60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

私の好きなコース 4 もう一つのしまなみ海道

2020年12月30日 | 好きな○○

 広島 瀬戸内、県道74号・287号・354号・355、安芸灘大橋から下蒲刈島・
上蒲刈島・豊島・大崎下島そして岡村島と橋で繋いで行く、約35km。
瀬戸内の眺めが素晴らしい、とびしま海道と呼ばれている。

 とびしま海道は竹原から大崎上島を経て大崎下島に渡るコース、も有るが
呉市の安芸灘大橋を出発する。R185からアプローチに乗るとすぐに料金所、
50円を支払い橋に乗る、女猫の瀬戸を跨ぐ約2.5kmのつり橋、通行車両は
かなり少なく好天なら海の眺めが最高、しかし狭い橋なので要注意。

安芸灘大橋5月2015


安芸灘大橋 上蒲刈島より5月2015


 下蒲刈島に渡ると段丘上から海岸の下蒲刈集落に下る、集落は港に掛かる
橋でパスしてk74と交差すると蒲刈広域農道に乗り継ぐ。下蒲刈島は早くから
観光開発が進んでいたのか、広域農道は観光道路のようで左右にはリゾート風
建物が続く、住宅も伝統的な面影は無く都市郊外の住宅地のような建物が多い。
広域農道で山腹を上るとすぐに蒲刈大橋を渡る。

蒲刈大橋5月2015


 上蒲刈島に渡るとk287に出合い左折して向の集落に下る、時計回りに進む
と集落を曲がりくねった狭い道路で進み北岸に到る。海沿いの1.5車線を東に
走る、交通量は極稀に地元の車と出会うのみ、海岸線に沿って大小のカーブを
繰り返して田戸の集落に到る、かなり大きな集落で漁港も有る。田戸から
コースは2車線になり道路状況は良くなる、走り易いフラットコースを快走し
島の東側の大浦に到ると前方に橋が見えて来る。

上蒲刈島 大浦附近5月2015


 大浦は漁港を持つ大きな集落、集落の手前で「とびしま海道」の案内に従い
大浦背後の山地を大きく迂回する農道に乗り換える。左下に大浦の集落を
見ながらアップダウンや急勾配を繰り返し、k356に出合うと左折して乗り換え
る。稜線上を東進して長いトンネルを抜けると豊島大橋を渡る、大浦の集落
から橋に上る方が遥かに距離は短く走り易いようだ。
南岸コースは、上蒲刈島に渡るとk287を直進して海岸に下る。しばらく
海沿いを東に快走して小さなトンネルで岬を越えると海岸線の美しい恋ヶ浜。
恋ヶ浜から内陸部の高台に登りk356に乗り換え豊島大橋を渡る、この橋も
景観良好。

豊島大橋5月2015


豊島大橋10月2013


 豊島に渡るとすぐにk356は左にカーブして山腹を下る、少し下るとk354
に出合う。k354に乗り時計回りに北岸を走る、小さな島ですぐに東側の豊浜に
到る。ここも集落の遥か北方から「とびしま海道」の案内に従い広域農道「安
芸灘オレンジライン」に乗る、山間の蜜柑畑をアップダウンで走る、6月には
蜜柑の花の香りに包まれる爽快路。高台から豊浜大橋を渡る、ここも豊浜の集落内から橋に登る方が早かったようだ。k354の出合を左折すると豊島大橋の
下を潜り南の海岸に沿って快走、豊浜大橋下に到ると急勾配を上り大崎下島に
渡る、南北どちら周りでもコースに差はない。

豊浜大橋5月2015


豊浜大橋10月2013


 大崎下島に渡ると「安芸灘オレンジライン」も左にカーブして下る、k355
に出合うと右折して時計回りに進む。すぐに立花の小集落を通過して北岸を
東に向かう、フラットで交通量の無い走り易いコースなのだが変化がなく飽き
て来る。久比の集落を通過してしばらく走り東海岸に廻るとすぐに小長の
フェリー乗り場、小集落のはずれに在る桟橋のみで知らないとフェリー乗り場
とは思えない佇まいだが、ここから大崎上島に渡る。御手洗に向い海沿いを
南下、古い港町の雰囲気が漂う大長の静まりかえった集落を海沿いに抜けると、
すぐに御手洗の家並が前方に見えて来る。鳥居の立つ小さな半島を回ると石の
高灯篭が左前方に見える、江戸から明治にかけて北前船で栄えた湊町の面影が
色濃く残る御手洗、加賀の橋立、越中の水橋と同じ息吹を感じる。フェリーの
時刻を確認してオレンジラインで岡村島に渡る。
大崎下島は南岸コースの方が変化が有るかも、豊浜大橋を渡りk355に出
合うと左折する、豊浜大橋を潜り南下するとすぐに大浜の集落、下島の中心
集落のようで結構大きい。大浜からk355は狭いコース、海岸線に沿って大小
のカーブを描いて行く、交通量はほとんど皆無、しばらく南岸を進むと沖友の
集落に到る。この辺りから左手は急勾配の斜面に蜜柑畑が続く、道路際から
モノレールの軌道が何本も急斜面に伸びているし、かなり高所の蜜柑畑の
中にも白いガードレールが見える。k355は広い二車線になるが車はほとんど
走っていない、右手に連なる四国の山並みを見てしばらく走ると御手洗。

