はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ホシガラスの酒匂川定例探鳥会

2009-09-28 14:27:28 | Weblog
 9月27日   
 
 朝のうち曇っていましたが、予報では日中は晴れると言う事なので
期待して出掛けました。

 7月8月と暑いのと鳥も少ないので休止していました酒匂川の定例
探鳥会を再開しました。集まって下さった方は10名でした。

 この定例探鳥会を始めて今回で48回目になります 
 これまで60名の方が参加され延べでは499名になります。

 9月では、まだ冬鳥に少し早いので今日も端境期に見られる珍鳥に
期待します。

 東海道線鴨宮駅で下車して川の堤防に向かいます。

 堤防から見る芒原では鵙の高鳴きが聴こえ、芒の穂先にノビタキが
止まりますが遠くて写真になりません。

 緑いっぱいの葉に包まれるようにダイサギが、周囲を睥睨しています。
 バックは東海道線の工事用のネットです。



 飯泉堰の上の水面には遠くにカイツブリが一羽ぽつんと浮いているだけです。

 ゴイサギの若鳥のホシゴイが定位置に佇んでいました。



 何もいないので進む速度も速く、飯泉橋を渡ってもまだ11時前です。
 橋の上流では、ダイサギ、コサギ、チュウサギが円陣を組んでいます。
 まずはコサギです。



 チュウサギもいます。



 チュウサギは一見ダイサギに似ていますが首が短く嘴も短めです。



 サギの群れだと、侮っているとチュウサギの手前にシギが見えます。
 大きなサギに比較して余りにも小さいので見落とし勝ちです。
 良く見るとアオアシシギでした。



 この時期ここでは珍しいことです。

 頭上を二羽の鴨が飛んで行き岸の草むらに降りました。
 今の時期では夏羽から冬羽に替わる所謂エクリプスで、容易に判別
が困難な場合があります。エクリプスだけの図鑑が欲しくなります。
 然し、これはどうもカルガモと他の鴨との交雑種ではないかと思い
ましたが断言は出来ません。20年、鳥を見ていてもこんなものです。



 今日も鳥が少ないのでトンボに関心が向きます。ハグロトンボが
産卵していました。





 ♂の胴体のメタリックグリーンが見事に光っています。



 空には常連のミサゴが飛んでいます。





 東海道線の線路下を潜るとカワセミが遠くのテトラポットに降りて
いました。口紅を付けていないので♂でした。



 何も見えない川辺を歩いていると暫く雨が無く乾燥しきっているので
河川敷でプレーしているサッカーが黄塵を巻き起こしています。
 それを避けて川辺へ草をかき分けて出ます。

 中州にイカルチドリがいました。傍にコサギがいても平気です。







 二ヶ月休んでいる間に河川の草が伸び放題で歩くのも難儀します。
 ダイサギが長い頸を伸ばすにいいだけ伸ばして魚を狙っています。



 何時もの終点となる河口に出ました。遠い沖にオオミズナギドリが
水面すれすれを舞っていました。

 沖を見ていると何やら波打ち際に降り立ちました。
 皆で見ると、これもここでは初記録のクサシギでした。
 




 普段は川岸や湿地に飛来しますが、海岸の波打ち際に飛来するのは
珍しいことです。

 最後にクサシギを記録し、今日は39種を見聞きしたことで、この時期
としてはまずまずの成果と満足して引き揚げました。

 今回から大きい身体で目立つアオサギをカウントすることにしましたが
45羽だけでした。以前1992年1月26日に飯泉堰下だけでカウント
した時は104羽も居た事から比較すると時期の問題もありますが隔世の
感です。今回、同じ場所では25羽でした。
 来年の1月には、どんなになっているでしょうか?少しは増えて欲しい
ものです。




 

 

東京港野鳥公園

2009-09-21 12:04:43 | Weblog
 9月20日  
 
 昨日から始まったシルバーウィークで若い人たちは国内海外を問わず
大型連休を利用して出掛けていますが、私にとっては年間総てが大連休
なので、このような時期は若い人たちに譲って近くを電車利用で出掛け
る事にします。

