はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラスは、こんな鳥です。

2009-03-31 18:13:22 | Weblog
 ブログのネームに使っているホシガラスを紹介します。





 カラス科の鳥で体長約35Cmで普通に見られるハシボソガラス、
ハシブトガラスの50Cmに比べると遙かに小型です。
 大きく先の尖った嘴と発達した喉袋を持っています。

 声はカラス科の他の鳥同様、ガァー ガァーと悪声です。

 世界的にはユーラシアの亜寒帯、中央アジア・ヨーロッパの山岳
地帯に分布しています。

 日本では北海道から九州まで全国の亜高山帯から高山に留鳥で
棲息しています。
 北海道では大雪山の山頂付近、本州では富士山五合目付近や北
アルプスの乗鞍岳で見られます。

 昆虫や果実、マツ類特にハイマツやハシバミの種子を先の尖った
嘴で食べます。

 秋にマツ類の種子を貯蔵し、春に取り出して食べる習性があります。

 針葉樹の高い場所に営巣し3月頃に2~4個の卵を産みます。

 日本名のホシは全身に見られる白い斑を星に見立てたカラスに
由来します。

 江戸時代中期から見られており当時はシマカシドリ・シマカケス
と言われていましたが、その後ホシガラス・シマカラス・エゾガラス
・ダケガラスと呼ばれるようになりました。


 ホシガラスとは、こんな鳥です。お見知りおき下されば幸甚です。

 

ホシガラス、今日は湯河原の幕山へ行きました。

2009-03-31 14:49:16 | Weblog
 3月29日 晴れです。

 湯河原へ着いたのは9時23分でした。参加者18名です。
 会員のKさんのマイフィールドで毎年のこの時期に探鳥会をして
います。今日はどんな鳥に出会えるか楽しみにしています。

 ホシガラスは今日は歩くので軽装にして軽いカメラに300mm
のズームレンズを装着しただけで出掛けました。
 後でこれが少し後悔することになりました。

 湯河原駅前です。駅前から東海道線の下を潜って急坂を登ります。
 少し息が切れました。



 道ばたに咲いていたエリカです。南アフリカの原産とのことです。



 湯河原は日溜まりになっているので暖かい所の植物が生育して
います。アフリカ原産のジャカランダです。豆科の植物でアカシヤ
の仲間です。今は実だけです。



 みかんも良く育ちます。シーズンには蜜柑狩りも盛んようです。
 所々に観光みかん園がありました。



 峠からは初島と、その後方に薄く霞んでいる大島も見えます。



 左を見ると真鶴崎です。



 峠を少し下った所で鳥が一斉に飛び立ち騒いでいます。
 見ると上空にノスリが舞っています。
 クヌギの木にマヒワの群れが入り、イカルもいました。
 マヒワです。アトリ科でウソ・イカル・シメ等の仲間ですが
体長は12,5Cmと雀より小型です。木の芽を啄んでいます。
 
 アトリの群れやイカルの群れ、そして空にはノスリが飛ぶので
ここで大分立ち止まりました。


 
 離れた所の枯れ枝にヒレンジャクが止まっています。
 ここでもヒレンジャクでした。少し遠いです。



 此処まで来ると流石にタンポポも関東タンポポです。花の下が
すっきりしています。最近は西洋タンポポが多く、関東タンポポ
は貴重になっています。



 ムクドリが飛び立ちました。珍しくも有りませんが撮りました。



 ウラシマソウです。釣り竿は見えませんが釣り糸が長く伸びて
います。何を釣るのでしょう。ひゅるひゅると伸びているので、
これから投げ入れるのかも知れません。



 何処にでも見られるハナニラですが、沢山あって綺麗なので
撮りました。 



 峠を下って新崎川に出るとイソシギがいました。



 桜も街中では四分咲きか五分咲きでしたが、山道に近くなると
日溜まりのせいか、満開に近く見頃になっていました。



 間もなく今日のお目当てのカワガラスに出逢えました。
 さっと飛んで行きます。


 
 水から飛び出しました。



 カワガラスの特徴である瞬膜が白く見えます。
 水の中を移動するので、水中眼鏡にようなものです。





 カワガラスと言ってもカラスの仲間では無く、カワガラス類
カワガラス科と独立した種の鳥です。世界で4種で日本では、
この1種だけです。大きさは22Cmと、鳥の中では中型です。

 このカワガラスの親戚にミソサザイがいますが、大きさは
カワガラスの半分くらいです。形は良く似ています。

 カワガラスは小さな声で啼き、水の中を平気に歩いて水中の
虫を食べます。ミソサザイは身体に似合わない高い澄んだ声で
囀ります。水には入りません。

 屋根の上にイソヒヨドリの♀がいました。イソヒヨドリも
良く見られるヒヨドリの仲間では無く、イソヒヨドリ類ヒタキ
科ツグミ亜科の鳥です。体長26Cmで中型の鳥です。
 ♂は姿も声も綺麗です。


 


 デジカメでは再現出来ませんが幕山公園近くなると新緑が目映い
程に輝いていました。 



 標高626mの幕山が見えて来ました。



 またまた屋根の上にキセキレイが啼いていました。



 幕山の山腹の崖でロープを使って岩登りの練習をしています。



 ジヨウビタキの♂が、まだ残っています。早く沿海州の方へ行か
ないと繁殖に遅れます。それとも、このところの暖か過ぎたり、
寒に戻ったりしている日本の気候に戸惑っているのでしょうか?



 西洋シャクナゲは満開です。大きな花でした。



 タチツボスミレは随所に咲いていました。可憐な花です。



 公園の奥に夫婦での記念植樹の桜が有り、ここも満開でした。
 この桜のように見事な人生を送って貰いたいものです。



 絶好の行楽日和で歩いていると汗ばむ程になり、渓流に涼しさが
感じられました。



 コゲラが間近に来てサービスして呉れました。折角なので撮って
あげました。





 14時30分になりましたので、鳥合わせをして湯河原へ向かい
ました。今日は36種の鳥に出逢え、お天気にも恵まれ至福の一日
でした。

 帰りは下り一方なので足取りも軽く、すいすいと歩きました。

 ノスリが飛んで来ました。悠々と舞っています。







 綺麗なキセキレイもおまけです。



 遠い電柱にイソヒヨドリの♂が止まっていましたが、本当の
綺麗さが再現出来ませんでした。



 36種の鳥が見られ、中でもマヒワやイカルは想像外でしたし、
肝心のカワガラスも充分に楽しませて呉れたので大満足でした。

 満ち足りた気持ちで15時49分の快速で帰途に就きました。

 四日間出ずっぱりの毎日が、これで一旦終わりました。

 考えてみると年齢の割に動き過ぎた感じですが、動かして
呉れた体力に感謝です。

 明日は一日ゆっくりと休養します。