御手洗10月2013


御手洗5月2015


御手洗5月2015


御手洗5月2015


砂子身波止と高灯篭5月2015


砂子身波止と高灯篭5月2015


砂子身波止と住吉神社5月2015


太鼓橋と高灯篭5月2015


 小長から小さなフェリーに乗り中ノ瀬戸大橋を潜ると15分足らずの航海で
大崎上島の明石港に上陸。

中ノ瀬戸大橋5月2015


岡村大橋10月2013


明石港5月2015


 大崎上島に上陸してk65に乗り反時計回りに走る、すぐに海岸段丘上を行く、
リゾート風の施設が建ち、道路は広く南国風の樹木などが並び明るい雰囲気が
広がる。海岸段丘から古い家並が続く小さな港町に下る、沖浦のようだ。狭い
道路で眠っているような屋並みを縫って走る、昔ながらのみやげ物店などの
商店も有るが現役かどうか不明、大西からの広域農道がここに通じている。
街並を抜けると道路は再び広くなり海に沿って走る、しかしすぐに道幅が狭く
なり、路面状況も悪くなる、小集落を通過して中ノ鼻から東海岸を少し北上
すると木江の集落に到る、集落の入口に天満港が在る、今治や大三島への
フェリー乗り場。木江は昔栄えた港町、木造三階建が軒を連ね五階建ても有る。

木江 木造五階建5月2015


 木江からk65で東海岸を北上、1.5~2車線の走り易いコースで交通量は
ほとんど無い、北端の鮴(めばる)崎港から垂水港を経て西海岸を南下。すぐに
東野で大崎の中心、白水港や役場の前を走り街海沿いを南下、小さな島にして
は活気を感じる街並が続く、商店のほとんどは現役だし大きなスーパーなども
在り、行き交う人も多い。少し海沿いを南下して内陸の高台に登る、商船高専
の在る太田からk358が木江に向かい分岐する。k358は島の中心大崎と木江を
結ぶ主要道のようだ、島を横断して大崎トンネルを抜け木江に下る、結構交通
量の有るコース。k65を更に進むと島の中とは思えない山間をしばらく走り
大西の市街に到る、入口の信号から明石港への広域農道が分岐。大西は島の
もう一つの玄関口、東広島の安芸津とフェリーが結んでいる。この市街も活気
が有り大きなスーパーやホームセンターも在る。大西から再び内陸に入り
小さな農村を抜け山間を走ると分岐、左は坂道を登るコースで明石の案内、
右は直進でk65大串との案内、大串方面は新設で広く走り易そう、直進して
高台から下った処は広々とした埋立地の工場分譲地のようだ、グランドゴルフ
場や福祉施設のような大きな建物だけが目に付く。荒涼とした広場の広い
コースを走ると小さな港で行止り。グランドゴルフ場は町立の大串運動公園で
キャンプ場が併設されており芝のサイトは快適そう。分岐に戻り明石への
コースに乗る、坂を少し登ると恋地峠で1km程のトンネルで越える、トンネル
を抜け島の反対側の集落に下る、閑散とした屋並の中に木江明石郵便局が在る
が人の気配は無い、狭い県道を走り海岸に出ると明石港フェリー乗場。

 木江の天満港からフェリー乗船して大三島に渡る、バイクはロープで固定
するとのこと、内海ですぐ目の前に渡るフェリーでは初めて。しかし出航して
納得、潮の流れが速くかなりの横揺れが有る。ここも15分程度の航海で大三
島の宗方に上陸、宗方港はフェリー乗場が在るだけで周囲に集落も無い。

天満港5月2015


木江5月2015


フェリー5月2015



私の好きなコース 3 北太平洋シーサイドライン

2020年12月21日 | 好きな○○

北海道・道東 道々142号、根室市から浜中町浜中間 約59km

北太平洋の眺めが素晴らしい、しかし晴天でも海霧が良く出る、霧に包まれる
と凄く寒いので雨具・防寒具は必須。北太平洋シーサイドラインと呼ばれて
いる、交通量はかなり少ない。
根室からd142に乗るが、d142は内陸部の牧場を走るので市道に乗り換え
花咲港に向かう。根室本線と併走して走るコースで運が良ければルパンⅢ世
ファミリーの気動車に出会える、少し走ると案内に従いd310に乗り換える。
少し南下して車石に寄った後海岸に到る、花咲灯台の先に平坦なユルリ島が
美しい、モユルリはユルリに重なり見え辛い。

