60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

北海道 2010(1)

2012年02月24日 | 北日本
北海道 2010(1)

  舞鶴へ

 6/29日 13:10 出発。
 北海道は40数年ぶりの訪問、もちろんバイクでは始めて。40数年前の寝袋と20年前の
テントを引っ張り出しキャンプ用品と共に積み込む。キャンプ用品装備のツーリングも
始めて。
 舞鶴への定番コースを走る、午後に出発するのは始めて、梅雨に入っておりにわか雨の
予報が出ているが、今のところは大丈夫。三田の小柿で時計を忘れたことに気付く、
取りに戻る時間的余裕は十分だが、距離がありすぎ、気分的に乗らない。しかも周囲の
山には雨雲も懸かっており、いつ雨が来てもおかしくない空模様。小樽で購入することに
する。道の駅 瑞穂で休憩、今後のコースを検討。空模様が怪しいので、綾部からの
山道を避け、西舞鶴経由で東舞鶴に向かう。五老トンネルでエンジンが渋る、ガス切れの
兆候だ、短いトンネルのため救われた、抜けたところでエンストする。峠を下り、左手に
自衛隊基地の護衛艦を見ながら、東舞鶴市街に入る。フェリー乗り場の案内を頼りに
走っていたら、いつの間にか市街を抜けていた。小浜線の高架を渡った辺りで気付き、
地図で確認、引き返し前島港のフェリー乗場に到着。乗船続きを済ませ、徒歩で食料の
確保に出かける、バイクで来るべきだったすぐ近くに見えるが、二キロは十分あり、蒸し
暑い中を苦労した。
 19時に乗船整理が始まるが、小雨のため様子を見る。21時にフェリーが入港、下船を
眺めて待つ。23時頃、乗船のため並びに行く。バイクは五台、自転車が一台、乗用車も
少ない。大半以上が自衛隊車両。23:45乗船開始。バイクが先頭、経験者らしきバイクに
習い手早く荷物を整理。船室に入ると着替えてすぐに入浴、まだ空いている。上がる頃は
自衛隊で混み合ってきた。湯上り後夕食を摂り寛ぐ。車両積み込みに手間取り、出航は
少し遅れるとの案内があり、「はまなす」は、1時に出航する。就寝。

  航海

 30日  朝食に用意のおにぎりを摂り、終日読書で過ごす。午前、船内ビンゴ大会に参加、
景品に時計があることを知り、売店で時計を購入する。昼食の用意を忘れていた、ビール
と空揚げを購入。船内案内所で小樽の宿泊施設の情報を得て検討。小樽港には、予定通り
20:45に入港、下船はバイクが最後、延々と下船する自衛隊車両を眺め順番を待つ。21時、
いよいよ下船、一番に雨上がりの小樽港に降り立つが、反対方向に走り恥をかく。港内の
地道を少し走ると、目印もすぐに見つかり無事、小樽駅近くのグリーンホテルに宿泊。
近所のコンビニに夕食の買出し、地方の小さなコンビニと思ったセイコーマートとの付き
合い始め。

  石狩湾に沿って

 7/1日 8:45 出発、雨。
 小雨模様の中を雨具の上のみ羽織って出発。道道d820を海に向かい走る、車は少ない。
d17に出合い右折、運河沿いを走る。d17に乗りすぐに給油、ついでに雨具の下も着用。
d17は広い道路で、側道も広い。このまま行くと自動車専用道になるので地道を築港方面に
迂回。R5に合流、銭函でR337に乗り換え、花畔ICではさらにR231に乗り換え北上、
どちらもスムーズに乗り換えられるように設計されており、R337・R231も広く走り易い、
国道の左右は工業団地が続く。石狩湾沿いの工業団地を走り抜け、石狩平野の農地が
広がると風車が八基ほど現れ、石狩川方水路、石狩川を渡る。いよいよ北海道らしい風景
だが雨が強く見通しは利かない、セルフのスタンドに入りシューズカバーを着用。丘の
上を走り草原の上り下りを繰り返す、時折現れる牧場には牧草のロールが転がされていて、
北海道らしい景観である。海岸よりに近づき望来浜へ。正面の丘に風車が何基か見える、
望来のレジャー施設かも。その丘を迂回するようにコースは望来川に沿って内陸を走る。
 再び海岸に出て厚田に、ここからは断崖の海岸沿いを走る、大小のトンネルをいくつか
抜けて内陸の森林帯に入る。送毛への案内で浜へ、寒村といったらよい寂しい漁村、札幌
から海水浴や釣で人が訪れる処みたい、ほとんどの家が民宿のようだ。国道への途中から
地道を走る、ダートで走り辛いが千本ナラに到達。国道に案内が無いから通り過ぎる
ところだった、ここは浜益側からがアプローチのようだ。道路のそばの大きなナラの木に
注連縄が張ってあり、遊歩道もあるが人はいない。雨は上がっているが海は見えない。
浜益へ下り、ここからは断崖の海沿いを走り、長いトンネルを2つ抜けると雄冬。
手前に白銀の滝があり駐車場もある。周りはお花畑のようで、ハマボウフウ・ハマナスが
咲いている。滝の名は、国道が開通したときに命名したとか。