 そこで東京都立の東京港野鳥公園へ出掛ける事にしました。京急の
平和島で降りて循環バスで向かいましたが、流石に道路が空いている
ので、すいすいと走ります。

 所が期待して出掛けましたが今年は渡りのピークが7月下旬から始ま
ったようで、鳥影はさっぱりでした。

 ネイチャーセンターから見られる潮入の池にはは常連のカワウしか
いません。遠くにセイタカシギ二羽が見られるくらいです。
 ここには淡水池と潮入の池がありますが、淡水池ではカルガモとカイツ
ブリだけでした。

 何も居ないので第二観察舎に入りましたが、潮の引き始めで干潟に
出てくるのはイソシギとコチドリだけでした。
 イソシギがお尻を振りながら歩いています。





 コチドリは若鳥と成鳥が走り回っていました。成鳥です。



 首のリングの薄い若鳥です。



 今日の主役はカワウです。翼の模様がはっきりしているカワウが
太陽光線を浴びて見られました。



 潮入の池をカワウの群れが行列を組んで進んで来ます。



 やがて飛び立ちました。



 アオサギが悠々と飛んで行きます。



 鳥が少ないので1~2分間隔で羽田から飛び立つジェット機を退屈
凌ぎに撮ります。



 干潟ではヤマトオサガニがディスプレーをしています。





 セイタカシギが遠くに見えます。



 トンボはアキアカネの季節です。



 ここにはショウジョウトンボも、居るようですが探しても見つかり
ませんでした。
 自然生態園の池ではチョウトンボが飛んでいましたが撮れませんでした。
 見ているとシオカラトンボがパトロール中に雌のムギワラトンボを
空中でさっと捉まえて、おつながりになり近くの草に止まりました。



 第三観察舎を覗いても何もいません。
 ヒガンバナが咲いています。



 ススキが秋の陽を受けて輝いています。箱根にでも行った気分です。



 外来種のイヌキクイモが、あちこちに咲いていました。



 鳥が少ないながらも、もしかしての期待でうろうろして4時間近く
過ごして帰りました。結局14種だけでした。

 カイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、コチドリ、
イソシギ、セイタカシギ、カルガモ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ、
オナガ、ハシブトガラス

 鳥を探していると一日が早く過ぎて行きます。明日もお休みです。
 そして次の日も、その次の日も。何時までも一日を大事にして行きます。

かまくらまつり

2009-09-19 21:37:27 | Weblog
9月15日  曇り 夜には雨 
 
 午前中は体操教室でした。午後、曇り空の下を日本書紀の講座受講の
為、出掛けました。
 馴染みのレストランで簡単に夕食を済ませて講座に入りました。
 20時に終了したので昨夜から始まった鶴ヶ岡八幡宮のデジタル
壁画を見学に行って見ました。
 これは折しもの鎌倉まつりの一環の行事です。
 今朝、NHKのニユースでも報道されました。

 頼朝が妻、政子の安産を祈願して作った段葛を傘をさして歩いている
と雨の中、お囃子を先頭に立てて鎌倉独特の古風な御神輿が通りました。



 八幡宮の舞殿と拝殿にデジタル光線を照射してライトアップしています。
 いろいろな見方、考え方がある事でしょうが夜の神域にサイケデリック
な光線を当てて壁紙を構成することには私としては抵抗がありました。
 しばらくはご覧下さい。











 雨は滂沱と夜空から降りて来ます。



 舞殿の正面から写しました。



 一定のサイクルでデザインが変わりますので一応見て引き揚げました。
 拝殿もライトアップされています。



 太鼓橋の傍で、どこかの町内の連がお囃子を演じていました。
 笛、太鼓で若い連が一生懸命、まつり囃子を演じて祭り気分を盛り立て
ていました。





 期待した程の事も無く、後ろにお囃子を聴きながら帰宅しました。

 9月16日   日中は晴れていましたが夜中になってから雨に
なりました。

 気候が良くなったので夏酷暑、冬厳寒の体育館でのスポーツ吹き矢も
参加者が多くなりました。特に女性の参加が多いと館内が賑やかになり
ます。

 9月17日   気持ちの良い晴天です。

 パーキンソン病の患者さんが、スポーツ吹き矢を体験したいとの希望
がありましたので、メンバーと一緒にお手伝いに行きました。
 参加者は18人ほどでしたが、中には車椅子やそれに準ずる方が4人
おりました。私は、その組を担当しました。

