60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

上信越 2011(2)

2012年02月18日 | 中日本
上信越 2011(2)


  上越国境

 29日 8:20出発、晴。
 台地から昨日も下った県道を走り、駅の北側の跨線橋で上越線とR291を渡りR17に乗る、
R17は河岸段丘上のバイパスで眺望も良く走り易い。沼田の南部でR145に乗り換え、
急坂を登ると川沿いの田舎道となる、緩い傾斜で交通量は少なくのんびり走る、この
コースも日本ロマンチック街道の一部を為している。今井峠を越えると高原の農耕地が
広がる、高山村と言う所らしい、道端に野菜直売所が並ぶ、晴れているが山には雲や靄が
架かり遠望は利かない。高原状の風景を名久田川に沿って快走、中之条に到る、吾妻川の
河岸段丘に開けた町で昔の宿場だろうか、かなり大きな町で商店街は車が行き交い今も
活気を感じる。中之条から四万川沿いにR353をのんびり走りk55に乗り換える。この
道も日本ロマンチック街道の一部を為している、渓谷沿いの木が覆い被さるコースで狭く
見通しの利かないカーブも多い、通行車輌が無いから良いが結構緊張する。渓谷から
離れると、更に狭く傾斜がきつくなり急カーブが連続し喘ぎ登ると暮坂峠に到る、若山
牧水縁の地らしい、霧が架かり遠望は利かない。峠を下るとリゾート施設が点在する暮坂
高原、高原を通過し渓谷沿いに下り急坂を急カーブで下るとR292と出会う。広く深い
渓谷をなしている白砂川に沿ってR292を遡りすぐに道の駅「六合」で休憩。再出発すると
R292は急坂を急カーブの連続で登る、かなり厳しい登りとなる対向車も多く加速できない
し、カーブでは膨らめない。苦労して草津温泉に到着、温泉を中心とした草津高原は
一大リゾートとして賑わっている。
 温泉から林間のかなりの傾斜を走る、交通量は多く大型バスも頻繁に走る、樹林帯を
抜けるとスキー場の中をきついカーブの繰り返しで高度を上げる、周囲は笹原となりその
中に高山植物が咲いている。尾根筋の快適コースなのだが雲が低く時折霧が流れる、
景観は望めない。殺生河原は荒涼とした岩肌がコースの両側に広がり、硫黄臭が漂う、
岩肌には硫黄の結晶が付着し、白煙を上げている箇所もある。亜硫酸ガスが停留する
恐れがあるから、停車しないようにと警告が立っている。殺生河原からも山肌を這う
ようにカーブを繰り返し更に上の尾根に上がる、霧が流れる笹原には、走っていても
リンドウ、ヤナギランなど高山の花を見つけることができる。厳しい傾斜の尾根筋を
カーブの連続で登り、白根山の登山口に到着、駐車場にはバイクや乗用車がたくさん
停車している、霧が流れ寒い、先に進む。更にかなりの傾斜の稜線を走り志賀高原を
目指す、左手は広く深い谷が広がり右手は笹原、左手の急傾斜を万座温泉方面へのk466が
下って行き、R292は霧の流れる山田峠に到る、標高が高いせいかエンジンにパワーが無い。


山田峠


渋峠

 山田峠は稜線が少し低くなった処、霧の切れ間に左の谷越に渋峠が見え、山肌を這う
バスや乗用車も見える、ここから更に高度を上げないと辿り着けない。稜線コースから
横手山の山肌を這うようにして渋峠に到る、渋峠は2,172mで国道最高所、駐車場には
多数の乗用車や観光バスが停車している。霧が流れ周囲の山は雲が架かり眺望は良く
ないが、眼下の広い谷を隔てて先ほど越えて来た山田峠から白根山が見渡せる。
渋峠からは長野県、笹原を走り樹林帯に入ると急傾斜を小さなカーブの連続で一気に下り
熊の湯。熊の湯の少し先からk66に乗る、林の中の狭い道でかなり荒れている、対向車や
バイクも多くカーブも多い、傾斜もかなりで笠ヶ岳峠の手前はきつい坂。峠では霧が流れ
笠ヶ岳は見えない、峠から山肌を何度もカーブの繰り返し下ると山田牧場の上部、
ここまで下ると晴天、のんびり牧場を下るとキャンプ場。好天の下、広々とした牧場で
昼から寛ぐのも良いかと考えていると、宿泊ですかと声が掛かる、幕営手続きをする。
彼は常駐のキャンパーで管理人の代理をしているとか、大阪から来たと言う70ぐらいの
夫婦者。幕営準備をして、日陰で山を眺めながらビールを飲んで寛ぐ涼しく快適、
周囲にはオタカラコウがたくさん咲いている。夜は強風が吹き荒れブルーシートが煽られ
五月蠅かった。

山田牧場

  須坂・真田

 30日 9:20出発、晴。
 出発準備をしていると夫婦からお茶の誘い、彼らのテントに行く。彼らは6月から7月は
北海道の美深にテントを張り、8月は山田牧場で過ごすとのこと、来年美深で会う約束を
する。結局一時間半以上話し込んで出発が遅くなる。牧場からk66に乗り急傾斜を
カーブの繰り返しで下ると五色温泉、一軒宿とは思わなかったが鄙びた山中の温泉だと
思っていた、しかし現実は立派な旅館が建ち並ぶ温泉街を形成して、狭い県道が風情ある
温泉街のメインストリートと化している。五色温泉から川沿いを走り乗り換え予定の
k351に到ると通行止め、更に下りりんご畑の中にYOU遊ランドの案内を見てk54に乗る、
K54のコース両側も果樹園が広がりブドウ園が並ぶ。須坂市街に入り東端の中町から
R406に乗る、ここ中町は蔵の街で国道沿いに蔵が並ぶ、偶然訪れた街だが地図をよく
読むと須坂土蔵街と説明がある、昔は街道沿いに商店が軒を並べていたのだろう。
須坂から南下して山地に入る、かなりの傾斜で長い坂を延々と登る、広く通行車輌の
ほとんど無いコースで走り易い、しかし長い登りでバイクには負担が掛かる。急カーブが
現れ続いて小さなカーブを何度も繰り返し登ると菅平高原、スポーツ合宿が盛んな所で
リゾート地とは異なる雰囲気がある、夏の神城のような佇まい。高原を快走し菅平口から
R144に乗り換え大洞川に沿って下る、R144は信州と上州を結ぶ国道、乗用車や大型
トラックが頻繁に行き交う。真田の手前からk4に乗り換え山際の台地を走る、右下には
真田の街並や遠く上田の街並を眺める快走コース、もちろん通行車輌は極少ない、天気は
良いが雲や靄が立ちこめ遠望は利かない。台地上の水田地帯を上信越道にそって走り
東御市に入る、ガスがそろそろ危ない早くスタンドを見つけないと、東御ICへの分岐の
信号でどちらに進むか迷い停車、その途端ガス欠でエンジンが止まる。周りを見渡すが
人気が無い、角の倉庫か工場のような大きな建物の駐車場に女性の姿が現れる、駆けて
行き発車しかけた車を停めスタンドを訊く、直進するとすぐにあるとのこと、お礼を
言うと大丈夫ですかと訊いてくれる、ガスを分けてくれそうだが近くで給油できる
ようなので大丈夫ですと返事、バイクに戻り前進、緩い下りだが乗車すると進まない
押して行くしかない、k79との交差点からは登り坂となる目の前にスタンドは見えるが
なかなかきついし暑い。エンストからスタンドまで800m、信号で停車しなければ到達
できた距離。佐久方面へのコースを教えてもらい出発、すぐに道の駅「雷電」があり休憩。

  八ヶ岳

 再び走り出すが浅間には靄がかかり姿は見えない、小諸ICの傍を抜けR18に乗り換え、
小諸市街は案内に従い地道からk78を走りk137に乗り換えR141に乗る。R141で南下、
佐久市街に入る、佐久市街は再開発され国道もバイパスが通され広く走り易い。R141は
主要国道で大型トラックが行き交っている。千曲川沿いの緩い登りを小海、海ノ口と南下、
標高1,000m地帯を走ると気温は25℃が表示されている、千曲川と別れ急カーブの繰り
返しで高度を上げると八ヶ岳高原に出る。高原野菜の畑地を走り野辺山駅に寄る、
八ヶ岳が正面に見えるはずだが靄が架かり裾野しか見えない。野辺山の気温は23℃が
表示されている、晴天だから良いが曇天だと走るのには寒い気温。ちょうどやって来た
列車を撮影し出発、線路沿いの地道を走る、先ほどの列車が来るが追い付いて来ない、
小海線は今も遅い。JR最高地点の踏切横からR141に乗り、すぐにk615に乗り換え
美し森に向かう、企業や学校の寮や施設名が連なる林間を走り美し森の手前でk11に乗り
換える。清里はリゾートの観光客と合宿の学生で溢れている、k11も乗用車が行き交って
いる。林間の下り坂を急カーブの繰り返しで下る、対向車が多いから慎重に下る。農耕
地帯に下りk484に乗り換える、台地上の畑地を走り信濃境に下る地道に乗り換え信濃境
駅に出る。線路沿いの道路は狭く複雑で走り辛くここから富士見に向かうのは困難、
k17に戻り台地上を富士見に向かう。町民広場の案内に従い畑の中の農道を走る、富士見
高原南端を走るコースで左手に甲斐駒ケ岳の勇姿がドカーンと座る、視野一杯に広がって
いるが靄で鮮明さは無い。中央道の下を潜ると富士見町民広場、丘と林に囲まれ見晴しは
良くない。南側に中央線が走り特急が頻繁に通過する。幕営受付をする、いかにも公務員
OBの初老の係員の応対はかなり頭に来るが、我慢して付き合っていると意外にも親切に
なる。サイトに荷物を下ろし、教わったAコープに出かけ食料を調達する。サイトに戻り
特急列車を眺め寛ぐ。夜、地元の若者が来たようで数人の男女の声がしていた。

  杖突峠

 31日 8:30出発、曇。
 夜半から雨になったようで朝テントから出て小雨が降っているので驚く。荷物を炊事棟に
避難させ朝食を摂る。雨が上がったので出発、出発時に事務室へ声を掛けるようにと
言われていたので立寄る、昨日とは別の係員が居り茅野までのコースを尋ねると親切に
教えてくれた。富士見町民広場から地道を下りR20に出る、雲が低く目の前の南アルプス
も見えない。R20は混み合っており、雨上がりでもあり慎重に走る。茅野に近づくと雲が
無くなり青空になる、富士見方向には雨雲が垂れ込めている、山には雲が架かっているが
晴天になる。茅野の南郊で案内に従い左折、新しい道のようで周囲も新しい住宅地、
すぐにR152に乗り換える、R152も改良されたようで道幅が広くなりトンネルで登りだす、
しかしトンネルを抜け少し走ると旧道になる、傾斜はきつくカーブは急で相棒には厳しい
コース、喘ぎつつ杖突峠に到着。本日最初の峠1,247m、諏訪湖や茅野の町など下界の
眺めは美しいが、霧ケ峰や八ヶ岳は雲を被って見えない。

杖突峠より

杖突峠より

杖突峠より

 バス停がある、15年ほど前家族で来た時は国鉄からJRになって廃止されていた、ここ
までタクシーで来たものだが、どこの会社が走らせているのかと思って社名を確認すると
JRバス、なんてことや。松本ナンバーの乗用車の男性が声を掛けてくる、大好きな高遠に
四十年ぶりに行くと話すと自分は高遠の人間だと嬉しそうだった。高遠は変わったので
しょうねと訊くと、そう思いますかと問われる、ハイと答えると、意味ありげに少し間を
置きそのとおりですとのこと。しばらく彼と話をした後出発、緩い下りの快走路を高遠に
向かう、R152沿いの風景は以前に訪れた時のまま。高遠は少し変わったようだ、高遠の
手前でR152は拡張整備され市街を避け城跡の下をバイパスで抜けている、またその場所
からループ橋で城後方の高台に登り、城を周遊する道路も作られている。高遠をパスする
訳には行かない、旧道で市街に下る、R361で市街の中心を走り高遠駅に到る、市街は若干
観光化しているが昔と大きな変化は無いようだ、パンフレットで昔二度宿泊した旅館を
探すと残っている、三峰川沿いに昔のままで「望仙荘」は建っていた、普通の民家の
ような佇まいもそのまま、運営に勢いがあるのかギャラリーの看板も出ている。

  中央構造線に沿って

 高遠公園下から再びR152に乗る、新道は山の中をトンネルで抜け美和ダムに出る、
ダム湖に沿って走りすぐに道の駅「長谷」で休憩、南アルプスの眺望が売りの施設だが
南アルプスは雲を被って見えない。再び美和湖に沿って走り、中ほどの神田橋から対岸に
渡り旧道を走る、南アルプスが見えると最高の展望コース。湖南端でR152に乗る、ここは
戸台への入口、南アルプスの眺望は期待できないのでパス。三峰川沿いに南下、中央構造
線上を走っているが実感は無い、野瀬から栗沢川に沿った細道を上る、小集落の栗沢から
分杭峠へシャトルバスが出ている、峠には駐車スペースが無くここでバスに乗り換える
ようにと案内している、何でと思いガイドを見ると、分杭峠はゼロ磁場のパワースポット
として有名で訪れる観光客が多いらしい、今は駐車場に停車している車は無い。栗沢から
細い道を更に登って行くと唐松林の急坂になる、ガードレールも無く林道のような狭く
行き違いは困難なコース。急カーブを繰り返し登ると中沢峠、途中下って来たシャトル
バスに乗客は乗っていない。ここから駒ヶ根方面へk49が下っていく、R152は傾斜の
緩くなった狭いコースを更に進む、左手の広い谷の向こうには仙丈岳が聳える快走路、
しかし今日は全く見えない。今日二つ目の峠、1,420mの分杭峠に到着、小さな休憩施設や
売店が谷に張り出すようにして建っているが駐車スペースはほとんど無い、道端に寄せる
ようにして3台ほど乗用車が停車して数人の観光客が居る、売店の下にゼロ磁場への道が
有るようだ。
 分杭峠から急坂を急カーブで鹿塩川に下る、明るい谷間を鹿塩川の清流に沿ってゆっくりと下る、
伊那の谷はやはり明るく感じる、植生の違いか山も明るく見える。谷が広がり
流れも広い瀬になり、周囲に農地が目立つと大鹿村の中心落合、まだ余裕はあるが今後に
備えて給油、水田の中を走り小渋橋を渡ると青木川に沿って南下、行き交う車の無い緩い
傾斜をのんびりと走る。徐々に傾斜が増し安康露頭への案内を見る頃から急坂となる、
小さな急カーブを繰り返して辿り着いたところが地蔵峠、標高1,314m三つ目の峠。

地蔵峠

 国道はここで行止り、徒歩なら下って行けるのだが、中央構造線で地盤が悪く国道を
貫通させられなかった箇所。車は蛇洞林道で繋ぐ、地蔵峠から左の傾斜を登る、唐松の
明るい林を抜け急カーブで高度を上げるとブナの林に変わる、ブナ林の中で最高地点を
通過し少し下るとしらびそ高原への林道が現れる、景観は期待できないが次の機会は
無いかもしれないので向かう。山腹を縫って上る急傾斜の道、カーブも多く対向車も
やって来るので緊張する。右手には深い谷が広がり遥か彼方に南信濃の山の稜線が目線の下に連なる。

しらびそ高原への道から

しらびそ高原への道から

 雲が低く垂れ込め雨がパラツキ出し寒い、標高が高く傾斜もきつくバイクは喘いで上る。
しらびそ峠からローギャーで最後の急坂を登りしらびそ高原に到達、霧が流れ眺望は全く
利かず寒々としている、観光バスや乗用車が数台停車し、団体客がそこらに座って昼食の
弁当を摂っている。東には深い谷を隔てて3,000m超の南アルプスの峰が連なっている
はずだが、全て雲の中。雨が酷くなる前に早々に退散、御池山まで稜線を南下し、御池山
から炭焼き山への急斜面を大きな急カーブを繰り返して下る。
 炭焼山から狭い急な道を小さなカーブで下っていると、突然民家が現れる。急斜面に畑や
民家が張り付いた集落に飛び込んだ、道は路地のように細いし下には民家の屋根上には
石垣、傾斜のある急カーブ、スピードは出せない緊張コース。知らなかったがここは
日本のチロルと呼ばれる下栗の里、なぜここに住み着いたのか不思議な集落。集落から
下ればすぐにR152に出るが、等高線に沿って北上し上村を目指す。途中の急坂をカーブを
繰り返し下っているとダンプカーと出会う、出会い鼻でバランスを崩し左の岸壁で前籠を
擦り手を突く、慎重に徐行して下っていたから助かった。更に下り上村に到る、上村は
秋葉街道の旧宿場町で遠山郷の一部らしい、遠山郷は信州だったかと再認識。上村から
水田地帯を抜け上村川に沿って南下、遠山川と合流して更に南下、遠山郷の中心地で旧
宿場町和田に到る。国道はバイパスでかぐらの湯がある対岸を抜けるが旧道を宿に進む、
両側に趣の有る家並が続くいい感じの街並。風情を感じる旅館もあり空模様も怪しいので
宿泊も考えるが、台風が接近しており雨になれば青崩峠が越せなくなる、今日中に前進
しよう。かぐらの湯は道の駅「遠山郷」も併設しているのでパンフを貰いに寄る。
 和田宿を出発し八重河内川に沿って進み、八重河内の集落を過ぎて少し進むと天竜方面の
案内表示、青崩峠は更に先だが国道はトンネルを通せず手前で行止り。案内に従い茶畑の
急斜面を登り、狭いヒョー越林道を走る。林道は赤松林の狭くきつい坂をカーブの繰り
返しで登り、県境の兵越峠に到る。峠から青崩峠の山腹を巻くように走り、草木トンネル
を抜け翁川に下り再びR152に乗る。草木トンネルから国道までは新しく広いコースだが、
国道は谷底の狭いコースとなる。行き交う車も無い清流に沿った快走路を下り、飯田線の
線路を跨ぐと水窪に到る。水窪は何本かの川が合流する、山に囲まれた文字通り水の
集まる窪地のような地形の小さな集落、小雨の降り出した中を水窪川に沿って南下、狭い
谷間のコースで水窪川は蛇行し並走する飯田線はほとんどトンネルで、トンネルの合間に
駅がある。細い国道を川の流れのままにカーブを繰り返し南下、対向車は少ないが路面が
濡れて来たので慎重に走る、k290で佐久間に直行する予定だったが入口を見落とし、天竜
川沿いのR473まで南下。R473に乗り換え天竜川を遡る、この国道も狭く手入の良い林道
程度、通行車輌も少ない。飯田線の線路を潜ると佐久間の市街、ほとんどが雨戸を下ろし
無人の町のよう、スタンドで宿泊するところを訊くと親切に色々な宿に連絡してくれるが
見つからない、諦めて先で探すと言うと最後にもう一つと連絡してくれる、途中で見た
民宿の看板を掲げたうなぎ屋。宿泊可。小一時間後に来るようにとのこと、小雨が降って
いるので図書館を併設する佐久間駅で時間を潰す、佐久間で新しいのはこの駅舎のみ。時
間になったので5kほど戻り宿泊、釣り人向けの民宿のようだ。

  奥三河

 1日 8:40出発、曇り。
 明け方は豪雨、今日の走行が不安になる。雨雲が低く垂れ込めているので雨具を着て出発。
濡れた路面を慎重に走り佐久間に到り、スタンドに挨拶を送りR473を南下、眠ったような
街並の中部天竜駅前を通過し天竜川と別れ、大千瀬川に沿って走る。浦川から西に
向かうとすぐに県境、更に大千瀬川の清流に沿って渓谷を走ると東栄町の本郷、ここは
古い街並が続き旧宿場町の趣がある。この辺りから時折晴れ間が出て来て蒸し暑くなる、
更に御殿川の渓谷に沿って西に向かう、傾斜はきつくないが小さなカーブの続く狭い道、
行き交う車の無い清流沿いを快走、素掘りの堤石トンネルを抜け少し下ると田口。田口は
奥三河の高原の町、市街の東端からR257に乗り換え北上する、小さなカーブの繰り返しで
緩い峠を越えると高原に青い水田が広がる。名倉川に沿って空の広い明るい農村地帯を
のんびり走る、納庫と言う所らしい。道の駅「なぐら」で休憩、出発しようとすると
にわか雨が降り出し引き返す、しばらく雨宿りの後再出発。再び名倉川に沿って走る、
傾斜はほとんど無く広く走りやすいコース。山間を流れるが名倉川は広くゆったりとした
清流、鮎釣りには最高の川だと思う。通行車輌の少ない静かな山間を走り稲武を通過し、
県境の矢作川を渡る。

  東美濃

 県境から東美濃高原に北上、木ノ実峠の中程に道の駅「上矢作」が在り、休憩。ここで
やっと雨具を脱ぐ、近くにモンゴル村が在りいつかは泊ってみたいキャンプ場。地元の
車しか走っていないR257をゆったり走り、木ノ実峠を越え緩い傾斜を少し下ると、水田の
中に岩村の街並が横たわる。国道は郊外を南から西に巻いて北上するが、街並を見る
ために市街に入る。軒の低い二階建ての連なる街並が続く、映画のセットみたいな白壁
黒瓦の観光客向けで無く昔の街並がそのまま残っている、格子造りの家並が続く城山通は
活気を感じる、雨戸もシャッターも閉まっていない、美しい街並の通り。

岩村宿

 写真を撮っていると角の和菓子屋の主人が声を掛けてくる、ツーリングの話をいろいろ
尋ね、自分もぜひやりたいが今しばらくは無理、やるなら絶対にスーパーカブ50だと
言っていた。しばらく話していたが来客で別れる。駅前を通り再びR257に乗り恵那を
目指す、R257はダム建設時に整備拡張されたようで、トンネルと直線で走り易い、しかし
交通量も増えて来た。恵那の東から直線で市街に入りk68との出合で給油、給油後k68を
走りk401に乗る、前を遅いトラックが走っているため車間に気をとられk410の入口を
見落とす。中央線の線路を跨いで間違いに気付き引き返す、中央道を跨いだところまで
戻りk410に乗る、k410は旧中仙道の一部で至る所に案内がある。中仙道を辿って行くと、
中央線に沿って走りR19に出てしまう、美濃坂本駅からk410で北上のはずがいつの
間にかk410から外れていた。引き返すよりも前進を選択、R19からR257に乗り換え北上。
 中津川郊外の広く走り易い国道を進み城山大橋で木曽川を渡る、木曽川は遥か下を流れて
いる、かなりの高台を走るコースで見晴らしが良い、しかし今日は遠望が利かない。
城山の高台を下り、苗木から付知川沿いの田園地帯を走り、地元の車しか走らない
快走路で山間に入った処に道の駅「付知」が在り休憩。再出発して付知川沿いを走る、
この道は裏木曽街道で岐阜方面に向かう。付知の集落を過ぎ付知川と別れ、賽の神峠を
トンネルで抜け万賀に下る。

  飛騨路

 ここからR256に乗り換え、広い瀬の続く白川沿いの広い谷間を走る、この辺りは茶の産地
らしく道の駅も「茶の里」と名付けられている。神土でR256は山に向かう、川沿いに
直進するのはk62で広く立派な道が続く。国道は民家の間の狭く急な坂を登り高台に出て、
棚田の続く中を走り、点在する農家を繋ぎ農道のような細い道を進む。