花咲岬6月2018


花咲市街を抜け牧場地帯を走りd780に出合うと高架から下りd142に乗る、
すぐに西和田駅、駅舎は古い車掌車と簡易トイレを置いただけ、根室本線駅舎
の標準タイプのようだ。

西和田駅7月2010


d142を更に南下し昆布盛の小集落に到る、この付近からもユルリ・モユルリ
が美しい、風車発電所から台地上を海岸に出て両島と北太平洋を眺める。昆布
盛のすぐ南に浜松海岸PA、眺めは昆布盛の方が良好。

昆布盛7月2011


昆布盛6月2018


昆布盛6月2018


浜松海岸6月2018


PAから原野の林間を少し走ると落石、d1123に乗ると落石漁港から落石岬に
到る、落石岬は草原をエゾシカの群れが疾走し、湿原には高山植物が咲き誇る、
バイク乗り入れは不可。落石からd142は内陸を走る、トド松林の湿地を直線
で貫いて西進、林間の湿地にはヒオウギアヤメの群落が広がる、ほとんど車の
走らない快走路。中程の別当賀からダートを少し南下するとフレシマ湿原、
タンチョウも営巣する野鳥観察スポット。

落石港6月2018


落石港6月2015


別当賀駅6月2015


フレシマ湿原6月2015


別当賀から更に西進するとd142は、初田牛から再び海岸に向かい海沿いの
コースを行く、ここからが私の最も好きなコース。白波が寄せる青い北太平洋
を左に見て、緩いアップダウンを繰り返し海辺の丘陵草原を行く快走路、周囲
には人家はもちろん山も木も見えない。時折、丘の間を流れる小川の河口に
漁師の家が数軒身を寄せ合っていることも有るが、犬も吠えずほとんど廃屋の
ようだ。恵茶人附近は打ち寄せる波が霧となりコースに流れている、バイクや
衣服に塩分が纏わり付くが諦めて突っ込む、すぐにシールドは白く曇る。
マップルは「青と緑のコントラストが美しい道」と案内しているが、晴天なら
ばその通り、霧や曇天では「荒涼とした不毛の地を行く道」かな、細道が
見つかれば乗り入れて左右の丘に登れば新たな感動が有るかも、内地では高山
でしか見られない草花に出会え、多くの野鳥にも出会える、時間を掛けて
ゆっくり走りたいコース。恵茶人のすぐ西に羨古丹展望台、浜中湾の先に霧多
布が見える。

初田牛駅6月2015


東恵茶人6月2015


東恵茶人6月2015


東恵茶人6月2015


東恵茶人6月2015


東恵茶人7月2011


西恵茶人7月2012


西恵茶人6月2018


羨古丹7月2012


羨古丹展望台より7月2017


羨古丹の丘陵を下ると幌戸、右手に小さな湿原が在る、野鳥観察
スポットなのか高倍率レンズを構える人が居ることも。再び丘陵に登り少し
内陸に入る、この附近から樹木が現れ林間を行く。丘陵を下り再び海岸に出る
とd123に出合う、d123に乗り継ぎ浜中湾の砂浜に沿って快走すると霧多布に
到る、この砂浜は波打ち際を走行出来たが今はどうかな。

幌戸6月2015


幌戸7月2012


浜中湾岸d123出合附近7月2012


浜中湾岸d123出合附近7月2017



私の好きな景観 2 教会の在る風景 トラピスト修道院

2020年12月16日 | 好きな○○
北海道・渡島当別 トラピスト修道院

トラピスト9月2019


函館観光で修道院と言えば函館市内のトラピスチヌが定番だが、私の定番は
トラピスト、50年前の冬に初めて訪れて以来のお気に入り。50年前の3月
下旬、渡島当別駅から少し南下して踏切を渡り高台に上り感動、雪の並木道が
正面の丘に向かい一直線に伸びている、左右の並木は雪を被って雪像が整列
しているようだ。誰も居ない並木路を歩き丘の上の正門に到る、全く物音が
しない静寂に包まれた世界、門内左の小窓の扉をノックして無言でバターを購
入した。
そして10年前に再訪して変貌ぶりに驚く、トラピストは、今や観光スポット
になっていた。並木道は舗装され、並木の杉とポプラは貧相になったように
思える。正門に続く階段の下には駐車場が整備され大型バスの駐車スペースも
確保されている、そこには土産店と当別教会が立っている。観光客が行き交い
静寂とはほど遠くなっていた。

当別附近より9月2017


当別より9月2018


トラピスト7月2010


トラピスト9月2017


トラピスト9月2017


トラピスト9月2019


トラピスト9月2019


トラピスト9月2017


トラピスト9月2017


トラピスト9月2017


トラピスト9月2017


トラピスト9月2019


トラピスト9月2019