はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラスが戸隠を歩く。

2009-05-26 15:32:38 | Weblog

5月23日  

 長野県の戸隠高原へ出掛けました。
 ここは1994年5月以来、その魅力に惹かれて毎年出掛け今回
で17回目になります。

 観光目的での旅の場合は、せいぜい3回も行けば満足することで
しょうがホシガラスのように同類の鳥に逢う目的の場合は何回行って
も何時も違った新しい発見を見つけるので楽しみです。

 ここは殆どが平地でアップダウンが無いので年寄りでも歩けます。
 それに鳥を見る為、ひたすら歩くので無く1Km1時間位のテン
ポなので、一日一杯歩いても数Kmぐらいです。

 10Kmも歩けば随分と歩いた感じがします。

 9時20分の、あさま511号に乗るべく8時半頃東京駅23番線
ホームに上がると凄い混雑です。
 善光寺のご開帳に出掛ける人たちでしょうか?2列車分の列が一杯
でした。我々は、その更に後の電車なので安心していましたら一列車
が出たら、がら空きになりました。

 その上、予定の電車の前に臨時便が出たので16分早くなりました。

 長野まで迎えに来て呉れるジャンボタクシーに連絡して11時45
分に繰り上げ変更して貰いました。

 長野10時50分着。早めのお昼を済ませてタクシーを待ちます。
 予定通りタクシーが来て9人が乗り込み出発です。天気は良いし
わくわくです。流石に市内は、ご開帳人気で混雑していましたが、
市内を抜けると新緑の山道をすいすいでした。

 12時40分頃、戸隠着。我々の宿舎は戸隠中社の近くに広がる
越水が原です。

 宿に荷物を置き早速スタートしました。別に自家用車組が6名で
今回は女性5名、男性10名の総員15名となりました。

 最近は携帯電話があるので、連絡も楽です。

 戸隠での探鳥地は森林植物園がメインです。面積は71.34ha
で、小石川後楽園の約10倍です。

 入ると直ぐに、みどりが池に出ます。カイツブリがキュルルルルと
啼いていました。蘆の中には巣籠もりしている♀が見え隠れしていま
す。間もなく背中に雛を乗せた可愛い姿が見られる事でしょう。
 ♂は周りを警戒しながら泳ぎ、時々啼いて連絡しています。

 新緑です。





 新緑のエネルギーで、林内に入ると森林浴で少しぐらいの病気
は治ってしまう感じです。
 とりわけカラマツの新緑は輝くばかりでした。

 ニリンソウが清楚に咲いていました。清潔な女学生を見る感じ
です。それとも、初々しい新婚夫妻でしょうか。写真ではそのよ
うに見えず申し訳ありません。



 ミズバショウは花が終わり、逞しい葉が艶々と光っていました。
 逞しい中年おばさんの感です。



 既に木の葉も伸びているので鳥の声は聞こえるものの姿を探すのは
大変ですが、偶然にオオアカゲラが現れました。
 キツツキの仲間でアカゲラより少し大きくて体長28Cmです。

 最大の特徴は背中とされる部分、実は翼の模様が横縞です。
 




 一生懸命朽ち木に穴を開けていましたが、間もなく飛び立った所
を見ると営巣用の巣穴で無く、虫を探していたようです。



 園内には相当な古木が見られます。倒れてもまだ懸命に生きて
葉を茂らせています。



 木の生長過程での異常現象や気候の影響(雪や霜)で出来た
根上がりの大木です。



 毎年訪れながら観光目的で無いので植物園西部の鏡池近くに鎮座
する天明稲荷の謂われも判らず、さらに近くの二体の石像が何で
あるかも未だに解明せずに眺め続けて来ました。
 それにも関わらず失礼乍ら写真を撮りました。高さは普通の人間
位です。