神土

 山地に入り桜峠を越えると佐見地区に下る。佐見川沿いの田園地帯を川の流れそのままに
下る、佐見川は清流で釣に絶好の川みたい、鮎釣の川らしく雑魚釣り禁止の看板が
たくさん立っている。下佐見からは再び怪しくなった空の下、渓谷の様相を見せる
佐見川沿いにカーブを繰り返して緩い傾斜を下る。高山線の線路と出合い国道は直角に
左折して油井に向かうが、先行する地元の車が直進して高山線のガードを潜るのを見て
続く、高山線と飛騨川の間の地道を走る、路面は荒れており走り辛いが飛騨金山に到る。
 飛騨金山は昔栄えた宿場、しかし商店街は戸を閉ざして人気が無い、駅に向かうが何も
無くタクシーも居ない。狭く入り組んだ道路の市街を回っても宿泊場所は見つからない、
スタンドで尋ねるとすぐ近くの民宿を紹介してくれる。行って見ると先ほど回った時、
建物の構えが気になった料理旅館だ。尋ねると、可、台風接近でみんなキャンセルに
なったとか。しかしものすごく蒸し暑い、道は狭く曲がっているので風が全く通らない、
この宿も向かいの建物も木造三階建で余計に風通しが悪い。この宿を観察すると昔の古い
料亭だったようで襖絵や調度は凝っている、向かいの建物の二階三階は欄干が有り、
一階は全面格子窓になっている、昔は遊郭か料亭だったのだろう、木造の立派な建物だ。
この宿は本当に良い宿だった、ぜひまた泊りたい。

  奥美濃

 2日 7:45出発、曇り。
 飛騨金山から馬瀬川の渓谷沿いにR256を北上、通勤時間帯で若干の交通量がある。渓谷を
抜け田園地帯を進み、岩瀬からは和良川の渓谷を進み和良に入る、小さな盆地に開けた
農村地帯、広い瀬の続く和良川の清流に沿って西に走る。道の駅を通過して山間に入る、
入間川の清流に沿って走り美山を通過し、緩い傾斜で堀越峠に到る。峠から急坂を小さな
カーブの連続で下り、R472に合流するとすぐに郡上八幡市街、R156で市街を走り抜け
吉田川との合流点で長良川右岸に渡り、堤防のk61を北上。天気は今のところ高曇り、
東と南は雲が低く垂れ込め雨が降っているような空模様、北の空は明るく晴れ間も見える、
どこで雨に追いつかれるかが問題、その時点で宿泊を考えよう。k61は途中からk52に
ルートナンバーが変わり北上する、R156のバイパスとして利用されているようで通行
車輌は多い。鮎釣師が点在する広い長良川を眺めながら快走し、白鳥西郊でR158に乗る。
すぐに右回りで白鳥ループ橋を走り中部縦貫道沿いに急傾斜を登る、縦貫道が無料開放の
ため行き交う車は無い忘れられたようなコース。更に傾斜がきつくなり大きな急カーブと
小さな急カーブを繰り返し油坂峠に登る、眼下には長良の流れと白鳥市街が広がる絶景、
奥美濃の山は雲を被り見渡せない。峠をトンネルで越えると県境、急に道が悪くなり
「幅員狭い通行注意」の看板が立っている。

越美国境

  越前路

 センターラインの無いコースを少し下ると縦貫道が合流してくる、ここからは道も整備
され交通量も増える。九頭竜川に沿って下り九頭竜湖畔を快走、今日は天気が悪く鈍色に
沈んでいるが、風が無く湖面は鏡ように静かで周囲の山を写している。ロックフィル式
ダムを眺めながら大きなカーブで下り、鷲ダムを通過すると道の駅「九頭竜」で休憩。
越美北線の終点九頭竜湖駅と共存する道の駅、恐竜の実物大フィギュアが有るなど恐竜
だらけの道の駅。再スタート後九頭竜の渓谷沿いを走り大野に到る、大野は郊外の田園
地帯を大きく迂回し南郊のスタンドで給油、給油後更に迂回して西郊から西に向かう。
 大野からR476を走るつもりだったが入口に気付かずR158を走る、そのまま美山から
k2に乗ることにする。R158は福井へのメインルートで交通量が多い、越美北線と
併走して美山を通過し、k2の案内に従い足羽川を渡り整備されたコースで長いトンネルを
抜けて違和感を覚える、県道がこんな立派な訳が無い地図で確認。橋を渡ったところが
入口、引き返しk2に乗る。足羽川に沿って南下、山間の広い谷間で交通量は少なくアップ
ダウンもカーブも無いコースで快適。R476との合流で大野方面全面通行止めの案内を見る、
結果としてこちらを選択して正解だったのだ。R476で足羽川に沿って更に南下、山間の
コースだが明るく丘陵の間を抜けて行くような快走路。しばらく走るとk2は国道と別れ
西に向かう、清水谷トンネルを抜け少し下ると越前平野東部の田園地帯に出る、k2を
道なりに辿り武生の東部でR8バイパスに乗る。広く走り易いコースを進み武生大橋を
渡ったところでR365に乗り換える、ここで雨がパラツキ出したので思案、家まで走るか
敦賀に泊まるか。家に向かうことにする、雨次第で途中宿泊の可能性を残して。南方は
既に降っている空模様、琵琶湖北岸コースを止めて小浜経由にする。今庄を過ぎ山間に
入った所で雨具を着用、R476に乗り換え木ノ芽峠をトンネルで越え敦賀に入り、
R8バイパスで敦賀をパスしてR27に乗り換える。
 R27を走り出すと雨は本降りとなる、雨具とジャケットを通しても雨粒の衝撃が伝わる
ほどの降り方。間歇的にやって来る豪雨を突いて走り小浜を過ぎ大飯からk1に乗り換える、
京都府に入った頃から雨は小康状態になり帰宅できそうである。山家の手前でガス欠、予
備で瑞穂までは持つだろうとそのまま走りR27で綾部に到り、R173に乗り換え南下、
R9との交差点で先行車が徐行したのでブレーキを掛けるとエンスト、完全にガス欠に
なった。左折して500mにスタンドが見えている、押して行き給油。ここからなら
二時間で帰宅できるはず、焦る気持ちを抑えて慎重に走る、R173から日置に出てk12を
後川に向かう。後川からはk37で三田に到るいつものコース、ここで完全に暗くなり、
より慎重に走り帰宅。





上信越 2011(データ)

日程 2011.08.22-09.03
08/22(月) 7:40出発(34723.2)―7:51給油 五社(34726.2)―10:05八木駅(34797.7)10:10
晴      12:30道の駅 びわこ大橋(34874.2)12:40―14:00米原(34923.0)―
        15:40給油 本巣市(34969.6)―17:00関(35004.9)―
        17:10Hルートイン 泊(35006.8)
         走行時間9H15M 走行距離283.6㎞  

08/23(火) 7:40出発(35006.8)―9:25釜戸―恵那(35064.4)―中津川(35076.0)10:10―
曇-雨   11:15道の駅 大桑(35112.5)―12:21給油 洗馬(35170.4)―
        14:05豊科西郊(35208.2)14:15―15:00木崎湖―15:30飯森(35245.8)16:00―
16:30白馬―16:45神城(35265.8) バスターミナル泊
         走行時間8H15M 走行距離259.0㎞ 

08/24(水) 7:40出発(35265.8)―8:35小川村 外石(35285.4)8:50―9:20鬼無里(35298.8)
曇-晴   10:00戸隠 中社(35314.8)―10:45野尻湖(35338.7)―11:25飯山(35358.7)―
        11:45給油 飯山(35358.7)―12:25道の駅 さかえ(35391.5)12:45―
14:00切明 秋山郷(35425.5)―15:10津南―
        15:40十日町 オイル交換(35473.9)15:55―16:10 H十日町 泊(35479.0)
         走行時間7H40M 走行距離213.2㎞  

08/25(木) 7:45出発(35479.0)―815再出発―8:55小出(35518.1)―
晴-雨    9:30道の駅 入広瀬(35539.0)9:40―9:55大白川(通行止)(35547.1)―
        10:15上条R290(35557.1)―10:45道の駅 とちお(35574.0)10:55―
        11:25給油 三条(35588.2)―11:55冬鳥越スキー場(35608.2)12:05―
        12:40馬下(35627.4)14:15―14:30五泉14:15―15:30新津(35653.1)―
         ビジネスH新光
          走行時間5H25M 走行距離174.1㎞ 

08/26(金) 9:25出発(35653.1)―10:10道の駅 阿賀の里(35676.1)11:15―
曇      12:00角神(35701.6)12:10―13:10宮古(35736.4)13:40―14:30喜多方―
        14:35給油 北塩原(35764.1)―15:05道の駅 裏磐梯―
        15:35キャンプ場 泊(35793.7)
         走行時間4H25M 走行距離140.6㎞ 

08/27(土) 8:20出発(35793.7)―9:30五色沼(35829.1)9:45―10:30志田浜(35852.8)―
晴       12:05会津若松駅(35902.9)12:15―12:20白木屋13:00―14:05大内宿―
        15:12給油 坂下(35977.9)―15:35柳津キャンプ場15:40―15:45買物15:55
        16:00キャンプ場 泊(35994.9)
          走行時間6H20M 走行距離201.2㎞  

08/28(日) 8:00出発(35994.9)―8:10道の駅 柳津8:20―
晴       9:50からむし織の里(36048.5)10:00―10:45田島(36071.8)―
        11:15道の駅 たじま(36087.5)11:25―13:20日光(36153.0)―
        14:00中禅寺湖(36174.0)―14:20戦場ヶ原―14:40給油 中宮祠(36190.1)-
        15:00戦場ヶ原(36199.7)―16:05鎌田(片品)(36233.0)―
        17:15沼田駅(36266.6)17:20―17:25笹屋H 泊(36267.8) 
          走行時間8H50M 走行距離272.9㎞  

08/29(月) 8:20出発(36267.8)―9:45暮坂峠(36313.5)―
晴      10:05道の駅 六合(36322.1)10:15―10:30草津(36330.5)―
        11:00白根山(36344.9)―11:20渋峠(36352.0)―11:35熊の湯(36358.7)―
        11:45笠ヶ岳峠(36362.8)―12:00山田牧場(36368.7)―キャンプ場 泊
          走行時間3H30M 走行距離100.9㎞

08/30(火) 9:20出発(36368.7)―10:00須坂(36390.4)―10:35菅平(36407.4)―
晴      11:20ガス欠(36434.8)―11:34給油 東御市(36435.6)―
        11:40道の駅 雷電(36437.4)11:45―13:10海ノ口(36483.2)13:15―
        13:35野辺山駅(36494.3)13:50―15:00富士見町民広場(36531.2)15:10―
        15:13買物15:23―15:38キャンプ場 泊(36534.8)
          走行時間5H33M 走行距離166.1㎞  

08/31(水) 8:30出発(36534.8)―9:00茅野(36550.3)―9:20杖突峠(36558.3)―
晴-曇    10:00高遠(36578.3)―10:10道の駅 長谷(36583.3)10:20―
        10:50分杭峠(36599.8)―11:25給油 大鹿(36613.5)―12:00地蔵峠(36634.0)
        12:25しらびそ高原(36643.0)―13:15上村(36664.6)―
        13:35和田(遠山郷)(36674.5)13:45―14:15青崩峠(36689.4)―
        14:45水窪(36705.8)―15:20佐久間(36725.1)16:00―
        16:10植田食堂 泊(36730.5)
          走行時間6H40M 走行距離195.7㎞

09/01(木) 8:40出発(36730.5)―9:55田口(36771.4)―
曇-晴    10:20道の駅 なぐら(36785.2)10:35―11:20道の駅 上矢作(36810.0)11:25
        11:40岩村(36817.7)11:55―12:18給油 恵那(36830.0)―13:00中津川―
        13:30道の駅 付知(36865.7)13:35―13:50万賀(36873.8)―
        15:00飛騨金山(36911.5)―15:15福寿美 泊(36915.3)
          走行時間5H55M 走行距離184.8㎞ 

09/02(金) 7:45出発(36915.3)―8:50郡上八幡(36953.6)―9:25白鳥(36973.0)―
曇-雨    10:15道の駅 九頭竜(36999.6)10:25―11:07給油 大野(37026.8)―
        12:40武生(37082.2)―13:15木ノ芽峠13:25―16:30綾部(37225.4)―
        17:05給油 瑞穂(37244.7)―19:00帰宅(37308.4)
          走行時間10H55M 走行距離393.1㎞  

全走行時間  82H40M
全走行距離  2,585.2㎞ 平均速度31.3km
消費ガス    42.77?    燃費60.4km /?

費用    77,552円
22日 8,234円
    ガス 3.28? 492円、琵琶湖大橋 20円、ガス 3.45? 500円、泊 6,600円
    夕食622円 (発泡酒2×196、おにぎり2×115)     
23日 5,304円  
    ガス 3.72? 524円、泊 2,880円、夕食1,900円 (焼酎2×450、焼肉 1,000) 
24日 10,031円
    ガス 3.46? 557円、昼飯 山菜蕎麦400円、オイル交換 1,134円
    泊7,100円(泊 6,300、朝食 800)、夕食859円 (発泡酒2×195、寿司 270、
    アジフライ 199)
25日 6,684円  
    ガス 3.40? 500円、泊 5,500円、夕食684円 (発泡酒2×197、おにぎりS 290) 
26日 2,146円  
    ガス 2.70? 396円、そば 700円、泊 1,050円 
27日 15,301円
    ガス 3.01? 442円、泊700円、夕食1,569円 (発泡酒2×197、おにぎり3×105、
    焼酎 890、割引30、当りビール 1)、土産 白木屋(4,300.2,300.4,720.1,260)
28日 6,846円
    ガス 4.06? 646円、起き上がり小法師330円(3×110)、泊 4,720円、
    夕食1,150円 (発泡酒2×195、幕の内 498、イクラ巻 136、納豆巻 126)
29日 750円  
    泊 750円 (泊 500、バイク 250) 
30日 3,043円
    ガス 3.83? 555円、泊1,030円、夕食1,050円 (ビール280、焼酎1,050、
    イワシ天ぷら 128)
31日 8,121円  
    ガス 3.11? 500円、泊 7,630円(泊 7,000、ビール 630) 
1日 10,329円  
    ガス 3.48? 529円、泊 9,800円(泊 8,400、ビール2×700)
2日 763円
    ガス 3.20? 467円、ガス 2.10? 296円





コース
22日 出発―有馬温泉―k51―生瀬―k33―k68―k12―k68― 一庫―k604―f106―
    R477―R372―f73―R9―八木―R477―大布施―花脊峠―百井口―百井峠―
    百井―R367―途中越―R477―琵琶湖大橋―k559―k25―彦根k234―米原―
    k234―k246―R21―関ヶ原― 一ツ軒―バイパス―k53―k216―R417―k53―
    k173―岐阜(折立)―k77―R156―R248(バイパス)―k17―R248(旧道)―k281―関
23日 関―R248―美濃太田―新太田橋―R21―k65―釜戸―R19―恵那―
    R19(バイパス)―中津川―R257―中津川駅―k6―坂下―田立―R19―
    福島(バイパス)―R19―k304―洗馬―k293―k292―k291―k25―波田―k25―
    k306―南大町―地道―木崎湖―西岸地道―R148―神城―地道―飯森―白馬―
    R148―神城
24日 神城―R148―地道―k33―k31―高府―地道―外石―成就―k36―日本記―
    鬼無里―k36―戸隠―k36―黒姫―地道 野尻湖―k360―地道―k96―k504―
    斑尾―k97―飯山―地道―R292―R117―k95―戸狩―k408―上境―R117―
    k238―k577―地道―前倉―R405―秋山郷―R405―R117―十日町
25日 十日町―k74―赤倉―k74―k461―峠―R117―R252―R17―小出―R252―
    入広瀬―大白川(通行止)―入広瀬―R290―栃尾―R290―R289―R290―村松―
    馬下―R290―k436―五泉―k7―地道―新津
26日 新津―k7―五泉―k41―安田橋―R49―津川―R459―鹿瀬―宮古―山都―R459―
    喜多方―地道―R121―R459―k2―裏磐梯
27日 裏磐梯―k2―R459―k64―k2―R459―五色沼―R459―R115―k323―k322―
    志田浜―R49―k9―湖畔道―k376―秋山浜―地道―R294―赤津宿―R49―
    会津若松―k64―地道―若松駅―地道―R252―会津パールライン―k72―
    会津本郷―k72―k131―大内宿―k131―k72―R49―坂下―R49―R252―柳津
28日 柳津―R252―川口―R400―昭和村―R289―田島―R121―荒海宿―
    五十里トンネル―k23―k169―霧降高原―日光―R119―R120―いろは坂―
    中禅寺湖―戦場ヶ原―湯元―金精峠―丸沼高原―鎌田(片品)―R120―沼田
29日 沼田―k―R17―R145―中之条町―R353―k55―暮坂峠―k55―R292―草津―
    R292―殺生河原―白根山―渋峠―熊の湯―k66―笠ヶ岳峠―山田牧場
30日 山田牧場―k66―k54―須坂―R406―菅平―R144―k4―真田―k79―R18―
    小諸―地道―k78―k137―佐久市街地道―R141―小海―野辺山駅―R141―
    k615―k11―k484―地道―k17―地道―富士見町民広場
31日 富士見町民広場―地道―R20―茅野―R152―杖突峠―高遠―R152―分杭峠―
    大鹿―地蔵峠―蛇洞林道―しらびそ高原―下栗の里―R152―和田(遠山郷)―
    青崩峠―ヒョー越林道―R152―水窪―R473―佐久間
1日 佐久間―R473―東栄―田口―R257―納庫―稲武―R257―岩村―恵那―k68―
    k401―k410―地道―R19―R257―付知―万賀―R256―神土―R256―油井―
    地道―飛騨金山
2日 飛騨金山―R256―堀越峠―R256―R472―郡上八幡―k61―k52―白鳥―R158―
    油坂峠―大野―美山―k2―R476―k2―武生―R8―R365―R476―木ノ芽峠―
    R8―敦賀―R27―小浜―大飯―R27―f1―山家―R27―綾部―R173―瑞穂―
    R173―地道―k702―k543―日置―k12―後川―k37―木器―地道―k68―地道―
    R176―帰宅



上信越 2011(1)

2012年02月18日 | 中日本
上信越 2011(1)


洛北隠れ里

 8/22日7:40 出発、晴。
 近くのスタンドで給油後、有馬温泉に出て県道k51を生瀬に下る。k33に乗り西谷に入る、
k324で猪名川に抜ける予定が工事で通行止め、農道を走り再びk33に戻りk68に乗り換え、
道の駅「いながわ」からk12に乗り猪名川町に到る、大きく迂回させられた、引き換えし
k325で南から迂回した方がよほど短かった。k68でニュータウンを抜け、トヨタ自販の
手前から地道に入りk604の坂の途中に出て、そのまま一庫ダムを渡る。k604を走り
府道f106からR477に合流、R372と合流するとすぐにf73に乗り高速の手前でf452に
乗るつもりが、工事区間にぶつかり入口を見失いそのままR9に向かう。線路横の地道を
走り八木の手前からR9に乗り八木駅に到る。八木駅はトイレが閉鎖され旅人の拠り所と
しての機能は全く無い。R477に乗るが久しぶりに走るコースで、杉林の中を抜けて行く
一車線の国道でこんな難コースだったかと思う。周山から大布施に到り、ここからは
未知のコース、ゆっくりと狭い花脊村の道を登りオルゴールを流す京バスとすれ違い、
急な登りで杉林の薄暗い花脊峠を越える。少し前に驟雨が襲ったのか路面は濡れている。
スリップに注意し慎重に登ると、峠からは杉林の中の狭く急な下り、小さなカーブを
繰り返し下ると突然左折の案内、慎重に下っていたから気付いたが普通なら見過ごして
いる。左手後方に下る細道がR477、直進する広い道は鞍馬に抜けるf38、どちらが
幹線かは明白、ここは百井口。杉林の細道を少し下り壜の底のような地形の川端に出ると、
対岸に壁のように急な細い坂道が。ローギャーで慎重に登るが、路面状態が悪く緊張する、
アクセルを吹かせ過ぎてバランスを崩すと、ガードレールも無い右手の崖に落ちそう。
でもアクセルを開かないと登ってくれない急坂、鞍馬に迂回しようかとも思う。百井峠の
前後は同じ方向に向かう野外活動中の小学生団体が連なり、これまた気を使う。緩い
下りを走っていると突然集落が現れた、百井である。隠れ里とはこのような集落を指すの
だろう、山の中の小さな平地に佇む典型的な山里。今は大きな野外活動施設があり、
先ほどの団体もここを利用しているのだろう。百井の集落で百井川を渡り少し上って
前ヶ畑峠を越えると杉林の中を急カーブと急坂で下る、こちらの道は少し広いが緊張を
強いられるのは同じ、すごい下り道だ。一気に下ると急カーブは無くなるが傾斜はまだ
きつい、傾斜が緩くなり川沿いを走り農地が現れたらR367と合流。R367はさすがに
交通量が多い、緩い登りで途中越を過ぎ途中トンネルを抜けると、R477は右折して
琵琶湖に下る、大半の車がこちらに向かう。途中でk311が分岐してほとんどの車は
K311に左折して行く、R161へのショートカットなのだ。畑地を走りR161のバイパスを
潜り抜けると真野の市街に入る、大昔よく泳ぎに来た所。橋の手前の道の駅「びわ湖大橋」
で休憩、ほぼ予定通り走っている、しかし暑い。

  湖東を走る

 再出発し、緩いアーチの琵琶湖大橋を渡り対岸の料金所で20円払い、さざなみ街道と
名付けられた湖岸のk559を走る。R8のバイパスになっていて地元の車以外に大型
トラックも頻繁に走る、湖岸には林が連なり景観はいま一つのコース。近江八幡から
k25とルート№が変わる、内陸の水郷コースを走る。西瓜や野菜畑の中を走り、彦根市に
入ると子供の頃に泳いだ柳川水泳場を掠めて走る、対岸の比良山系がきれいに見えるが
雲が湧き上がり出している、にわか雨の恐れがある。彦根市街は湖岸沿いで抜け、k234で
米原駅の北に出る。そのまま直進して跨線橋を渡ればスムーズにR21に乗れたが、k234に
従い左折した為田圃の中を迷走、k247、k246と走り回り北陸道の先でようやくR21に
乗る。R21は幹線道、大型トラック等交通量は多く、古い国道のため道幅は狭い。関ヶ原
市街を抜け一ツ軒信号から線路の北川のバイパスに乗り、すぐにk53に乗り換える。

  美濃路

 垂井の北郊でk53は左折し山手を走る、しかし気付かず直進しk216を走る。赤阪付近で
間違いに気付いたが引き返すには走り過ぎた、地図でコースの修正、遠回りになるが
R417を北上するのが分かりやすい。R417は国道とは思えない細い道、しかし大垣から
揖斐方面へ赤坂宿などを抜けて行く幹線道、地元の車がたくさん走っていて走り辛い。
池田町に入ってk53に出会い、k53に乗り東進し本巣市で給油後さらに東に走るが、
島大橋を長良川と間違い手前で左折する。k173から地道を迷走し、岐阜市の折立で位置
確認ができる。k78から岐阜環状線k77を走る、遠回りになるが確実を喫してk77で
長良川を渡り、金華山の東側を巻いてR156に乗り関を目指す。この国道も高山・郡上
方面への幹線、通行量は多いし工事区間も多く走り辛い、道路左手は旧美濃町線の
廃線跡が未整備で放置されていて、余計に走りにくい。R248(バイパス)に乗り丘陵地を
東に走り、関市の南でk17に乗り換え北上、関の西郊でR248(旧道)に乗り東進して
k281で市街地に入る、街はシャッター通りで人気は無く活気も感じられない。関駅近くの
タクシー会社で停車中の運転手に宿泊施設を尋ねる。近くにルートインがあるとのこと。
教わったとおり善光寺のトンネルを抜けるとルートインがあった。この辺りは郊外になり
田畑も広がる、しかし近くにサークルkもあり便利、市役所も近所のようだ。

