今日は撮影日和

Raicho9の贈る、鉄道&ノラ猫のフォトページです。

東華菜館

2009-12-05 15:22:10 | 建築
京都へ赴いた理由、もう一つがこれ。



四条大橋西詰にそびえるこの、ひときわ目を引く建物。
東華菜館 という中国料理のお店。
中に入りたかったものの、やはりお店となるとお食事もしなくてはならないわけなんですけれど、ちょっと身分不相応なので外観に留まっておきます。
内装は、またいつの日かに・・・ね 笑



ちょうど朝日が昇り、順光で撮影。
写真一番下と上の窓枠上部の意匠から、ヴォーリズの血がひしひしと伝わってきます。

そう、この建物は未だ関西を中心に多く残る建造物を遺した建築家
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏(1880-1964)の手がけたもの。
1905年に伝道師として25歳で来日、日本人女性と結婚し、以後1964年に世を去るまで日本国籍までをも取得して近江で活躍した建築家です。

少し前にNHKの新・日曜美術館で取り上げられていましたので、ご覧になった方もいるのではないですかね。


無駄話が過ぎる気がしますが、「メンソレータム」ご存知ですよね。

あれ、元は近江兄弟社という、これもヴォーリズが創業した製薬会社がアメリカから販売権を得て販売していたものだったんです。

しかし、ヴォーリズの死後、一旦倒産してしまったこの近江兄弟社から販売権はアメリカへ戻り、その後、ロート製薬がこの販売権を取得したために、再建した現・近江兄弟社は同じ「メンソレータム」を使えず、「メンターム」として販売するに至る という話があるのです。
結局、「メンソレータム」も「メンターム」も、製造過程はほぼ一緒というあれですね。
ただ、東海地方ではあまり「メンターム」は見かけない気がします。
もちろん、お膝元の滋賀では普通に売ってましたが。




こちらは京都大丸の窓枠のデザイン。
この角のない柔らかな造り、同じ意匠だとお分かりいただけますでしょう。
大丸の方は、狭い路地に面した東側しか見られないのでいささか残念です。
他にも、心斎橋大丸や、同志社(今出川キャンパス)、関学(西宮上ヶ原キャンパス)などの一部の建築にも携わっています。


写真はすべて
2009.12.02/京都・四条

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