 鏡池は折しも微風があり波立って曇りガラスの鏡になっていました。

 晴れて風が無いと池面に戸隠連山がくっきりと写りますが、今日は
曇っている上に風で唯の池です。

 オシドリの♀2と♂1が浮いていました。やがてカップルが出来て
ふられた♀は水面を這うように飛んで行きました。

 園内は随所に木道が敷かれていて、車椅子でも散策出来るように
なっています。



 13時から17時半まで歩いて38種の鳥を見聞きしました。
 山の幸が盛られた夕飯を特別美味しく味わいました。

 5月24日 雨のち曇り時々小雨 

 昨夜の打ち合わせでは雨の事を完全に無視して4時から早朝探鳥
としていましたが3時頃、目が覚め窓を開けると雨がしとしとと
降っています。
 ほっとしたような残念なような気持ちで各部屋に中止を伝えに回り
二度寝となりました。

 朝食が終わる頃から雨も上がり明るさが出て来ました。

 雨具持参で8時半スタートです。
 カメラは宿に置いて出掛けましたので何も撮れません。
 15人の人数は探鳥には多すぎるので二班に分けて歩きます。

 望遠鏡の数と所有者によって分けました。
 望遠鏡は2~3台、人数は7乃至8名です。

 10時30分から40分にかけて、遠くにアカショウビンの
キョロロロロと尻下がりの声が10回ほど聴かれました。
 恐らく奥社随神門近くの方角です。見られた人は幸運ですが
果たして何人でしょうか?

 15時に引き揚げましたが、別の班はアカショウビンを探して
17時半に戻って来ました。

 今日、見聞きした鳥は42種でした。

 ホシガラスにとって写真が撮れないと何か消化不良ですが
曇っている上に林内は暗いので所詮無理でした。

 5月25日 曇りのち晴れ

 3時半に携帯電話のアラームが鳴り出し眠い目をこすりながら
起きだしました。
 4時には全員宿の前に集まりました。もう薄明るくなっていて
森林植物園に入る頃はすっかり明るくなりました。

 今頃の日の出は4時40分頃です。気温はこの1123mの地点
で8℃位です。

 うっすらと戸隠連山の一部が見えます。



 今日の早朝探鳥は最初からアカショウビンに絞って真っ直ぐ全員
で、それらしい場所に直行し40分で着きました。

 流石に我々だけでした。待ちました。そのうち長い長焦点レンズ
を担いだカメラマンが数人集まって来ました。

 6時まで待ちましたが次第に2人抜け3人抜けて最後は3人が残
って頑張りました。

 ホシガラスは5人とともに、しびれを切らして根性無く別コース
へ回る事にしました。

 途中で綺麗なノジコに逢いました。これは少し幸運です。

 ノジコは体長14Cmで、スズメぐらい。高度1500m以下の
低山の林に夏鳥として渡来し、渡りの時期には都市部の公園や平地
でも稀に見られます。
 アオジと同じ仲間ですが、腹部の縦斑が薄いか殆ど無く、黄色味
が強く、目に白いアイリングが見られるのが特徴です。

 アオジは良く見られますがノジコは滅多に見られません。
 写真は遠くから撮ったのでアイリングの特徴が出ていません。







 早朝探鳥はこれだけで満足して7時半に宿へ戻りました。
 粘った3人に遂に幸運は訪れず黙って帰って来ました。

 朝食後、精算を済ませたり荷物を纏めたりして9時に2台の車
に分乗して5分程先の高原牧場へ向かいました。
 人数が多いので2回に分けてピストン輸送をして貰いました。

