20日は朝2時半に起きて秘密の探鳥をしましたので4時頃朝帰りして、二度寝
をしました。その為、本当に起きたのは6時半でした。
折りから同宿となった日本野鳥の会 東京の一行23名と大広間での朝食となり
ました。
フェリーの出航は10時25分なので、鳥見も中途半端です。ぶらぶらと過ごし
ます。野鳥の会の人は、近くにアリスイを探しに行きました。
窓から見ていると港内でウニを採っています。器用に脚で船を漕ぎ箱眼鏡で覗き
長い竿で突いています。
9時40分に宿の人に見送られて港に向かいました。我々の乗るフェリーが
入港して来ます。
定時に出航です。宿の人や、お店の人がテープを持って見送っています。
船は静かに岸壁を離れました。今日も波は静かです。
オオセグロカモメが飛んで行きます。
間もなく焼尻港に入りました。港内にウトウの番い?が、のんびりと浮いて
います。新婚カップルかも知れません。
ウミウが慌ただしく飛び立ちます。緊急事態発生でしょうか?
曇り空ながら静かな航海です。12時05分に羽幌港に入りました。
同行の女性二人が所用で今日の便で帰宅するので、時間稼ぎの為、クルマの中で
昼食を摂る事になり、近くのコンビニで仕入れます。
留萌の手前から往路に来た道を逆行し無料の高速道路に入ります。
留萌から少し走った幌糠で小休憩です。
留萌本線のたった一両の電車が通って行きます。
14時半頃、深川から道央道に入り時間があるので野幌森林公園に寄ることに
しました。
クルマの少ない道央道です。
江別西ICから一般道に出ます。15時33分に野幌森林公園に到着しました。
園内は濃緑の林になっていました。林内を散策する人、ジョギングする人、我々
のように探鳥する人など思い思いにこの公園を楽しんでいます。
私が、この近くに居た昭和20年代では野幌原始林と言って今の何倍もの広大な
森林でしたが、周辺の開発が進み今では何分の一かになってしまいました。
それでも園内を回ると一日では出来ない広さです。多少の起伏があるもののほぼ
平地です。
エゾハルゼミが盛んに鳴いています。キビタキの声が甲高く聞こえます。アオジ、
ニュウナイスズメ、カワラヒワ、クロツグミぐらいでした。
時間が無いので一時間程で引き揚げました。途中で出逢ったバーダーさんに聞く
とエゾフクロウも居るとの事でしたが諦めました。
再び一般道を走り千歳空港に17時40分に着き、お二人と別れました。
千歳市街に戻り、今日の宿探しです。今回の探鳥の主要部分は今日で終わりなの
で本来なら今日のフェリーで帰りたい所ですが、日曜日は運行していないので予定
通り明日のフエリーになりました。
千歳市街では直ぐにホテルが見つかり、シングル3部屋を確保しました。
フロントの可愛い受付さんに食事の店を教えて貰い出掛けると又、可愛い仲居
さんの接待で気持ちよく飲み食べして2時間を過ごしホテルに戻りました。
21日 曇りです。
7時にバイキング形式の朝食を済ませ、8時12分ホテルを出ました。
今日は夕方のフェリーに乗る迄の間、出来るだけ回る事にしました。
先ず、千歳の東に位置する、長都沼(オサツヌマ)へ行きます。
20分で着きました。農地の中にある川と言いますか沼でもありそうな細長い
水路です。明治の頃は屡々溢れて農作物の被害があったようです。
観察用の四阿が設置されています。
旅立ち遅れたコハクチョウとマガンがいます。コハクチョウは羽を痛めている
ようです。仲間が来るまで待つのでしょう。
マガンは一羽です。何か旅立て無い事情があったのでしょう。渡り鳥の中には
良く有る事ですが秋になって無事に家族や友達と一緒になれれば良いと念じます。
周囲には広い農地が拡がります。防風林を設けて北海道特有の景色です。
ここでは二時間程、本当にのんびりと過ごしました。18時までたっぷりと時間
があります。
遠くの梢で、カッコウがしきりと啼いています。広い風景で聴くカッコウは格別
です。富士山にツキミソウが似合うように、さいはての原野にカッコウは良く合い
ます。さしはての寂しさを強調しているような鳴き声です。それにツツドリが加わる
と更に寂しさが増します。
カッコウもツツドリも他の鳥に託卵して本当は寂しいのです、その為に子供を
案じて何時も啼いているのだと思います。
たっぷりと南石狩の原野で新鮮な空気を満喫して次はウトナイ湖へ向かいました。
