60_60_30 零半乗

50ccバイクでの走行記録

,17 長崎・五島 教会巡礼( 2 )

2017年12月03日 | 九州

 05/18 6:50出発、快晴。
 夜は星空が凄い、見慣れた星座を探すのも困難なほど満天を星が埋め尽くしている。ホトト
ギスの鳴き声は一晩中聞こえ未明には富江港から出漁する漁船のエンジン音が聞こえて来る、
夜が明けるとキャンプ場はヒバリの鳴き声に満ち溢れる。夜間も気温変動は少なく海沿いの
サイトだが湿気は無く快適な一夜を過ごせた、少し離れた処に40代ぐらいの二人連れの
ライダーが幕営している、何時到着したのか全く気付かなかった、彼らは既に撤収作業を始め
ている。今日は連泊して終日福江島を廻る予定、キャンプ場から富江に出てk49に乗り福江に
向かう、交通量は多くないが通勤者らしき乗用車が何台も追い越して行く、自動車学校を通過
して浜町から鬼岳の西山麓を北上。浜町から大半の車両は福江空港方面に直進するのでk49は
独走状態になる、田園地帯を快走して福江西郊でR384に乗り換え福江FTに到る。明日の
フェリー便の確認とゴミ処理をして出発、港から福江川沿いに市街地を走り唐人橋からk162に
乗る、静かな住宅街を北上、やや内陸部の丘陵地帯を行くk162は交通量ほとんど皆無、しばら
く快走すると右前方の丘陵上に白い浦頭教会が見える。浦頭教会からk162を更に北上、すぐに
車も人影も無い奥浦湾沿いを走る、奥浦からは久賀島へ一日2往復のフェリーが発着するが何の
案内も見当ら無い、小さな浮き桟橋らしきものが乗船場かも。湾沿いを少し走ると堂崎天主堂
の案内が有る、k162は左手にカーブして行き堂崎天主堂は湾沿いの細道を行く、しばらく進む
と駐車場が在りこの先は徒歩での案内。徒歩5分程度で天主堂、受付時間は9時からで今は内部
の見学は不可、外観を見学した後再びk162に乗る。走り出すとすぐ戸岐湾に出る、山の小さな
池のような佇まいで海とは思えない風景、湾口には赤い橋が懸かる。

浦頭教会


堂崎教会


堂崎教会


戸岐大橋


 橋を渡り山間を少し走ると公民館の横に宮原教会の案内、公民館横の農道に入ると十字架を
乗せた小さな建物が山際に建っている、まるで普通の小さな農家のようだ、内部も集会所に
小さな祭壇を据えたような簡素な佇まい。宮原から再び戸岐湾沿いに下ると半泊教会の案内、
右折して狭いコースで山間に進む、一車線で路面状況は悪く勾配は厳しく小さなカーブの連続、
小さな谷側に沿って薄暗いコースを進み岩屋観音を通過して更に北上、途中に人家は皆無、
この先に集落が在るのか不安になる頃分岐点、半泊教会は右下に下る案内。直進すると糸串鼻
だが今日もPM2.5で風景は全く駄目、この悪路を無理に進んでも景観に期待出来ない、教会へ
の案内に従い右手に下る。半泊の小集落に下り小さな入り江に到ると半泊教会が建つ、この教
会も小集落の集会所のような小ぢんまりとした佇まい、あの山道を通って何処から信者の人々
が集まって来るのか不思議。往路を戻りk162に乗ると権現岳の山麓を巻いて南下する、農地の
中でR384に出合い乗り換える、国道は若干の交通量が有る、少し北上した岐宿で給油して楠原
教会の案内に従いk31に乗り南下、田園地帯を南下すると左前方に造り酒屋の酒蔵のような
教会が見えて来る。ゴシックとロマネスクと土蔵造りが融合した不思議な建物、十字架が
無ければ全くの酒蔵だ。

宮原教会


半泊教会


楠原教会


楠原教会


 岐宿に戻るとR384を少し西に走る、国道横の高台に白い教会が見えて来る、水ノ浦教会だ。
水ノ浦教会から国道は新設されたようで山間を橋とトンネルで直線に西進、打越教会への入り
口が判らない、気温は高く若干熱中症気味、この先の道の駅で休憩した後に引き返すことに
する。道の駅で休憩して打越へ引き返す、集落への案内に従い海岸線に下ると白い小さな教会
が在る、この教会も地区集会所の佇まい。R384に戻りk233に乗り三井楽教会を目指す、
しかし三井楽の集落に入った途端に複雑な交差点にぶつかり途方に暮れる、もちろん案内の地
名は私の役には立たない。傍に在る雑貨店の年配女性に尋ねるとk233ではなく、内陸の直線的
コースで岳郷へのルートを教示してくれた、岳郷に到れば教会への案内に従うようにと。三井
楽教会から出ると柏郷へ下ってしまい道を失う、集落内の狭いコースで迷い脱出できない、
尋ねる人影も見当たらない。郵便局で尋ねるかと立ち寄るとミニバイクの年配女性がやって
来た、丁寧に教示してもらい教会に戻るとk233に乗り南下。林間地帯を南下、1.5車線で
アップダウンは小さくカーブは穏やか、交通量はほとんど無く人家もほとんど無いコース。貝
津の集落でR384に出合い乗り換えると国道を北上、しばらく走りこの辺りのはずと注意して
いると国道脇に白いマリア像が立つ、停止すると小さな農村の先の林の傍に十字架が見える、
マリア像横の小路から集落に入り貝津教会に到る。

