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大物議員の当落予想は?

2012年12月11日 | 気になるネタ

衆院選(16日投開票)の情勢が固まってきた。野田佳彦首相率いる民主党が議席を減らし、安倍晋三総裁の自民党が政権奪還の勢いを見せ、石原慎太郎代表の「日本維新の会(維新)」や嘉田由紀子代表の「日本未来の党(未来)」が伸び悩む。

藤村修官房長官のミサイル大失言も民主党の大逆風を決定的にした。政治評論家の小林吉弥氏が選挙区を分析した結果、現職閣僚7人を含む与野党の著名・大物29人が落選危機にあることが分かった。

 「これだけ現職閣僚に『やや劣勢』『大苦戦』を付けざるを得ないとは尋常ではない。戦後の日本政治史で例がない。異例中の異例だ。そこまで、民主党政権は有権者に嫌われてしまった」

     

 小林氏は語る。別表のように、東日本大震災後のひどい対応が問題視されている菅直人前首相を筆頭に、そうそうたる大物・著名候補が「落選危機」に直面。やはり注目すべきは、7人の現職閣僚だろう。

 「維新旋風が吹き荒れる大阪で、藤村官房長官(同7区)と樽床伸二総務相(同12区)は『大苦戦』。

歴代官房長官は大臣3、4人分の影響力を持ち、内閣のスポークスマンとして連日会見するため圧倒的に強かったが、藤村氏は地味すぎる。樽床氏は維新の橋下徹代表代行を下手に挑発したためか、集中砲火を浴びている」(小林氏)

 藤村氏には、ミサイル失言も追い打ちだ。

 逆風の郵政選挙でも小選挙区で勝ち上がり、「選挙が強い」と定評があった枝野幸男経産相(埼玉5区)や、田中角栄元首相が築いた強固な選挙地盤を誇っていた田中真紀子文科相(新潟5区)も、今回は「やや劣勢」だ。

 「枝野氏は大震災時の官房長官で、福島第1原発事故で飛散した放射性物質について『ただちに人体、健康に害がない』と繰り返して内閣の信頼を失った面もある。民主党の政権中枢にいすぎた。真紀子氏の対立候補である、自民党の長島忠美氏は地元の知名度は浸透している。角栄氏が築いた最強後援会『越山会』は事実上崩壊したも同然だ」(小林氏)

 このほか、城島光力財務相(神奈川10区)や中塚一宏金融相(同12区)、国民新党の下地幹郎郵政担当相(沖縄1区)も「やや劣勢」だ。

 大逆風の民主党を脱出した大物・著名議員らも、崖っぷちにいる。

 維新に移った、小沢鋭仁元環境相(山梨1区)と、松野頼久元官房副長官(熊本1区)は「やや劣勢」で、未来に合流した、山岡賢次元国家公安委員長(栃木4区)は「大苦戦」、山田正彦元農水相(長崎3区)は「やや劣勢」だ。

 小林氏は「維新も未来もゴタゴタ続きのうえ、小沢、松野、山岡3氏の選挙区には、民主党が『刺客』を立てて、基礎票が食われている。松野家は、松野鶴平元参院議長から続く名家だけに、地元には『どうして素人の橋下氏に引きずり回されているのか』という不満もありそう。九州は、男があまりウロチョロすると評判を落す土地柄だ」と話す。

 政治家には、スキャンダルは致命的ダメージとなる。

 鹿野道彦前農水相(山形1区)は、在日中国大使館1等書記官スパイ疑惑を引きずり、田中慶秋前法相(神奈川5区)は暴力団関係者との交遊問題、青木愛前衆院議員(東京12区)と、田中美絵子前衆院議員(同15区)は「不倫騒動」が生々しい。4人とも「大苦戦」だ。

 「有権者は3年半前、民主党に『清新さ』『明快さ』を期待して政権交代させた。経済も外交安保も目も当てられないなかで、自民党時代と同じか、それ以上の醜聞を見せつけられれば、うんざりするだけ。『バカにするな!』という気分ではないか」

 比例区に重複立候補しているため、小選挙区で落選しても議員バッジを付けられそうな大物・著名候補もいる。ただ、小選挙区での落選は、地元で「失格」との烙印を押されたに等しい。

 小林氏は「今回のリストに、自民党候補が1人もいないことに注目すべき。民主党の今回選挙の惨状が如実に表れている。選挙の時だけ、夢のような公約を掲げる政党や候補はもう信頼されない。有権者も『本物』を見極める目を持つべき」と語っている。



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