  中仙道

 23日 7:40出発、曇り。
 昨日の逆コースで関を出てR248を走る、ラッシュ時のため車が多く進めない、仕方なく
停車中の車をすり抜けて進む。美濃加茂市に入る頃にはラッシュも緩和され走り易くなる、
美濃太田の手前からR248を離れ地道を直進し、高山線の跨線橋を渡り太田市街に入る。
大田駅の近くからR21に乗り新太田橋を渡り、すぐ地道に左折し再びR21に乗る。御嵩を
過ぎた辺りから通行量は減り、道路状況も周囲の景観も田舎道になる。昨日は何度も
コースを間違ったから、今日は慎重に走りk65に無事に乗る。津橋川に沿ってゆっくりと
山手に進む、日吉ハイランドの案内がやたらと目に付く、津橋を過ぎると急な坂と
カーブで高原状の高台に登る、田畑の中を進み丘陵地を走ると旧細久手宿に出る。この道
は旧中仙道、道の両側は宿場町の面影が色濃く残っているが観光化はされていない、
主要な交通路から取り残され忘れられたような集落。さらに並走する旧中仙道への案内
板が点在する丘陵の林を進み、少し下ると旧大湫宿に出る。大湫宿は出合の上手に
広がっているようだ、観光客らしき人や車が上ってくる。しかし寄らずに坂道を降り、
最後は急なカーブと坂で一気に下るといきなり国道に飛び出す。釜戸からはR19を走るが
さすがに大型トラックが多い、しかも雨が降ったのか路面が濡れている、スリップに
注意して慎重に走り恵那に到る。恵那からは並走する県道をなるべく走るつもりだったが、
R19は恵那手前から郊外をバイパスして走り易くなりそのまま走る。中津川手前から
R257に乗り市街に向かう、R257から離れ市街地に入った辺りで雨がパラツキ出し近くの
会社の軒先で雨宿り、すぐに土砂降りになる。雨上がり後、中津川駅前を掠めk6に乗り
木曾川を渡り、k6で木曽川右岸を走る。コースはすぐに川から離れ山沿いのアップ
ダウンの厳しい道になる、幅も立派な二車線かと思うと集落の細道、細い林道になりと
変化が激しい。結構苦労して走り中央線と並走するとすぐに坂下の集落、間違ってR256を
すこし走った所で道路標識を見て気付き引き返し再びk6を走る。木曽川沿いに走り田立の
集落に到る、ここも旧中仙道が通っていたようで案内標識が目立つ。田立を過ぎて急な
下りで中央線の線路を潜りR19に乗る。濁流の木曽川沿いを南木曽、十二兼、野尻と北上、
山には雲が架かり路面は濡れている、雨雲を追っているように走り、道の駅「大桑」で
休憩。再スタート後、道路が空いているので倉本からも対岸の地道を走らずR19を北上、
上松は山際のバイパスをトンネルで通過し、福島も山裾をバイパスで通過、薮原から鳥居
トンネルで木曽谷と別れ奈良井宿に到る。ここからR19はゆっくりと深志平に下る、本山
宿で給油後k304に乗るこの道も旧中仙道の一部、洗馬駅の近くからk293に乗り換える。

  安曇野

 この辺りも街道筋のような町並みが続く、鉄道開通前の洗馬の中心だったのだろう。
k292と交差してk292に乗り換える、細い道で町並みを抜けると高原野菜の畑が広がる。
朝日村から山形村に入りk291に乗る。山裾の台地上を走る、周囲はりんご畑で景色の良い
コース。しかし今日の深志平は雲が広がり美ヶ原は雲の中、西側の山も裾まで雲が降りて
いる、向かうべき前方には黒雲が立ち込めている。この辺りも先程まで雨が降って
いたのか路面が濡れている。k25と合流してk25に乗り換え波田に到り、松電とR158を
越え更に北上、豊科西方で雨が降り出す、道端の納屋に避難して雨具着用。雨の中を更に
北上、このコースはR147のバイパス的役割があり地元の車だけでなく観光バスも走って
いる、上高地や穂高温泉郷、大町温泉郷等を繋ぐコース。k25は安曇追分西方でk306と
なり北上、南大町西方から地道になりk325に出会う。k325に乗り信濃木崎からR148に出て
木崎湖から木崎湖西岸地道を走り、再びR148を走る。簗場からは山際の新道が整備
されトンネル等で佐野坂峠に到る、峠で雨が上がり、神城を経て飯森駅手前の踏切から
飯森集落に入り昔馴染の民宿に寄る。民宿でしばらく話した後外に出ると再び雨。慌てて
身繕いをしたのでコンテナー上のネットを掛け忘れたのに気が付かず出発、飯森から
塩の道を走り白馬に出るが宿泊施設が見つからず、R148を大町に向かう。神城駅を過ぎた
処でスキーバスのターミナルに素泊まりの案内、聞いてみると宿泊可、宿泊。バイクを
建物の中に入れることが出来るし、ステーキハウスで夕食も摂れる。荷物を降ろす時に
ネットの掛け忘れに気づき愕然となる、グローブを入れた袋の紐がコンテナーの蓋に
挟まり落ちなかったのとマットも残ったのが幸い。しかし心が暗くなる、明日ホーム
センターでネットを購入しないと不便だ。とにかく濡れた物を部屋に広げ明日に備え、
夕食に出かける。

  小川村

 24日 7:40出発、曇り。
 朝食は抜き。出発準備をしていると、ネットがバイクの荷台に架かっているのを発見、
結局無くしたのは給油ポンプのみ、軽い心で出発できる。近くに子供の頃読んだ戦記に
よく登場した零戦撃墜王の出身地がある、墓参りをしてから北を目指す。今にも降り
出しそうな空と立ち込める霧の中を出発、神城からR148を少し走り田圃の地道を走り
堀の内からk33に乗る。k33はオリンピック時に部分的に改良され走り易い、峠の喫茶
店はそのままだが峠はトンネルで越えるようになった。k31に合流して道の駅「美麻」に
寄るが誰もいない、向かいの農協に人が来たので撃墜王の情報を聞くが知らないようで
小川村で聞けとのこと。雲は高くなり霧は晴れてきたk31を東進、小川村に入り道端の
農地に居た年配の男性に尋ねる、説明しにくいから詳しい場所は高府のスタンドで聞く
ようにとのこと。高府の市街地に入り昔のままのシェルスタンドに寄る。年配の親父が
懇切丁寧に説明して、生家の地図や現当主の名前まで書いてくれる。指示に従い少し先の
旅館「清城館」手前の細道を入る、すぐに分岐があり走り易い方を選択、郵便局の裏を
廻り駐在所の横から元のk31に出る。再挑戦、今度は車が通れるのかと思うほど木の枝が
張り出した細道を直進する、すぐに急坂となり急カーブの連続で高度を上げる、ギャーは
ローしか使えない、バランスを失えば谷底に落ちそうな四輪ではギリギリの地道。尾根に
出て分岐に出会う一方は下っている、教わったとおり左の尾根を少し登ると頂点に4軒の
民家が寄り添っている、ここは間違いなく外石と確信。少し先に下った民家の前に駐車、
尾根に引き返すと道端の民家の庭で中年の男性が洗濯物を干していた。墓地の位置を
尋ねると後方の細い山に入る道を示し、丁寧に教えてくれる。そしてそこが生家ですと
前の農家を指し示す。自衛隊のパイロットがしばしば墓参に訪ねてくるとも教えてくれた、
我々が今在るのは戦死した諸先輩のお陰だと言って。教わったとおり細道を登ると墓地は
すぐに分った、十基余りの墓石の小さな墓地だが、西澤飛曹長の墓石はなかなか見つから
ない、下段に並ぶ三基の墓石に目をやるとスタンドで聞いた当主の建立と彫られた墓石が
目に付いた。前に回ると探している墓石に間違いなく、海軍航空中尉西澤廣義と掘られて
いた。お参りを済ませバイクに戻り道のまま前進、山の中腹を走るコースでアップ
ダウンも無く明松寺に出る。ここからは道幅も広くなり見晴らしが良く、左手眼下に
広がる谷間には民家が点在し、その先の低い尾根の向こうには後立山連峰が見え、美しい
景観が広がる。緩い登りを走りk36に出る、成就である。緩い尾根筋のK36を走ると
アルプス展望広場、後ろ立山連峰には雲が架かり鮮明な姿は見えない、パスし高山寺の
三重塔を横目に眺め日本記を過ぎ鬼無里に向かう。

  戸隠

 鬼無里への下りは何か荒れた印象のコース、路面も荒れているし路肩の草木も手入が
為されていない、あまり利用されていないようだ。急カーブの繰り返しで下り日影の
集落を抜け鬼無里に到る、昔のままの山里の佇まい。鬼無里神社の横からk36を戸隠に
向かう、細い昔ながらの道を走り、急坂で中田の集落に入り傾斜に張り付く集落を抜け、
更に急坂を登り大望峠に到る。峠付近は改良工事が施され、旧道は展望台になっている、
今日の天気では景観に期待できないからパス。峠からは昔と変わらないままのコースを
走り宝光社に到る。ここから中社までは急坂、ローギャーでしか進めない、喘ぎながら
蕎麦屋や土産屋の並ぶコースを中社に到りここからは下り。k36もここからは広くなり主要
観光道路、スキー場・植物園・牧場と高原リゾートを走り抜け、信濃町に入ると緩い
下りで低潅木の中を走り畑地に下る、左手に真っ白い花を付けた蕎麦畑が広がる、その
先には広い裾野の優雅な黒姫山が座っている。

黒姫山k36より

 思わず停車、畑の土手に登り撮影、通り掛かったワンボックスの家族も停車して見惚れて
いる。柏原の市街を走り抜け野尻湖畔に出てk360に乗る、k360は野尻湖周遊コースの
一部を為していて湖畔の林を走る地道からk96に続く。k96との出合の場所で林が切れ、
農耕地が広がる湖畔に出る、湖の彼方に妙高の勇姿が聳える。

野尻湖と妙高k96より

 湖畔沿いをしばらく走った後、小さなカーブの続く坂道を登り湖から離れると、k504に
乗り換え更に急坂を登ると右手にゴルフ場とゴンドラの支柱が山の上まで並ぶスキー場の
高原が広がる。ここから更に万坂峠に向かい、峠を越えると斑尾高原に到着、峠を越えた
辺りから霧が立ち込め眺望は利かない。斑尾高原はリゾートとスポーツ合宿地、それらの
施設が建ち並ぶ中を抜け、k97に乗り換え斑尾高原から下りに入る。急な下りと小さな
カーブの連続で一気に下る、傾斜が緩くなり高原地帯をしばらく走り再び急な下りの後、
飯山西郊の台地に出る。台地上のよく整備された地道を走る、市街地をバイパスする
新しい道路らしい、右手に飯山市街を見下ろしながら快走。R292と出会い乗り換え東進、
短いトンネルを抜け飯山線を渡るとR117に出会う。

  千曲川に沿って

 R117に乗るとすぐにk95に乗り換え戸狩に向かう、戸狩駅前でk408に乗り換え千曲川
右岸を北上、上境で道なりに走りR117に出てしまう。R117は千曲川左岸の段丘上を走り
見晴らしは良い、集中豪雨の影響で河川敷の草は薙ぎ倒され流れは濁流となっている、
少し走るとスタンドがあったので給油。このコースも並走する県道が在ればなるべく
走るつもりだったが、国道は整備され広く交通量も少なく走り易い、見晴らしも良い快適
コースなのでこのまま走る。左右から山が迫り渓谷を走るような様相になり、トンネルを
いくつか抜けると道の駅「さかえ」で休憩。時分時のため混み合っている、すぐに立ち
去るつもりだったが立ち食い蕎麦を美味そうに食べている人を見て山菜蕎麦を注文、
美味しかったし安かった。天気も良いし時間も余裕が有るのでここから秋山郷に向かう、
道の駅を出るとすぐに県境を越えk238へと右折、k238で小さな集落を幾つか過ぎ最後の
集落からk577に乗り換える。k577は急傾斜を登りその後林道のような細道をうねうねと
走る、いつの間にか県道から本物の林道となり現在地が把握できないまま前進。きつい
傾斜が何度も現れローギャーでしか走れない壮絶な山道、更に手探りのように進み深い
山の中で分岐に出会う、左の下りは前倉右の登りは屋敷と手作りの案内が立っている。
左に下るとすぐに斜面に張り付くような小集落に出て、その中を抜けて急な坂を下ると
R405に飛び出した、先ほどの集落が前倉だったのだ。R405も壮絶な国道、アップ
ダウンが厳しく登りはローギャーしか進まず、対向交差も困難でカーブも多いのにガード
レールも無い、かなり緊張を強いられるコース。川沿いの小集落や温泉を繋ぐ毎に、山を
大きく高巻させられ閉口して、秋山郷の最奥切明に到達。壜の底に料金の高そうな
温泉宿が三軒ほど立っているような何も無い処、この先は林道で志賀高原に抜けられるが、
それは別の機会に。
 R405を引き返すがやはり緊張する、他府県ナンバーの対向車が結構やって来て速度も
出せない。途中温泉宿「のよさの里」による、山中の小さな広場に立つ農家風の一軒宿、
なかなか風情が有り安ければ宿泊したいと料金を訊くと、三人からで一人9,800円から、
一人の場合は追加料金込みで12,000円からとのこと、上のキャンプ場の料金は一人
2,000円だそうな。慎重に走りR117に戻り、千曲川右岸の段丘上を走る、左右は稲田が
広がる、この辺りは魚沼産コシヒカリ産地の一角。十日町の西郊でバイク屋を見つける、
オイル交換の時期なので交換する。ここの中年の親父も若い職人も好人物、親切で丁寧な
仕事をしてくれた。先日の豪雨で店の周囲も水に浸かり大変だった、店裏の線路を指差し
これも運休している、この先で鉄橋が落ちているとのこと。どこのバイク屋にも親切に
してもらっていると話すと、バイク屋は皆自分もバイクが好きで走るのが好きだからと、
明解な回答。十日町でビジネスに泊ると話すと、駅そばの安い旅館と飲み屋を紹介して
くれた。件の旅館を訪ねると今日は満員で問い合わせが多く皆断っているとのこと。
今日の十日町は祭の前夜らしい。国道沿いのビジネスHに聞くと宿泊可とのこと。荷物を
下ろし、途中で見つけておいた近所のAコープに食料の買出し。

  越後路

 25日 7:45出発、晴。
 十日町は祭だ、朝からホテルの横に幟が立った。出発準備をしていると、レストランの
オバサンが色々話しかけてくる、私のようなツーリングに興味があるようだ、スーパー
カブのこともよく知っていた。ホテル横のk74を東進しk461に乗るつもりで出発したが、
一方通行で左折できず直進して神社にぶつかり、横の細道を走り再びk74に出た、
k461を探して稲田を東進するが見つからず、地図で確認すると少し山に入るとk559から
R252に抜けられる、k559を探して東進するがこれも見つからない、反対方向の標識は
有ったから見落としたらしい。更に東進して六日町に出るかと進むが、対向車は来ないし
追い越すのは土木工事関係の車輌ばかり、傾斜はきつくなり路面は豪雨の影響かかなり
荒れてまるでダート、横を流れる川も荒れて河岸が削られている。赤倉付近で前進を断念、
十日町に引き返す、途中k559の入口を見つけたが全面通行止めのガードが施されていた。
ショートカットのつもりで十日町郊外の小集落を抜けると、そこでk461に出会う、ここから先が
一方通行になっている。k461で農地に点在する農村を走り抜け北上、峠の集落で
通行止め、通学路のためこの時間は通行できない由。農道を走り飯山線の踏切を越え
R117に出る、一キロほどでR252に乗り換え小出に向かう。コシヒカリの稲田を走り三坂
峠をトンネルで抜け魚沼市に入る、この国道も通行車輌が少なく、峠も低く走り易い。
いつの間にか小出に近付きR17に乗り換え、魚野川を渡ると小出の市街地に入る。
只見線の手前で左折し線路と併走して再びR252に乗る、R252は旧街道筋のような
町並みを縫って走る、地元の車しか走らない快走路。右手を只見線と破間川が併走し、
カーブもアップダウンも感じない走り易いコース、新緑や紅葉の頃は美しいコースと
思われる。道の駅「いりひろせ」で休憩、朝早く施設は開いていない、すぐに出発し
入広瀬の集落を抜け大白川に到ると、通行止めとなっている、挙句に迂回路は無しと
無情の表示、途方に暮れる。だから地元の車しか走っていなかったのだ、入口に案内が
有ったはずだが見落としている。地図を出し善後策を検討、会津方面を断念するか大迂回
するか、会津に行かねば今回のツーリングの意味が無い、日光は帰路に設定している、
新潟に迂回することにする。
 入広瀬に戻り上条からR290に乗る、往路ここから栃尾に行けるのかと何気なく見ていた
国道。緩い登りで石峠に到りトンネルを抜け、栃尾に向かってゆっくりと下り、栃尾
郊外の道の駅「とちお」で休憩。再びR290を北上、通行車輌もほとんど無い山沿いの
丘陵地を走る、集落も無いコース。このままではガスが心配になる、人面峠という低い
峠を越え田園地帯に入ると、進路は左右に分岐、右手前方にかなりの規模の集落が見える、
右手に賭ける。集落に入ると国道は村中の細道となる、スタンドなど在りそうも無いと
思いながら進むと、桑切に小さなスタンドが在り給油。給油後すぐにR289と出会い合流、
R289の左右には郊外型の商店が並びスタンドもセルフが二店もある。すぐにR290は
右折してR289と別れ山の方向に向かう、相変わらず通行車輌の少ない国道だが整備状況
は良好、アップダウンも少なく道幅も十分で走り易い。途中の公園に電車が保存されて
いる、冬鳥越でスキー場やゴルフ場・ハーブ園などリゾート施設がある、その一角に旧蒲
原鉄道の車輌を持って来たようだ、停車して撮影。緩い傾斜を下り田園地帯に出ると、
コースは村松市街に向かう、R290は村松市街地の中心を通り抜ける、商店街を走るが
ほとんどシャッター通。村松を出て稲田の中を走っていると南の空が真っ黒で、雨雲が
追いかけてくる、磐越西線を跨ぎ直角に曲り東進、前方に連なる山も雨雲に包まれている。
 後ろの黒雲はいよいよ近付き雷鳴も聞こえる、雨がパラつき出したので道端の資材倉庫に
バイクごと飛び込む。避難直後に雨は本格的に降り出し、すぐにシャワーのような雨に
なる、横の国道はすぐにプールのようになり走る車はモーターボートのように水を掻き
分けている。時分時なので昼食を摂り雨宿り、ジーゼルエンジン音がするので外を見ると
木立の先に列車が停車している、地図で確認すると馬下駅らしい。一時間半雨宿りするが
止む気配は無い、前進を諦め確実に宿泊できる都市部を目指すことにする。雨は小康状態
だが間歇的に豪雨が来る、R290を引き返し磐越西線の手前でk436に乗り五泉に向かう。
五泉駅でタクシー運転手に宿泊施設を聞きビジネスに向かうが無人、受付の案内に従い
電話するが通じない、諦めて駅前の旅館に尋ねるが老婦人が出て来て断られる。別の
旅館を紹介してくれたが分からなかった、新津に向かうことにする。小雨の中k7で五泉の
市街地を抜けるが、この町もほとんどシャッター通。郊外に出て田園地帯を磐越西線と
併走、すぐに新津市街に到るがここもシャッター通、駅でタクシー運転手に宿泊施設を
聞きくとすぐそばのビジネスを紹介してくれる、宿泊ok。荷物を下ろし食料調達に
商店街に出るが、見渡す限りスーパーはおろかコンビにも無い、駅の売店でビールを
入手するかと駅に戻るとマクドに併設のコンビニがあり目的を果たす。ビジネスに戻り
女将に何時から新津はこんなに寂れたのか尋ねる、合理化の後で特急が停車しなくなって
から、最初はブルートレインが通過するようになり今は全ての特急も通過する。今では
新潟のベットタウンになってしまった。昔は石油で栄えたが今は全く駄目、芸者の
格付けも長岡についで二番目だったが面影も無いとのこと。日本の地方都市はどこも
同じと、見てきた幾つかの町を列挙する。

  会津へ

 26日 9:25出発、曇り。
 今にも降り出しそうな空の下、k7で昨日のコースを五泉に戻る、五泉から先も同じ
コースでは面白みが無い、市街の中心からk41に乗り田園地帯を走り、安田橋で
阿賀野川を渡り磐越道を潜り安田でR49に乗る、進行方向の山には雲が架かり雨も降って
いるようだ。安田はICが在るため付近の道路は改良整備されている、k41を直進すれば
R290となり新発田から村上に北上する。右折してR49を走ると再び磐越道を潜り阿賀野
川右岸沿いを走る、馬下橋から高架で頭上を渡りR290が合流してくる、本来なら
ここから合流する予定の場所。雨がパラつき出したので道の駅「阿賀の里」で雨宿り、
阿賀野川下りの下船場に土産物屋を併設した施設、観光バスが次々やって来る。一時間強
雨宿りをしたが小康状態になっても止む気配は無い、雨具を着用して出発。五キロ程
進むと道の駅「みかわ」が在り、寄ってみたがトイレと食堂しかない、すぐに立ち去る。
ここまで来ると雨は上がり前方の空は明るい、雨は山の入口だけだったのだ、もっと早く
出発すべきだったと悔やまれる。阿賀野川右岸の断崖沿いを磐越西線と一緒に走る、通行
量は程ほどだが工事区間が多く走り辛く、周囲の景色を眺める余裕が無い。津川駅前から
阿賀野川を渡り津川市街に入る、中心でR49と分れ左折、R459に乗り換える、駅前から
川沿いにk174を直進すればよかったのだが、チェックを怠っていた。市街を走り抜け
鹿瀬大橋で再び阿賀野川渡り鹿瀬に入る、鹿瀬の市街を「つ」の字を描いて廻る、川の
湾曲に従い発展した宿場町のようだ、道沿いに残る町並みが美しい、当然道幅は狭い。
 会津を目指す車輌はR49に向かい、R459は地元の車しか走っていない。鹿瀬を抜けると
角神野外スポーツ施設があり、トイレや駐車場が完備している、ここで雨具を脱ぐ。
身軽になり再び阿賀野川右岸断崖を走る、角神を出ると阿賀野川が断崖に挟まれ急流と
なっている、道は狭く豪雨のせいで崩れている箇所も多く慎重に走行する。短い
トンネルが幾つも続き、その中の三つは素掘りで一車線のトンネル、他のトンネルも狭く
暗いしカーブしていたりで対向車が来ればどうするのかと思う。日出谷の集落の手前は
豪雨による傷跡がすごい、左手から流れ込む沢は鉄砲水の痕が歴然、広い沢は両岸が
抉られ河原には流木が折り重なっている、狭い沢は土砂や岩が流れ出し田んぼを埋め
尽くしている、稲が青々して育っている田と土砂に覆われた田が隣り合っている。親水
公園も水害被害で岸辺を抉られ、受け立ち入り禁止のロープが張られていた。日出谷を
過ぎるとR459は断崖沿いを走り、何度も阿賀野川を渡る、途中の豊実ダムは流木に埋まれ
濁流を放出していた。県境を越え奥川橋を渡ると阿賀野川と別れ、山中に向かいすぐに
杉木峠を登る。その先は高原状の農耕地で、その中に点在する集落を繋いで国道は走る。
農道のように稲田の中を抜け、林道のような細道で集落間を走り、村中の細道で人気の
無い集落の軒を掠め、国道とは思えないコースを進む。アップダウンもカーブも少なく、
狭いから集落内でのスピードに注意さえすれば良い、懐かしさを覚える快適コース。高原
から更に山間に向かう、今度の登りはかなり厳しく急カーブで急傾斜を登る、道端に点在
する宮古蕎麦街道の幟を眺めて宮古に寄るかどうか迷いつつ進む。峠に到り宮古まで
17キロの案内を見て遠いなと思いながら峠を下る、コース両側には宮古の蕎麦屋の看板が
並びだす。緩いカーブを下ると突然のように農村が現れる、数軒が蕎麦の看板を出して
いる、人気は無く数台の乗用車が停車している静かな集落。宮古への入口に到着したかと
停車、往復30kをどうするか地図で確認、ここで気付くこの場所が宮古なのだ、地図上の
説明の位置を宮古と思い込んだミス。時刻は13時すぎ、当然蕎麦を食べることにして、
傍の「権三郎」と看板の出ている駐車場に移る、予約不要と看板に出ている何軒かの一つ。
入口が国道に面してなく開店しているのかも不明、入口を探していると葦簾で囲まれた
農家の中から声が聞こえる、ぐるりとの軒下を半周すると南側に玄関、普通の農家の
玄関で何の飾りも無い。奥で物音がするので声を掛けると中年の女性が出て来る、蕎麦を
食べさせてもらえるかと尋ねる、可。座敷に上がると三人連れの家族が一組、先ほどの
声の主らしい。最も単純な蕎麦と注文、出てきたのは小さな器の盛蕎麦とサービスの
刺身蒟蒻。器を見て、これは高い量が少なすぎると思う、しかし蕎麦は底深くまで
詰まっていて普通のザルに盛ったよりも多い。蕎麦は短く腰が強い、香りが良くそのまま
食べても美味しい。刺身蒟蒻はトコロテンのように柔らかく透明で、口に含むと崩れる
ような食感、甘い蜜でもかけると夏の冷たいスィーツになる。蕎麦湯も美味しく
700円では安いと思う。宮古を出て川沿いにゆっくり下り、小さいがきつい登りの峠を
越えると高原状の台地が広がる、そこをゆったり下ると農地が広がり山都の郊外に到る、
国道はここから広く整備され北上。畑地の緩い傾斜をしばらく登ると牧場が現れ高原状に
なる、狭い道を急カーブと急坂で進むと、磐梯山系裾野の台地に出て前方には磐梯山
裾野の広がりが見える、喜多方西郊の農耕地帯に到達したようだ。磐梯山は中腹以上を
雲に隠されているが、景観は素晴らしい。R459で喜多方市街に入り地道を直進して、
喜多方北郊をすり抜けR121に乗り南下、すぐに再びR459に乗り東進。