白銀の滝

 雄冬は釣り客向けの民宿の多いただの漁村。40年前の面影は残ってないのでパスする。
ここからもトンネルの連続、国道は整備され広く走り易い。前方に増毛の町並みが見える
がなかなか到達しない、北海道は広いと実感する。国道は増毛の郊外を巻くように通過
する。増毛からは砂浜の海岸に沿って走る、右手は留萌本線が併走するが、まるで
廃線かと思う雰囲気。留萌に近づくと丘の上に風車がたくさん見えるが、雨でよく見え
ない、近づけば見えるかと思ったが丘の下を走りまったく見えない。留萌で黄金岬を廻り
国道を小平に向かう。留萌からも砂浜の海岸沿いに走り、右手は低い草原の丘。小平は
西部劇の町のような感じ、寂れたイメージの町。郊外の公営施設「ゆったりかん」を
覘くがパークゴルフの宿舎みたい。留萌に戻って宿泊することにする。霧雨の中を戻り、
駅前の観光案内の看板を掲げる土産物屋で宿舎の情報を得、傍のビジネスを訪れるが気が
向かない、少し離れた広見屋旅館に宿泊。夕食後食堂で同宿者と飲んで寛ぐ。昔ながらの
雰囲気の旅館。

  天売国道

 2日 8:05 出発、雨。
 雨の中、R231を逆走した。昨日見た歩道橋を見て気付く、引き返し港の傍で留萌川を渡り
R232に乗る。ハマヒルガオ、ハマボウフウを見ながら小平に、ここで給油しほぼ直線の
海岸を北上。道の駅 おびら鰊番屋で休憩、雨は上がる。ここからも左は砂浜、右手は
草原の丘、その間の見渡す限り直線の海岸を走る。丘の上はどうなっているのか、気に
なる。時折、丘の谷間に元羽幌線の小さなトンネル、小さな鉄橋などの廃線跡が現れる。
丘のすぐ下に、道床跡が続くこともある。苫前の手前から少し内陸を走る、丘の上には
風車がたくさん並んでいる。上は麦畑と牧草地になっている。

苫前付近

羽幌付近

 羽幌を過ぎると海沿いに戻り、丘の上を走る。天売・焼尻が見えるとのことだが遠望は
利かない。右手は、草原と牧草と麦畑。左手は草原でお花畑になっている。内陸に大きく
入ると日が差してきて、道の駅「ロマン街道しょさんべつ」が現れる、立ち寄り休憩。
ここからも丘の上を走り、気が付くと遠別に到達していた。信号を直進し国道から離れ
予定の農道に乗り入れる。電柱も建物も山もない牧草地を走る真っ直ぐな道、北海道憧れのコース。
道は地平のかなたに消え、その地平は水平線と一本に繋がっている。

浜更岸線遠別付近

浜更岸線更岸付近ダート

 左前方には利尻島が見えており、左道端の草原にはエゾカンゾウ・ハマナスが咲き乱れて
いる。途中、海岸に出ようと試みるが、細かい砂に車輪を取られ転倒して断念。通行
車両は極たまに出会う程度、でもパトカーにゆっくりと追い越された。そのまま天塩漁港に到達。
市街地を通り抜け国道に出て、道の駅「てしお」で昼食「寄り道定食」。昼食を
摂りながら今後の検討し、今日はここの鏡沼海浜公園で幕営することにする。漁港の近く
に戻りキャンプ場で登録。手塩市街に出かけ食料の買出し。サイトは広々として利尻島が
目の前に見える、設営後公園内の温泉で入浴、泉質はヨウドが含まれていて茶色でヨウ
チンの臭いがする。小高い丘に建つリゾート施設で宿泊も日帰り入浴も出来る、二階の
温泉からは利尻がよく見える。車で回っている千葉の男性と話す、クッチャロ湖キャンプ
場の情報を得る。サイトに戻り寛ぐ、夜は20時まで明るく、今夜は満月の星空。3時半
頃には夜が明けて雲雀が鳴きだす。さすがに高緯度。

