんですけど。

 

 うれしさ100%の笑顔だったら、これに勝る幸いはありません。笑いの中には、ほんの少し哀しさや淋しさがある…。もちろんそれは、「秘すれば花」なんです。そんな気がするのは自分だけでしょうか。