  磐梯高原

 北塩原で給油し裏磐梯に向かう、大きなカーブで傾斜を登り道の駅「裏磐梯」で休憩。
再スタート後は桧原湖に沿って走るが、林に遮られて湖水は見えない、裏磐梯からk2で
北上しキャンプ場に到達。湖畔のサイトは景観が良いが、磐梯は頂上付近に雲が架かり
見えない。湖水を眺め寛いでいると、西北から雨雲が広がり降り出す、ブルーシートで
雨宿り、しばらくすると上がり夕食。

  磐梯高原

 27日 8:20出発、晴。
 磐梯は雲を被っているが、好天。キャンプ場からk2で出発、R459に乗り道の駅
「裏磐梯」に寄りパンフレットを入手後、k64に乗り桧原湖を時計回りに走る、コースは
林に囲まれ眺望が良く無い、磐梯展望所は唯一の展望が利く場所だが磐梯は雲の中。
桧原湖の北端でk2に乗り換え南下、再びキャンプ場の前を通過しR459に出会うと
五色沼に寄る。有名観光スポットだが、朝早いためか観光客は少ない。雲が多く
毘沙門沼は鈍色で、正面の磐梯は雲が絶えず流れてきて全貌は見えない。再びR459を
走る、林の中をゆっくりと下りR115に合流、その直前に右手遥かに猪苗代湖が見える。
R115からすぐにk323に乗り換え南下、水田と蕎麦畑の台地を走る、右手には磐梯山の
裾野が広がり素晴らしい景観、相変わらず山頂は雲に隠されているが、白い蕎麦の花が
広がる彼方の磐梯山の勇姿は圧巻。

磐梯山k323から

 川桁の集落を抜けk322に乗り換え湖畔の志田浜に到る。湖畔に沿ってR49からk9に
乗り時計回りに走る、猪苗代と磐梯を右手に見ながら快走、湖畔道を走り舟津浜の集落
からk376に乗り換え南岸を回る。狭い道湖畔の断崖上をアップダウンとカーブの連続で
抜け、水田地帯に出て秋山浜に寄る。さざ波寄せる岸辺に立つと正面に磐梯山が聳える、
磐梯山の全貌が見えればすごい眺めの地点だが一般観光コースに含まれていない、唯の
田舎の農村の風情、物好きなライダーだけの絶景。湖畔を回るつもりがこの先は通行
止めの案内、常夏川沿いの地道を走りR294に出る。

  会津若松

 R294を走り出すとすぐに赤津宿に入る、国道の両側に宿場の面影を色濃く残した
町並みが続く、観光化していない静かな宿場町。赤津宿を抜け、ほとんど車が走って
いない田園のフラット国道を走り、黒森峠はトンネルで越え更に北上、R49に合流。
R49で大きく北を迂回して会津若松市街に入る、R49はさすがに若松へのメインルート
ずいぶんと交通量が多い。k64で市街の東を巻き、地道に乗り換え東正面から若松駅に
到達、暑い。観光案内所で地図を入手、白木屋の名称と位置を確認、駅前の地道を南下
R252に出会うと右手に白木屋、駐車場にバイクを停め土産を購入、店内は誰もいない。
再出発R252に乗り柳津を目指す、道なりに南から西へと若松市街を廻り郊外の水田を
北西に向い走りながら思う、時間は早いし天気は良い今日中に大内宿に行くかと。
停車して地図を確認、会津パールラインと名付けられた農道に乗り換え西に進む、k72と
出会い乗り換え南下。農地の中を快走、本郷から更に南下しk131に直進して栃沢に到る。
 栃沢の集落からカーブを繰り返し一気に高度を上げる、登り切ると左手眼下に会津盆地が
広がる、なかなかの眺望だが停車するほどでもない。尾根筋を走り大きなカーブで更に
高度を上げ、氷玉峠をトンネルで抜け穏やかな下りで大内ダムを過ぎ、そこから
急カーブの連続で一気に下ると大内宿に到達。日曜日の午後、大内宿は観光客で混み合い、
車は宿場外の駐車場に誘導されている。今日のここは私の求める所ではない、退散。
往路を引き返しパールラインを越え、磐越道を潜り北上R49に出会う。R49で西に走り
坂下で給油、ついでに柳津までのコースも教えてもらう。坂本からR252に乗り換え
只見川と只見線と併走、通行車輌は皆無と言っていい程空いている、只見線も不通に
なっているようだし只見川の河岸も抉られている。そんな周囲を見ながら走っていると
突然森林公園の案内、市街地の先と思い込んでいたので慌てて指示に従い、スタンドの
横を左折し只見線の踏切を渡り、小さな集落を抜け畑の中を右折して林の坂道を上ると
柳津キャンプ場、小学生の団体が来ている。見晴らしは良くないが芝の開けたサイト、
奥の林には炊事棟やファイヤーをする広場のある広いサイトもあるようだ。小さな食堂を
兼ねた事務所で幕営手続きをする担当者は好人物で、今年からバイクは700円に
値下げしたライダーのテントは小さいからと、あまり有名でないから他府県のキャンパー
は例年少ないが、今年は全く来ないと言っていい程少ない、原発事故の風評のせいで、と
色々話してくれる。荷物を団体と離れた場所に下ろし、国道のコンビニに食料と飲み物の
購入に出かける。小学生は夜半まで騒いでいて眠れなかった。

  只見川に沿って

 28日 8:00出発、晴。
 出発準備をしていると、昨日と別の40歳ぐらいの担当者が神戸ナンバーのライダーが
幕営していると聞いたのでとやって来る、昨夜はやかましかったでしょう、例年は泳ぎに
行くのだが今年は行けないので山でキャンプしているのです、自分も学生時代はバイクに
テントを積んで日本中を走りました、今は出かけられないが羨ましいとのこと、彼も
好人物。国道に下り走り出すとすぐ柳津市街、柳津橋を渡ると川向こうの断崖上に
圓蔵寺の堂宇が聳える。道の駅「会津柳津」でトイレ休憩。柳津を出て只見川右岸に
沿って走る、R252は只見の手前で通行止めの為、地元の車しか走っていない。只見川は
濁流で両岸のかなり高い位置まで抉られた痕跡が残り痛々しい、少し内陸を走ると
道の駅「みしま」があるが朝早く準備中、野菜を運び込む軽四が次々と出入りしている、
通過する。会津宮下から川沿いに出て左岸に渡る、地図のガイドでは渓谷を見下ろし
ながら走ると書いてあるが、渓谷は濁流で両岸は抉られ河原には流木が折り重なる、
痛々しい姿。川沿いだが微妙に川から離れた農地を走り、只見川に沿っているのを
忘れた頃目の前に壁が立塞がるような山並。バス停表示によると水沼の下大牧、停車して
撮影、山中の小さな盆地に佇む小集落の田舎道に立っているような風景。

R252水沼

 水沼橋を渡り再び右岸を走る、上田ダムのダム湖に沿って走るが流木の浮かぶ茶色の湖面。
川口市街でR400に乗り換える、只見方面迂回の案内が出て、傾斜のある裏通りのような
細道に入る。走り出すとすぐに市街を離れ野尻川沿いを走り、緩い登りで山間の集落を
縫って走ると昭和村に入る、昭和村は高原地帯で水田が広がっている、道幅は広くなり
アップダウンは無く快走路。野尻川の川幅は広がり浅い瀬が続き透明の水がゆっくりと
流れる、鮎釣りには絶好の地だと思う、京都の美山町を走っているような錯覚を覚える。
国道で拡張されていたのは村に入った辺りだけ、あとは田舎の細い農道を走っている
ような国道になる。広い空の下を快走していると、「からむし織の里」という施設が在った、
道の駅の代わりに休憩する。からむし織の工芸館や地元の工芸品の物産館で、実演を
見せたり体験も出来る施設。午前も早く観光客は数組しかいない、元々昭和村を訪れる
人自体少ないと思う。更に南東に走ると山が近付いて来る、急なカーブで急坂を登り
舟鼻峠を新しいトンネルで抜けk346に一部乗り、小野沢峠も新しいトンネルで抜け山中の
急坂を一気に下り会津田島の西郊でR289に出会う、R289を少し東進しR121に乗り
換える。阿賀野川の上流部阿賀川に沿って緩い傾斜を南下、周囲は樹園が多くコース
沿いに果物野菜の直売所が並ぶ。街並に入った瞬間、ここは旧宿場と分かる趣のある
家並みが続く荒海宿を車の流れに乗って通過、今日は日曜日で関東ナンバーのバイクや
乗用車がたくさん走っている。傾斜がきつくなり山が迫って来て道の駅「たじま」で休憩、
ここも観光客で混み合っている。

  日光

 起き上がり小法師を土産に購入して出発、すぐに山王峠をトンネルで抜けて関東に進入し、
峠を下ると渓谷沿いとなる。澄んだ清流に沿って走ると頭上は木の枝が覆い被さり涼しく
走る、紅葉の時期はさぞかし賑わうコースだろう。上三依でR400が分れて行くとコースは
空いて走り易くなる、緑のトンネルを清流の流れに従い適度にカーブを繰り返し、
五十里湖は荒れた旧道で湖畔を巡り五十里トンネルを抜けるとk23に右折。すぐに葛老
トンネルを抜け八汐湖畔を走り、急坂を登り高台に出る。鬼怒川の上流部に沿って走る
緩い登りの快走路、関東のライダーが多い自転車のロードレースを行っており気を使う、
ロードレーサーに気を取られて霧降への入口を見落とす。少し先まで走って引き換えし
k169に乗る、きつい坂と急カーブが連続するコース、ロードレーサーはほとんど下車して
歩いて押している、急坂が終わると高原状で傾斜は緩和される、しかし霧が架かりだす。
大笹牧場を過ぎても更に登りが続き、急坂が現れる。霧の中に入り周囲は何も見えない、
最高点と過ぎると六方沢橋を渡る、橋の下は霧が流れ何も見えない、気温は21℃が表示
され寒い。少し下るとスキー場が現れ霧降高原に到着したようだが霧で景色も見え
ないので通過、急坂を小さなカーブの連続で下り霧の外に出る、傾斜は緩くなりほぼ
直線で下り日光に向かう、道路は混み合ってきた。日光の手前で渋滞して進まなくなる、
路肩をすり抜け前に出ると市街が観光客と車で溢れかえっている。R119に乗り換え車の
流れに任せる、遅々として進まないが歩行者も多く路肩を進むのは危険、東照宮や二荒山
神社を過ぎると車が若干減少しスムーズに流れる。R120と名称が変わった国道を進み
いろは坂を登る、登りは第二いろは坂を一方通行、名前の通り小カーブが連続する急坂、
難渋して明智平に到るが霧が架かって眺望は望めない、パス。中禅寺湖への出口でまた
渋滞、路肩をすり抜けるがやっぱり危ない。下山する車と登ってきた車と駐車場に出入り
する車で混乱している、赤い鳥居を潜り中禅寺湖畔に出ると観光客で満ち溢れている。
スタンドが見当たらないのでそのままR120を進む、湖畔の快走路だが周囲の山は雲が
架かり景観は今一つ、国道は行く車と帰る車が一杯日曜日の午後なのだ。菖蒲ヶ原の
スタンドは休業、ちょっと困ったぞと考えながらカーブの繰り返しで坂を登り戦場ヶ原に
上がる。停車して地図で確認、この先20キロスタンドは無い、微妙な距離だが山の中で
ガス欠はヤバイ、清滝に引き返して給油した方がよい。渋滞のいろは坂の往復は辛い、
今市に出てビジネスに宿泊するかと考えながら中宮祠に戻り、下りのいろは坂に進むと
スタンドがある、登ってきた時地元の人に訊けば良かった。給油、ここはメータを誤魔化
している、4.06?も給油できる訳が無い。再び戦場ヶ原に戻り走り出すが、まだ交通量は
多く流れに任せて走る、戦場ヶ原から緩い登りを走り日光湯元に到る、ここで通行車が
かなり減少した。湯元から針葉樹林帯の金精道路を更に登る、霧が漂い肌寒く阿寒を
思わせる景観が広がる。霧の合間、眼下に広がる樹海に湯ノ湖が見える、まるで双湖台
からペンケトーを見ているよう。

湯ノ湖

 霧の急坂の急カーブを登ると金精峠に到る、霧の流れる殺伐とした峠でそのままトンネル
に進入。トンネルを出て、路面の整備状況は良く交通量も少なく、走り易いがきつい
傾斜を急カーブの連続で下ると笹原の高原に到る、丸沼高原でスキー場などリゾート
施設やペンション村が点在する、ここも北海道のような景観が広がる。円山高原から
カーブを繰り返し下ると、川沿いの田舎道を走る、小さな集落や畑地を走り抜け、尾瀬の
案内が目に付き出すと片品村の中心鎌田だ。R120はここから日本ロマンチック街道と
名付けられているが狭い、鎌田からは尾瀬帰りの車も加わり混み合って来た、その上工事
区間が多く走り辛い。疲労と工事渋滞にイライラしながら片品川沿いに南下、片品渓谷を
過ぎると西向きに走り椎坂峠に登る、地図では好展望地のマークが付いているが、雲と
靄に包まれ眺望は望めない。峠からのコースは狭く急な坂道で小さいカーブが続き、
しかも渋滞していて絶えず緊張を強いられる。峠を下ると片品川の段丘上を走る、周囲は
畑地や果樹園で道端に直売所が並ぶ。段丘上を直線に突っ切り沼田郊外に到る、国道は
改良され走り易くなる、関越道の高架を潜り郊外型ショッピング店が並ぶR120を中心に
向かう。中心部に入ると道幅は狭くなり走り辛くなる、国道と別れ地道を直進し中心を
抜ける、中心は郊外とは異なる、シャッター通とまでは行かないが寂れた感じ。中心で
宿泊施設を探すのは困難、駅に向かう。駅は市役所の西側から段丘を下る、駅前に到るが
何の施設も無い、タクシーの運転手に尋ねると旅館かホテルかと訊かれ安い方がよいと
答えると、笹屋を紹介してくれる。沼田は利根川と片品川の段丘に繁栄した台地上の町、
鉄道も国道も町を外れた処に通され今の中心も台地の上に在り、関越道が今のメイン
ルートでIC付近が表口になっているようだ。運転手に教わったとおり台地を登っていると、
件の運転手が追い越し付いて来るようにと言い、笹屋の前まで誘導してくれる。笹屋は
市役所の裏手のホテル、昔はシティホテルで結婚式場として繁盛したと思わせる、複雑な
構造の建物。近くのコンビニで食料を購入し寛ぐ。





四国 2011秋

2012年02月16日 | 四国
四国 2011秋
九州、佐賀関から続く


 10日 12:20出発、曇り。
 12:10入港、下船後コースを確認して出発、今日は佐田岬の民宿に宿泊かと思っていたが、
予想より早く四国に上陸できたので先に進む。高知のライダーから梼原の先に在る松葉川
林間キャンプ場が快適と教えてもらったが、梼原まで走るのは困難かと思う、適当な
処まで走り幕営することにする。R197に乗りトンネルをいくつか抜け半島の稜線を快走、
昼休みのせいか交通量は少ない、道の駅「瀬戸町農業公園」を過ぎた辺りで高知の
ライダーが手を振りながら追い越して行く。30分ほどで道の駅「伊方」に到り休憩、
昼時で混み合っている。ここからk255に乗るため地図をチェックして出発、道の駅を巻く
ようにして坂道を下ると原発入口のところでk255と出合う、右折して原発の背後の山腹を
走る。狭くカーブの多いコースで速度は出せないが、海沿いの山腹を走るため景観は
素晴らしい、交通量はほとんど無く工事関係者の車がたまに走っているだけ。伊方越
漁村の手前で、茅トンネルで伊方市街に通じる地道と合流、ここからコースは広くなり
二車線となり急坂で背後の山腹を巻いて集落をパスする。快調に走っていると突然工事
現場に出会う、現場を慎重に通り抜け再び山腹を快走、海上は靄が架かり遠望は
利かないが伊予灘は美しい。喜木津でR378に乗り喜木津トンネルを抜け海沿いを走る、
R378は交通量が少なく急なアップダウンやカーブも無い快走コース。新長浜大橋を渡った
処で国道から下りる、市街の細い道をたどり肱川沿いからk24に乗る、k24は予讃線と
肱川に挟まれたフラットコースで、交通量は地元の車が走る程度で走り易い。

  大洲

 肱川の流れに沿って大きく右カーブして堤防上を走る、左前方の田園に大洲の家並が
広がる、すぐに左折して高架で予讃線を跨ぎ大洲市街に入りR56に乗る。R56で中心に
向かいR197を目指す、大洲駅付近でそれらしい方向に向かうが山で遮られる、郊外の
農地を大洲IC付近まで走り再び駅付近に戻り、スタンドでそこに居合わせた同年輩の客に
道を教わる。親切な人で、山の中の細い道を進むコースを丁寧に教えてくれる。教わった
とおり進むと、先ほど山で遮られた場所でコースが遊歩道のようになる、道を間違ったか
と先ほど引き返したコースを再び進む。大洲IC付近で高速道を潜り抜け側道に沿って山を
越えるコースを探すが行き止り抜けられない、屋根の工事をしている人に道を訊ねると
高速ならすぐだが一般道ではと困惑している。山越えコースを探りながら再び同じ道を
引き返す、探りに入った小道の農家で年配の男性にコースを訊ねる。親切に教えてくれた、
最初に引き返した辺りで越えるようだ、一時間も迷走して精神的に参り前進する気が
しない、どうやら大洲の町に捉えられ脱出できなくなったようだ何度か経験したこと、
こんな場合に無理して進むと事故に繋がる大洲で泊まることにする。富士山のキャンプ
場の位置を訪ねると、富士山はこの山でキャンプ場は反対側とのこと。二回も引き返した
処に戻り遊歩道のような狭い道を進む、急な坂を登り切ると住宅裏に出て路地を進み
まともな道に出る。道に従い下ると肱川橋の袂に出る。橋を渡り市役所の前で地図を確認
していると、スタンドで道を教えてくれた人が通りかかり車から降りて来る、分から
なかったかと声を掛けてくれる、ハイ今やっとここに出て来ましたと答えると、再び教示
してくれる。橋を戻った処の信号を右折するのがR197、そのまま進めば梼原に到るから、
道がどんなに狭くなっても直進するようにと念を押される。お礼を言って、今日は
富士山のキャンプ場で泊まりますと別れる。肱川橋を戻り信号を右折し川沿いを走る、
すぐに道は左へカーブして坂を登る、道なりに進みかけたが停車し右手に分かれる
コースを見る、対向ができない狭い道が川沿いの岸壁を巻いている。男性の念押しを思い
出し右手に進む、崖に沿って走るとコースは入口ほどではないが、対向するには
どちらかが停車する必要がある。富士高校の傍に家族旅行村の案内、高校の横の坂道を
たどると途中にキャンプ場がある。道路から少し下った山の中腹のテラス状の広場、
入口の崖沿いにコテージが数棟と管理事務所のログハウスが建ち、芝のサイトは全て
オートサイトのようだ、小ぢんまりとした設備の整ったキャンプ場で快適そう。事務所で
中年の職員に受付手続き申し込むと、利用料金が二千円だが良いかと訊ねる、エッと
驚くと、どちらに向かうのかと訊き西予に別のキャンプ場がある、少し走るが梼原なら
遠回りにならないとパンフレットを探してくれる。思案するが一時間程度走ることになる、
もう走るのはいやだしこれから旅館を探すのも大変、二千円で了解すると答え手続きを
する。何人もの利用者から値下げの要望は聞いており役所にも利用者の声として伝えて
いるのだがと、男性は済まなさそうに弁解し手続きを済ませる。誰も宿泊者はいないから
好きなところで幕営するようにと、事務所は五時までかと聞くと常駐しているとのこと。
日差しが強くなり暑く汗をかきながらテントの設営、ここも法師蝉が盛んに鳴いている。
買物に出かけるのも面倒、手持ちの食料で賄うことにして大きな木の陰に入り寛ぐ。日が
翳ってから崖の縁に立つ、すぐ下を肱川とR197が通っている。管理人も出てきて話す、
今朝は霧がすごかった明日も晴れると素晴らしい霧の海が見られるかも、この山の上から
見ると霧の大洲が見えるとのこと、楽しみ。

  梼原へ

 11日 8:20出発、曇り。
 霧が出ている、しかし曇天で気温が高く薄い霧が上空まで立ち込め霧の海は望めない、
山頂行きは断念。静かで快適なキャンプサイトだった、市街地のサイトで大洲見物には
便利、料金さえ安ければ言うこと無いのだが。撤収準備を始めるがテントとシートの
結露がすごい、朝食の間に乾かすため広げる。八時頃若い男性が出勤してくる。管理人と、
冷え込みが緩く霧の海は駄目だって残念だと話す、大洲の霧はこれからが最盛期とか。
二人に挨拶をして出発、昨日の道を引き返しR197に乗りバイパスに沿って走る、肘川
沿いは狭いコースだが広く走り易くなる。バイパス高架下で交通取締りに出会う大洲の
中心に出勤途上の車が捕まっている、こんな早朝から取締りとは思ってもいなかった注意
しよう。高架下を潜り抜け田園地帯を東進、霧が薄く立ち込め肌寒い中を肘川に沿って
走る。コースはすぐに渓谷の様相を表す、フラットでカーブも緩く交通量の無い快走路。
準備中の道の駅「ひじかわ」前から鹿野川ダムを経て南下、ダム湖に沿った新道を
数個の長いトンネルで走り抜けると谷が狭まり山深くなる。左右に道が分岐して地名が
表示されるが周囲に集落は見当たらない、谷筋毎に小集落が点在しているのか。左右の
傾斜に小さな田畑が現れ小集落に入る、城川で道の駅「しろかわ」が有り休憩、村の
万屋が道の駅を運営しているようで小ぢんまりとした施設。再び出発、曇っているからか
山深いためか走っていると寒い、小さな集落をいくつか通り過ぎ小さな峠を越え少し
大きな日吉の集落に到る。ここで宇和島からのR320が合流し北東に進む、山間のコース
だが新しく整備されたようで広く走り易い。ほとんど直線の緩い登りで幾つもトンネルと
橋で山を貫いて行く、旧道が下を併走しており小集落や棚田が旧道沿いに点在している。
長い高研トンネルの中間点で県境を越え高知側に下る、緩い傾斜を下ると田園地帯に出て
小さな川沿いのコースをアップダウンと小さなトンネルで快走し梼原に到る。役場の
前ではイベントの準備が行われている、観光イベントがまもなく始まるようで竜馬の
扮装をした人などが集まって来る。梼原の市街を走る、眠ったような商店街で人の気配が
無い、国道に戻り坂道を走り道の駅を過ぎた処でガス欠。梼原に引き返し商店街の
スタンドで給油、今日は走っていると寒いでしょうと声を掛けてくる、寒かったと
答えると今朝は十度を切っていたとのこと、これからどちらにと聞かれ須崎方面と
答えると、あちらの方に行くと温かくなります海の傍ですからと。