  サロベツ原野

 3日 7:50 出発、快晴。 
 5時起床。d106を走り手塩大橋を渡るとサロベツの本番。利尻は頂上に雲を被っているが、
きれいに見える。前方に風車の群れが見えている。道の左右はエゾカンゾウ、ハマナスの
花畑。周囲は海と草原と丘で高い木も無い、干草の香りに包まれている。稚咲内から
d444に入りサロベツ原生花園に向かう。牧場を抜けるコースをたどると原生花園、昔と
変わらない感じ、木道で一回りするが暑い。稚咲内に戻りd106を再び走る。

稚咲内付近

 道は水平線と地平線が一直線に繋がる遥か前方でどちらに消えている。たまに道の先で、
陽炎のような影が浮かび、しばらくすると車の形になり、もうしばらくすると百数十キロ
ですれ違う。

夕来付近

 抜海を過ぎしばらく走ると、d106は稚内後背の丘に登って行く。なかなか絵になる風景、
しかし丘の上には霧が沸き立っている。d254に入り稚内温泉を過ぎ、寒村を幾つか通り
抜け野寒布岬に到達。晴天の日本海側からオホーツク側に廻ると濃霧。ノシャップ岬は
濃霧と強風の中、寒く何も見えない。
 d254で稚内市街を抜けR40からR238を海沿いに走る。サハリンも海も原野も、霧で
何も見えない。宗谷岬で給油し最北端での給油証明書を貰い宗谷国道を走る。景色の良い
コースなのだが何も見えない、霧はほとんど雨と同じ。雨具を着ていてもびしょ濡れで、
道の駅「さるふつ公園」に到達。神戸のキャンピングカーの男性から声をかけられ話す。
体が冷えたので昼食を摂ることにしてホタテ弁当を食べる、一番安いから。また雨の中を
走るが、居眠り運転をしている、一度は歩道に乗り上げたりもした。休憩する施設は
無いし、霧雨では座る場所も無い、気合を入れて走る。浜頓別の町に入り宿を探しながら
走るが今ひとつ、クッチャロ湖畔の町営施設「はまとんべつ温泉ウィング」で訊ねたが
満室、土曜日では無理だ。昨日手塩で聞いた湖畔のキャンプ場で幕営することにする。
 郊外の好立地でクッチャロ湖に面した芝のサイト、天気が良ければ湖に沈む夕日が美しい
ところらしい。幕営手続きの時、受付の女性と話すとツーリングでの利用者は中高年が
多いとのこと。若々しい格好のライダーがやってくるからどんな若い人かと期待するが、
ヘルメットを脱げばやっぱり年寄りだと笑っている。サイトの中ほどに設営、寛ぎながら
周囲を眺めると数組の家族連れやグループがキャンプしている、さすがに週末。

  仁宇布

 4日 7:00 出発、霧。
 クッチャロ湖畔から浜頓別市街を抜けてR238を走る。神威岬のトンネルを迂回し旧道を
走ると、岬の縁は興浜北線の廃線跡で低い丘に神威岬灯台が霧の中に立っている。

神威岬灯台

 北見枝幸の町を通過し、道の駅「マリーンアイランド岡島」で土産を自宅に発送。自転車
の二人連れと話す。霧に嫌気がさし、乙忠部からd1023に入り内陸を目指す。牧場の中を
しばらく走ると霧は晴れてきた、10kも内陸に入ると海霧は消える。上徳志別でd120と
出合う、周囲はシラカバやダケカンバの低潅木に変わり、山の中に入りこんd120は
ゆっくりと高度を上げて行く。横を自然の大きな川がゆったりと蛇行しているのを見て
いると、大自然の北海道を実感する。美幸線延伸のために掘られたトンネルを拡張して
道路にした天の川トンネルを抜け、エゾ松やシラカバの中を下り牧場が現れると仁宇布で
ある。トロッコ王国に寄りd49を海岸へ走る。
 途中松山湿原の案内を見て寄ってみるが、駐車場からの距離を見て断念、登山装備が
必要のようだ、昼食。d49に戻りエゾ松・トドマツの中を走っているとキタキツネが道端にいる、
d60に出てすぐのところにもキタキツネがいた。残飯で餌付けしているようだ。

d60出合付近

 再びd49を行くと牧草地の中にエゾシカいて、こちらを見ている合計4匹か。雄武に
近づくとまた霧が出てきてR238は霧の中を走る。途中自転車の二人と再会。日の出岬に
寄るが何も見えない。興部で給油し雨の中を走り紋別入口の渚滑に、R238は西郊を
バイパスしているから、名寄本線廃線跡に沿った旧道を走り紋別市街に入る、水産加工場
街の中を走り市街中心に到り、元紋別駅跡のバスターミナルの観光案内所で宿泊の情報を
得る。港近くの民宿に宿泊、釣具屋が釣り客のために営業している民宿か、料理は美味
しいし寛ぐ。

