い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

その九十二

2021-01-15 | オキテ
機を織るのは鶴だと思うことにした

覗いてはいけない
疑ってはいけない
約束は守る

本当のことを知りたいと
何よりも尊いことのように
言い訳する

塗り固めたウソが
ダイヤモンドの堅さを羨み
輝くことを忘れる

本末転倒の煩わしさから逃げて
身を削った美しい織物を求めても
約束を破る言い訳にはならない


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