  太平洋へ

 再び国道に戻り坂道を進むと千枚田の案内、向かいかけるが急坂のため断念して当別峠に
進み、峠をトンネルで抜けて急坂を四万十川源流域の津野町に下る。津野の中心から川
沿いに小さな峠を越え四万十本流の原流域に出る、ここから源流の一つを遡り布施ヶ坂を
登る。布施ヶ坂から小さなトンネルを幾つも越えて山間を走る、梼原からは交通量も若干
増加したが川沿いをゆっくり快走し須崎市に到る。須崎市に入ると谷は広がり田園地帯を
走る、高校生の下校時間らしくミニバイクに乗った制服姿と何人も行き違う。同じ制服の
自転車に乗った高校生が目立つとまもなく須崎市街でR56と出会う、道の駅に入り
そこないR56を渡り直進して須崎市街を走り、トンネルの北東からR56に乗り道の駅
「すさき」に戻り休憩。昼前で賑わう道の駅からR56を走り出す、天気は高曇りになり
温かくなって来た。走り出すとすぐにトンネルを抜け次のトンネル手前で左に入りk388に
乗る、市役所の前を通り大間市街でk284に乗り換え、須崎港からセメント工場沿いの
地道を走りk23に乗る。k23はかなりの交通量、山間の川沿いを進み鳥坂トンネルを
抜けて浦ノ内湾に出る、湾に沿ってカーブの繰り返しで小集落を走り抜ける、コースが
狭いため対向車に注意して走り宇佐に到る。

  黒潮に沿って

 宇佐大橋を右に見て宇佐の市街を抜けると太平洋に沿ったコースで広くなり走り易くなる、
天気は晴れて来たが海は靄が架かって水平線は見えない。すぐに仁淀川河口大橋を渡る、
海まで数十メートルと間近の広くて堂々とした大河河口で渡るのは迫力満点、昨年は
上流の仁淀川大橋を渡りあまり印象に残っていない、新潟の阿賀野川河口の松浜橋も
迫力があったが海から少し離れていた。河口大橋を渡るとk14となり交通量が更に増え
大型トラックも混じりだした、点在する漁村を通過して東進すると桂浜花街道と
名付けられ左手はリゾート施設が並び花壇や並木が連なりリゾート地の雰囲気が漂う。
 桂浜の入口からループで浦戸大橋に登り渡る、古い橋で狭くフェンスがあり脇見は危険、
速やかに渡る。晴れて暑くなって来る。浦戸湾の東は田園地域で横に長い市街地を走る、
交通量が多く走り辛いコースで景観は良くない、高知空港の傍を通り物部川を渡り赤岡
からR55に乗る。R55も交通量が多いが路肩に余裕が有りあまり緊張しない、海を
見ながら走っていると左手に西川屋がある、停車して中を覗くとあの西川屋だ。家の
土産を購入するとお茶を勧められしばらく休憩、西川屋夜須店で最近開店したようで
真新しい。夜須から土佐湾に沿ってしばらく走ると安芸に到る、安芸駅前で宿泊地を
検討すると安芸川沿いにキャンプ場がある、今日は安芸泊まり。
 国道に出て市役所の東からk211を北上、野良時計横の交差点を右折、すぐ安芸川に出て
右岸を走る。地図ではこの辺りにキャンプ場があるはず、川原を見ながら北上すると
対岸にキャンプ場らしき施設がある。橋を渡ったすぐ横に芝の広場が有りトイレなどの
施設も見える、しかし地図の位置とは離れすぎているようだがと思いながら橋を渡る。
広域公園でキャンプ等は禁止と立て札がある、快適そうな芝の広場で誰も利用していない
ようでもったいない。今度は左岸の農地の中を走り下流の橋に戻る、地図ではこの辺りのはずと
橋から川原を見るとそれらしき小さな芝の広場がある。少し戻り数軒の民家の前で
入口の案内を探すが見つからない、傍の畑で作業をしている年配の男性に訊くと、上の
公園でキャンプするように誰もがしているとのこと。中の橋の傍にキャンプ場が在ると
地図に出ているのでと更に訊くと、中の橋はその橋だがキャンプ場はトイレが無いから
駄目とのこと。安芸で宿泊は断念して室戸方面で探すことにしてk212を南下、国道に
乗り換え海を眺めながら快走、安田でこの上流にキャンプ場がある事に気付き向かう。
安田川大橋の袂の信号を左折し国道から狭い道を市街に下る、このコースが馬路村に
通じるk12、対向困難な狭い道で軒を掠めるようにして横長の市街を抜け、田圃の中の
くろしお鉄道安田駅横の高架下を通過し田園地帯を走る。小集落を幾つも通過すると
小さなAコープが在る、この先に店舗があるとは思えない、ここの安田川沿いの中心地
正弘で食料を購入することにして停車。再び走り出して二つほど集落を過ぎるとコースは
渓谷沿いになる、断崖に沿ってカーブを繰り返し進む、崖がせり出し狭い箇所や工事
区間もあり走り辛い。小さな集落の先に少し広くなった処があり、そこに安田川キャンプ
場がある。管理事務所は留守、張り紙の連絡先に電話すると適当に設営して、後ほど
係員が伺いますとの返事。利用金体系が二つあり1500円も差がある、奥に位置する芝の
サイトに設営、ビールを飲んで寛ぐが山間の川の傍なのに蒸し暑い。一時間ほどして若い
男性が来る、感じの良い係員で手続きしていても気持ちがよい、今日は誰も来ないから
どこに幕営してもよいとのこと。静かなサイトでゆっくりした夜を過ごす、鮎釣りなら
最高の立地だ。

  室戸岬

 12 日8:45出発、晴。
結露の処理に手間取り出発が遅くなる、昨日のコースを戻り安田川大橋からR55に乗る。
すぐに奈半利市街を通過し海沿いを快走、今日も海上は靄が架かり水平線は不鮮明、
フラットで交通量の少ないコースをひたすら南下、室戸市の中心市街を走り抜け室戸岬
漁港の市街を過ぎるとリゾート地の雰囲気漂うコースになりすぐに室戸岬。少し引き返し
最御崎寺に登り徒歩で灯台に向かう、最御崎寺はお遍路さんが何組も居たが灯台は無人、
しばらく海を眺めてバイクに戻る。駐車場の端は展望公園になっており、室戸漁港から
室戸市街に掛けての海岸がきれいに見える、靄が架かり遠望は利かないが見とれる。
 軽トラックを運転して来た年配の地元の男性にこの先のスタンド情報を訊ね出発、岬を
回ると太平洋に沿ったフラットでほとんど直線のコースを北上。越海岸に比べ淋しげな
海岸線が続く、交通量は少なく時折通過する集落は小さく人気が無い、路面状況も良好
とはいえない。三津で昔ながらの村の給油所と言った趣のスタンドで給油、三津も静かで
眠ったような集落。更に北上し注連縄でつながれた夫婦岩を眺め、野根の集落を走り抜け
甲浦に到る。甲浦からR55はアップダウンとトンネルで海沿いの断崖を走り、甲浦から
宍喰に掛けてはマリンレジャー施設が並び市街にも賑わいを感じる。新海部川橋を渡った
海陽町役場の前で停車、このまま徳島方面に走っても面白みが無い、四国山地を横切って
高松に向かうコースを検討。

  四国山地横断

 ここからR193を走るコースが変化に富んでいそうで、たどり着けなくとも途中で宿泊も
可能のようだ。R193に乗り広い田園地帯を海部川に沿って西に向かう、吉野橋を渡り
今度は右岸を走る。車の全く走っていない広く整備されたコースは、美しい川原と澄んだ
海部川の蛇行に沿って遡る、周囲は広い谷間の田園地帯で日本の原風景が広がる。
北上するに連れて谷が狭まり中野トンネルを抜けると突然コースが狭くなる、風景も
渓谷の様相を表しアップダウンも出て来る。いかにも3級国道の雰囲気溢れるR193を
進むと山が深くなり、海部川は渓流となり曲がりくねりだす、時折出会う集落は小さく
国道標識が無ければ農道としか思えない狭い道で通過する。コース両側から田畑が消えて
行き杉の植林地帯を進む、右手は崖左の谷間を海部川が流れブラインドカーブが連続する
コースを進む。
 k148が左に分かれて行くといよいよ人の気配が無くなる、傾斜はきつくなり狭く
カーブが多い上に道路中央部分には小ジャリが撒いたように続く、崖寄りを走れば
少しでもバランスを崩すと接触しそうになるし谷寄りはとても走る気はしない、何度か
スリップしながら中央部を慎重に走る。海部川の支流から離れると、急坂を急カーブの
繰り返しで喘ぎ昇る。左の谷側は杉林続く、伐採した場所からは緑の山波が見渡せる、
しかしガードレールが無い箇所も有り斜面の傾斜は45度ほどもある、とても脇見が出来る
状況では無い。ローギャーで唸りながら昇ると霧越峠、那賀町との境界表示は在るが峠の
名称が無い、下りかけて振り返ると手製のような標識に霧越峠と書かれていた。峠は特に
眺望が開けている訳でも無いので通過する、下りも狭く急傾斜でカーブが連続する。渓谷
沿いに下るとコース上はジャリだけでなく苔まで生えている、カーブはもちろん
ブラインドカーブ。右の崖左の谷間は変わらず周囲は薄暗い杉林の中、右手から小沢が
流れ込む箇所にはガードレールが無く必ずカーブしている、手に汗を握りながら慎重に下る。
 川幅が広くなり傾斜が緩くなると海川の集落に到る、海川は峠を越えた最初の集落で少し
大きめ。海川から広い整備されたコースを十二弟子峠に向かう、新しく明るい十二弟子
トンネルで峠を越え成瀬に出て川沿いを下るとR195に出合う。那賀川沿いに下る、途中に
小さなトンネルが幾つかあるが狭い、すぐに出合橋を渡りT字路にぶつかる、木沢の案内
に従い左折しR193に乗る。かなり大きな坂洲木頭川沿いに遡る、坂洲発電所に工事用
ダンプが出入りして周囲が白っぽくなっている。鉱山街のようなイメージの木沢の集落を
過ぎ、追立ダム木崎トンネルを過ぎるとコースは渓谷となる。大轟きの滝の下から細い
急坂を急カーブの切り返しで登り、巨岩の並ぶ渓谷沿いを北上大釜の滝の上をパスして
岸壁に沿って走る。
 さらに進むと釜ヶ谷峡に到る、ここからはk253とコース名が変わり更に狭く崖を抉って
つけられた見通しの悪いコース、釜ヶ谷川は巨岩の隙間を流れ周囲の山は低く空が広く
なる、スーパー林道剣山方面入口を通過すると稜線上を走るようなコースを進む。すぐに
スーパー林道上那賀方面入口と雲早トンネルに到る、短いトンネルを抜けた処に土須峠の
表示が在りで目の下に緑の山波が広がる、その先に高い山脈が横たわっている、これから
下り更にあの山脈を越えるのかと思うと何となくウンザリ。峠から急傾斜を下り
シャクナゲの里への案内を過ぎると、山腹を巻くように大きなカーブを繰り返し下ると
集落の上に出る、小さな盆地の集落で農家の周りに畑が広がり向かいの山腹にも農家が
点在している。集落の上を大きく迂回しヘアピンカーブで集落に下る、この集落から再び
R193にコース名が変わる、大中尾の集落でここから大中尾川に沿って進む。少し走ると
R438にぶつかり左折、狭いが二車線の道路に合流し宿場町か湯治場かと思う古く静かで
小さな街並を通り抜けると国道は再び分れる。R438は川沿いを直進しR193は右手の
傾斜を登る、分れたR438を上から見下ろすと川に沿って蛇行する狭いコースが延びている、
分岐から極端に狭くなったのだ。R193は今までよりは広いコースで北上するが、西久地の
集落を過ぎると急坂をヘアピンカーブで登り渓谷沿いを走る。短い渓谷を奥まで詰めると
再び急坂をヘアピンカーブで登る、山腹のきつい傾斜を登り峠に到る、経の坂峠らしいが
名称は不明、しかし吉野川市境の案内板が立っている。林間の峠で見通しは良くないが
垣間見える進行方向には、山波が広がりその先に小高い山脈が横たわる、四国山地は
奥深い。峠から山腹を大きなカーブを描いて下り川沿いに出る、川の流れに従い狭い
コースで小集落を幾つか通り過ぎると盆地に出る、狭い山の中を走ってきた目には
広々とした田園風景に見える、美郷の集落でかなり大きくこの地域の中心地でここから
四方に道路が通じている。コースは広くなりのんびりと走る、集落を過ぎると丘に登り
山川トンネルを抜け少し下ると市街地に出る、山川の市街だ。
 徳島線の線路を渡るとR192に合流、左折して吉野川に沿って遡る、さすがに交通量が多い
徳島県のメインルートを車の流れに乗って穴吹市街に到り、穴吹橋で吉野川を渡り脇町の
東で停車、地図でコースを確認し高松のホテルを予約。再びR193に乗り北上、交通量の
多いコースを進み緩やかな登りで山間に向かう、ここまでの行路と異なり山は深く無く
傾斜もカーブも緩やかで走り易い。かなり疲労しているので油断しないようにしないと。
低い峠を越えると西に傾く太陽に向かって走る、広い谷筋を走り道の駅「しおのえ」を
通過ししばらく進んだ塩江の集落で給油。給油後すぐに山間から出て田園地帯を走る、
高松空港の傍を過ぎるとコースは立派になり走り易いが交通量と信号が増える、高松道を
潜るとR11と名称が変わり高松市街に入る。栗林公園の前を通過し更に北上、市役所の
前からR30と名称が変わり少し先で宿舎に着く、バイクは隣の閉店した店舗跡に駐輪。

  吉備路

 13 日7:30出発、雨。
 出発準備をしていると小雨がパラツク、R30に乗り雨から逃げるように急いで北上、高松
駅前を通過し高松港に到る。手前の四国フェリーは船が停泊していない、先の国道
フェリーは船がいる、駐車場に走り込み係員に間に合うか尋ねると、間に合う切符を
買ってとのこと、急いで自動販売機で購入し乗船。乗船を待っていたようですぐに
ゲートが閉まり出航、40分出航だったようだ船内は空いていて、車は数台で中心は行商の
おばあさん達のリヤカー。十台近くのリヤカーは単体や自転車に付けられた物など全て
魚のトロ箱が積まれている、おばあさんたちは慣れた様子で船員と言葉を交わしている。
船室に上がり地図で今後のコースを検討する、下船時間が近づきふと窓を見ると強い雨が
窓を叩いている、帰宅するまでもつものと油断していて全く気付かなかった。宇野に入港
するとおばあさんたちはカッパを着て素早く下船して行く、濡れた鉄板でのスリップに
注意して下船、駐車場の自動販売機の下でカッパを着用。雨対策を済ませ出発、駐車場か
ら出ると道端に先ほどのリヤカーが数台並び営業を始めている、手馴れているとは言え
年寄りとは思えないほど行動が早い。国道に出るが進行方向が分からない、表示に従い
岡山方面を目指し左折する。雨が降ると気軽に地図で確認しにくく適当に走り失敗する
ことが多いが今回も失敗した、途中のループ橋を渡り間違いに気付く、地図を出し体で
雨を避けながら確認、R30を走っている途中の地道から本来のコースに乗ることができる、
ヘルメットからしずくが容赦なく地図に落ちる。慎重に走り地道に乗り換え住宅地を
進むとk22に出会う、児島湾大橋から岡山に向かうコースで交通量は多い、流れに乗って
進むとR30に出てしまった、児島湾大橋方面への入口を見落としたようだ、国道を宇野
方向に引き返し先ほどの地道を再び走る。k22に出てすぐにk74に乗り換え住宅地を
走るが、本来のコースでは無いとすぐに気付く、住宅のガレージに入り地図を再確認。
k22に戻り少し北上するとすんなりとk45の入口が見つかり通行車輌の半数が右折して
行く、先ほど見落としたのが不思議。k45に乗り換え尾坂トンネルを過ぎるとコースは
狭くなる、路肩に余裕が無くなり追い越し車輌に注意しながら走る。児島湖沿いから
児島湾大橋を渡る、児島湾大橋は古い橋で狭く路肩が無い、交通量が多いため流れに
乗ってオーバースピードで走る。橋を渡り終えるとk45は広がり走り易くなる、雨は
し小降りなるが降り続く。右折すべき江崎の信号で右に寄れなく二段階右折をする、
信号を待っていると原付バイクも次々とやって来る、k45は岡山方面への幹線ルートに
なっているようだ。k215に乗り東進、狭い県道だが交通量はかなりある。百間川を渡った
ところで堤防の草刈作業をしている人にコースを確認し、田園地帯をさらに進み金岡で
吉井川にぶつかる。吉井川の堤防を走るつもりだったが入口が分からない、金岡の信号に
戻りk177に乗り住宅街を北上、k28にぶつかり乗り換える、西大寺の門前から新永安橋を渡り
吉井川左岸の地道を走りk464に乗る。
 和気まで吉井川左岸を遡る、天気が良ければ快適コースだが今日は駄目、雨は小止みに
なったが雨具は脱げない。備前大橋東詰めから一時R2に乗りすぐにk79に乗り換える、
弓削から山陽本線と並走、熊山橋東詰めから左岸はk395となり狭いコースを進み和気
市街に入る。和気駅前からk263で市街を走る、市街はコースが複雑で走り辛いが無事
k96に乗り吉永を目指す、田園地帯を走り吉永から三石に到る、やきものの町を走り
三石駅に行くが斜面の駅前は休憩スペースが無い、国道沿いの運動公園に戻り休憩。
公園からR2に乗る、ここからは少し長めの二つのトンネルと船坂峠越えも有り難コース、
大型トラックが多く緊張して走る。

  播州路

 峠を下り田園地帯に出るとk5に乗り換える、上郡の手前から最近開通したk5の広い
バイパスで市街の南を走り千種川を渡り東進。住宅街から丘陵地帯を抜け田園地帯を快走、
揖保川にぶつかり右岸を少し北上、R179に乗り龍野橋を渡るとすぐに地道に降り、龍野
市街を少し北上して日飼信号から無事にk5に乗る、龍野市街の通過はいつも迷走して
苦労するが今回は順調に抜けた。k5で姫路西郊に到りk67に乗り換え南下、R2に乗り
換え姫路城に向かい美術館横で休憩。再び出発、地道を東進市川にぶつかり右岸を北上、
R372で小川橋を渡り東に少し走ると豊国南信号からk65に乗る。東播磨の丘陵地帯を走り
加古川を渡り右岸のk20に乗り換え、堤防から田園地帯に下り三木市街に向かう。三木
市街の中心を走りk38に乗り換えバイパスから地道を直進してk85に乗り換え箕谷に
向かう。箕谷手前からR428に乗り箕谷から帰宅。

 今シーズン最後のツーリング帰宅数日後、バイク屋に出掛けドライブチェーン、オイル、
プラグ等の交換 来シーズンに備える


四国 2011秋(データ)

日程 2011.10.10-10.13
10/10(月) 12:20出発 三崎(39787.4)―10:40道の駅 伊方(39812.0)13:00―
晴       13:55長浜(39842.3)―14:15大洲(39856.6)―
        15:15大洲家族旅行村 キャンプ場(39873.4) 泊
          走行時間2H50M 走行距離86.0㎞  

10/11(火) 8:20出発(39873.4)―9:20道の駅 しろかわ(39907.4)9:25―
曇       10:25給油 梼原(39938.1)―11:40道の駅 すさき(39985.6)11:50―
        13:00浦戸大橋(40025.7)―13:40西川屋 夜須店―14:10安芸(40061.3)―
        15:20安田川 キャンプ場(40092.8) 泊
          走行時間6H45M 走行距離219.4㎞ 

10/12(水) 8:45出発(40092.8)―10:10室戸岬灯台(40141.0)―
晴       10:40給油 三津(40148.8)―11:35甲浦(40182.2)―11:55海南(40191.7)―
        12:45霧越峠(40220.5)―13:50木沢(40249.6)―14:25土須峠(40265.6)―
        15:05吉野川市境峠(40285.6)―15:50脇町(40309.6)15:55―
        16:30給油 塩江(40331.4)―17:15高松 東横イン(40352.3) 泊
          走行時間8H15M 走行距離259.5㎞  

10/13(木) 7:30出発(40352.3)―7:40高松港出航―8:45入港
雨       8:55出発 宇野―11:25三石11:30―13:00姫路城(40474.6)13:10―
        15:15帰宅(40533.5)

四国内走行距離 (三崎―高松)  564.9.0 km 平均速度31.4km
   全走行距離 (九州、四国)   2,914.0㎞ 平均速度30.3km
四国内走行時間 (三崎―高松)   18H00M
   全走行時間 (九州、四国)   96H05M
   全消費ガス (九州、四国)   45.49?   燃費64.1km /?