  滝上

 5日 8:35 出発、霧。
 昨日のコースを興部まで戻る。今日も霧が濃い。d334に乗り内陸へ、海岸から4~5キロ
内陸は、霧が晴れている。牧場の中を走り西興部でd137と出合い森林地帯を札久留峠に
登る。峠の手前にウエンシリ岳への案内、氷のトンネルが夏でも有るとか、しかし崖崩れ
で長年通行止めのような表示、札久留峠の手前の切通しの上からエゾシカが一頭見下ろし
ていた。峠からはシラカバ・ダケカンバの中を下り、牧場の中から農場地帯に到ると
滝上の中心に到達。d996からR273に出ると郊外に道の駅「香りの里たきのうえ」がある。
休憩して土産を購入。R273を少し走ると表示に従いd137に乗る、中立牛でd306を
反対に走り丸立峠(行止り)で引き返す、d137の入口で通行止めの案内は確認していたの
だが。復路途中の牧草地にはエゾシカの家族がいた。中立牛に戻りd137を走り出すと
すぐの小さな集落の外れで、キタキツネの子どもが2匹、道路でじゃれあっていた。
近づくと壊れた納屋の中に走り込んだ。d305に出会い金八峠から走り易いコースを一息に
下る。R333に出て石北線と併走する、特急オホーツクが駆け抜けて行く。丸瀬布市街から
d1070で森林公園いこいの森に到達。幕営手続き後、食料調達に市街まで出かける。
サイトに戻り林間に設営するが蚊が多いのに閉口する。設営後、列車の撮影をし併設する
「やまびこの湯」に浸かる。

丸瀬布森林公園

 ロシア人の家族連れが多い。湯上り後は休憩室の畳に転がり、ビールを飲み寛ぐ、
ついでにケータイの充電もさせて頂く。

  秘境駅

 6日 8:10 出発、曇。
 丸瀬布市街に出てR333を白滝に向かう、高速無料化のためほとんど独走状態。白滝市街に
入り給油、職員に上白駅の場所を確認、朝早いためか人気のない町。上白滝駅は営業を
していないのか駅名表示も無く、信号所に格下げされたようだ。R333を戻り旧白・下白の
写真を撮る。R333を快走しR242と出合い遠軽に向かう。遠軽からは広く走り易い道を
湧別に、ここからも広く直線のコースを快走して中湧別に、ここでR238に乗り換えサロマ
湖畔の道の駅「愛ランド湧別」で休憩、霧で何も見えない。左はサロマ湖、右は丘の
上まで続くジャガイモとムギの畑。常呂からd442で浜サロマを往復。常呂の周囲も一面
ジャガイモの白い花とムギの畑。

常呂近郊ジャガイモ畑

 常呂から能取湖に沿って走るが右手は丘の上まで続くジャガイモとムギの畑が続く、目の
前に網走湖が現れ湖に向かい下り、d76を能取岬に向かう。能取湖沿いの柳とシラカバの
間を走ると、オホーツク海に出る、周囲は木が無くなり草原の低い丘となり、そこから
能取岬がよく見える。

能取岬へ

 この辺りは霧も無く景色は素晴らしい。能取岬の周囲にもキタキツネが餌付けされている
ようで子狐などを見た。岬は先端に向かい下っており見通しの良いところ、中国のTV
ドラマのロケ地だったようで中国人観光客が多い。再びd76を走るが、こちら側は山の
中を走っているようで海も見えない森林地帯。海沿いを走ると間もなく網走に到達。駅
前のホテルに宿泊、フロントでスーパーを教えてもらい今後の食料補給に出る。

