「桜を見る会」の安倍事務所主催の「前夜祭」に関連する政治資金規正法違反の安倍前首相の国会答弁が事実と異なっていたので訂正したいということで、昨日衆参両院で議院運営委員会が行われ、NHKで生中継されていたのを見ましたが、なんとも酷いもんで納得いきませんでした。
安倍さんは首相在任中の答弁と何ら変わる所なく、都合が悪くなると質問の趣旨とは違う答弁を長々と話したり、答えをはぐらかしたり、秘書がやったこととトカゲの尻尾切りをしたり、核心に触れる資料を請求すると民間企業の秘密もあるから出せないと拒否したりと、枚挙に事欠かないものでした。
主な内容は、前日に行った記者会見と同様で何ら変わることなく、自民党議員に至ってはNHKが生中継してるからかもしれませんが、安倍さんに恩を売るように「訂正を自ら国会に申し出ることは尊敬に値する」というようなことを言って持ち上げる始末…。
野党議員は野党議員で以前の国会と同じことの繰り返しで、もう少し自分たちで調査できんもんかと疑問を感じてしまいました(当該ホテルの見積書や請求書でも入手して見せれんもんかね)。
まったく、与野党の茶番劇を見せられているようで、アホくさくて見てられませんでした。
こんな人たちが国を動かしてるんだと思うと、国会議員選挙で立候補したダメダメな人に投票しようなんて誰が思うか!
やっぱり今の日本はどっかオカシイ。
菅さんの昨日の記者会見でも「多人数の会食はしない年末年始を…」と訴えていましたが、「お前がそれを言うか」と思わず笑ってしまいました。
そして、もの凄い数の感染者が毎日出ているのに「まだ緊急事態宣言を出す時期ではない」とも語り、「人命を失わないために全力を尽くす」なんて言いながら、すべては国民の行動次第というニュアンスを潜めて、国家としての責任を回避しようとしています。
お正月は人の移動を少なくするチャンスなので、この期間だけでも「緊急事態宣言」を発出して、外出制限を掛けるぐらいの措置を取ればいいのに、それさえもできないんだから始末に負えません。
こうして感染はさらに拡大し、イギリスから感染力の強い変異したウィルスが入ってきて、どうしようもなくなってからでは遅いという危機感も感じられません。
菅さんの多人数の会食が公になってから、特に若い世代は「政府のお偉いさんが会食してるんだから、私たちだっていいだろう」という風潮になっています。
一体何を考えてコロナ対策を立てているのでしょうか?
来年度の予算だって、コロナ対策を含め107兆円以上に膨らんで、その45%以上が将来にツケを回す国債です。
高齢の現閣僚が死んじゃった後に、そのツケが日本国民に回ってきます。
孫子の世代は大変です。
そして、コロナ対策の影に隠れて、各省庁がまたぞろ関係のない予算を忍び込ませたりしてるんでしょうね。
デジタル化にしても、これまで普及しなかったのは、各種の支払いをする銀行口座がすべて紐付けされて、政府にプライバシー(個人資産や疾病など)が侵されると心配してる人が多いから…。
税金は銀行口座で行われているのに、その他の銀行預金まで紐付けするなんていうから、国民は怖いんですよ。
税金で使う口座だけ申請しとけばOKにするためには、会社員もキチンと確定申告させる制度にすればいい。
それをしないのは、企業から上がってくる社員の申告だけで、従業員からイヤでも税金が分捕れるからです。
デジタル化を遅らせる原因は、政府にあると菅さんは思ってないんでしょう。
もしくは、デジタル化で国民の情報をすべて手に入れたいと願っているのかもしれません。
国民にとって好都合なものなら、みんな利用するけど、信頼できない今の政府にすべてをさらけ出すなんて誰がするかい!
そんなことも分らんと、デジタル化推進なんてよぉ~言うわ。
政治家は、安倍さんのように自分のことは隠したいけど、国民のことはみんな知りたいんでしょうね。
できれば、自民党を応援してない人の情報も知りたいんでしょう。
それは、まるで体のいい中国共産党か、トランプさんじゃ~ないですか。