 最初は車椅子に座ったり椅子に腰掛けたりして吹いていましたが、他
の方が立ってプレーしているのを見ていて遂には立ち上がって吹くよう
になりました。そして徐々に要領が判って来るとスコアも向上して来ました。
 次第に面白くなって帰りには会員加入の希望が出るようになりました。

 病気を抱えていても、その前向きの姿勢には心から感銘を受けました。

 9月18日    曇り
 
 秋風が快く感じるようになりました。曇り空が残念です。
 恒例の東京落語会と、鳥切手の仕入れの日です。
 今月の鳥切手はバカンスの時期の為か入荷が少なく閑散としていました。

 東京落語会は前座さんから、トリの真打ちさんまで皆さん熱演で満足
して聴けました。
 前座さんは、新聞記事 天ぷら屋のタケさんが強盗に殺されたが
            天ぷら屋だけに直ぐに上げられたと言うオチです。

 新真打ちの三遊亭遊喜さんは、たいこ腹
 桂 小文治師匠は、殿様だんご   三遊亭歌之介さんは、竹の水仙
 三遊亭好楽師匠は、子は鎹(子別れの後編を演じました。)
 中入り後は、入船亭扇遊師匠の不動坊 そして
 トリは桂 文楽師匠のお馴染み、宿屋の富で今夜は全部古典落語でした。

 終わって食事に何時もの店へ行くと、大型連休の前日のせいか閑散と
していましたので、ゆつくりと過ごせました。

 日にちが変わってからの帰宅となりました。

 9月19日  小笠原に台風が接近しているので天気は芳しくありま
せん。

 午前中は土曜日に開催している、吹き矢のサークルに参加し、お昼は
町内の集まりに参加しました。

 帰ると町内会から傘寿のお祝いが届きました。有り難いことです。

 傘寿と言っても私にとっては通過点です。まだ頑張らなければなり
ません。

ホシガラス休耕田を歩く

2009-09-14 10:10:15 | Weblog
 9月13日  晴れです。

 秋風が吹いてもまだ暑さの残る昨今、モズの高鳴きが聞こえる
ようになると鳥達も秋の渡りが始まります。
 そうなると、これからの渡りに備えて休憩と体力補充の為に立ち
寄る干潟や休耕田が気になります。

 今日は手近な休耕田で探すことにしました。

 生憎と昨夜の雨で水嵩が増してしまい、短足のシギチドリ類が
降り立つ深さでは無くなっているので、お目当てのシギ類が見当たり
ません。

 目に付くのはカルガモを主に鴨類だけです。
 中にシマアジのエクリプス(季節の変わり目の羽根)が見られました。



 水の浅い休耕田も有り、そこにやっとムナグロ(チドリの仲間)の群れ
がいました。成鳥・若鳥が混在しています。





 鳥が少ないので蝶を撮ります。ヒメアカタテハです。胴に細かい毛
が密生しているので、霞んで見えます。



 シジミ蝶の一種、ベニシジミも美しい衣装を着ています。
 小さな蝶でした。



 最初の目的地では成果が無いので場所を変えました。豊饒な実りを
見せる稲作地帯で、稲の中からチュウサギが顔を出していました。
 同じ仲間のダイサギに比べて嘴も首も短めです。



 キアゲハが稲穂に止まりましたが手前の稲の葉が邪魔しています。
 普通に良く見られる蝶です。



 離れた休耕田の最奥にクサシギがいました。60mぐらい先です。





 これが本日第一部のハイライトになりました。

 電車・バスと乗り継いで別の休耕田地帯へ移動しました。
 遠くに黒富士が微かに見えました。ここも鳥見の人は誰もいません。
 少し暑めの太陽に照らされながら休耕田を回りますが、ここでも昨夜の
雨のせいで水嵩が高くなっています。何とかトウネン二羽を見つけ
ました。





 水の多い休耕田には、ジャンボタニシが繁殖しています。
 そこいらじゅうにピンクの卵塊が貼り付いています。



 稲の茎と言わず、側溝のコンクリートと言わず本当にそこいら中
で、凄い繁殖力です。タニシもお団子のような大きさです。



 ここでもアマサギの群れが良く見られます。50mぐらいを限度に
近寄ると一斉に飛び立ちます。
 まだ人間を信用していません。何時になったら仲良くなれるので
しょうか?



