本日の更新では、飼い主の独り言(思いの丈)が含まれております。
決して中傷や悪口ではありません。
お気を悪くされる方もいらっしゃるかと思いますので、
おイヤな方はスルーなさってくださいね<(_ _)>
お写真もとても少なく、とても長く拙い文章ばかりとなっておりますが
読んでいただけましたら幸いです。
小雪さん、2月22日に少量の吐出によって
『誤嚥性肺炎』を起こしてしまいました…。
小雪さんは後ろ足が麻痺しているわけではないのですが、
自力で足の位置を入れ替えたり、折り曲げたりすることができないため
伏せの状態で吐出することができず、横向きのままの状態で
吐いてしまったことが原因でした。
吐出の回数も量としてもとても少なく、吐瀉物もゴハンなどはほとんどなく
食道から分泌されたものや涎などのもののようでした。
翌日、咳や呼吸の荒さは見られたので、安静に過ごさせることにしていました。
その日の夜もいつものようにホームドクターへ行き、診察をしていただきました。
担当の先生(Aとします)ではなく、もう一人の女性の先生(Bとします)の診察でした。
診察台で体重を計り、聴診器で呼吸音を聞いていただくと、
『すごい音がしてますね。』とおっしゃっただけでした。
↑
すでにこのときには『誤嚥性肺炎』になっていたと考えられます。
診察はこれだけで、いつもの皮下点滴を打って終了でした。
一日置きに打っていただいている皮下点滴の内容は…
●乳酸リンゲル 250ml
●クリンダマイシン(ダラシン) 抗生物質
●ラニチジン 胃粘膜保護剤
●ジプロフィリン 気管支拡張剤
●ベトルファール 鎮静・鎮咳剤
●キョウシノチン 肝庇剤
●プレドニゾロン ステロイド
翌々日の24日になっても小雪さんの咳や痰、呼吸の荒さは一向に落ち着くことはなく
そのうえ、カンナさんが嘔吐に加え、腸の赤い粘膜が便にでてきてしまう症状が
二日間も続いてしまっていたため、急遽、セカンドオピニオンへとお電話をし
午後3時に担当の院長先生に予約を入れていただくことができたので、
急いで身支度を整え、準備をして、4コギさんたちを車に乗せて
セカンドオピニオンのある浜松へと向かいました。
高速を走らせ、2時間ほどでセカンドオピニオンへと到着し、診察開始です。
症状が軽いカンナさんから診察していただきました。
あらかじめ自宅で採取しておいたカンナさんの便をお渡しして
検査をしていただき、吐いたものの色や状態などをお話し
便の検査からも心配はいらないということで、二種類のお薬
●プリンペラン(嘔吐止め) ●プライマー(抗生物質)を処方していただきました。
小雪さんの状態がいつもと余りに違うため、すぐに血液検査とレントゲンを開始です。
レントゲンは病院2階にあるので、飼い主~ズも一緒に移動します。
小雪さんはレントゲンを撮影後、そして血液検査の結果から
すぐに
酸素室での管理になりました。
小雪さんの血液検査の結果ですが、
【基準値】
2月21日 測定 CRP
0.50mg/dl 0~1mg(正常)
↓
1~10mg(やや高い)
2月24日 測定 CRP
over(測定不能) 10~20mg(高い)
20mg以上(非常に高い)
CRPとは…体に感染や組織障害などのストレスがかかった際に反応して
血液中に出現する特殊な蛋白質のことで、主に体内の炎症の有無や
その程度を探るための指標として測定されます。
体の奥深くに隠された炎症の存在を教えてくれるCRPの測定は
大変有意義とと考えられます。
またこれまでは、白血球数の上昇を以て炎症の存在・
程度を探ることが多かったのですが、CRPは白血球数の上昇が見られない場合でも
より鋭敏に反応することが知られています。
そして、血中酸素濃度も通常90%台なければならないものが、80%台という状態で
とても呼吸が苦しい状態だということが、血液検査からも現れていました。
小雪さんは、病院にいる間ずっと酸素室に入っていました。
本来なら小雪さんは入院していただきたいという状態でしたが、
小雪さんが抱えている『巨大食道症』の給餌の問題→飼い主にしかわからないフードの状態、
ふやかし方、ふやかすための水分量、食事のタイミング、給餌の姿勢、食後の立たせ抱きなど
飼い主でしか管理できない問題があり、病院での管理はとても難しく
再び吐出してしまう可能性もあり、さらに状態を悪化させてしまう可能性もあるということで
小雪さんは自宅で安静に管理し、変化が見られた場合にはすぐに病院へとお電話をする、
状態の変化を院長先生にメールをして、その時に合った指示を出していただく
という結果になりました。
そして、『リウマチ』の治療に用いる『ステロイド』と『メトトレキサート』は
自己免疫を抑制してしまうため、使用を中止となりました。
セカンドオピニオンにての治療方法ですが、肺炎を悪化させないために
抗生物質の
『ゲンタマイシン(アミノグリコシド系)』を
最高5回までの接種をするということになりました。
『ゲンタマイシン』は強い腎毒性があるため、最高5回までの接種という制限があります。
