マイナンバーカードに運転免許証の機能を待たせて一体化するマイナ免許証の手続きが始まり、初日から一部の警察署でシステムトラブルがあったそうな。
その不具合というのが、普通自動二輪免許で「普自二」と表示されるはずが「大普二」「普自二」と併記されたり、「大型自動二輪免許」が表示されなかったという初歩的なもので、一体どういう最終チェックが行われているのか不思議でなりません。
国が主導するコンピュータシステムでは、これまでにも多くのトラブルがあって、それも導入初期に起こったものが本当に多いのです。
なぜそんなことが起こるのかというと、システムを作成する会社が元受けからドンドン中抜きされて孫の孫くらいまで落ちていくからというのが定説です。
作業を請け負う会社が下層に行くにつれて制作予算は減少し、最終的にはそれこそ3分の一以下の予算になっていると言われています。
そして、その度にチェック機能も働くなり、いくつものトラブルの原因が蓄積されていくのです。
一度最終チェックをキチンとすれば判明しそうな障害が見逃されて大騒ぎになり、その度に責任が下層へと伝搬されて、最終的に作成した会社が大損害を受けるという構図になっています。
この日本独自の弊害の多い作業環境がなんとかならんもんかと、いつも思うのですが、大企業が下請けを食い続け、大儲けするためには絶対に必要なシステムとして定着しています。
発注者の国としては、多くの予算をつけ、世界に名だたる日本の大企業に発注しているのにと思っているでしょうが、発注官庁の関係者が元受けに天下りなどしていて身内を庇いながら、その下部にある組織に責任を擦り付けるという悪習が蔓延り、どうにもならん状況です。
まったく、官僚という奴らは定年後もたくさん給料を貰いながら、なんも働かん奴らばっかりです(大体、新規の大規模コンピュータシステムなんて理解してる訳ないもんね)。
こうした状況にメスを入れられない日本の政治家たちも同じ輩で、水増しされた無駄な税金を使うことが奴らの甘い汁の源泉になっています。
お金を掛けずに、新しいシステム何ぞできる訳ありません。
実際に作業するエンジニアの人たちが、少ない給料で、寝ずに必死で作ったシステムにトラブルがあれば、全部彼らのセイ…。
こんな横暴な国の事業がなぜホッておかれるのか、善良な国民には理解できないのです。
※内容の一部に新聞記事を引用しました。
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