今日は、
年表(★2)についてお話したいと思います。
カンナさんは、2011年10月22日に『CT検査』を受けました。
当初、初診で小雪さんが痛みの原因を見つけるために
『CT検査』を受けるかもしれないということでしたが、
『巨大食道症』を抱える小雪さんは、全身麻酔が必要な『CT検査』は
命の危険があるため中止となりました。
その分の予算が浮いたので、カンナさんの右後ろ足のナックリングを
診ていただこうということになり、『CT検査』をお願いすることになりました。
この日の病院(セカンドオピニオン)は、急患で緊急手術のため
カンナさんの『CT検査』の結果は精査をして後日ということになり
病院をあとにしました。
しかし、帰りの高速道路の道中に、病院からの電話がありました。
『今回のCTで大変気になるものが見つかりました。
次回の診察日まで時間を置きたくはありませんので、
数日中に来院できますでしょうか?』というものでした…。
翌々日の10月24日の病院の休憩時間に、カンナさんのCTの結果を
お聞きすることになりました。
カンナさんのCT画像を見ながら、お話をお聞きしました。
『カンナちゃんの右肺中葉部分に約3.8cm大の腫瘍が見つかりました。
けっこう大きなもので、中葉の根元部分に腫瘍ができていて
心臓にも非常に近く、癒着している可能性もあります。
カンナちゃんに咳や息切れなどの症状は全く見られないのですが、
あと一ヶ月経過していたら、もう症状は出ていると思います。』
今回たまたまカンナさんのCTを撮っていただこうと思ったことが、
こんな結果になるなんて考えてもいませんでした…。
たまたま撮っていただいたからこそ、見つかった肺の腫瘍。
CTを撮ってくださった獣医さんが腰の部分を撮る前に
胴体全体を撮ってくださったときに見つけてくれた肺の腫瘍。
我が家の小雪さんを見てくださっている院長先生は腫瘍を勉強されている偶然。
いろんな偶然が重なって見つかってくれた肺の腫瘍。
頭ではわかっているんです。見つかったからこそ繋がるカンナさんの命。
でも、心がついていけない…。
なんでカンナさんが…。なんでうちの子が…。
小雪さんにばかり気が向いてしまっていたからじゃないか…。
カンナさんのことが疎かになっていたからじゃないか…。
情けなくて、申し訳なくて、カンナさんを失ってしまう不安、怖さ、
カンナさんが元気になった今でも忘れません。
手術をすることを前提に、肺の腫瘍のこと、手術のこと、術後の入院についてなどの
お話をお聞きしました。
●カンナさんの肺の腫瘍は、開けてみないとどのような位置で大きさで
癒着の度合いなどわからないということ。
●切除できないと判断した場合は、そのまま閉じることになること。
●腫瘍は根元にあるので、マージンが十分に取れない可能性があること。
●他の肺、リンパに転移している可能性もあること。
●腫瘍を切除できた場合、その腫瘍と腫瘍の周囲の細胞、リンパの細胞を採取し
病理組織検査に出すこと。
●転移が見られた場合、化学療法(抗がん剤など)の治療も考えなければならないこと。
●術後3日間は酸素室での入院になること。
●入院は10日間前後になること。
カンナさんの手術に執刀してくださるのは院長先生です。
カンナさんの
『右肺中葉切除手術』は
2011年11月4日 午後2時に決定しました。
手術が決定した日から手術当日までは10日間。
まったく先の見えない現実…。
だけど腫瘍の状態は開けてみなければ何もわからない、何も始まらない。
毎日毎日、怖くて泣いてばかりいました。
でも、今まで当たり前にできたこと、やってきたことをちゃんとやろう。
飼い主父の入院でできなかった、カンナさんの10才のお誕生日をお祝いしよう。
大好きなケーキも食べてもらおう。
カンナさんが大好きな車にもたくさん乗ろう。
カンナさんに笑顔でたくさん話をしよう。
カンナさんがしたいこと、してほしいことは、できる限り叶えよう。
主人は本厄だから、ちゃんと厄払いにも行っておこう。
そのときには4コギさんの写真を身につけて行こう。
カンナさんが入院中に寂しくないように4コギさんの写真を持たせよう。
カンナさんが入院するゲージに4コギさんの写真とお守りを貼ってもらおう。
この10日間、カンナさんとの時間を大事に大事に一緒に過ごしました。
後悔しないことなんてきっとないですけど、カンナさんにとって
幸せな時間であること、穏やかに家族揃って過ごすことが大事なんだと。
カンナさんがどんな状況になろうとも、決して目を反らさず、逃げず、
最期のそのときまで共に生きていこう。
苦しいのはカンナさん、痛いのも、怖いのもカンナさん…。
小さなその体で、生きるために、家族みんなで過ごすために病と闘うカンナさん。
どうか、どうか、カンナさんの腫瘍が取れるものでありますように…。
2011年11月4日(金)天気は晴れ。
手術は午後2時半からですが、血液検査24項目、血液検査31項目、血液凝固検査、
血液型検査のため、午前9時半にカンナさんを預けました。
午後2時半。
麻酔前検査はCT撮影のときに済ませてあり、これと合わせて血液検査にも
問題は見られなかったので、予定通り手術開始です。
カンナさんの手術中は、私たち家族は別室の窓越しに様子を見ることができるので
手術が終わるまで見守ることにしました。
カンナさんは吸引麻酔で眠り、右肺部分の毛を刈られ、手術台に横たわっていました。
執刀してくださっている院長先生の手が止まってしまうんじゃないか…
腫瘍は取れる状態のものではなく、すぐに閉じてしまうんじゃないか…
