[北京 12日 ロイター] - 中国の国務院(内閣に相当・直属機関)が、金融規制当局の集約へ大きな一歩を踏み出した。
国務院の監督権限を強化する方向だ。
金融当局の不手際により、経済政策運営に対する懸念が世界的に高まったとの見方が背景にある。
関係筋が明らかにした。
規制当局の一本化には数年を要する可能性があるため、暫定措置として国務院の金融部門を格上げする案が持ち上がっている。
国務院は、金融担当部門の格上げに向けて作業部会を設置した。関係筋によると、国務院の幹部、肖捷氏が率いる見通しだ。
関係者は「指導部は株式市場の危機に大きな不快感を抱いている」と指摘。ただ、規制当局の一元化に時間がかかるため、暫定的な担当機関の検討に入ったという。
中国では、昨年夏の株式相場の急落後、金融当局間の連携が上手く取れていなかったことがこうした事態を引き起こしたとの批判が浮上。銀行、保険、証券監督当局を集約し、一元化することを検討していた。
そこに年明けの相場急落が追い討ちをかけ、市場の信頼回復に向けた規制当局の体制見直しが一段と切迫性を増していた。
国務院当局者のコメントは現時点で得られていない。
市場関係者の1人は、中国市場混乱の背景について「中国が経済、金融崩壊の瀬戸際にあって、指導者らがパニックに陥り出したのでなく、共産党が一段と市場原理に基づいた経済へ明確な道筋を決めることに無関心とみられていることが根本にある」との見方を示した。
以上、ロイター記事より
私は素人ですが、何か統制した金融を目指すという感じで違和感を感じる。
世界の金融が、中国のコントロールのあり方で大きく左右される形になることには、どうかな?と思います。
中国の経済はピークを過ぎ、無駄な建設を行い、不良債権をつくり、誤魔化してやってきており、本当は破たんしているドロ船なのに延命してやっていることに不信感を抱く。
また、原油安で株価下落の要因もあり、2016年は本当に不透明ですね。