23インチのワークブーツXL250Sと錆びオヤジとブロンコも

昭和のバイク、昭和の車が大好きな
オヤジがいじり壊したり
治ったつもりのやっつけ仕事を
綴った独り言です。

エンジンかけ方の色々

2019-07-22 21:49:43 | 昭和の車達

先日、マニア次長さんが 「スターティングフルード」に関して

コメントしてくれたことがあった、

恥ずかしながらそれまで そのスターティングフルードの存在を知らなかった私、

そんななか、ふと思い出したことがあった、 

 

私がガキのころ、

オヤジ(私の父親)は建築関係の職人さんをしており、

当時乗ってたのは0.75トン積みのトラック(ガソリン車)だったと思う、(写真も何もないので定かではないが)

 

現場が遠い時は2~3時間かけて行ってたこともあった、

子供だった私もちょくちょく一緒に連れてもらい、

見ず知らずの街並みをぺらっぺらのシートでAMラジオを聴きながら走る、

この往復のドライブ?、これが私はたまらなく好きだった。

 

ある日のこと、仕事を終えて さあ帰ろうとしたとき、エンジンがかからない、

今思えばバッテリーが弱くてかからなかったんだろう、セルモーターの回りが弱かったような気がする、

ブースターケーブルで助けてもらえば済むことだが、

他の職人さん達は既に帰ってしまい残るは私と親父だけだ、

 

さぁ困った、

子供ながらに不安で仕方なかったを覚えてる、

しかし、親父はあわてなかった、

弱ったバッテリーで無理にクランキングはせず、

車載工具の中からプラグレンチを取り出すと4発の内の2本のプラグを外した、

いや、外したんではなく緩めただけだった、

 (外してしまってはシリンダーからの吹き返しでプラグは付けられないでしょうから)

 

そんな状態でクランキングし、2発を殺してエンジンはかかった、

プラグを緩め2本分の圧縮を抜いたことによりバッテリーの負担を軽くしてかけてたんですね。

 

当然のこと、かかったエンジンの振動はハンパない、

そんな状態なのに、頭はエンジンルームに突っ込み、足ではアクセルペダルを調整しながら、

緩めたプラグを締め付けプラグコードを差し込み、何もなかったように帰ってきた、

(プラグコードを差すときはビリビリ来なかったんだろうか? ウエスでも巻いてたのかな~)

 

あの時は、

「すごい! 親父できるなぁ」 そうは思わず、「帰れる」 って安堵でしかなった、

 

多分、こんなかけ方をしたのはあの時が初めてではなかったんだと思う、

バッテリーが弱ってきたんだったら取り換えればよかったのに、と思うが

裕福とは言えなかったあの頃、そんな簡単におふくろに言い出せなかったのかな、

そう考えたら何とも切ない。

 

私が今、もし、ハスラーのバッテリーが弱ってきて

 「バッテリーを替えたい」 と奥さんに言ったら 

 「買えばー」と簡単に言うでしょう、

 

あの頃って極端にべらぼうにバッテリーが高かった訳ではなかったと思う、

でも買えなかった、

それとも、「買わなかった」 のか・・・

 

現在、足を悪くし施設にお世話になってる親父、

近い内に顔見に行こうかな~。



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2 コメント

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もらい泣き (マニア次長)
2019-07-23 20:01:04
何でだろう、思わず、涙がこみ上げてきました。
昔、T社に勤めていた頃、冬場の除雪にハンドブルを使用していました。
ハンドブルとは、トラクターに鉄のキャタピラーを履かせ、排土板を取り付け、石油ディーゼルエンジンで動かすミニブルトーザーです。
始動はクランクレバーで、バッテリーさえ無く、デコンプの無い手回し手動です。
オッカナビックリだと逆が来て、過去に3人ほど手首骨折をやっています。
鉄のキャタピラーだからディーゼルだったんだろうけど、正直恐怖。
外気温は氷点下。
始動前にエンジンに熱湯をかけ、気合で回す。
当然1発ではかからない・・・。
こんな時、エーテルを使うと熱湯をかけなくてもかかる。
これがスターティングフルードでした。
1,000人以上のT社で、ハンドブルのエンジンをかけられるのは、ワシと相馬の二人だけ。
なんとなく懐かしい、古い思い出がよみがえりました。
でも、内心恐怖。
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マニア次長さんへ (錆びオヤジ)
2019-07-24 20:58:55
毎度ありがとうございます。

手回しはー怖い、
私がハナタレ小僧の頃、父親が発動機をかけるのをよく見てました、
フライホイールにちょこっとだけ出たアームを
反動付けてかけてましたっけ、
かかったら今度は長ーいベルトを付ける、
命がけでしたよね、今では考えられない光景です、
あのベルトに塗ってた羊羹のあんちゃんみたいなの、
あれも懐かしい
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