 この牧場は夏場は行楽地として賑わう所です。

 空が広いのでワシタカ類が目的でしたが、少し期待外れとなり
ました。

 珍しくも有りませんがモズがやたらとあちこちに現れます。



 やっとワシタカ類が現れたと思ったらノスリの若鳥でした。
 しかも200mぐらい先の電柱に止まりました。



 戸隠連山には、まだ少しの雪が残っていました。
 青空と新緑と残雪と良い取り合わせですが残念ながら雲が出て
来ました。下の屋根は牧場の建物です。





 陽が良く当たる石にアカタテハが止まっていました。



 牧場入口傍のレストランで思い思いに食事をしてオーナーに
オオアカゲラが時々現れると聞いたので先ほども行ったのですが
再度行って見ました。

 昼下がりの時期で鳥の声もしません。遠くでハルゼミが鳴き出
しました。

 牧草の原で大の字に寝ました。ゆったりとして青空の下で何も
考えずに寝ころぶと、この上無い至福の時が流れて行きます。

 たまには、こんな時間も良いものです。

 山の天気は変わりやすく忽ち雲が出て妙高の山が隠れそうに
なりました。



 牧場では期待した程の収穫は有りませんでしたが、浩然の気を
養った事が収穫でした。

 鳥ばかり追いかけるばかりで無く、こんな余裕も人生には必要
です。

 今日は朝から歩いて見聞きした鳥は41種でした。

 14時に引き揚げ16時に来る時と同じタクシーに来て貰い
長野駅へ向かい、17時08分のあさま580号で帰途に就きました。

 今回も15人全員が事故も無く無事に楽しい探鳥を終えられた事は
参加の皆さんのご協力の賜と世話人としては心から感謝し嬉しく思い
ます。


 今回の見聞きした鳥は全部で52種となりました。

 これまでの記録では戸隠高原で92種の鳥が現れました。
 この時期だけの記録で一番多かった年は97年の64種でした。
 大体毎年、50種前後の鳥が見られています。

 戸隠は日本でも数少ない自然の豊富な場所なので、何時までも
末永く残して行きたいものです。

 人間が生きて行くには自然は貴重な存在です。自然を破壊する事が
ひいては人類の滅亡に繋がって行くだけに大切にして行きたいものです。



遊水池の鳥

2009-05-19 20:39:38 | Weblog
 5月19日  晴れの予報でしたが曇り空になりました。

 昨日、鳥の友人からカイツブリが背中に二羽の雛を乗せた写真を
見せられ、刺激となって鎌倉と横浜の境に近い遊水池へ行って見ま
した。
 予てから探鳥地として知られている場所でしたが、20年を越え
る探鳥体験の中で私としては今まで一度も訪れた事の無い場所です。

 午前中は体操教室が有りましたので午後から出掛けました。

 遊水池に着くと早速、オオヨシキリが盛んに啼いていましたが、
直ぐに蘆の中に入ってしまいました。

 仕方なく、ぶらぶら歩いているとキアシシギに遭いました。

 上からなので姿は良くありません。



 何故かシギのくせに千鳥足です。



 左向きも一枚パチリです。



 そのうち、ピリーーーと甲高い声を出して飛び去りました。

 雛を乗せたカイツブリを探しましたが何故か居ませんので夏羽根
のカイツブリを撮りました。曇り空の下なので良く写りません。



 先ほど、オオヨシキリが啼いていた場所に戻ると今度は蘆の天辺
で暫く啼いて呉れました。







 遊水池の全景です。左は本流の柏尾川です。



 戻るとまだ啼いていましたが、背中です。



 約2時間近く、ぶらぶらしましたがこの時期は鳥も少なく成果小
です。まー、こんなものでしょう。

 見聞きした鳥は、オオヨシキリ、カイツブリ、オナガ、ハクセキ
レイ、キアシシギ、カワウ、ハシブトガラス、メジロ、スズメ、
チョウゲンボウ の10種だけでした。

 帰りに丁度、横浜市と鎌倉市の境界近くで、ハッカチョウが電線
に止まって啼いていましたが、間もなく近くのテレビアンテナへ
移動しました。
 曇り空背景に全身、真っ黒な鳥なのでまるっきりシルエットです。





