本日のブログは、自分への戒めと反省の長文記事です。
記事内にショッキングなお写真が含まれておりますので
得意ではない方、気分を悪くされてしまいそうな方はスルーなさってください。
7月17日の午後7時半過ぎ、ひなた&珊瑚さんが
とうもろこしの芯を食べてしまいました。
3コギさんの夕ゴハン後の出来事でした。
とてもとても恥ずかしいことですが、私には
『犬がとうもろこしの芯を食べてしまったら、命に落とす危険がある』
という知識がありませんでした。
急いでそのことをPCで検索し、ホームドクターへお電話をし病院へと向かいました。
とうもろこしの芯を食べてから1時間以内に到着し、診察していただくことができました。
ひなた&珊瑚さんが食べたとうもろこしの芯の大きさや太さ、量などをお伝えし
腹部のレントゲン撮影をし、胃の中の状態を確認します。
夕ゴハン後だったせいか、レントゲンではとうもろこしの芯をしっかりと確認できず
でも食べたことはもう間違いなかったので、吐かせることになりました。
ひなた&珊瑚さんに留置針をし、そこから吐くためのお薬を入れていきました。
珊瑚さんは4回ほど嘔吐し、食べてしまったとうもろこしの芯を出すことができましたが、
ひなたさんは、フードのカスやとうもろこしの実しか吐くことができませんでした。
病院では我慢や緊張などで吐くことができなくなってしまうこともあるということで、
19日の午前中までに吐くことができないままだったら、再診ということになり
開腹して胃切開することも覚悟しなければなりませんでした…。
その日の夜からひなたさんと私は、珊瑚&小雨さんとは隔離された部屋で過ごします。
吐瀉物を食べてしまう可能性があり、二次被害を防ぐために夜だけ隔離していました。
やはり気持ち悪いのか、ずっと涎が出ていました。
ひなたさんは絶食をして、何度も嗚咽をして嘔吐をしますが
出てくるのは胃液と涎の泡ととうもろこしのカスだけでした。
19日を迎えるまでに様子が変わってしまったら、すぐにホームドクターと
連絡がとれるようにしてくださっていました。
19日の朝までにひなさんの様子に変化はなく、再診のために病院へと向かいました。
再びレントゲンで胃の中の状態をみましたが、絶食しているはずの胃の中には
たくさん内容物が見られました。
ホームドクターの先生は、
『内視鏡カメラで胃の中を見て状況を確認して、取れそうな大きさだったら
内視鏡を使って取り出して行きますが、もし無理だった場合は
開腹して胃切開をして取り出します。』
とおっしゃいました。
その際に、浜松のセカンドオピニオンで5月20日に行った健康診断で
ひなたさんの脾臓には、
『4ミリのSOL(占拠性病変)が6コある』ということ、
CT検査も行い、三週間おきに超音波検査で大きさに変化がないかを確認していたこと、
細胞針を2回行い、悪性と思われる病変は見つからなかったことなどをお伝えしました。
すぐにひなたさんの脾臓を超音波検査で確認し、浜松のセカンドオピニオンの担当医である
院長先生に連絡をとってくださいました。
私は、ひなたさんの脾臓にこの病変が見つかった際に、
『良性でも破裂して出血をしてしまうこともあり、この先、どのように変化するのか
予測できないものを抱えて不安に過ごすなら、今の元気な体調のときに
脾臓を切除したい』旨をお伝えしていましたが、
セカンドオピニオンの担当医の院長先生の考え方では、
『特に悪い状態でもない脾臓を、全身麻酔をして、腹部切開をして…
というのは今のこの段階では避けたい。』
ということで、経過観察をしてきました。
今回、とうもろこしの芯を食べてしまったことで、腹部切開になった場合、
脾臓を摘出するかを話し合いました。
ホームドクターの先生は、『私なら、脾臓に少しでも何かあったら、この機会にとります』と
脾臓という部分の怖さを考えて、今回の腹部切開で切除すれば
全身麻酔も腹部切開も一度で済み、体への負担も少なくて済むという考え方、
セカンドオピニオンの担当医の院長先生は、
『切除しなくてもいいかなと思うけど、飼い主さんの気持ち次第です。』と
ひなたさんの体を考え、少しでも痛みや苦痛がないようにしたい考え方、
どちらの先生も、ひなたさんのこと、飼い主のことを一生懸命に考えてくださっています。
あとは、飼い主~ズの気持ち次第でした。
主人は、私に判断を委ねると言ってくれました。
私はホームドクターの先生に、ひなたのこと、これからのこと、希望をお伝えしました。
『今ひなたは9才になったばかりで、体調も安定していて、体力的にも恵まれています。
今回、腹部切開の機会に脾臓摘出をすることができれば、一回の麻酔と腹部切開で済み