  知床

 7日  8:40出発、晴。
 今日は天気も良く、R244でオホーツク海沿いを快走。北浜駅で列車の写真を撮る。

北浜駅付近

 ここからは海と濤沸湖に挟まれた細い回廊を走る。左手は釧網線が走る低い丘、右手は
湖に続く湿地や草原。草原はエゾキスゲの黄色とエゾスカシユリのオレンジ色で遠くは
カーペットのように見える。圧巻。原生花園は高山のお花畑のようにイチゲやフウロが
一杯咲いていた。網走方面の海岸線は、昨日通って来た能取岬までよく見える。写真撮影。
再び走り出し、d250で止別駅に行く。小ぢんまりとした昔ながらの駅舎である、青春十八
のポスターに登場しそうな駅舎。ここから畑の中の地道を走りd769に出て斜里へ。
d769は斜里へ向かって畑の中を一直線に下ってゆく。目の前には斜里の町とオホーツクが
広がり、その先に知床半島が横たわる。半島は霧がかかり鮮明には見えない、天気が
良ければ素晴らしい風景かと思える。斜里は、バイパスが郊外を通っているので静かな
佇まいと言うよりは寂れた町。昔は知床の入口として賑わっていたのに。道の駅
「しれとこしゃり」で休憩。斜里からはR334で知床へ。ウナベツへの直線を走っている
ときガス欠。

ウナベツ付近

 斜里に引き返し給油。再びR334を走るが、霧雨が降り景色もツーリングも楽しめない。
しかし直線のコースのゆっくりとしたアップダウンはやっぱり北海道の国道と感激。
ウナベツを過ぎると海沿いを走るが、低潅木林の中を走り海が見えない。オシンコシンの
滝に近づくと断崖に沿って走るが、悪天候では景色も見えない。道の駅「うとろ・シリエ
トク」で休憩。ここは、ほとんど雨状態。少し海沿いを走るとR334は急カーブで高度を
上げ半島横断にかかる。緩い登りで峠に向かう、整備された観光道路で走りやすく景色も
良い、耳にタグを着けたシカも道端にいる。峠直下で、再び急カーブを繰り返して一気に
高度を上げると、知床峠。天気も回復し、羅臼側の海もよく見える、ウトロ側は霧で
下界は見えない。羅臼岳は霧が懸かっているが、時々全貌を一瞬見せる。峠からは一気に
羅臼に下る、何度も急カーブを繰り返すと羅臼温泉。国設羅臼温泉キャンプ場を覘いて
から、市街に下りる。こちら側は晴天で、海には国後島が手の届きそうなところに
横たわっている。郊外の町営キャンプ場を見に行くが、手入れがされていないし人気が
無いので断念。市街の商店で飲み物と食料を入手して、国設キャンプ場に戻る。駐車場に
はキャンピングカーが数台停車しており常駐者のようだ。サイトは上下に分かれかなり
広い、管理者が居ないので適当なサイトに設営、ビールを飲んで寛ぎ周囲を眺めていると
鹿とカラスが住み着き油断すると食料を持ってゆかれる。原付スクーターで川崎から
やって来た同年輩の男性と隣り合い話す。管理者が来たので幕営手続きをする。夜は隣の
男性と飲みながら話す、彼もリタイアした後、昔の登山用具を積み込んで走り出したとの
こと。夜中にキタキツネが残飯を漁りに来る。

  根室へ

 8日 7:45出発、霧。
 羅臼に下りコンビニでゴミを処分してd87を走る、霧が出ており国後も見えない。霧雨の
ためヒカリゴケの洞窟もパス、半島が海に落ち込む崖を縫って走る絶景コースなのに残念。
相泊は地の果て、天気が良ければ少し先まで歩いてみたいし海辺の温泉にも浸かりたい
ところ。再び羅臼に戻りR335で標津を目指す。海沿いの直線コースだが低潅木と霧の
ため海も何も見えない。ポー川でR244と合流、標津を通過、海沿いを走っているはず
だが何も見えない。野付半島もパスし中標津での幕営もパスして根室を目指す、根室で
宿泊の予定にする。尾岱沼に沿って走る、通行車両は少なく独走状態。霧で視界が利かず、
時折現れる道標のみを頼りに走る、濃霧の中では地図での位置確認もできず不安になる。
本別海で給油、風蓮湖を左に見てしばらく行くとR243に合流。厚床でR44と合流し
根室を目指す。R44は広々とした高原のようなところを走るが何も見えない、牧場への
入口の看板が次々と現れるだけ。道の駅「スワン44ねむろ」で休憩、びしょ濡れ。根室の
ガイドを入手、花咲の民宿を当たることにする。温根沼からd780に入るが、霧が濃いため
徐行をする。対向車も来ないコースだが前が見えない。花咲港に到着し、民宿で尋ねると
大将はしばらく顔を見ながら試案していたが上がれと、暖房で色々濡れた物を乾かし
ゆっくりしろと親切になる。水産会社の社長がやっている料理民宿のようだ。食事はカニ
やエビを始め海産物が食べきれない、カニ以外は大皿に盛り食べ放題。朝食も大皿から
食べ放題だった。