 ハッカチョウは、体長27Cmでムクドリの仲間ですが、ムクドリ
より少し大きめです。本来は中国・東南アジア・台湾に棲息する鳥で
すが、江戸時代から姿よりも声が綺麗なことから輸入された記録があ
り近年でも一部の愛好家が飼育されていたのが、かご抜けして野生化
し局部的に繁殖しています。
 
 横浜市営地下鉄の駅の近くで繁殖していた群れが、最近では生息域
を次第に拡大しつつあります。

 嘴の基に髭を生やしている所がユーモラスです。

 ハッカチョウを最後に本日のささやかな探鳥が終わりました。 

 

ホシガラスが鳥を見に行きました。

2009-05-17 11:01:52 | Weblog
 5月15日 朝晩はひんやりとする涼しさです。
 
 病院嫌いのホシガラスも年齢相応に多少の内科的欠陥があるので
たまには薬を貰いに行きます。9時前に近くの病院へ行き受け付け
を済ませて投薬が終わるまで2時間かかりました。

 その98%は待機です。いやになります。これだから病院大嫌い
です。お陰で普段読めない本が読めますから、満更無駄ではありま
せん。

 今日は毎月恒例の東京落語会の日です。

 朝、出がけにPCを開きメールを見ると鳥仲間から都内の公園に
ヤツガシラが出ているとの情報が入っているので、久しぶりに見よ
うと思い簡単な300mmのズームレンズを装着して出掛けました。

 12時頃に家を出て、先ず鳥切手の仕入れです。それから公園へ
向かいました。15時少し前に着きました。
 シニア料金で園内に入ると直ぐに池へ出ますが、ずらーりとカメ
ラマンが長焦点レンズの砲列を敷いています。いつもの事ながら驚
きです。



 まるで有名人の記者会見並みです。有名人はなかなか現れません。

 池の中の島には松を始めいろいろな木が植えられて手入れも行き
届いています。それらの木の間から時々現れます。
 それに距離は70~80mぐらいあります。
 300mmでは少し無理ですが、今日は仕方ありません。

 10分ほど待つと現れました。ぼけぼけですが冠羽を広げています。





 現れた思うと直ぐに中島の木立の中に入って消えます。

 待っている間、退屈しのぎに池の周囲を写してみました。
 亀が甲羅干ししています。



 江戸時代の高級役人の庭園だっただけに造園も本格的です。



 突然、ヤツガシラが飛び出しました。



 少し離れた場所にもカメラマンが狙っています。逆光で条件が
悪いと思いますが近いので時によっては見易いのでしょう。



 池の上を飛んで松の枝に止まりました。中島とこの松の植え込みを
時々行き来していました。



 飛ぶ姿4態です。









 やがて島の中のモミジの中に止まりました。何かに興奮したのか
冠の羽を広げました。





 この写真では綺麗では有りませんが、飛ぶ姿は優雅で美しいものです。



 暫く楽しませて呉れましたが、また木立に入ってばったりです。
 見ると飛行船がのんびりと浮いています。



 又、飛びました。今日は良く動くようです。
 ヤツガシラはブッポウソウ目ヤツガシラ科で1科1種の鳥です。
 日本では迷鳥または旅鳥として稀に現れる珍鳥になっています。
 体長28Cmで中型の鳥で、ふわふわとした飛び方をします。