水ノ浦教会


打折教会


三井楽教会


貝津教会


 国道に戻り貝津から海岸段丘上のコースを走る、この付近も道路状態は良好で交通量も
少ない、右下の高浜ビーチや青い海の眺めを堪能しながら快走。丹奈トンネルで半島を横
切り荒川に下りk27に乗る、k27は島の中央を横断して福江と西海岸を結ぶ最短コース、幹線路
のようで2車線の良好なコース状態、もちろん交通量の少ない快走路。川沿いに山間を東進、農
地の広がる中央盆地の二本楠郷で南北に横断するk31と交差して更に東進、田園地帯から再び
山間コースを走り150mの猪掛峠を越え福江に到る。武家屋敷通りを巡りk49に乗り富江に
向かう、福江市街を少し離れた処で明星院の案内を見て立ち寄る、小さなお寺だが趣が有る、
一日教会を巡った身にはどこか新鮮さを感じる。再びk49に乗り南下、大浜から富江湾に
沿って走り間もなく富江という処でk31に乗る。すぐに山間に入り急勾配を小カーブの連続で
上る、1.5車線のコースで路面状況はあまり良くなく交通量はほとんど無い。カーブを繰り返し
て峠を越えると林間の緩い下り、薄暗いコースをしばらく進むと繁敷教会の案内、案内に従い
右手の小道に乗り換えると人家が数軒。人家を過ぎると1車線のコースは上りとなる、コースは
小カーブが続き勾配は次第に厳しくなる、路面状態は更に悪くなり小石や小枝も落ちている、
林は更に暗くなり路面に苔が生えた個所も在る。この先に教会が在るのか不安になる頃林業現
場の作業宿舎のような建物が現れる、教会の説明板が無ければ通過しそうな簡素な教会、半径
数キロ以内に人家が在るとは思えない山奥の教会だ。

高浜ビーチ


繁敷教会


 往路を戻る、このようなコースは下りの方が緊張する、k31を経て再びk49に乗ると富江に
到り食料を調達してキャンプ場に戻る。一日を振り返ると福江島を一日で観光するのは困難、
昨日灯台方面を廻っていたからなんとか完成したようだ。

 05/19 7:00出発、快晴。
 昨夜は一人で幕営、今日は奈留島を経て北通島に渡る予定、5時過ぎから撤収作業を始める。
k49に乗り福江FTに到る、N氏のバイクが停車しておりしばらくすると彼は戻って来る、私と
同じフェリーで若松港に渡るとのこと。窓口で乗船手続きをするとバイクは荷物扱いで送り状
を書く、乗船は既に始まっておりすぐに五島旅客船「フェリーオーシャン」に乗船。8:05出航、
かなり空いており利用客の大半は通勤者のようで現場に向かう作業員風の人が多い。今日も
PM2.5で遠くは白いベールが垂れ込めている、せっかくの美しい多島海の短い船旅なのに残念。
一時間足らずで奈留港に到着、N氏と別れ上陸するとFTビルで情報収集、観光案内所の私と同
年輩の男性担当者は親切で前に立つだけで声を掛けて来る、期待していた江上教会が改修工事
で見学できないことを心底申し訳ないと詫びてくれる。FTを出て市街地を行くとすぐに
ユ―ミン歌碑の案内、案内に従い左折するとすぐに急勾配を高台に上る、坂道の途中に小中学
校が在りその上に高校、高校の校門を入るとすぐ横に荒井由実の「瞳を閉じて」の歌碑が立つ。
市街に戻ると狭い道路を北上、江上教会の案内を拾って市街地を抜けると左手に海を見て進む、
西岸のコースに乗ったものと思い込み前進、しばらく快走するが江上教会の案内が無いのは不
思議、笠松宏有記念館前でコースを間違っていることを確信、地図を確認して奈留郊外まで
戻り江上教会の案内に従いk168に乗る、今度は相ノ浦湾を右にして走る、湾岸のフラットで集
落も交通量もかなり少ない快走路、夏井の集落から遠命寺トンネルで西海岸に出ると江上、大
串湾にぶつかると左手山裾の林に江上教会の十字架が見える、駐車場から先は立入禁止と
なっている。景観が期待できないためk164で皺ノ浦まで走るのは断念、江上から西海岸の林道
を走る、海が美しく走り易いコースだが隣の久賀島が不鮮明なのは残念、人にも車にも出会わ
ず奈留に戻る。奈留教会に寄り水ノ浦を目指すが再び笠松宏有記念館前を通過すると宮の森総
合公園の案内になる、またしても左折コースを見逃したと記念館から少し戻る。