費用   14,550円
10日 2,100円
    泊 2,100円     
11日 4,315円  
    ガス 3.10? 425円、土産 うめ干 20×63 1,260円、
    夕食630円 (発泡酒2×200、さつま揚げ 230)、泊 2,000円 
12日 6,557円     
    ガス 3.15? 439円、ガス 2.62? 380円、夕食 1,007円(発泡酒2×197、
    シシャモ 298、おにぎり 3×105)、泊 4,731円
13日 1,578円
    フェリー 1,080円、ガス 3.39? 498円

コース
10日 佐賀関から―フェリー―三崎―R197―道の駅 伊方―k255―R378―長浜―
    k24―大洲
11 日 大洲―R197―肱川―道の駅 しろかわ―日吉―梼原―道の駅 すさき―
    R56―k388―大間―k284―地道―k23―宇佐―仁淀川河口―k14―浦戸大橋―
    k14―R55―安芸―安田―k12―安田川キャンプ場
12 日 安田川キャンプ場―k12―R55―室戸岬灯台―甲浦―R55―海南―R193―
    霧越峠―R195出合―R193―木沢―釜ヶ谷峡―k253―土須峠―k253―R193―
    神山町―R438合流―R193―吉野川市境峠(経ノ坂峠)―山川―R192合流―穴吹―
    R193―脇町―塩江―R11―高松
13 日 高松―R30―高松港―フェリー―宇野―R30―k22―k45―児島大橋―k45―
    k215―金岡―k28―新永安橋―地道―k464―R2―k79―k395―k263―和気―
    k96―三石―R2―k5―上郡―k5―龍野橋―龍野―地道―k5―k67―R2―
    姫路城―地道―市川右岸―小川橋―R372―k65―k20―三木―k38―k85―
    R428―帰宅


九州 2011秋(3)

2012年02月15日 | 九州
九州 2011秋(3)


  北阿蘇

 7日 8:20出発、晴。
 佐賀駅東側の市役所前からk30に乗り南下、通勤ラッシュは過ぎた時間だが渋滞気味、
青信号で前進できない場合もある。R207を渡り更に南下しR208に乗る、R208も
交通量は多く流れに従い進む。大川橋で筑後川を渡り福岡県に入り、大川市街から柳川
市街へと向かい柳川市街の北辺を東に走り、西鉄の線路沿いに南下し柳川駅付近から
R443に乗り換える、柳川市街を完全に迂回いした。住宅地とも商業地とも分からない
街並を東に走り、田園地帯を走り鹿児島本線を潜ると丘陵地帯を九州自動車道に沿って
南下。山間部に入り県境を越えると自動道と別れ、緩いアップダウンやカーブで静かな
山間を東進、山から出たところが山鹿。街の北郊でR3に乗り換え市街に入り、静かな
町中を少し南下するとR325に乗り換える。東に走るとすぐに田園地帯となり、フラットで
走り易いコースをのんびり走ると道の駅「七城」が有り、休憩。メロンの香りに包まれた
道の駅を後にして東に向かう、田園地帯の広いコースを走りR387と合流して南西から菊池
市街に入る。市街に入る信号で、道路案内に気をとられ先行の車に追随して前方を見ずに
右折し直進の軽自動車と衝突するところだった、相手が避けてくれたので事故にならずに
済んだが、長旅の疲れが溜まっている慎重に走ろう。菊池は山鹿よりも小ぢんまりとした
静かな街並、街の東に位置する菊池温泉の近くからR387は山間に向かう。市街地から
いきなり急坂を登ると高原状の農地を走る、通行車輌は激減して独走状態。小さな集落を
いくつか通り過ぎ、両側から山が迫って菊池川沿いを走るとk45に乗り換える。菊池川に
沿って谷間を走り菊池渓谷への入り口前から、急坂を急カーブで一気に登り尾根筋に出る、
尾根を越えると深葉の小集落を通過し再び急坂を登る。林間の長く緩い傾斜のコースを
カーブの連続で進む、左右の景観はいま一つで谷間越しに見えるのは緑の山並みばかり。
しばらく登ると左手からk12が合流して来る、k12でさらに登ると草の高原に出る。

 阿蘇

 k12で阿蘇外輪山の牧場とススキの草原を走り、R212を跨ぎk45に直進して大観峰に到る。
大観峰は観光客が一杯で駐車場は満杯、ライダーも多くかなりのバイクが停車している。
天気は良好だが全面的に靄が架かり全く遠望は利かず、阿蘇連山も薄いシルエット。休憩
していると大分のライダーから話しかけられ、ツーリングの話などをする。由布院の
ラムネ温泉や福岡市のスーパーカブの専門店の情報を教えてくれる。再びk45に乗り
R212に乗り換えると初夏に登って来たコースを逆に内牧温泉に向かう、外輪山から小さな
カーブの連続で下り内牧温泉の南側に到る。ここで左折し阿蘇を目指す、途中で給油し
田園地帯を走り阿蘇駅の東でR57に乗り換える。R57は阿蘇観光のメインルートで
観光客の乗用車で混み合っている、東に少し走りいこいの村駅の手前で右折し、
踏み切りを渡ると地道に入る。畑の中を走り竹原牧場の前を通り抜け、林の中に
右折するとすぐにいこいの村の入口。ホテルの横を奥に進むとグランドゴルフ場が広がり、
大会が行われているようで混み合っている。ゴルフ場の横に作業管理小屋がありそこに
受付の看板、中に入り職員を探すと作業員風の男性が現れ、温泉に入るついでにホテルで
受付手続きをするようにと。どこから来たと聞くから、神戸と答えると親戚が神戸に居て
近々尋ねて行く予定だと、色々親しく話しかけてくる。なかなか好人物でついでに買物の
情報を教えてもらう、その後出会う度に挨拶を交換してくれた。ホテルに出かけ幕営
手続きを済ませ幕営地を物色する、ゴルフ場の周辺から奥の林にかけてがサイトになって
いる。ゴルフ場に近い斜面のすぐ上にテントを張る、南側が斜面で視界が開け阿蘇連山が
良く見える、最良のサイト。濡れたテントを乾かすのにも最適、日当たりが良く風も通る、
早速テントを張り寝袋も広げ風に当てる。設営後、往路を引き返しR57に出て阿蘇方面に
少し走ると、教わったスーパー「えびすぱーな」が有り結構賑わっている。買物を
済ませてサイトに戻り寛いでいると、夕方が近付くにつれ阿蘇連山が鮮明になって来る、
カメラを取り出し撮影。夕方、ライダーがやって来て隣に幕営、話すと徳島からやって
来たようで何度も九州は走っているとのこと。

  阿蘇周回

 8日8:25出発、晴。
 隣のライダーも連泊のようで軽装で出発準備をしている。いこいの村を出て右折、林間の
地道を走りみんなの森キャンプ場を通り過ぎてk111に乗る。阿蘇パノラマラインと
名付けられたk111でススキの草原を登ると、山麓の雲海と朝露に光るススキの穂が美しい、
地元の車が何台か路肩に停車して撮影している、地元のカメラマンが来ているからやはり
美しい朝なのだろう。右手からk298が合流して更に高度を上げ草千里に到る、朝まだ
早いが観光客が多いようで駐車場には乗用車や観光バスがたくさん停車している、今日は
三連休の初日だからか。天気は良いが走っていると寒い、ロープウェイ駅に到ると気温は
15℃を表示している寒いはずだ。ロープウェイは点検のため運休中で代行バスを運行して
いる、駅舎に寄らずに阿蘇山公園道路に乗る。
 溶岩原を火口に向かい一直線に登る、遮る物が無いので頂上までのコースを見通すことが
出来る。通行車輌もほとんど無い荒涼とした風景の中を走り火口駐車場に到る、ここも
観光客は多く乗用車やバイクも多数駐車している。駐車場からの眺めは良好で、登って
来た溶岩原から周辺の山々が美しい、空は快晴だが靄が上がってきて遠望は利か無く
なって来た。
 駐車場から遊歩道で火口縁を巡る、快晴でほとんど無風状態の下、煮えたぎる火口の
中まで鮮明に見え、東展望台に登る観光客の姿まで鮮明に見える。
 溶岩原を下り再びk111に乗り高森方面に向かう。交通量の少ない黄金に輝く草原地帯の
快走コースを走り、火の山トンネルを抜け急カーブの連続で下る。林間地帯に入り白水
温泉郷に到るが阿蘇南部広域農道の入口が見つからない、そのままR325まで行き
引き返して入口を探す。脇道に入ったりして林間地帯まで戻り、再び引き返す。途中舗装
道路が下を通り抜けているのを発見。地図を確認するため停車、突然停車したため後続の
乗用車に急停車をさせ迷惑を掛けた、後ろを確認せずに停車したため追突されても文句は
言えない。地図で確認すると広域農道は、交差しているのでなくk111の下を潜り抜けて
いる、よく読めば確認できるが普通は気付かない、ここまで読み取るのは困難だろう。
R325に乗り西に少し走り阿蘇南部広域農道に乗る、林間のペンション地帯を抜けk111の
下を通過し、観光客の乗用車が時折走る静かなコースを快走。牧場やペンションの案内が
林の合間に現れる阿蘇山麓を走る、眺望はいま一つだが色見の集落からは農耕地帯になり
風景が開ける。畑や草原のなかを進むと前方に根子岳が美しい、鍋の平への入口付近からは
いこいの村からの眺めとは正反対の根子岳が間近に見え、思わず撮影。
 根子岳を眺めながら前進しR265に乗る、林間を走り箱石峠を越えると大展望が開ける
草原の爽快コースを走る、通行車輌は少なく走り易い。ススキの穂が黄金に波打つ丘陵の
彼方に根子岳や中岳が美しい、カーブを繰り返して草原を下り農作地帯に到る。仙酔峡へ
の地道を左折し、畑の中を走り豊肥本線の踏切を渡り更に西進すると信号に出合い案内に
従い左折、狭い地道だがR57から仙酔峡への観光コース。しばらく走りかんぽの宿の前を
通過すると草原の登りになる。コースはかなりの傾斜を登る、路面はコンクリートで
荒れており速度は出せない。この辺りはツーリングマップル2010の表紙に採用されて
いる風景、ススキの草原を独走状態で中岳目指す。眺望の良いコースで晴天だが靄が
架かり遠望は利かない、中岳も薄いベールを被ったようにしか見えない、急坂を
急カーブの繰り返しで白い仏舎利塔が立つ尾根に登り、更に景観が良くなる。きつい
傾斜の尾根筋を登るとロープウェイ乗り場に到る、ここのロープウェイも点検のため
運休中、徒歩でなら展望台まで行くことは出来る、稜線はすぐ近くに見え小一時間で
行けそうだ、しかしライダーがちょっと寄ると言う所ではない、それなりの準備と覚悟が
必要だ。パンフレットを探そうと駅舎の中に入る、ジオラマでこの後のツーリングの
コースを検討しよう前に立つと、「何を探しているのですか」と後ろから声が掛かる。
振り返ると観光案内所で年配の女性が呼んでいる、特に何も探していないと答えたが、
どこが良いここが良いあそこには行ったかとしつこく薦めこちらへ来いと言う。
うるさいので案内所に行き、バイクで回っていて阿蘇は二日目、春にも来たのでこの
辺りはよく知っていると答えたが、彼女はお構いなしに勝手にコースを決めどこへ行け
ここへ行けと押し付けがましい。春に会った道の駅「高千穂」の案内所で出くわした
年配の女性と同類、押し付けがましいもの言いから推測するに前職は教員だったに違い
ない。私に案内は必要無いと言っても、気にする様子もなく次々にコースを勧める、
閉口していい加減にしろと言いそうになる。しかしその中の一つに魅力を感じた、その
コースを走ることにすると答えて立ち去る。ロープウェイが運休で客が来ない、その
ため彼女は退屈しているのだろうが私には迷惑な話、相手の希望を聴かずに自分の意見
ばかり押し付けるのには閉口する。往路を引き返すが靄が更に濃くなっている、
かんぽの宿を通過し信号を右折してR265に戻る。少し北に走るとR57に乗り換える、
R57を走り始めるとすぐに外輪山の急坂が始まる、対向車も後続車もかなり多いコースを
急カーブの繰り返しで登る。登りきったところでミルクロードへ左折、ススキに輝く
丘陵の間を縫いながら北に走る。ほとんど通行車輌は無い緩いアップダウンと緩い
カーブの快走コース、丘の間を走るため眺望は利かないが、逆光にきらめくススキの穂が
美しい。ひごたいロードとの出合で左折してやまなみハイウェイk11に向かう、k11は
さすがに阿蘇のメインロード交通量が多い、ススキの草原を走り三愛に到る。阿蘇九重
観光の中心地でしかも土曜日の昼時、ドライブインは観光バスや乗用車で満杯、周囲は
観光客で溢れている。北方には九重高原への斜面を走る車のきらめきが良く見える、
ここからR442に乗り西に走る。日田往還と名付けられたR442は、外輪山の稜線上を走り
左右の赤松並木が美しい、いくつもの温泉地を過ぎるとファームロードわいたの道標が
あり右折。ファームロードわいたはほとんどが林間の緩いアップダウンの快走路、林が
途切れると西側が開け小国の山波が見える、いくつもの谷を高い橋で跨ぐと下に広がる
黄金の棚田が美しい、半分程度稲刈りが済んでいるが稲刈り前の素晴らしい光景が想像
できる。
 かなり北に走ったところで広い道路にぶつかり、案内が分からず右折すると山間の岳の湯
温泉郷に迷い込む、広い道は狭い道に分れて農地や谷間の温泉に向かう。分岐に引き返し
ゆっくりと坂を下るとR387に出合う、直進は広く立派なコースだがR387の道路標識は
小さな集落を抜ける狭い道に立っている、狭い坂道を下り小さな谷の田圃の中を走り再び
山を登ると山の中腹に岡本とうふ店がある、有名な店らしく数台の乗用車が停車して人が
大勢出入りしている。店の前を通り狭い急坂をカーブで登ると新しい広い道路に出る、
工事中かと思うほど新しく交通量の少ない道路、R387の新道のようだ、先ほどの出合を
直進すればこの道路に乗れたのだろう。すぐにファームロードわいたに乗り換える、
林間から山腹の畑地を走ると遊水峡の案内に従い左折、畑の中のを進み林間を谷間に下る、
林道のような道から案内に従い遊水峡に下る、急坂で狭くコース状態も悪いため引き返す。
林道のような地道を走りコースを間違えたかと思う頃、田圃が現れ川沿いに出る、川に
沿って少し走ると木魂館に出る北里柴三郎の記念館である。記念館前から急坂を登り
R387に乗る、交通量の少ない走り易いコースをしばらく進むとR442と合流、すぐに
道の駅「小国」があり隣のスーパーで夕食を購入。この辺りは小国町の中心でスーパーは
大きく利用も多い、道の駅もかなり賑わっているようだ。ここからはR212に乗る交通量は
多い、杖立川に沿った谷間を走り傾斜を登り馬場隧道を抜けると外輪山の草原に出る、
黄金に輝く草原を快走し大観峰をパスして内牧温泉に下る。靄が濃く阿蘇の姿も霞んでいる、
鮮明で無い分涅槃姿が際立ってでかい大仏の横たわる寝姿そのままに見える。内牧温泉の
南で給油し阿蘇からR57に乗り、いこいの村駅から畑の中を走りいこいの村に戻る。
サイトに戻り驚く、周囲にテントが建ち並び次々に新しい家族連れがやって来る、
さすがに土曜日だ。カラフルな新しいテントが建つのを眺めながら寛ぐ。

  大観峰

 9日 7:40出発、晴。
 朝食を摂りながら阿蘇を眺めると鮮に見える、これは大観峰から見るべき、日が高く
なると靄が出て不鮮明になる、急いで出発。いこいの村からR57に出てR212に乗り換え
内牧温泉に向かう、阿蘇から少し走ると霧が立ち込め内牧温泉の手前で視界は20m程度と
なる、慎重に走ったが信号で右折を見落とし温泉街に侵入する、温泉街の中心から
川沿いを走りR212に戻り急坂を登る。濃い霧の中を対向車に注意しながら慎重に登る、
カーブを何度か繰り返すと霧を抜け出す、阿蘇は既に靄に覆われ不鮮明になっている。
眼下は霧の海となっているが霧は上昇し始めている、阿蘇の雲海のことを失念していた
もっと早く気付き日の出前から上って来るべきであったと悔やまれる。更に高度を上げ
k45に乗り換え大観峰に到る、大観峰にはたくさんの乗用車やバイクが駐車している。
ほとんどの観光客は崖沿いに立ち大型のカメラを据えたり、ムービィで雲海を撮影したり
眺めたりしている、皆さん雲海を期待して早朝からやって来たようだ。地元の車は次々と
引き上げて行く、既にハイライトは終わっているのだ、来る途中にすれ違った地元の車も
大半は引き上げる人達だったようだ。しばらく眺めているとナンバーを見た夫婦連れに
話しかけられ、色々と訊ねられツーリングの話をする。靄の中に横たわる大仏の姿を
じっくりと眺め、k45に出てR212を下る、霧はかなり薄れたが内牧温泉辺りはまだ
真っ白で視界は悪いまま。阿蘇から別のコースで戻ろうとk111に乗り南下、林間の登りを
かなり走り三合目坊中キャンプ場を過ぎて左折、昨日の朝のコースを逆に走りいこいの村
に戻る、倍以上の遠回りになってしまった。テント等は出かけている間に乾いていたので
すぐに撤収開始、隣のライダーに朝霧の話をすると彼も気付かなかったと残念そう。

  豊後竹田

 10:15出発、晴。
 日差しが強く撤収作業は汗まみれになる、今朝も家族連れが次々にやって来る、さすがに
連休中日。場所の確保が大変なようで撤収しそうなテントの傍で待っている、徳島の
ライダーが出発した後にも次の家族がすぐにテントを張る、次の家族にサイトを譲って
出発。いこいの村から畑地を走り竹原牧場の北で右折、畑の中を東進かんぽの宿北方の
信号を直進しR265に出る。逆光に煌めくススキの穂が美しい草原を走り箱石峠に向かう、
銀鼠色に輝く丘の先に中岳が鮮やか、交通量の少ない快適コースで景観を楽しみながら
走る。
 箱石峠に登り林間を走りk135に乗り換える、R265から林間を下りk218が右手に分れて
行くと、k135は狭いコースで林の中を下る、離合は困難で退避場所がたくさん設置されて
いる。カーブも多く時折対向車が現れるため速度は出せない、人家はおろか農地も無く
視界も利かないコースを下ると、阿蘇望橋への案内が現れる。この道標と地図で大体の
現在位置が確定できた山崎の辺りだ、先に進むと小さな集落が現れる、最初は道路に
へばり付くように数軒の人家が散在していたが、村落の形態を表してくると県境を越える。
県境から少し下ると高原の農耕地帯となり、植林なのか屋敷林なのか城壁のような杉林が
畑の至る所に現れる、畑の先に長城のような杉林が並び神社や民家は杉の林に囲まれて
いる、林の裾にはツリフネソウの群落が美しい。コースは広くなりセンターラインが
描かれてだした、周辺は畑地から刈入れ前の棚田へと代わり豊後荻の盆地に入る。
 豊後荻から再び山間を走り豊肥本線と交差を繰り返し豊後竹田に到る、国道と並走する
県道を走り市街に入り案内に従い岡城址に向かう。城下町の家並を残した市街は観光客が
かなり居る、その市街で迷走し町外れのスタンドで道を教えてもらう。市街地中心の
商店街を抜ける狭い道を行くと教わった通り遊歩道のような坂道に出る、坂道を登り
広い道に出ると城址の駐車場。日差しが強く暑い中、降るような法師蝉の声を聞きながら
本丸への坂道を登る、道端の彼岸花は花期が終わっている。切り立った崖に囲まれた
尾根上の本丸跡は石垣が残るのみ、色々な写真で見るままの風景が広がる。本丸から下る
途中に徳島のライダーと出会いお互い驚く。
初夏に宿泊した津久見の旅館に予約の電話をして出発、城址から少し進むと広い道路に
出て乗り換え城山を一気に下るとR502に出る。R502は岡城址の麓を走り東の丘陵地に
向かう、広いコースで交通量は少なく走り易い。丘を越えて田園地帯に入ると原尻の滝の
案内、梅雨時の水量の多い時期は大分のナイアガラと呼ばれる壮大な滝。田圃の中を
少し進むと脇道がありその横が滝になっている、田圃の中の滝は山の崖を落ちる滝とは
趣が違う。日曜日で滝は混み合っているし、渇水期で迫力に欠けるのですぐに退散。隣の
道の駅で休憩しようと向かう、駐車場は満車状態で更に入場待ちの車が並びガードマンが
誘導している、休憩を断念してR502に向かう。広い谷間の田園地帯を走り山間に入ると
道の駅「きよかわ」がある、ここは小さな道の駅でやはり駐車場は混み合っている、
道の駅を通過し小さな峠を越えて再び田園地帯を走ると三重町に到る。豊後大野市の
中心地で日曜日の午後の市街は賑わっている、市街を抜け交通量が増加したR502を進むと
野津でR10と合流、野津は吉四六さんのふるさとでコースの左右に吉四六の名前をよく
見かけた。

  津久見

 野津市街を出るとすぐに県道に乗り換えるから注意して慎重に走る、やや多くなった車の
流れに乗ってしばらく走ると三叉路となり迷わず右折、川沿いのコースで交通量も少なく
走り易い、ゆったりした谷間の集落を縫って走る。しかし何か違和感がある、地図には
無かった道路が交差したり少し走ると出会う次の右折地点が現れなかったり、首を捻り
ながら走ると臼杵石仏入口への案内、ここでようやく理解できた、R502を臼杵まで走って
来たのだ。野津で対向車が続き県道の入口を見逃したのだ、かなり疲労して注意力も
落ちていた。津久見には臼杵から行く方が早いが意地で予定コースを走るぞ、野津まで
戻るのは馬鹿らしいから、少し戻って地道をたどり予定のコースにショートカットしよう。
引き返し農道の土橋のように狭い橋で臼杵川を渡り、細い道の急坂を登り尾根道に出て
林の中のアップダウンを繰り返すと、小さな農地と数軒の農家が現れるが位置確認は
出来ない、どこかの農家に寄るかと思案していると軽トラが前方からやって来る。
合図して停まってもらい年配の男性に現在位置とコースを教えてもらう、高山という
地区で今走っている道は、広域農道でセンターラインは消えかけているがこれをたどって
行けば乙見に出る、途中分岐がたくさん有るがとにかくこの道を進むようにとのこと。
 教わったとおり山間の狭い道をアップダウンの繰り返しで進む、分岐は多いしセンター
ラインはほとんど消えている、コースを間違ったかと思い始めると林の中の道で犬の
散歩をしている女性と出会う。場所の確認をすると、乙見はここですぐ先でバスの走る
道路に出ると教えてくれる。すぐに集落に出てk204に乗る、乙見は人の気配がまったく
無く作り物のように静かな集落。集落を出るとすぐに直進するk633と別れ、右手の急坂を
越え臼杵川に沿って走る、広く整備されたコースでこのまま津久見きで行くのかと思って
いると狭い道になる、部分的に広い所が数箇所あるが基本的に狭いコース。東神野の
集落を過ぎると林道のようなコースになる、傾斜は更にきつくなり鬱蒼とした杉の植林
地帯の細道をたどる、道端に数軒の農家が点在したところを通過する。川原内の集落の
ようだ、道端の斜面に人家が建ち軒を掠めるように通過する。この集落はシイタケ栽培が
盛んな所らしく、コース両側の杉林の根元には椎茸のホダ木がぎっしりと並んでいる。
 川原内から急坂を登ると小さなトンネルを抜ける、峠のようでここから先は下りになる、
急斜面を小さなカーブを繰り返して下る、狭いし傾斜もカーブもきついコースを慎重に
進む。青江ダムに到り傾斜は緩くなりコースも走り易くなる、川沿いをのんびり下り
石灰石の採掘場と人家が現れるとR217に出会う。R217に乗り西側から津久見市街に入る、
慣れたコースを津久見駅前から寿旅館に向かう。荷物を玄関先に置き給油と買物に
出かける、十日前に道を訊ねたスタンドで給油し、少し南のスーパーで発泡酒と焼酎を
購入。寿旅館に戻り寛ぐ。

  佐賀関

 10日 7:55出発、晴。
 宿舎から線路沿いを走りR217に出るとすぐk217に乗り換え、セメント工場を通り抜け
徳浦から山間に入る、今日はダンプカーが次々と対向して来る、通勤時間帯で津久見に
向かう車のようだ。徳浦トンネルでは前方からダンプが来ないことを十分に確認してから
進入する、トンネルを抜けた後も数台のグループでダンプがやって来る、慎重に下り臼杵
市街に向かう。k217で臼杵市街に直進し、商店街を通り抜け臼杵城の傍からk33に向かい、
k33からk205に乗る。k205は大分へのショートカットコースで通行量は多い、田園
地帯を北上しR217に出合い乗り換える。R217は独走状態で田園地帯を走り、下ノ江
トンネルを抜けると右手に海を見ながら快走、海上は靄が架かっているが海は穏やかで
美しい。対向車はほとんど無く見通しの良い快適コースを順調に走り佐賀関に到る、
市街をパスしてフェリー埠頭に向かう、9時のフェリーが港を離れて行くのが見える。
連休最終日で混雑が予想されるのか入り口で係員が整理をしている、係員は11時の便に
なるそれで良いか、10時の便はあの連中で満員とハーレーを指差す、駐輪場に9台の
ハーレーとそのメンバーが居る。11時で良いと答えると向かいの歩道で待つようにとの
指示、しばらくするとライダーが一人到着して話す、姫路の自衛隊員とのこと。10時の
フェリーが出航すると駐輪場に移動する、自衛隊員と昨夜同じキャンプ場にテントを
張っていた高知のライダーも加わり三人で話す。話していると色々な人が声を掛けて来るが
大半が私より年上の感じ、高千穂で私を見かけたという大分の90ccスクーターの
ライダーにも声を掛けられる。いつの間にか駐輪場は満車になる、午後の便なら積み
残しが出るかも、乗用車は予約できるから良いがバイクは早めに到着しておかないと。
フェリーが到着しバイクから乗船、先頭で乗船する。フェリーは小さく椅子席は無い、
左右の船縁にベンチが並んでいるが外では寒そう、船室のカーペットに転がる。乗用車の
乗船が始まると家族連れやグループ連れが次々と船室に入り満室状態、外のベンチにも
人が座っている。11時に出航、海上は靄が架かり鮮明な景観は望めない、転がったまま
過ごす。豊予海峡を渡るとき若干揺れたが、高曇りで波は無く穏やかな海を佐田岬に
沿って進み三崎に到着。
  四国 2011秋 に続く