毎日、浜松のセカンドオピニオンまで通うというのは難しいことと、
小雪さんの負担を考えると無理ということもあり、セカンドオピニオンの院長先生に
ホームドクターの院長先生へお電話をしていただき、『ゲンタマイシン』接種の
手配をしていただきました。
そして翌日25日から、ホームドクターにて『ゲンタマイシン』(残り4回)の接種を開始し
治療をしていただいていたつもりでいましたが、そうではありませんでした。
27日(残り2回)の時点で判明したことですが、
ホームドクターにあった『ゲンタマイシン』が期限切れだったため、
急遽、手配をしたがかなりの時間を要するとのことで、別の会社に手配をし、
肺炎診断後の3日後の27日から接種開始になったこと。
そして、今まで『ゲンタマイシン』が手元に到着するまでに時間がかかってしまうため、
『ゲンタマイシン』と同じ『アミノグリコシド系』のもので対処するというお話でしたが
今まで接種していた抗生物質は、毎日接種していた『ダラシン』だったこと。
しかし、使用していた抗生物質の『ダラシン』は『アミノグリコシド系』ではなく、
毎日接種していることで耐性ができていて、何の効果も発揮しないことが判明しました。
要は、
いつもと変わらない点滴だったということです。
もう愕然としました…。
小雪さんがホームドクターへ毎日通い続けて
三年目になります。
台風の日も、大雨の日にも、大きな地震があった日にも、高熱で体中が痛い時にも、
父が入院している時にも、毎日毎晩、小雪さんと一緒に通い続けました。
二年もの間、毎日の通院で飼い主の小雪さんに対する思いをわかっていただけているものだと、
抱えている病気の難しさ、怖さをわかっていただけているものだと
勝手に思ってしまっていました。
でも、そうではなかったこと、過信していたことを痛感しました…。
そんな飼い主の気持ちを理解してくれていたら、担当のA先生は嫌悪感丸出しの
診察もしないでしょうし、担当医ではないB先生(A先生の親友)までもが
一緒になって嫌悪感を出したりはしませんよね。
『誤嚥性肺炎』にすでになっていたであろう23日のB先生の診察でも、
『誤嚥性肺炎』と診断することはできなかったですし、肺炎とわかったら
『肺炎じゃあ、苦しいよね。』と笑いながらおっしゃいました…。
その事実が判明した翌日、セカンドオピニオンへ治療ができていなかった旨のメールをし
その翌々日に再診で小雪さんの状態を診ていただきました。
小雪さんの呼吸はだいぶ安定していましたが、まだまだ咳や痰が酷く
排尿時の体勢(四本足で立つ状態)になると、何度か痰のようなものを吐きました。
↑吐出のような食べたものをそのままの状態で出てくることはほとんどなく、
この痰のようなものを吐くということが数日続きました。
セカンドオピニオンでは、血液検査もしていただきました。
【基準値】
2月24日 測定 CRP
over(測定不能) 0~1mg(正常)
↓
1~10mg(やや高い)
3月2日 測定 CRP
5.6mg/dl 10~20mg(高い)
20mg以上(非常に高い)
だいぶCRP値が下がりましたが、リウマチの治療も中止していることもあるので
まだ小雪さんの体の中に炎症が起きているということです。
そして、今回の血液検査で腎臓の数値が悪くなかったので、
再度『ゲンタマイシン』の接種を再開することになりました。
この日に『ゲンタマイシン』を接種していただいたので、
あと3回接種することになりましたが、ホームドクターでの接種は避け
『ゲンタマイシン 0.4mg』×3回分をシリンジに入れていただいたものを
処方していただき、私が接種する方法になりました。
↑朝ゴハンを食べ終えて、立たせ抱きを終えたあとに接種していました。
小雪さんは、夜中や朝方に寝返りを打たせる時にも痰や咳に襲われ、
ゆっくりと眠ることさえできない状態でしたが、今週になってようやく
痰や咳から解放されました。
セカンドオピニオンの院長先生のお話で、
『先天性の巨大食道症で小雪ちゃんの年齢(11才)まで生きている子を見るのは
初めてです。よくここまでがんばってこられました。
ご夫婦の努力以外ではなしえなかったことでしょう。
私たちは本当に短い人生の動物たちもたくさんみてきていますので、
とてもうれしいと共にご努力に敬意を表します。』
とおっしゃってくださいました。
こんな温かいお言葉をいただけたのは初めてのことでした。
診ていただいた年月などは関係なく、小雪さんのこと、カンナさんのことを
真剣に考えていただき、十分な検査も治療もしたいただき、
そして飼い主の心のケアまでしてくださる病院と出会うことができたことに
本当に感謝しています。
今回のことで、病院や獣医さんとの関係、獣医さんが愛犬や飼い主の置かれている状況を
どれくらい肌で感じていてくださっているのかがよくわかりました。
現在の小雪さんは、しっかりとゴハンも食べてくれていますよ!
とてもとても長い記事を読んでいただき、ありがとうございました<(_ _)>