奈留港


相ノ浦湾


奈留教会


 すぐにコースは見つかり左手に海を見ながらフラットコースを行く、しばらく快走して
小さな漁村を通過するとすぐに行き止まりの小集落、矢神の地名表示、今度は東の半島を北上
したようだ。笠松記念館の少し先まで引き返し今度は相ノ浦湾を左手にして北上、ここも
しばらく快走すると行き止まりの小集落水ノ浦、南越教会を探すが案内表示は見つからない。
山の中腹を見ると赤い屋根の廃屋が在り十字架の跡らしき物も残っている、南越教会跡の
ようだが尋ねる人も進入路も見つからない。往路を戻り三度笠松記念館を通過する、宮の森総
合公園を経て東海岸に向かう、山越えで汐池に出るつもりだがコースを間違い東風泊に出た。
美しいビーチや断崖のアップダウン・半島越えの急勾配を繰り返し千畳敷から西海岸に出て
北上し奈留FTに戻る。今日もかなり暑く熱中症気味、FTビルで乗船まで休憩。12:00に乗船手
続き、待機場所を尋ねると大型トラックの駐車している附近で待つようにとのこと、指示され
た場所に移動。フェリーが到着しても係員らしき人も来ないし指示も無い、乗船口付近で
待っていると積み荷の受け取り作業員の一人が「バイクがおるやないか乗せてやれ」と声を
掛けてくれて乗船、長崎から五島に渡った便の九州商船「フェリー椿」で車両甲板はガラガラ、
トラックが3台とバイクは私だけ。この航路も一時間足らずで北通島の奈良尾に入港、奈良尾
FTビルで情報を収集して出発。ここもコースの検討を怠ったため余計な迷走をする、大きく
ロスして再びFT前からR384に乗りかなり厳しい勾配を上る。予定のキャンプ場には40km以上
の距離、寄道する余裕は余り無さそう、島の稜線部分の国道を北上、もちろん交通量はかなり
少ない、適度のアップダウンとカーブを快走して白魚に下り海沿いを北上。左手に穏やかな
入り江を見ながら交通量の少ない2車線の国道を緩やかなカーブを描いて快走、難点は暑く乾燥
していて熱中症気味。中ノ浦教会に寄った後更に北上、新上五島町の中心青方を通過して商業
施設が集まる浦桑からk32に乗り更に北上。流石に青方からは交通量が多くなりk32も国道より
も多い、似首で奈摩湾にぶつかりk32は右折、手前に青砂ノ浦教会の案内板。奈摩湾に沿って
走るが教会は見つからないまま丘陵に登る、半島の脊梁部を走り赤ダキ断崖の案内板を視認
し前方の丘に曽根教会を見てk32は大きく下る、キャンプ場はこの辺りだが案内が無く不安、
下り切った処で除草作業中の若い町職員に尋ねる。やはり通過していた、教会の少し南に看板
が有りその奥にトーテムポールが立っているとのこと、引き返し教会を通過してゆっくりと右
手をチェックすると赤ダキ断崖の案内板の下に小さく「ふれ愛ランド」の文字が、誰が気付く
か。農道に入ると右手にトーテムポールの案内が立っている、地元の人の施設だから控えめの
案内で良いのだが余所者には辛い、何度も体験していることだが。

中ノ浦教会


跡次教会


曽根教会


 受付をしてサイトに向かうが木造デッキ、管理員から何処でも好きな処で設営してもよい、
駐車場でも可と聞いていたのでキャンプ場の入り口に近い駐車場の芝生に設営に、トイレも
水場も小さな階段のすぐ下。管理員から食料調達を確認すると、浦桑まで行くと確実だ、立串
にもA-coopが有るがこの時間では弁当やおにぎりは売り切れていると、浦桑は往復1時間は
掛かる、今から1時間は辛い早く冷たいビールが飲みたい、立串のA-coopに行くと弁当や
おにぎりは売り切れ、ビールとパンを購入してサイトで寛ぐ、往復20分程度。コテージに
福岡№乗用車の同年輩夫婦が宿泊しており夕方帰還した二人と挨拶を交わす、連泊者で釣り人
のようだ。このキャンプ場の夜も満天に星が輝きホトトギスが鳴く、風は無く気温は適度で湿
気も無く快適。


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