 九州 2011秋(データ)

 日程 2011.09.26-10.10

09/26(月) 13:55出発(37619.5)―14:35甲陽園14:50―
曇       15:40六甲アイランドFT(37654.6)15:50―16:00買物16:10―
      16:20FT(37659.6)―18:20乗船(すおう)―18:30出航
         走行時間1H50M 走行距離40.1㎞

09/27(火) 7:15出発(37660.4)―8:00朽網―8:40築城松原展望台(37698.7)9:00―
晴       9:40中津城(37718.4)9:50―10:45豊後高田(37745.3)―11:35竹田津(37772.4)
        12:25国東展望台(37794.6)12:45―13:58給油 杵築(37832.3)―
        14:05杵築城14:15 糸ヶ浜キャンプ場 泊
         走行時間6H25M 走行距離185.6㎞ 

09/28(水) 8:25出発(37846.0)―9:05別府―9:25西大分(37876.3)―
晴       10:15坂ノ市駅(37898.9)―10:45臼杵城(37913.6)11:05―
        11:35津久見(37930.1)―12:50 k501(37963.4)―
        13:15空の展望台(37977.0)13:25―14:10道の駅 かまえ(38002.4)―
14:14給油 蒲江(38002.6)―14:50波当津(38018.7) キャンプ場泊 泊
         走行時間5H55M 走行距離172.7㎞ 

09/29(木) 8:20出発(38018.7)―8:40横島展望所(38025.6)―
曇-晴    9:10道の駅 北浦(38039.6)9:35―10:55延岡(38077.7)―
        12:05日之影駅(38116.6)12:55―14:05五ヶ瀬(38151.7)14:15―
        14:25服掛松キャンプ場(38157.2) 泊
         走行時間4H40M 走行距離138.5㎞  

09/30(金) 8:20出発(38157.2)―9:10道の駅 通潤橋(38181.4)9:45―雨宿り(1H15M)
雨―曇    11:33給油 美里町(38198.1)―12:15道の駅 宇城彩館(38217.6)12:45―
         13:45天草第一橋(38246.6)―14:40諏訪公園キャンプ場(38278.3) 泊
          走行時間4H00M 走行距離121.1㎞ 

10/ 1(土) 8:00出発(38278.3)―9:30瀬戸大橋(38323.8)8:50―10:55 R266(38371.9)―
晴      11:15砂月海岸(38381.4)―11:50 R266(38400.7)―
        12:15崎津天主堂(38415.1)12:30―13:00大江天主堂―
        13:10給油 大江(38422.7)―13:50志岐交番前信号(38451.9)―
        14:40瀬戸大橋(38480.6)―15:40諏訪公園キャンプ場(38513.6) 泊
         走行時間7H25M 走行距離235.3㎞ 

10/ 2(日) 8:30出発(38513.6)―8:55 R324―9:35本渡(38551.9)―
曇      9:55鬼池港(38564.9)10:15出航―10:45入港―10:50出発―
        11:05原城(38574.8)11:25―12:20島原駅(38602.7)12:30―
        12:42給油 島原外港(38605.8)―13:40小浜(38637.4)―
        15:10長崎駅(38682.5)―15:20東横イン(38683.1) 泊
         走行時間5H25M 走行距離169.5㎞ 

10/ 3(月) 8:05出発(38688.3)―8:20ペンギン水族館(38692.0)―
曇       8:45茂木(38705.4)―9:35亜熱帯植物園(38731.1)―
        10:00樺島灯台(38741.1)10:10―11:20女神大橋(38777.0)―
        12:20給油 外海(38808.3)―12:25道の駅 そとめ12:45―
        13:45伊佐ノ浦公園13:50―13:55キャンプサイト(38842.1) 泊
         走行時間5H15M 走行距離159.0㎞  

10/ 4(火) 8:25出発(38842.1)―9:10崎戸(38866.2)9:25―10:40西海橋(38907.2)―
曇-晴   11:40佐世保(38926.7)―12:05展海峰 (38936.8)12:20―
       13:47給油 江迎(38980.6)―13:50買物14:50―
       14:30白岳国民休養地キャンプ場(38990.4) 泊
        走行時間5H20M 走行距離148.3㎞ 

10/ 5(水)  9:55出発(38990.4)―10:20道の駅 たびら(39002.5)10:55―
雨       11:05田平天主堂11:20―11:40 Hサムソン(39014.4) 泊
         走行時間0H55M 走行距離24.0㎞  

10/ 6(木) 8:50出発(39014.4)―9:25紐差天主堂(39035.2)―10:30宮ノ浦(39068.2)―
晴       12:05大碆鼻灯台(39126.5)―13:15平戸大橋(39160.2)―
        13:44給油 松浦(39176.3)―13:50道の駅 松浦14:00―
        14:40 R202(39200.9)―15:00竜門(39211.0)15:10―
         東横イン 佐賀駅前(39264.7) 泊
         走行時間7H45M 走行距離250.3㎞  

10/ 7(金) 8:20出発(39264.7)―9:00 R443(39282.7)―10:15山鹿(39319.5)―
晴      10:35道の駅 七城(39329.5)10:45―11:55大観峰(39367.5)12:20―
        12:44給油 内牧(39379.1)―13:00いこいの村(39387.4)13:25―
        13:30買物(39390.1)13:40―13:50キャンプ場(39392.8) 泊
         走行時間4H20M 走行距離128.1㎞  

10/ 8(土) 8:25出発(39392.8)―9:00阿蘇火口(39408.9)9:20―
晴      10:55仙酔峡(39461.1)11:15―11:15 R442(39497.7)12:25―
        13:45 R212(39539.9)―14:31給油 内牧(39563.0)―
        14:45いこいの村 キャンプ場(39569.7) 泊
         走行時間5H20M 走行距離176.9㎞  

10/ 9(日) 7:40出発(39569.7)―8:15 大観峰(39589.0)―9:00いこいの村(39612.5)―
晴      10:15出発(39569.7)―11:50岡城址(39661.6)12:25―
        12:45原尻の滝(39670.0)―14:10臼杵石仏入口(39710.3)―
        15:25寿旅館(39744.3)15:30―15:32給油 津久見(39744.9)―
        15:35買物15:40(38637.4)―15:45寿旅館(39744.3) 泊
         走行時間6H05M 走行距離176.3㎞  

10/ 10(月) 7:55出発(39746.0)―8:30臼杵(39764.4)―9:05佐賀関(39787.4)
晴       11:00出航―12:10三崎入港
          走行時間1H10M 走行距離41.4㎞
 
     四国 三崎に続く

九州内走行距離 (新門司―佐賀関) 2,127.0 km 平均速度30.4km
       全走行距離 (九州、四国) 2,914.0 ㎞  平均速度30.3km
九州内走行時間 (新門司―佐賀関) 70H00M
       全走行時間 (九州、四国) 96H05M
       全消費ガス  (九州、四国) 45.49?     燃費64.1km /?


費用   73,422円

26日 11,910円
      西宮北トンネル 30円、土産 3,150円、フェリー 7,620円、
      夕食 1,110円(発泡酒 1P 930、チキンモモ 180)     
27日 1,478円  
      ガス 3.39? 478円、泊 1,000円 
28日 360円
      ガス 2.45? 360円、泊 0円     
29日 4,598円  
      日之影温泉 500円、夕食3,173円 (焼酎 1.8? 1,365、キャベツ 98、
      発泡酒 1P  1,060、もやし 50、ブロックベーコン 398)、泊 925円 
30日 2,183円
      ガス 3.03? 433円、昼食 350円、泊 1,400円(2泊 入場 1,000、泊 400)
1日 1,450円  
      ガス 3.20? 496円、夕食954円 (発泡酒2×223、唐揚げ 298、
      おにぎり2×105)、 泊 0円
2日 10,613円
      フェリー 920円(乗船 440 バイク 480)、島鉄グッズ 3,675円、
      ガス 2.92? 441円、矢上大橋 10円、泊 4,384円、
      夕食954円 (発泡酒2×195、レバニラ 298、焼イカ 285、おにぎり2×105)
3日 1,952円  
      みかん 100円、女神大橋 10円、ガス 3.20? 512円、鯵空揚 180円、
      泊 1,150円 
4日 5,287円
      給油 2.90? 420円、夕食 2,867円(発泡酒 1P×888、焼酎 1.8? 1,580、
      ヤズ(つばす)刺身 399)、泊 2,000円    
5日 8,650円  
      泊 7,650円、夕食 1,000円(寿司)、
      夕食932円 (発泡酒3×178、寿司 398円) 
6日 5,603円
       ガス 3.18? 452円、泊 4,731円、発泡酒2×210     
7日 3,874円  
       ガス 3.16? 436円、夕食1,438円 (発泡酒1P 998、もやし 42、豚肉 398)、
       泊 2,000円(2泊)
8日 827円
       阿蘇有料 100円、ガス 3.01? 415円、ウィンナー 312円、泊 0円
9日 7,677円  
       岡城址 300円、ガス 2.79? 424円、酒 1,153円 (発泡酒2×175、レジ袋 5、
       白波 0.5? 798)、 泊 5,800円(泊 5,500、焼酎 一合 300)
10日 2,040
        フェリー 2,040円(乗船 1,040、バイク 1,000)

   四国 三崎に続く

コース
26日 出発―有馬温泉―k51―船坂―西宮北トンネル―k82―甲陽園―夙川―山手幹線―
    本山―R43―六甲大橋―六甲アイランド―フェリー
27日 新門司港―地道―k25―下曽根―k25―朽網―k25―白石神社(信)左―行橋―k25―
    築城飛行場―R10―豊前―舟入(信)左―k113―中津城―k23―豊後高田―k34―
k29―広域農道―竹田津―オレンジロード―国東展望所―弥生村―杵築城―
    R213―k643―地道―糸ヶ浜
28 日 糸ヶ浜―広域農道―川崎―地道―k643―日出―k643―地道―暘谷城址―地道―
    R10―別府―R10―西生石(信)左―k22―地道―坂ノ市駅―k205―臼杵城―k33―
    k217―津久見―地道―k36―番匠川渡河―右岸―k37―R388―茶屋が鼻橋―
    k501―空の展望台―k501―R388―蒲江―越田尾トンネル左折―k122―波当津
29 日 波当津―k122―横島展望所―k122―R388―道の駅 北浦―すみえ旅行村―
    地道(新浦城トンネル海沿パス)―k212―R388―R10―延岡―R218―k237―
    日之影―k6―青雲橋―R218―高千穂―五ヶ瀬―服掛松
30 日 服掛松―R218―馬見原―通潤橋―R218―佐俣の湯―道の駅 宇城―k181―
    R266―三角―天草第一橋―R266―諏訪公園
10/1日 諏訪公園―R266―樋島入口―西浦(地道)―倉岳(地道)―宮田(地道)―R266―
    k283―R266―瀬戸大橋―本渡―k26―山の浦―大の裏―k26―R266―牛深―
    ハイヤ大橋―地道―砂月海岸―牛深―k35―茂串―黒石海岸―R266―
    白木河内―R389―崎津天主堂―大江天主堂―海沿い地道―高浜―R389―
    志岐―R324―本渡―R266―k34―k277―R266―諏訪公園
2 日 諏訪公園―R266―k277―k34―k290―R324―瀬戸大橋―本渡―R324―鬼池港―
    フェリー―口之津―R251―原城址―R251―島原―R251―島原外港―R57―
    雲仙―R57―小浜―R251―k201―R251―矢上大橋―R34―長崎駅
3 日 長崎―R34―地道―ペンギン水族館―k34―茂木―大崎―亜熱帯植物園―k34―
    脇岬―R499―k200―樺島大橋―地道―樺島灯台―脇岬―R499―k34―野母―
    k34―R499―女神大橋―R202―道の駅 そとめ―大瀬戸―R202―中浦―地道―伊佐ノ浦
4 日 伊佐ノ浦―地道―中浦―R202―k52―大島大橋―崎戸島―k15―北緯33度展望台ー
    大島大橋―k52―R202―西海橋―R202―R205―地道―R35―佐世保駅―
    k11―k149―展海峰―k149―k11―k139―k18―九十九島―江迎―k61―k144―
    地道―白岳国民休養地
5 日 白岳国民休養地―地道―k144―k61―R204―道の駅 たびら―k221―
    田平教会―k221―海岸―k221―R204―k152―野田免―Hサムソン
6 日 野田免―k152―R204―平戸大橋―R383―紐差教会―k60―農免道―k60―
    R383―k19―宮ノ浦―k19―R383―k19―地道―k19―生月大橋―生月島―k42―
    大碆鼻灯台―k42―生月農免道―生月大橋―k19―平戸―R383―平戸大橋―
    R204―道の駅 松浦―伊万里―R202―k281―竜門―k281―k344―有田―R35―
    武雄―R34―牛津―R207―k29―佐賀駅
7 日 佐賀駅―k30―R208―大川橋―柳川―R443―山鹿―R325―道の駅 七城―
    菊池―R387―k45―k12―k45―大観峰―k45―R212―内牧温泉―阿蘇―R57―
    いこいの村駅―地道―いこいの村
8 日 いこいの村―地道―k111―ロープウェイ駅―阿蘇山公園道路―火口―k111―
    R325―阿蘇南部広域農道―R265―地道―かんぽの宿―地道―仙酔峡―R265―
    R57―ミルクロード―k11―R442―ファームロードわいた―R387―
    ファームロードわいた―地道―遊水峡―地道―木魂館―R387―
    道の駅 小国―R212―内牧温泉―阿蘇―R57―いこいの村駅―地道―いこいの村
9 日 いこいの村―R57―R212―k45―大観峰―k45―R212―阿蘇―k111―地道―
    いこいの村―地道―R265―k135―豊後竹田―岡城址―R502―原尻の滝―
    臼杵石仏入口―R502―地道―k204―R217―津久見
10 日 津久見―k217―臼杵―k205―R217―佐賀関―フェリー―三崎へ




九州 2011秋(2)

2012年02月15日 | 九州
九州 2011秋(2)


  島原半島

 2日8:30出発、曇。
 キャンプ場からR266を姫戸に向かい途中のコンビニでゴミを処分して昨日の帰路を走る。
姫戸からk277に乗り、山間の小さなカーブの繰り返しで二弁当峠を越え、k34から
k290へと乗り換え田園地帯を北上。緩い下りで島原湾沿いの知十に到りR324に乗り、
すぐに知十橋を渡り内陸を進む。R324は、結構交通量が多くスピードも出している、
慎重に走らないと。道の駅「有明」の手前からコースは海沿いを走る、島原湾に沿った
単調な走りで瀬戸大橋に到る。瀬戸大橋を流れのまま渡り、本渡市街から昨日のコースを
逆行し鬼池に到る。右手海上を小型のフェリーが港に向かっている、グッドタイミングの
到着。港に行くと数台の乗用車と10台近くのバイクが停まっており、フェリーは接岸する
直前。乗船券を購入してバイクの列に並ぶとすぐに乗船開始、バイクが先頭で乗船する、
港に到着して20分後には出航。高曇りで景観はいま一つだが、海上は穏やかで30分の
船旅は快適であっけなく口之津入港。
 下船するとすぐ前は国道、歩行者用の信号はあるが車用は無し、職員は乗用車を誘導して
いるがバイクは勝手に行けと言う感じ。幸い通行車輌に切れ間が多くスムーズに右折して
R251に乗り島原に向かう。R251は海沿いの快走路だが交通量は少なくない、島原湾を
眺めながら走ると原城の案内。案内に従い右折して畑の中を進むと城址に到る、周囲は
何も無い畑で城址は海に突き出した高台でわずかに石垣が残っているだけ。島原の乱の後、
徹底的に破壊されたと説明がなされていた。城址に立つと天草や有馬の海岸線が美しい。
R251に戻り島原湾を眺めながら走る、島原湾は海ばかりの単調な景色で走りも単調になる。
布津を通過した辺りから正面に雲仙が見えてくる、雲が架かり靄も立ちこめ鮮明には
見えないが、雄大さは感じ取れる。道の駅「ふかえ」を通過し島原市街に入る、島原は
海岸に沿った細長い街並で、信号や交通量も多く走り辛い。イライラして市街の北部に
ある島原駅に到達、島鉄グッズを購入して再び南下、島原外港で給油してR57に乗り
雲仙に向かう。
 雲仙の溶岩台地への緩い登りを走り水無川の橋に到ると、川の上流に雲仙が聳えている。
溶岩と火山灰のみの荒涼とした風景が橋から山頂まで広がる、雲は既に架かってなく曇り
空を背景に聳え立つのは普賢岳か、思わず写真を撮る。畑中の緩い登りを走り古江名の
集落を過ぎると山間の登りとなる、林の中のコースで見通しは悪く傾斜はきつくなる。
急な坂を小さなカーブの連続で登る、観光客の乗用車も多く緊張の連続で峠に到る、
空池から新田峠へのコースが分れているが、今日は絶景が期待できないしバイクの負担も
考えてパスする。雲仙温泉に下ると大型観光バスがたくさんやって来ており観光客が多い、
雲仙周辺はキャンプ場も多く観光の拠点に出来るが、標高が高く夜の寒さを考えると
躊躇する、雲仙観光は完全にパスすることにする。急カーブが連続する急坂をブレーキの
多用で下り、西海岸の小浜に到る。

  長崎

 ここで今日の宿泊を検討し、長崎市まで進むことにする。走り出した国道は、日曜日の
午後で近在の乗用車やバイクで混み合っている。北上してすぐに海沿いのk201に乗る、
狭くカーブが多くまた狭いトンネルが二箇所あるコースだが、対向車も少なく走り易い。
千々石でR251を少し走るが混み合っている、再び海岸沿いの地道に乗り換える。広く
フラットで交通量は少ないが、路面は荒れているためスピードは出せない、本来の
道路ではなく護岸の一部かも知れない。釣人の車が駐車しているが何処で行き止まりに
なるかと不安を抱きながら進む、先行車が何処までも進むので付いて行くと集落に到る。
集落内の狭い道も先行車に追随するとR251に出た。後続車もありこの道は、地元の人が
国道渋滞時の抜け道として利用しているようだ。R251は混み合っており走り辛い、
ほとんど内陸の高台を走るが景観は単調なコース。戸石から海沿いを走り矢上大橋を渡る、
有料のためほとんどの車は上流の橋に向かい独走に近い状態。切通でR34と合流、流れの
ままに急坂を登り新日見トンネルを抜ける。トンネルから下ると路面電車と併走し混雑
する市街を走り、市役所付近の複雑な信号に戸惑いながらも長崎駅に到着。しかし見渡す
範囲に東横インは見えない。北角のスタンドで訊ねるともう少し南とのこと、R206を
南下すると少し離れたところに見つかる。宿泊手続き後、ガイドマップと夕食を入手する
ため駅に向かう。観光客と市民で駅周辺は混雑している、後に分かったことだが
「長崎くんち」の前夜祭が始まっており、長崎で宿泊できたのが奇蹟だったのかも
しれない。今回で初めての宿泊。

  長崎半島

 3日 8:05 出発、曇。
 ホテルの周辺は一方通行で複雑だが、昨日駅に出かけたとき下見をしておいたので、
ホテル横からスムーズに東に走りR34に乗る。今朝のR34はかなり空いており快調な
走りで、新日見トンネルも難無く抜けることが出来た。トネルを抜けるとすぐに信号が
ある、対向車が途切れていたので右折して住宅街に下る、道なりに走りペンギン水族館
からk34に乗る。住宅街を走り抜けて海岸段丘に登り、アップダウンと小さなカーブを
繰り返し山間の小さな集落を繋いで行く。コースのほとんどは狭く集落内は更に狭く
オマケに工事区間が多く、対向車に気を抜けず緊張を強いられる。赤崎鼻は半島の山襞に
沿ってブラインドカーブの連続で進む、東の海上に雲仙岳を見て茂木港に下る。茂木は
静かな漁港の集落、R324を利用すると長崎駅からここまで今朝から走って来た三分の一
ぐらいの距離。茂木から再び段丘に登る、狭くカーブの多いことには変わりないが、
コースの周囲は枇杷畑が続く、さすがに枇杷の産地。山の斜面や農家の庭にまで
枇杷の木が植えられていて、海岸沿いの山襞を走っているのに海が見えない。大崎地区は
特に枇杷栽培が盛んなようだ、ここから南に進むとみかん畑が混じるようになり、道端に
無人販売所があり青いみかんを販売している。15個ほど入って100円で販売しており一袋
購入。千々町辺りまで南下すると天草が見える。更に南下して為石に下り、川原の渚沿い
に少し走ると再び段丘上に登る、コースは広くなり整備状態も良くなった。みかん畑や
南方風の明るい樹林帯を走ると亜熱帯植物園の案内が現れる、入口へのコースを辿ったが
園内は車輌走行禁止。入場を断念して元のk34に戻り脇岬に向かう。
急カーブを繰り返し脇岬に到る、R499に乗り漁港からk200で樺島大橋を渡り樺島に
渡る、樺島の漁港を通り小学校横の細い道で山間に入る。低潅木の中を登り島の南側に
出て海に落ち込む断崖の中腹を縫う狭いコースを走り樺島灯台を目指す、草原のコースは
路面が荒れて走り辛い。前方に灯台が見えてくると再び低潅木の急坂を急カーブで登る。
 登りきった所は低潅木に囲まれた駐車場になっていて、灯台は潅木の中のスロープですぐ。
灯台からの眺望は良好だが生憎の曇天、野母崎がすぐ隣に見えるし南は海原が広がって
いる。灯台から往路を逆に走り脇岬に戻り、R499で野母崎を目指す。砂浜に沿って走ると
すぐにk34に乗り換え野母に向かう。野母崎は徒歩でしか行けないし権現山は登りが
厳しい、どちらもパスして野母港に行く、細い入り江の奥の静かな漁港。R499に引き返し
海沿いに出ると軍艦島が間近に見える、いつまでも軍艦島を左に見ながら、少し波が
高ければ飛沫をかぶりそうな渚コースを北上。黒浜を過ぎて内陸に入る、丘陵地帯の
集落を狭い道で通過して行く、海岸沿いのコースを走り伊王島に寄るつもりでいたが
今日の目標を佐世保に置いていたので、長崎へのショートカットを選択。長崎湾沿いに
出ると道は広くなり整備されている、周囲は長崎の郊外住宅地の様相、乗用車や路線
バスで国道は混み合っている。