 畦に白い彼岸花が咲いていました。白と言うより薄い黄色です。



 小川の浮き草でギンヤンマが連結産卵していました。



 空に二羽のワシタカが遊びながら舞っています。やがて一羽が
鉄塔に止まりましたが、スコープで見るとチョウゲンボウのよう
です。



 ここでも、さしたる成果が無く歩き疲れると共に靴が痛くなって
来ました。
 ふと見ると何かの群れが飛んで来ます。次々に黒い土に舞い降り
ます。黒白の遠目でも判る待望のケリです。
 昨年の8月にもこの場所で良く見ました。関東では珍しい場所です。

 抜き足差し足で近づきます。その数、31羽でした。
 今日一日の疲れが一遍に吹き飛ぶ嬉しさです。暫くご覧下さい。











 陽も少し西に傾き、西の空には雲の峰と言われる入道雲が湧きだし、
東の空には秋雲が棚引いています。

 本日のハイライトとなったケリの群れが見られた事で充分に満足して
帰路に就きました。
 この日、見聞きした鳥は29種でした。

ホシガラスの観たり聴いたり試したり 続

2009-09-08 12:07:29 | Weblog
 9月3日と4日は立山・上高地の涼しさをそのまま持ち込んで来た
ような涼しさでした。
 たった4日間、家を空けただけなのに独り者は雑用が多くて休む暇
が有りません。
 3日は午後から早速、句会です。
 立山雄山登頂を記念して詠んだ句が思いもかけず13人中7人にも
選ばれてすっかり嬉しくなりました。

 山霧の 一万尺に 立つ鼓動

 5日は、スポーツ吹き矢でしたが旅の疲れか、スコアは芳しく有り
ませんでした。

 6日は第一日曜日で定例の探鳥会ですが、鳥はほじくり出すように
探さなければいません。
 午後から自然保護に関する講演がありましたので参加しました。

 自然保護には政治対決はしない方が良いと結ばれました。
 自然保護と言うと兎角、行政と対決して我々の主張を通させようと
しますが、それは一局地だけで争うので、どうしてもそうなるようで
もっとグローバルに考えて対処すべきとの事のようでした。
 成る程と或る程度納得したようになりましたが、ケースバイケース
と思います。

 7日には前から気になる情報で、ツツドリが見られるとの事なので
出掛けました。県西部の丘陵地帯でした。

 着くと既に20人くらいの人が屯ろしています。

 桜の木に蝟集する毛虫を食べに来るようです。一時間待ちを覚悟して
待機しましたが運良く30分位でやって来ました。

 20人位のうち、半分は近くの池に来る、カワセミが目当てのよう
です。最初にカワセミが来ましたので序でながら撮りました。
 余り器量は良く有りません。♂ですから仕方ないですか。



 30分程で来ました。やがて南へ旅立つ為の体力造りに栄養の有る
大きな毛虫を捉まえています。ツツドリには黒っぽい普通型と赤茶色
の赤色型と有り、これは後者のタイプです。体長は約33Cmです。
 ツツドリは雌雄同色ですが雌には赤色型が見られるようです。







 銜えられた毛虫が、もがいています。



 少しづつ口に入れ、大分小さくなりました。この間約20分です。



 以前、北海道で見た赤色型を参考までに掲示しました。



 地面にも降りていました。





 一時間ほどで引き揚げ、話題になっている休耕田へ向かいましたが
猛禽類の出現で折からのシギチドリ類は皆無でした。

 ここ数年の温暖化の影響でしょうか?ナガサキアゲハが見られました。
翅を広げると10Cmくらいになり大きなアゲハ蝶です。
 この広い田圃地帯を歩き回って、これが唯一の収穫でした。





 アマサギがバッタを銜えていました。



 空はまだ夏の雲です。鰯雲の出現が待たれます。暑い半日でした。
 
 夜は平家物語の講座です。平重盛の長子 維盛が平家一族と離れ妻子
を思いながら、やがては入水する前に凡俗を離れ煩悩を立ちきる為に、
熊野詣でをする条です。
 この頃の熊野神社は古語では、『ゆやさん』と言われ、熊は大きい
の意です。知らない事がいろいろと判りますが時々眠くなります。

 20時に終了して外へ出ると秋の風でした。そう言えば二三日前から
モズが高鳴きをするようになりました。

 これで続編は終わります。お読み頂き有り難うございます。