今日は、前節の惨敗から一週間、好調大宮をホームへ迎えての試合である。
敗戦の切り替えと、原因の修正ができたのかが問われる試合だった。
結果は3:2で逆転勝利、勝ち点3をゲットすることができた。
寺川をDF登録してきたが、実態は3バックにして中盤を厚くするシステムへ変更していた。
アルビにとって、試合開始の15分間は魔の時間帯だ。
今日は、それを無失点でクリアできた。
試合は、一進一退と言えば聞こえが良いが、お互いに決め手が無い流れでもあった。
均衡を破ったのは、アルビだ。
前半20分、野沢のGKを上野がキープしてエジへパス。
エジは中へ絞る振りをして、シュートを放った。
抑えの効いたミドルシュートは、ゴールへ突き刺さった。
エジの今期初ゴールで先制できた。
先制すると、アルビは人もボールも回りはじめた。
でも、好事魔多しだ。
先制から10分後に、トゥットに右サイドを完璧に破られて、クロスを上げられた。
ファーサイドへ詰めていたクリスティアンに、難なくヘディングを決められた。
ふわーとしたヘディングだったが、それだけ高さを感じさせる。
同点のまま、後半戦へ。
大宮と言うチームは、J2のときから攻撃方法が変わっていない。
上背のあるFWを前線にそろえる。
そのFW目掛けて、早めにロングボールを放り込むか、サイドを突破してクロスを放り込む。
後は、高さを生かしたセットプレイだ。
魅せるサッカーではないのだが、安定的に勝ち星を結構拾える。
逆転ゴールは、そのセットプレイでやられた。
右CKから藤本の放ったキックは速い弾道を描いてゴール前の絶妙な位置に。
DFのトニーニョが難なくゴールへ叩き込んだ。
逆転されて、反町監督は次々と選手を投入して攻撃を厚くした。
大宮と言うチームは堅守でもある。
安全な攻撃をして、NGであれば深追いはしない。
相手にボールが渡れば、カウンターを防ぎつつDFラインを整えてしまう。
アルビは攻撃の駒を厚くはしたものの、相手にDFラインを整えられると攻撃が手詰まりになる。
DFラインでボールを回すことしかできなくて、時間が過ぎるばかりだった。
だけど、ビハインドである以上攻撃を続けるしかない。
試合が動いたのは、試合の残り時間も後10分の時。
前線でチームを叱咤しつつ体を張っていた船越が、ペナルティアーク前でファールをもらってくれた。
ビッグスワンは4万人の拍手と「リマ」コールで地鳴り状態となった。
リマの放ったFKは、大宮の壁を放物線を描いて越えると、縦に鋭く変化してゴールへ突き刺さった。
ファンタスティック!!
噂に聞いたリマの伝家の宝刀が抜かれた瞬間だ!!
残り10分、お互いに打ち合いとなる。
だけど、追いついたアルビの方にアドバンテージがあった。
スコアボードの時計が後半45分を指す前、アルビは左CKを得た。
キッカーは再びリマ。再び、地鳴りのリマコールだ。
ボールは、ゴール前に鋭く変化して落ちた。
そこへ飛び込んだのはファビーニョ。
試合終了間際、ついに逆転に成功した。
最後の10分間は、久し振りに魅せてくれたサッカーだった。
上の写真:ファビの決勝ゴール。
下の写真左:エジの先制点(手ぶれ、本人が写らずSRY)
下の写真右:リマのファンタスティックゴール。
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