  西彼杵半島

 長崎湾を跨ぐ女神大橋を渡るため右折して段丘に登りコースに乗る、橋に向かう車は
ほとんど無い。女神大橋は無人の料金所、ゲートで原付料金の請求が表示されたが
どうして原付と判定したのか確認したいが後続車が来たので諦める、賽銭箱に10円を
投げ入れるとバーが上がったがこれも不思議、そんな精巧な料金箱とは思えないのだが。
橋はかなり高いところに架かっており、造船所など長崎湾が良く見える。橋を渡ると
すぐに大浜トンネルを抜けR202に乗り、大浜町の海岸沿いに出る。段丘上を走り小さな
泊り毎に海岸に下り小さな岬をトンネルで抜け、アップダウンやカーブを繰り返し、
高曇りとなった明るい空の下を快走。コースは東シナ海を眺めながらの変化に富んだ快走
路、集落内では狭くなるが道幅は十分、通行車輌も地元車のみで集落を離れるとほとんど
走っていない。多以良町は、やや大きな集落で大村湾から長崎市街、諫早市街が間近な
活気を感じる町、東シナ海漁業の中心漁港のようで大型トラックが多い。畝刈町の市街を
走り段丘への登りの途中でガス欠、すぐ近くのスタンドに引き返し給油。畝刈町を出ると
更に交通量が減り、周囲の印象も長崎の近郊地域から田舎の海沿いに変わる。山襞に
沿ってカーブとアップダウンを繰り返し小さな半島に出ると道の駅「そとめ」が在り休憩。
 道の駅は時分時でかなりの利用者が居た、バッグを整理しベンチに小銭入を忘れたが
気付かず物産館に行く。鯵のフライが安くて美味そうなので購入、代金を支払おうとして
小銭入が見つからないが、置忘れたとは思わない。外のベンチに座りバッグの中身を
ひっくり返したが小銭入は無い。先のベンチの周囲を探していると先ほどから居た男性
グループの一人が、「財布を置忘れましたか」と声を掛けて来る。返事をすると、レジに
預けたとのこと、お礼を述べて受け取りに行く。R202に戻り東シナ海を眺めながら、
段丘と集落のアップダウンを繰り返して快走、大瀬戸に到る。大瀬戸は西海市の中心で
やや大きめの町、西彼杵半島の中心地でもある。下校中の高校生が目立つ市街を通り抜け
内陸の田園地帯を北上、ちょうど稲刈りの最中で大勢が共同作業をしている。稲刈り機で
刈り取り何人もがハザに架けている、コンバインではなく稲刈り機は珍しい。小さな
田圃だけではなく、周辺全ての田圃にハザが並び天日干ししている、最近では珍しい
風景が広がる。北側の海岸が見えると正面に大島大橋が見える、南串島へゆっくりと下り
七釜に到り、中浦から地道を山に向かい伊佐ノ浦を目指す。天気も良くなり夕食も確保
できているので、少し早いが伊佐ノ浦キャンプ場で寛ぐことにした。緩い登りで山間を
抜ける低潅木のコース、背中には大島が美しく広がる、農道だが佐世保へのショート
カットルートになっており走り易い。伊佐ノ浦公園へのコースに乗り換え受付で手続き、
環境のいい公園でサイトも快適、受付の係員も巡回の係員も好感の持てる人達。夜間は
完全に一人となる。

 崎戸島 

 4日 8:25出発、曇。
 出発準備中、トイレから戻って来ると犬を連れた私より少し年配の男性が声を掛けて
くる、以前垂水に住んでいてこちらに戻って来たと話す、しばらく話すと帰り際に
美味しくないがとレジ袋一杯のみかんをくれる。どうやら誰かに神戸からのキャンパーが
幕営しているのを聞いて、神戸が懐かしくて会いに来てくれたようだ、出来れば夜に
お酒を持って来てくれればよかったのに。管理事務所に寄り宿泊証を返却、農道に乗り
低潅木の林を抜けて畑地に出ると、正面に大島から崎戸への風景が広がる絶景。中浦から
R202に乗り大島大橋に向かう、太田和郷でk52に乗り換え大橋に進む、大橋は通行料金が
不要になっている。西彼杵半島の集落名には○○郷と付くのが多い。
 大島大橋で寺島に渡り、県道はk243となり寺島大橋を渡り大島に到る。大島で県道は
k15となり山が迫る南岸を走り蛎浦島に渡る、蛎浦島の西海岸で右折して崎戸橋への
ループを登る。崎戸橋で狭い入り江を渡りそのまま高原状の草原を走る、道路の状態も
良く海を眺めながらの快走コース。草原にはアウトドア施設が広がり、全体がリゾート
地帯となっている。高原から下り短い海峡を渡り崎戸島に到る、崎戸島に渡ると狭い道で
かなり急な坂を登る、登り詰めたところにホテルが建つ。ホテルからも周囲の海が良く
見えるが、ホテルの奥に岬が伸びており遊歩道が続いている。遊歩道の入口に駐車し岬に
行く、海に突き出した岬の先に北緯33度展望台があり、傍には旧軍の対潜聴音施設が
残されている。しばらく展望台から海を眺めた後、バイクに戻り往路を引き返す、
崎戸橋のループを下ると右折して崎戸港に向かう。漁港とマリーンリゾートが一緒に
なった明るい港、ちょうど展望台から見ていた小さなフェリーが出航して行くところ。
港を半周したが人気が無く静まりかえった町、崎戸の中心で支所やスーパー、公民館の
ある一角も静かだ、午前も早いからかもしれない。港にはフェリー待合の建物が建って
いるが、一日一便の発着時だけ窓口が開き、フェリーに合わせて路線バスも来ていた。
k15に戻り大島大橋で写真を撮りR202に乗る、海岸沿いを北上して面高に方面に向かう、
西海橋にはR202を少し戻りk43に乗れば直線で半分ぐらいの距離で住むのだが。面高で
港に少し寄り内陸に向かう、田園地帯でこの辺りも稲刈りの時期、黄金の田圃と
ハザ掛けの田が混ざり合っている。川内郷で海岸に出てk43と合流し少し先でR206とも
合流、大型トラックや乗用車の流れに乗り西海橋を目指す。ゆっくりと走り橋からの
眺めを楽しみたかったがそんな余裕は無い、流れのままに渡り針尾島を走り抜け東岸で
R205に乗り換える。

  佐世保

 針尾島は西海橋から沿道に植林され見通しが悪い中を走り、田園地帯に入るとすぐ乗り
換える。R205は新しく広い道路、交通量はあまり多く無く走り易い。佐世保のバイパス
なのだが途中から有料になるから利用が少ないようだ、針尾島を過ぎ有料と合流する。
先に進むコースを探して海側の住宅地を迷走、有料道入口に戻り側道を走るが途中から
住宅地に入らされ複雑なコースで迷走する。信号待ちで隣の車にコースを確認して日宇駅
付近からR35に乗り佐世保駅に向かい、国道は混雑し路線バスも走っているので走り辛く
苦労して何とか駅前に到達。佐世保駅前の国道も混み合っている、観光案内所に地図を
貰うために駅前広場に入るのも苦労しそう、国道で客待ちしているタクシーに展海峰への
行き方を訊ねることにして、タクシーの前方にバイクを停め歩いて行くと運転手は快く
ドアを開けてくれた、神戸から来たのですねとにこやかに丁寧にコースを教えてくれた。

  展海峰

 運転手に教わったとおり、目の前の信号を左折して松浦鉄道の高架を潜り、西九州
自動車道の高架沿いのk11に乗る。工事中で走り辛いがすぐに海岸に沿ってカーブする
広いコースを走る、目印の佐世保重工前を通過し二股の分岐を左に取り傾斜を登る、
ここからはk149を走る。k149は狭い急坂を登り山の中腹を巻いて西側の海岸に出る、
海沿いの集落を狭い道で通り抜けると、急な登りの狭い道をカーブの繰り返しで進む。
T字路にぶつかり展海峰の案内に従い右折、少し走ると再び右折の案内があり急坂を登る。
登り切った所が駐車場で、バスや乗用車でほとんど満杯。昼時のためか人影はあまり
目立たない、駐車場の前はコスモス畑で満開の中を何組もの観光客が散策している、その
前から低い丘を登るとその上が展望台になっている。丘を登り展望台に立つと九十九島の
南部から佐世保港の眺望が素晴らしい、雲は多少浮かんでいるが晴天で海が青い、来て
よかったと思わず声が出る。
 展望台には私より少し年配の男性が二人居て、一人はカメラを据えた福岡の人、もう
一人は地元とのこと。風景や九十九島の展望ポイント、写真の話をする、地元の人に
よれば今日はいま一つとのこと、靄が架かって鮮明さは無いからその通りだろう。福岡の
男性は九州の色々な風景を撮影しているらしく話が弾んだ、地元の人は最高の景色を
何度も見ているから評価が厳しいと。福岡の男性は以前、夕日を写しに行った時きれいな
夕日が沈む直前に地元のカメラマン達が今日は駄目といいながら引き上げた、残って
撮影している自分は随分つまらない物を撮っている人間のように思えたと苦笑。話は
尽きないが先があるので10分ほどで出発、展海峰のあるこの半島の南端から細い海峡を
隔てて面高の在る半島はすぐ近く、円周の95%ぐらい回って来たのか。
 二股の分岐まで往路を引き返し左折、短いトンネルを抜けて大都市近郊の住宅団地の
並木道のようなコースを走りk11に乗る。k11は新しく拡張工事がされたようで広く走り
易い、県立大学の手前でk139に乗り換える。k139も新しく整備された広く交通量の
少ないコース、相浦川を渡って右に右折すると道幅は狭くなる。相浦の市街を走り
小浦駅の先で左折し、佐々川を渡りk18に合流。田園地帯を走り田原免でk139と別れ
海沿いを走る、この辺りの集落名には○○免と付くがどんな意味だろう。海際の小さな
集落を順番に巡る狭いコース、しかし海岸に出ることは少なくほとんど海は見えない。
九十九島展望スポットの案内が幾つも現れるがパスして北上、ボチボチ今宵の宿泊地を
考えないと。鹿町の市街を抜けると内陸に向かい、鹿町川沿いに田園地帯を走り、松浦
鉄道を股線橋で越えR204を渡り江迎の市街に到る、R204は狭い上に交通量も多い。
 今日は白岳国民休養地で幕営することにして、市街を少し南下したスタンドで給油し
スーパーの位置を訊ねる。教わったとおり国道を走るとすぐにスーパーがあり、酒類や
食料購入。刺身類も新鮮で安く迷うが地元産ヤズに引かれ購入、しかしヤズが何の魚か
不明、私よりやや年配の男性に訊ねると、「ブリの小さいのです、ブリは出世魚ですから」
とのこと、「ハマチですか」「いいえ、その前です」、名前が浮かばないのでお礼を言って
別れる。駐車場で積荷の整理をしていると件の男性が出て来る、挨拶をして「私どもの
辺りでは、先ほどの魚はツバスと呼んでいます」と言うと、「どちらからですか」と聴かれ
神戸からと答えると「ああ、関西ではそうですね」と言って旅の話を訊ねるので少し話す。
市街に戻りk61で白岳を目指す、農地の緩い傾斜を登りT字路で右折してk144に乗る。
平戸から伊万里、有田方面へのショートカットになっているのか広く立派な道路、林間を
しばらく走ると休養地の案内に従い林の中へ右折。総合運動公園になっているみたいで
駐車場はかなり車が停車していて大勢の老人がグランドゴルフをしている。受付の場所が
分からない、とりあえず園内案内図を見てサイトを見に行く、奥の静かな場所と言えば
聞こえは良いが淋しく荒れが目立つサイト。今更別の場所を探すのも困難ここに幕営する
として、手続きのため駐車場に戻り受付の場所を尋ねるためレストランに行く、定休日の
札が掛かっていたが、ドアが少し開いているから声を掛けると応答があり、ここが受け
付けですとのこと。休みだが少し覗きに来たところだと幕営手続きを受け付けてくれる、
ネットか何かで知ったのかと訊くから、地図に紹介されていたと回答。料金はいくらと
書いていたかと再び訊かれ、千円と回答。彼は、言い難そうに昨年佐世保市と合併して
料金が二千円になっているとのこと。どうしますかと訊かれたが、夕食も用意しているし
手続きを進める。すぐ傍のオートサイトで幕営するように薦められたので、有難く従う。
小高い丘で林に囲まれたサイトで今の季節では薄暗いが、眼下に芝の多目的スペースが
広がるテラスに幕営。夜半に雨音で目が醒める、外に出てシートを掛けたがかなり前から
降っていたようだ、降るのは明日の午前中からと思い込んで油断していた。

  田平教会

 5日 9:55出発、雨。
 夜から雨が続いている、7:30頃小止みになったのでテントを撤収しレストラン玄関下に
避難、荷造りの余裕が無いので適当に積み込み二往復する。雨模様を眺めながら撤収
作業を始める、ストーブや食器等を朝食用に外に出したままだったので、先ずそれらから
手入して荷造りをする。9時半頃若い職員がやって来て、しばらくすると昨日の男性も
やって来たが、定休日の札は掛かったまま。予定を聞かれたので日帰り温泉で時間を
潰すつもりどこか無いかを訊ねると、平戸の入り口のホテルを薦めてクーポン券をくれる。
小雨が降っているので雨具を着用して出発、昨日のコースを引き返しk144からk61に
乗り換え江迎に向かう、k61を下ると正面に平戸島が横たわる。江迎からR204に乗り松浦
鉄道に沿って北上、末橘免から大きなカーブで台地の上に出て道の駅「たびら」で休憩。
朝食とトイレを済ませコースを確認し出発、国道を少し戻りk221に乗る。台地の畑地を
走る広く整備されたコース、しかし集落近くでは狭い箇所があり交差するたくさんの
地道との見極めが難しい、交差する地道が立派な場合が多いし案内やルート№表示も
無い。不安を感じながら走ると前方に天主堂が現れる、コースは間違っていなかった
ようだ。駐車場にバイクを停めて西側に廻り正面から天主堂を眺める、生憎の曇り空でも
レンガ造りの教会は美しく映えており、観光客の姿は無い。
 正面から礼拝堂に入ると、ステンドグラスが美しい、全ての窓がステンドグラスで飾られ
キリストの生涯を表している。しばらく見とれてしまう、入口から奥に観光客は入れ
ないが、正面と左右に入口が有り全てのステンドグラスは前面から眺めることができる。
教会の周囲を一廻りしバイクに戻り出発、少し走ると細い道に入り急坂を下り海岸に出る、
海岸から右手を見ると平戸大橋が美しい。急坂を戻りk221の一路西側の地道を北上、都市
公園の外周道路のようなコースを走りR204に出合う、すぐに平戸へのR383との分岐に
出るがそのままR204を進む。田平の市街からk152に乗り段丘上を走り野田免に到り、
案内に従いホテルに向かう。元国民宿舎のホテルとのことで気兼ね無く入れそう、日帰り
温泉としての利用も多いようで駐車場は満杯。玄関を入るとロビー一杯に地元野菜が
並べられヘルスセンターのロビーのような趣、フロントも脇に押しやられている感じ。
フロントで訊くと宿泊料金は1,4000円とのこと、ウソ。立ち去ろうとするとビジネス
コースだと朝食のみで8,000円弱とのこと、考えさせてもらうとバイクに戻る。他を
当たって適当なのが見つからないとここにするか、チェックインを聞いておこうと
引き返す。チェックインは15:00とのこと、その頃伺いますと去りかけるとその頃では
部屋が塞がるかもしれませんよと言われる、チェックインまで温泉に浸かって待てるか
訊くと、可能で料金は不要とのこと、宿泊する。フロントに荷物を預け1Fの温泉に行く、
数人の若い人が浴かっている、露天風呂のあるテラスからは平戸瀬戸を見下ろし、正面に
は平戸港と平戸市街が広がる。曇り空だが市街は良く見える、港の左横の丘に平戸城、
港の奥にはザビエル記念教会の塔屋そして港の右の海岸に復元されたオランダ商館、南蛮
船が浮かんでいても不思議で無い眺め、ここに泊まって良かったと思える景観。湯上り後
2Fロビー前のテラスに出て平戸市街をゆっくり眺めた後チェックインを済ませる。部屋は
平戸瀬戸に面し晴れなら夕日が美しそうだ、内装は外観以上に立派な広い部屋だ。
パンフによると四人で一部屋、一人当たり一万円弱の料金が表記されているが一人で
泊まる場合は40%も割増を取られるのだ観光地はどこも同じようなもの、最近の一人旅は
本当に宿泊に困る。回転寿司のテイクアウトを購入して部屋で寛ぐ。

  平戸

 6日 8:50出発、晴。
 昨日と打って変わって良い天気、朝食後 2Fのテラスに出て平戸市街をゆっくり眺めた後出発。
 昨日のコースを戻りR204からR383に乗り換え、平戸大橋を渡り平戸に上陸、天草と共に
今回のツーリングで最も期待していた処。上陸後すぐの信号を左折、平戸大橋バイパス
から内陸を南下し千里ヶ浜に到る、入り江沿いのコースを川内町から水垂町と通過し、
京崎から内陸を走り宝亀町を通過。丘陵地帯を抜け田園地帯を走ると集落の家並の上に
白い塔が見える。紐差の集落で丘の上に紐差天主堂が建っている、停車して写真を撮り
丘の教会を目指して前進。駐車場にバイクを停めて階段下に立つ、見上げた先に青空を
背景に白亜の塔が聳えている、思わず声が出る景観。
 礼拝堂に入ると、ここも全ての窓にモザイク模様のステンドグラスが嵌められ、晴天の
光を受けて輝いている。柱毎にはキリストの生涯を描いた宗教画が架かっている、
しばらく眺める。教会の丘を下りすぐの信号からk60に乗り、入り江に沿って走る。
しばらく走ると内陸に向かい段丘を登る、段丘上で農免道路に乗り換え海辺の木ヶ津町に
到る。木ヶ津町から段丘の中腹を走る、樹木で遮られ海はよく見えない。畑地を内陸に
少し登ると再びk60に乗る、大川原から段丘上を走り前津吉の漁港に到る。k60は、
ここから内陸に向かい小さな峠を越え田園地帯でR383に出会う。田園地帯を南下し小さな
峠を越え志々伎湾に出る、志々伎の集落を抜けコース名はk19と変り志々伎の半島を進む。
右手に志々伎湾を眺めながら半島上を小カーブの繰り返して走り、小さな入り江の奥に
佇む野子の漁村を通り抜け、低い尾根を越えるとすぐに宮の浦。漁船がたくさん停泊
している立派な漁港、釣り客が多いのか垢抜けした雰囲気の明るい漁村、漁港の周囲を
走るが港の前に小さな島が幾つか横たわり見晴らしは良くない。左手に伸びる岬の先端に
行く道は無いかと探すがバイクでは無理らしい、往路を引き返す。野子では山側の新道の
改良道路工事をしている、集落から海沿いの旧道が入り江の対岸上の道路まで通じていて、
ショートカットに地元の人は利用している。志々伎から再びR383へと道路の名称が
変わり津吉を通り中津良からk19に乗り換え、山間を走り田園地帯に下るとすぐに次の
目印の神島神社の鳥居が見える、鳥居の先で左折して地道に乗り換える。k19よりも
整備された広いコースで内陸の丘を走り、しばらく進むと整備されたコースから丘の
中腹を縫って走る細い道になり、小さなカーブの連続で先の見通しが利かず落石も多く
速度が出せない、もちろん他に通行車は無い。慎重に丘陵の中腹を縫って進むと棚田の
上部に出る、狭い谷の両岸に棚田が並び色付き始めた稲が美しい、その谷の下流に海が
見える。右岸に沿って棚田の細道を下りバス停のある小さな集落に到る。集落内の
狭い道を少し登り道幅が広くなって丘の上に出ると再びk19に乗り、半島の山を越え
根獅子の集落に到る。根獅子の手前で整備された広い地道と合流し集落に入り、砂浜
沿いのコースを走り内陸の丘に進むとk60が合流して来る。観光客の乗用車も時折走り
観光コースらしくなる。海岸から少し奥の段丘を地形に沿って出入りしながら北上、
生月島の入口に到達。

  生月島

 k42に乗り生月島大橋を渡る、大橋から北側をみると大小の島が浮かぶ海が美しく脇見を
しながら走り生月島に上陸。橋の袂に道の駅があるがパスして舘浦の市街を抜け、舘浦
漁港沿いから海岸を走るコースを北上、生月漁港手前で再びk42に乗る。漁港に沿って
市街を抜けると内陸に入り、草原を走り抜け御崎の入り江に到る、北方に続く断崖が
美しい。御崎漁村の手前から集落背後の草原を走り大碆鼻への傾斜を登る、牧場の中を
走り抜けると灯台下の駐車場に出る、3台ほど乗用車が停車している。観光客が居ない
ようなので、人道のスロープに侵入して灯台直下に乗り付ける。灯台は垂直の断崖上に
立ち、三人連れの女性が居るだけ。断崖上を廻り穏やかな青い海と水平線を堪能、崖から
覗くと真下に波が打ち寄せる狭いジャリ浜が見える。灯台に登ると全周遮る物なく好天で
もあり絶景。
 往路を引き返すと牧場の中にキャンプ場がある、西側が海に開けた芝のサイトで夕日が
美しそうだ、しかし周囲には建物も無く不便そうだが、買物は御崎の集落で賄えるのかな。
御崎の集落に下り背後の草原を走り抜け、御崎浦から草原の低い峠を越え西海岸に出る。
西海岸は断崖沿いのアップダウンの少ないコースで、左手は屏風のような崖が続き右手に
青い海が広がる、通行車輌もほとんど無い快走コース。サンセットウェイと名付けられた
生月農免道は、島の南側まで途中に人家が全く無い、南海岸に回ると右前方に生月大橋が
美しい、青い海にトラス型では世界一の長さの白い橋。
 生月大橋を渡り平戸島に戻る、行きには鮮明に見えていた島々は、靄が架かり霞んでいる。
平戸島の北海岸をk19で走り、主師から内陸に入り古江湾沿いに出る。内陸の農地を抜け
平戸市街でR383に乗り、そのまま平戸大橋を渡りR204に乗り換える。

  松浦海岸

 R204は松浦鉄道に沿って内陸部を走る、交通量はかなり有るし道は狭い慎重に走る。
御厨で海岸に出て海沿いを走り発電所を通過したところで給油、給油後すぐに道の駅
「松浦」が在り休憩。道の駅から海沿いのバイパスで松浦の市街をパス、広く整備された
コースで交通量は少なく走り易い。市街の東でR204に合流、海沿いを松浦鉄道と併走して
伊万里に向かう、大小の島が点在する穏やかな伊万里湾に沿って南下。交通量は多いが
フラットコースで路肩も有り走り易い、伊万里市街が近付くとR204は、バイパスのような
余裕のあるコースになり松浦鉄道の下を潜り有田川沿いを南下、二里大橋の袂で伊万里
市街に左折するR204と別れR202に直進する、こちらに向かう車輌もかなり有る。田園
地帯を松浦鉄道と共に有田川沿いを南下、山谷の集落でk281に乗り換える。丘陵地帯から
山間に入ると有田焼の窯元が時折現れる、龍門の小集落からダム湖に沿って竜門峡に
向かう、行き止まりの駐車場には竜門峡への入り口と自然管理センター、温泉旅館が有る、
観光客も数組来ている。管理センターは閉まっているがそのすぐ奥がキャンプ場のようだ、
林間のサイトで荒れた感じがする。宿泊の手続きはどこでと案内を見ると、キャンプ場の
利用は3日前までに教育委員会に予約が必要とか、これでは旅行者は誰も利用できんぞ。
 有田で宿舎を探すのは困難だろうし、15時を過ぎて別の幕営地を探すのも辛い、佐賀まで
足を伸ばすことにする。佐賀駅前のホテルに予約を入れk281に戻り、丘陵地帯を有田
市街に向かう。南下するにつれコース左右に窯元が多くなり、k344に乗り換え有田駅前
から市街に入る。旧街道の面影を残した街並を走る、交通量の少ない通りの両側は窯元と
陶器店が並ぶ、この辺りは内山の街並で有田の中心地、しかし観光客の姿はおろか人影も
無く陶器店も開店しているのかどうかも不明、黄昏時のような印象が漂う静まり返った
街並。上有田駅の東で佐世保線の踏切を渡りR35に乗る。車の流れのままに低い峠を越え、
緩い傾斜を下り谷が広がりかけたところが武雄温泉、ここでR34と合流して佐賀に向かう。
長崎方面からの車輌も加わり更に混雑が増したコースを東進、山口を通過し牛津から
R207に乗り換える。大型車は市街をパスするR34に向かうが乗用車の大半はこちらに
回ってくる、集落の連なるコースでかなり走り辛い。コースは狭く信号、右左折車輌も
多く、疲労も激しいから慎重に走る。嘉瀬川を渡ると佐賀市街に入りさらに走り辛くなり、
県庁からk29に乗り換え北上。佐賀駅に突き当たった左手にホテル、夕食が付くので
すぐに寛ぐ。