術後の回復も早く、脾臓に爆弾を抱えたまま不安な毎日を過ごし、
検査の度に一喜一憂しなければならないこと、10才を過ぎ、悪くなってからの摘出は、
ひなたへの負担を考えると、この機会に切除をお願いしたい。』とお伝えしました。
ひなたさんが手術となった場合、
手術が無事に終えるまで待合室で待たせていただきたいこと、
胃の中かた取り出したものを見せていただきたいこと、
摘出した脾臓を見せていただきたいことをお願いさせていただき、
先生には快諾していただけました。
午前中の診察からそのまま待合室で待機していました。
珊瑚さんはひなたさんと離れて過ごしたことがないため、
発作の引き金になってしまうことも考えられたので、珊瑚&小雨さんも付添います。
↑待合室では、静かに過ごしてくれました。
午前中の診察から手術終了まで6時間ほどかかりましたが、騒ぐことも愚図ることもなく
とてもいい子にしててくれて助かりました。
7月19日午後2時、ひなたさんに全身麻酔がかけられ、内視鏡で胃の中を確認すると
『とても内視鏡で取れる大きさではないので、開腹して胃切開をします。』と
先生が伝えに来てくださいました。
そこから30分も経たないうちに、胃切開をして取り出したとうもろこしの芯を
見せていただきました。
↑
写真をクリックすると、実際のお写真が見れます。
この大きさだと、胃の噴門を通ることも大腸を通ることもできず
胃にずっと留まるしかないそうです。
手術開始から1時間ほどすると、摘出した脾臓を見せてくださいました。
↑
写真をクリックすると、実際のお写真が見れますが
とてもショッキングなお写真ですので、お気をつけ下さい。
脾臓摘出の際に酷い出血なども見られず、スムーズに摘出ができたそうです。
この脾臓は『病理検査』に出していただき、結果は約一週間後にわかります。
どうか、どうか、悪いものが見つかりませんように…。
ひなたさんの手術は、全身麻酔ー腹部切開ー胃切開ー脾臓摘出ー縫合ー歯石除去ー抜歯1本で
終了したのは午後4時、約2時間ほどで無事に終えることができました。
ひなたさんが麻酔から覚め、まだボーッとしている状態でしたが
対面することができました。
ひなたさんにたくさんたくさん謝り、たくさんたくさん褒めました。
麻酔がしっかりと覚める午後7時頃に、再び面会へ行きました。
この頃には目も表情も足取りもとてもしっかりしていました。
↑術後3時間のひなたさんです。
痛みが酷いと涎がたくさん出るそうなのですが、そういうこともなく
とてもしっかりとした様子を見せてくれました。
ひなたさん、帰れるつもりでウロウロと歩いていて、先生と看護婦さんに
何度も止められていました。
このままひなたさんは入院ですが、翌日の昼頃に様子を見て少量の流動食を開始し
問題がなければ夜には自宅に戻れるということでした。
珊瑚さんにとっても、小雨さんにとっても、ひなたさんのいない時間、空間を過ごすのは
初めてのことでした。
↑6時間近く病院にいたこと、面会にも行ったことで疲れていたようです。
お互いこうやって近くにいることで、安心したかったのかもしれません。
今回のひなたさんの入院で、珊瑚さん一人で過ごすことなく
小雨さんがいてくれたことで、発作を起こすこともパニックを起こすこともなく
穏やかに過ごせたんじゃないかなと思っています。
やっぱり小雨さんが家族になってくれて本当に良かったなと感じています。
翌日20日の午前中に、再びひなたさんの面会に行ってきました。
↑手術したとは思えないくらいに元気で、いい表情を見せてくれました。
ここから出たいと猛アピールをし、翼状針が抜けてしまうハプニングがありました。
この面会の後に、術後初めての流動食を開始してくださり、
先生と看護婦さんが引いてしまうほどの食べっぷりだったそうです…。
その後、午後4時に面会、この日3回目の病院で退院することができました。
自宅では、抗生物質、消化管運動促進剤を服用し、
一日4回に分けた少量の流動食を食べて様子を見ていきます。
23日に退院後の再診をしていただく予定です。
とても長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
とうもろこしの芯は、半年経っても一年経っても消化されることはありません。
珊瑚さんもひなたさんも、まだまだ気をつけて様子を見ていかなければなりません。
今回のひなたさんの苦しみを痛感するため、自分への戒めのために綴った記事ですが
この経験が少しでも役立っていただけたら、このような苦しい思いをするワンコが
減ってくれたら幸いです。