 中国から蒙古・ヨーロッパ・アフリカで棲息繁殖します。
 
 日本では関東は稀ですが、春先に見られる事が多く日本海側の
島嶼(能登の舳倉島では良く見られる)、南西諸島では定期的に
通過します。


 
 島の芝生に降り立ちました。距離は70m位です。






 芝生の中で好物の蚯蚓でも見つけたのか冠羽を逆立てていました。







 石の陰の暗い所で動いています。



 暗くて遠いので見つけるのも大変です。



 一時間半ほど観察して引き揚げました。多くの観察者の中で二人の
知人に会えました。

 夜は東京落語会です。虎ノ門にはビルの中に金毘羅様が祀られてい
ます。ビルの一部に鳥居が見えます。奇異な感じです。





 東京落語会は今日で599回になり、来月は記念すべき600回
を迎えます。

 今晩は

 古今亭志ん丸     豊竹屋
 古今亭志ん馬     錦の袈裟
 春雨や雷蔵      山崎屋
 三遊亭鳳楽      蒟蒻問答
 
 仲入り

 柳屋喬太郎      粗忽の使者
 林家木久扇      蛇含草

 21時少し回って終演となり、友人と今晩は新しい店で食事を
して帰宅は日にちが変わってからになりました。


 明日は午前中、スポーツ吹き矢 昼は町内有志の会合、そして夜は
かまくら落語会です。一日楽しみます。

 元気で過ごせる事に感謝の毎日です。

飛べないホシガラスは歩きます。

2009-05-17 10:09:11 | Weblog
 5月12日  晴れです。

 漸く五月らしい季節に戻りました。爽やかな風が吹きます。
 午前中のグラゥンドゴルフも気持ちよくプレー出来ました。
 午後からは恒例の近くの丘を歩く予定があるので早めに切り上げて
家に戻り、支度をして出掛けます。

 気持ちの良い季節は気分も気持ちよく動けます。足取りも軽く
仲間と一緒に歩きます。今日の参加者は7名でした。

 この丘が有る公園に最近、市内の旧家から移築した長屋門があります。
 江戸時代末期の1839年(天保10年)頃の名主の家に建てられた
門で、大きさは15.39m*4.24mで約20坪です。
 屋根は茅葺きで立派な造りです。門の両側は納屋や倉庫や厩に使われ
ていたようです。



 山道にはオカタツナミソウの群落がありました。
 紫色の小さな花が咲き乱れています。高さは10~50Cm位の多年
草です。



 蔓性のハンショウヅルも下向きに咲いていました。
 今では殆ど見られなくなった嘗ては寺院や地方の町角に有った半鐘に
似ている所から名付けられたものです。小さく可愛らしい花です。



 トンボも飛んで来ます。ヤンマの一種と思われます。お判りの方は
教えて頂ければ幸甚です。大きさは8Cmぐらいです。



(早速教えて頂きました。トンボ科のシオヤトンボとのことです)

 木陰にはマムシグサが見られます。長く伸びていました。
 ウラシマソウと違って釣り糸は伸ばしていません。





 ナツトウダイは真っ青に染まっていました。


 
 教えて貰いましたが忘れてしまった物です。
 木の根元から出ている虫の糞です。1mmくらいの小粒な赤い糞
が無数に湧きだしています。穴も見えます。



 (これはゴマフボクトウ蛾と言う木の芯を食害する体長3Cm位
の白に小さな胡麻斑のある一見綺麗な蛾の幼虫の糞です。
 漢字では木に難しいトウと言う字を書きます。木蠹蛾 です。
 これも早速教わりました。)

 ツルニンジンが咲いていました。(これもハンショウヅルとの
 ことです。)



 13時から15時半ころまで歩き解散しました。

 流石に汗をかきましたので帰ってからシャワーを浴びて講座に
出掛けました。
 今夜は日本書紀です。任那と新羅の話で珍しく10頁進みました。

 時は欽明天皇の時代、日本は小国の任那を応援していましたが、
新羅や高句麗との争いには苦労していました。
 日本と当時の朝鮮とは交流が密で、日本の文化に多くの影響を
及ぼしていました。日本も朝鮮からの渡来人を沢山受け入れた事が
いろいろな文化向上に役立ったようです。

 朝から夜まで比較的充実した一日でした。

初夏を素通りして真夏です。

2009-05-10 18:11:28 | Weblog
 5月9日 晴れ

 5日から8日までは連日の雨で、夜はストーブが欲しい位の冷え込み
でした。8日には太陽が少しの間、顔を出したものの夕方から又、雨に
なりました。
 そして9日は日中25℃にもなる急な暑さが訪れました。

