今日は撮影日和

Raicho9の贈る、鉄道&ノラ猫のフォトページです。

俯瞰・犬山

2010-11-30 15:05:34 | その他


木曽川沿いにそびえるは、かつて成瀬家が個人で所有していた白帝城こと国宝・犬山城より、色づくモンキーパーク、成田山を望む

隠れている寂光院や桃太郎神社の紅葉もいい頃で

ふと、まだ残っているモノレール跡を見つけて、なんだか嬉しくなりました

2010.11.23/愛知県 犬山城

ありがとう、さようならはまかぜ <後半>

2010-11-07 15:01:21 | 鉄道
さて、無事に運用を終えたかな

おつかれさまキハ181系はまかぜ


ということで、続いてはグリーン車にお邪魔するも・・・




無人・・・

整えられても使われなかったヘッドカバー

運転をつつける空調

点けられ続ける室内灯

そんな、健気なグリーン車でした



整然と並ぶ座席



小さく丸い、国鉄のグリーン席

肘掛にも白いカバーがかかっていて、ちょっぴりおしゃれ

現代特急にある豪華さはないけれど、小さなところへの心遣いは負けずとも劣らない国鉄型



ようやく、自席(もちろん自由席 笑)へ戻ります



見える景色、子どもの頃に思い描いた「特急」の室内が広がります



と、感覚以上に早く大阪駅へ到着

思えば、このHMも後継キハ189にはないのですよね

鳥取砂丘と日本海をイメージしたであろうHMも見納めになりそう



キハ181のもう一つの特徴

それは、見えにくいこの運転席

赤いハンドルがカッコいい、他に例を見ない(と思う)スタイル、中に入ってみたいよ・・・



大阪方先頭車は、最終増備で米子に生まれた富士重工製のキハ181-45

鈍く光る国鉄書体

こうして回送となったはまかぜは、すぐに京キトへと引き上げていきました



その厳つさから、闇を切り裂かんばかりに鋭い前照灯かと思いきや、部分部分は丸みを帯びてむしろ柔らかなスタイル

左の非常点滅灯は今でも使えるんでしょうか?

なにより、点滅しているのを目にする機会なくお別れするに越したことはありません



大阪へ疾走する、回送はまかぜ


ところで乗ってみて、思ったよりも静かだったというのが感想です

傍から見ていると、かなりの騒音(失礼)でかっ飛ばしているので、さぞやと思っていたのですが、そんなことは全くなく、新快速から必死で逃げている割には快適な走りで、やはり高速運転向きの設計だったんだなと

高度経済成長期の日本の非電化路線を支えた立役者であるキハ181

その最後を飾った「はまかぜ」の後を託されたキハ189




寺前駅に貼ってあったポスター

キハ189・・・どことなく181に似ているような感じがしなくもないですよね、上部のライト辺りとかとか

181のように、惜しまれつつ引退を迎える車両であれよー なんて、思ってみたり

カニシーズンを考えると、モノクラス3両はいただけない感もありますが、オフシーズンの閑散としたグリーン車を思うと、これで正解だったかもしれません

全車禁煙・一部座席にコンセント・エコというステータス


寺前へ撮りに行ったときのこと、地元のおじいちゃんが言ってました

はまかぜを撮りに来たか、まあすぐ無くなるだってな

あれもまた古い車両使っとるでな、寂しいけど新型になったほうがいいわな


はまかぜとしては、およそ28年もの間、塗色以外変わることなく走り続けてきたのですから、地元からそう思われるのも、もはや自明のことだったのです

そういう声も含めて、潮時は当に過ぎていたんだなと改めて思ってしまったりも

でも、「寂しいけど」 この一言が入っていたことに救われた気がします


けれどもなんにしろ、定期最後まで無事に走り抜けてくれたことが、なによりです


ありがとう、さようならキハ181「はまかぜ」


1~8枚目=2010.08.17/車内
9枚目=2010.10.17/大阪駅
10枚目=2007.12.31/山崎~高槻(現在は山崎~島本)

ありがとう、さようならはまかぜ <前半>

2010-11-06 19:59:46 | 鉄道
本日11月6日を以て、はまかぜとしての使命を終えるキハ181系

6Dは芦屋辺りを大阪へ向けて爆走し、5Dはまだ遥か先の終着駅、鳥取を目指して寺前を出た頃でしょう

定期では最後の仕業であったはまかぜから退くこと、それはつまり完全なる引退を意味しま


最後の夏に、ようやく乗車機会を得たので、ここに紹介します



進行方向を変える姫路駅に進入するはまかぜ

クイーン、キハ82を少し厳しくしたような、それでいて本当に整った凛々しい顔立ちですね

日本の非電化路線の高速化を担った、高度経済成長期のエースでもあります

全国区での活躍を期待された同形式ですが、電化によって、つばさ・しなの・やくもといった優等運用からはすぐに退き、ほとんどが山陰系統に集結しました

120km/hを売りとする彼にとって、高速運転の少ない区間を走るのは、きっと不本意であったでしょう

そして西日本の新快速は130km/hでかっ飛ばす世の中になり、次第にそれらに追われる肩身の狭い思いをするようになってしまい・・・およそ40年に及ぶキハ181の活躍はここに終焉を迎えました

なんだか、本領を発揮できずして陳腐化してしまった彼らの身を案ずると、惨めささえ感じます




乗ってすぐに目に付くのが、「おす」

ひらがななところがかわいいですね



そして目に付くのが、否が応でも隔世の感が否めないランプ類

信頼できて好きなんですけどね、こういうの




洗面所を拝見

懐かしいタイプの洗面台にしばし見とれました



そして、H/Cというのもやはり時代を感じます



客室内へと足を踏み入れてすぐに振り返ると非常灯が目を惹きます

開けられることのないまま終われば、それに越したことはない一つです



キハ180-41

新潟鐡工(現新潟トランシス)で落成、新製配置は尾久だったということで、前述のつばさ運用にも充てられていたのでしょう

西に東に、忙しく配置換えがあったのが国鉄車両の面白いところ

分割民営化した今では考えにくいことです



いつぞやのかもしかでも同じような写真を生産したような気もしますが

この丸みと色合いも好きです



ここもまた、昭和を感じるところの色ガラス

喫茶店もとい、パーラーなんかでよく見られました



テーブル展開しました

まあこの辺りは、現代にも通ずる機能ですよね


このあとはグリーン車へお邪魔したのち、はまかぜについて思うことをうだうだと書き連ねたいと思います

というわけで、前半と称したこの記事は以上で終わります


5Dの終着駅鳥取到着は22:32

それまで無事に走って、カニカニに再登板するまでゆっくりしてください

写真はすべて2010.08.17
1枚目=姫路駅
その他=はまかぜ車内