☆日本再生ブログ~Byのんpapa

政治・経済・社会を少々保守的視点からの思想やメディアが伝えぬ内容、更に交通関係の趣味も入るという何とも謎なブログです

温帯低気圧は油断大敵

2015-10-22 20:36:53 | 社会・政治
熱帯低気圧は暖い海水を巻き上げることで発達し、風速17.2m/s以上になると台風と呼ばれるが、台風はその性質上、陸地に上陸したり海水温の下がる北へ進むと勢力が衰える。
また北上するほど寒気が流れ込みやすくなるため、南側の暖気とのぶつかりで次第に前線が出来てくるのだが、それが台風の中心まで達すると『温帯低気圧に変わりました』と表現される。

温帯低気圧は暖気と寒気のぶつかり合いが強いほど発達していくため、熱帯低気圧とは明らかに性質が異なり北側で発達しやすい。

つまり台風が温帯低気圧に変わるという事が『弱まったから安心』というように解釈するのは大きな誤りであり、状況次第では発達する可能性さえあるのだ。

次によくあるのが『西高東低』の気圧配置だが、西側のシベリア高気圧の勢力が強いと北極からの北風と暖かい南風がぶつかりあって東側の温帯低気圧が発達しやすくなる。
発達すると気圧が低くなるためシベリア高気圧との気圧差が大きくなり、等圧線の間隔が狭くなって台風並みの暴風をもたらす。


ここまでなら太平洋高気圧の張り出しが弱い場合はよくある事で、気温の下がる冬はそれに加えて寒気を伴う北風が日本付近に入り込みやすくなり、それが日本付近で海水が蒸発し雪雲が発生する。
それが風向きによって日本海側に流れ込み、山でぶつかるため局所的に大雪となるが、一方太平洋側はその雲が流れてこないために乾燥する。

近年台風並みに強い温帯低気圧の事を俗に爆弾低気圧と言っているが、冬に爆弾低気圧が来ると太平洋側については過ぎ去り風が落ち着けば終わりだが、日本海側については過ぎ去った後に寒気が流れ込むので大雪に注意する必要がある。

こうしてみると温帯低気圧は台風より弱いという表現が問題あるのがお分かりいただけたでしょう。
近年先程出した『爆弾低気圧』若しくは『台風並みに発達した低気圧』と出てきたら台風と同レベルの警戒が必要なのである。