 高山性のホシガラスにとっては、こんなに急に暑くなることは大変な
苦痛です。

 それでも元気を出して、猛禽類の観察に出掛けました。
 4日間の雨で、餌摂りに出掛けられなかったのか今日は早朝から餌摂り
をして満腹したようで日中は殆ど現れません。

 暇なので近くに来たモズを写しました。



 自衛隊機も飛びました。時折ジェット戦闘機が、もの凄い爆音を
立てて飛び去りますが、この機はプロペラ機で穏やかです。
 昭和生まれ、昭和育ちのホシガラスにはこの方が親しみ易いよう
です。



 6時間立ちつくして猛禽類は2回、出現しただけでした。
 それも一つの観察記録です。

 5月10日  晴れて暑い日でした。昨日よりも暑くなりました。

 関東内陸部では33℃になった所もありました。
 ちょっと早すぎる夏では無いでしょうか?
 気象も地球環境の複合作用で複雑な変化をしているのかも知れません。

 人間の行為があらゆる面で自然界のバランスを崩している結果と
思います。
 総ての生活が100年前に戻れば昔のノーマルな自然に戻れるかも
知れませんが、それはとても無理なことです。
 100年で破壊されたものを復活させる為には200年の期間が
必要となります。
 今の人間にそれだけの辛抱が出来るでしょうか?とても出来るもの
では有りません。それなら人間は、どんどん追いつめられて行くだけ
です。

 こんな事を考えながら朝を迎えました。

 心機一転。今日は毎月の酒匂川定例探鳥会です。会としては46回
ホシガラス個人としては82回になります。

 支度をしていると、ササゴイがテレビのアンテナに止まっています。



 冠羽が風に揺れています。



 お馴染みのアオサギです。嘗ては100羽に近い群れが居ましたが
今では全部含めても2~30羽です。食べ物はそれ程減っていないと
思いますが少子化でしょうか?
 アオサギも不思議に思っているでしょう。



 酒匂大橋から見ると遠くの石の上に旅立ち損ねたマガモが蹲って
いました。こんなに暑くなって戸惑って居ることでしょう。



 シーズンですね、キアシシギもやって来ました。空ではヒバリが
啼き、初夏の使者セッカが、チャッ チャッ チャッ と啼いて飛び
上がり、ジャッ ジャッ ジャッ と言って舞い降りていますが、
写真には撮れません。





 ダイサギの嘴は夏になると黄色から黒色に変わりますが、まだ黄色
の嘴をしている個体もいます。晩生なのでしょう。



 カルガモも繁殖期を迎えて脚の色が、より赤くなって♀の目を
ひきます。



 コサギの目から嘴の基にかけて赤く染まり、黄色いソックスを赤い
ソックスに履き替えて♀にアッピールしています。然し、この♂は♀
はどうでも良いと言わぬばかりに、小魚を食べてばかりいます。
 それとも、これからの繁殖に備えて体力を付けているのかも知れ
ません。





 飾り羽根が風になびいています。



 河口ではパラグライダーが、空中遊覧をしていました。
 最近は空を飛ぶ人、地を歩く人、這う人、走る人、海を泳ぐ人、潜る人
趣味も様々になって来ました。



 カルガモの雛が5羽、お母さんの周りではしゃいでいました。
 この中で何羽無事に育つのでしょうか?
 自然は過酷です。然し、それが自然界のバランスなのでしょう。



 カワウは殆ど繁殖地に行っているので、ここに残っているのは後期
高齢者だけでした。

 今日の探鳥は40種でした。この時期この場所ではこんなものです。

 それにしても暑い一日でした。真夏であれば涼しいと思うので
しょうが急に暑くなったのでことさら感じます。

 それでも今日一日を元気で過ごせた事に感謝です。