そんな不安と闘いながら、カンナさんを見守ります。
院長先生の手がずっと動き続けていることに、第一段階の肺の腫瘍の切除を
クリアできていることに希望を繋げました。
約2時間ほど経過した頃でしょうか。
院長先生の手が縫合に入り、まもなくして手術は終了しました。
カンナさんは麻酔が覚める前に、酸素室へと入りました。
肺の一部を切除したため、肺の機能が低下してしまうので酸素室には3日間入ります。
そして、院長先生が手術の説明、その後の入院生活、今後の治療のことについて
お話をしてくださいました。
カンナさんの肺にできた腫瘍はゴルフボールほどの大きなものでした。
↑写真をクリックすると実際の写真が見れますが、とてもお見苦しいものですので
苦手な方はスルーなさってくださいね。
『カンナちゃんの腫瘍は、すぐ後に心臓があり、大きさもあり、且つ根元にあったため
十分なマージンは取りきれていない可能性があります。
やはり癒着している部分がありましたので、その部分を切って縫合してあります。
他の肺に腫瘍は見られませんでした。
この腫瘍が【肺腺癌】だったら、突発的にできてしまったものと考えられるので
転移や化学療法での治療は考えにくいですが、他の癌だった場合には
リンパへの転移も考えていかなければなりません。
まずは、切除した腫瘍を病理組織検査へ出します。その結果が出てから
今後の治療方針などを決めていきましょう。』というお話でした。
カンナさんが入院しているセカンドオピニオンは、我が家からは
100kmほど離れた所にあるため毎日の面会が無理な状況でした。
でも、主人の仕事の休みのときには毎回、
小雪さん&ひなたさん&珊瑚さんを連れて面会に通いました。
術後3日目に面会に行ったときには、酸素室で背を向けて寝ていたため
窓越しに見るだけの面会となりましたが、カンナさんの姿を見ただけで
手術の大変さ、体への負担の大きさが十分すぎるほど伝わってきました。
カンナさんの状態は安定していて、翌日には酸素室から出られるとのことでした。
次回の面会まで日にちが空いてしまうので、毎日病院へとお電話させていただき
入院担当の獣医さんがカンナさんの様子などをお話ししてくださいました。
そして、術後8日目にしてようやく、カンナさんとの再会が叶いました。
↑カンナさん、飼い主~ズ+小雪さんに会えたことで興奮してしまい
普通ならまだ吠えられる状態ではないとのことでしたが、もう吠えまくりで
院長先生も『病院ではとっても大人しくていい子にしてるんですが、
やっぱりご家族の方が見えられると興奮しやすいんですね。
でもこれだけ吠えられれば、退院も近いですよ。』とおっしゃってくださって
ここで少しだけホッとできた瞬間でした。
カンナさんが興奮してしまうので、短い面会となりました。
カンナさんの右前足のすぐ後ろ部分には、痛々しい手術の跡がありました。
術後10日目に退院できる状態でしたが、主人の仕事の都合がつかず
術後11日目の2011年11月16日に無事退院となりました。
しかし、カンナさんの退院の日を迎えるまでに、
実家の愛犬メイ(M.ダックス/17才/♀)がお空へと旅立ってしまいました…。
本当に本当に可愛い子で、私の人生の半分を共に生きた子だったので
自分の体の半分がなくなってしまった喪失感でいっぱいになりました。
カンナさんの退院から12日後、再診と抜糸、病理組織検査の結果がでました。
結果は
【組織球性肉腫】というものでした。
肉腫=癌=悪性ということになりますが、今回の病理組織検査は
確定的な診断をするために『免疫染色』を実施し、それでも原因がわからず
原因追及のため『特殊染色』も実施しました。
【組織球性肉腫】というのは、血液中に肉腫の原因となる物質が含まれているので
血液があるところすべてに肉腫ができてしまう可能性があるということです。
ただこれからまたできてしまう可能性もありますし、このままできない可能性もあるため
1~2ヶ月に一度のCT撮影を実施していくことになりました。
院長先生のお話では、悪性の強い肉腫ならすぐに結果が出ますが
今回のようなケースはとても珍しいことで、悪性の肉腫には分類されますが
良性と悪性の中間より少し悪性寄りになるということでした。
幸いカンナさんの
肺には腫瘍の取り残しなどはなく、リンパへの転移もなし
という結果をいただくくことができました。
ホームドクターの担当の先生は、カンナさんの大きな手術~入院、
メイちゃんの逝去のことなど、飼い主の置かれている苦しい状況を
お話ししましたが、相変わらず頑な態度の硬化は変わりませんでした…。
今回、カンナさんの肺に見つかった腫瘍は、レントゲンでも十分に確認できるほどの
大きさのものでした。以前にホームドクターでの右後ろ足のナックリングの診察で
レントゲンを撮ってくれていたら、もう少し早い段階で発見できたのではないかと
今でも思うことはありますが、きっとホームドクターでは手術経験のない部位、
難しい腫瘍の位置などが考えられ、大学病院を紹介という形になったでしょう。
大学病院ではなく、検査~発見~手術とセカンドオピニオンで一貫してできたことも
本当にいい結果だったと思っています。
↑写真右から…小雪さん、カンナさん。
手術から二ヶ月弱後の2011年12月26日に、術後の肺の状態と
ナックリングの経過推移を診ていただくために、CT撮影、CT脊椎造影を実施しました。
まだその詳細は後日改めてアップしたいと思います。
長い長い拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。