新型コロナウィルスの感染拡大に対して、政府がやっと専門家の危惧を受け入れて一部感染拡大地域の対策に本腰を入れる気になったようです。
東京では五百人以上の新規感染者が出ているのに、渋谷などではまだまだ人出が多いようでワイドショーのインタビューに応えた人が「こんなに人が多くて大丈夫なのか」なんて言ってましたが、「お前もその一人なんだよ」と思ってしまいました。
江戸の昔から危ないものに、自分から近づいて行くのが江戸っ子…。
「火事と喧嘩は、江戸の華」なんて言われてましたから、ヤバい所に行くのは大好きな人たちなんでしょう。
先日、図書館で借りた本で梶よう子著「北斎まんだら」を読みましたが、北斎の娘お栄が火事が大好きで半鐘が聞こえたら飛んで見に行くというエピソードがありました。
ホントかウソかは分りませんが、コロナ禍にあって「ここは危険」と言われる場所に行ってしまうのは、江戸っ子気質が残っているからでしょう。
多くの人が田舎から出てきた人たちで、田舎では起こらなかった事件が物珍しくて、何が何でも見に行くぞという興味が湧きでてくるのかもしれません。
じいちゃんみたいな田舎もんは、危ないとこには近づかないというのが信条なんですがね。
お江戸で新規感染者が多いのは、そんな人たちの集合体でできてる街だからではないでしょうか。
「自分が行くだけなら大丈夫」と思ってる人がメチャメチャいることに、そこに行ってから気づき「危ない」と思う…。
そして、自ら感染者になってしまうのかなぁ~。
夜の街を徘徊してる人も同じように「自分は大丈夫」と思ってるんでしょうね。
じいちゃんなんて、外へ出歩きもしないのに「息子や孫から感染したらどうしよう」と心配してるのに…。
政府の感染対策で感染者が治まればいいんですが、専門家が「今後3週間が勝負の時」と言ってるのを春先にも聞きましたが、その時も3週間では治まらなかった記憶があります。
「マスク、マスク、マスク」と叫んでた政治家がいましたが、今やマスクをしてない日本人なんてほとんど見かけないのに、感染が広まってるのはなんで?
彼らの言うことは、概ね「嘘っぱちだ」ということをみんな気付いてるんだけどね。