月曜日なのでネイチャーセンターは休みなので勝手に湖畔の林内を歩きます。
シマアオジの径とありますが、今ではシマアオジの居た径になりました。
私が最初にシマアオジを見たのは、このウトナイ湖で90年6月でした。
途中で良く喋る地元らしいバーダーさんに会いましたが、羨ましい話ばかりで
時間の無い我々には耳に毒でした。
湖畔に出るとオジロワシが飛んで来ました。
何時見ても北の大地の猛禽を象徴する素敵な雄姿です。
林内では、センダイムシクイのチヨチヨビーの声が盛んでした。焼酎一杯グィー
と言って宴会でもしているようです。湖畔の葦原ではコヨシキリです。
1時間半ほど歩き回り12時35分にウトナイ湖を後にして近くで昼食を済ませ
もう一度勇払原野へ行って見ました。
前回と変わり映えしません。水路にウトナイ湖から飛来したであろうコブハクチョウ
二羽が居ました。
嘗て、某製紙メーカーの構内に小さな切り立った丘があり、そこに無数の
ショウドウツバメのコロニーがありましたので、一応探しに行って見ました。
その工場も今では社名も変わり、当時有名だったゴルフ場も跡形もなく消え
丘も無くなっていました。
海岸線を走る国道から別の勇払原野に入って見ました。ここでもノビタキ
です。
もう既にこの鳥も、最初に予想した通り今ではノビタキかー、になってしまいま
した。それでも写したくなります。
原野にはセンダイハギの群落がありました。
ノゴマも現れました。もう見慣れた鳥です。
オオジシギが三カ所で鳴き交わしていました。草原の鳥の揃い踏みです。
日高本線もたった一両で走り過ぎて行きます。苫小牧から様似間を走りますが
直通は日に5本です。
何か飛んで来たと思うとベニマシコです。
名前の通りの朱が目立ちます。一渉り歩き回りましたが気になるのはここにも
開発の手が伸びて開発業者の看板が目立ち、所々に地割りをして柵を巡らしている
区域があります。そして気になるのは各所に大型ゴミが捨てられています。
この自然豊富な原野が何時まで残されるのでしょうか?そんなに開発が必要なのか
大きな疑問を感じます。
この次ぎに訪れた時はどんなになっているでしょうか寂しい思いです。
帰りがけにコムクドリが道路に降りて来ました。
16時近くですが、まだ時間がありますので、もう一度ウトナイ湖の南岸へ
行って見ました。コブハクチョウは先ほど勇払で見たので矢張りここには居ません。
湖面には数羽のカルガモが居るだけでした。
湖岸に鳥に餌をやらないで下さいとの苫小牧市の立て札が立っている傍で何かの
餌がポリ袋に入って2袋100円で無人販売していました。
或いは鯉の餌かも知れませんが、パン屑にピーナツみたいな物が混じっているので
鯉に与えても水鳥も食べる事でしょう。おかしな話です。
子供連れの親が当然のように買って湖岸へ行きました。
原野の事と言い、この事を見て複雑な思いを抱きながら17時近く立ち去りました。
18時にサンフラワーさつぽろ に乗船しました。18時45分に出航しました。
後は寝るだけです。
22日 曇り空です。
6時20分に起きて甲板に出ると霧はありませんが曇っているので遠くは霞の
中です。それでも往路の霧よりはましで明るい海です。金華山沖のようです。
遠くにミズナギドリの類が飛んでいます。遠いので種別の断定は出来ませんが
殆どがオオミズナギドリとハシボソミズナギドリと思います。
時折10頭ほどのキタオットセイの群れが船と平行して海面を飛び跳ねて
行きます。このオットセイは通称トッカリと言われています。残念ながら写真には
撮れませんでした。
海は静かです。船の周辺も細かい波紋だけです。
対象的に船側は大きな波しぶきが上がっています。
順調な航海が終わり14時に無事、大洗港に入港しました。
直ぐには下船出来ず、まずはトラックからです。14時25分に漸く船外に
出ました。後は、大洗ICを14時40分に入り一路、常磐道を走ります。
谷和原付近で事故があり25分程のろのろ運転です。トラックが一台横転して
フロントガラスが滅茶滅茶になっていて傍でドライバーが担架に乗せられて
いました。恐らく居眠り運転では無いかと我が方のドライバーは言っていました。
恐ろしいことです。
15時50分に守谷SAで小休憩しただけで17時40分に藤沢に戻りました。
総走行距離1310Km 使用したガソリンはハイオクで156.21㍑
1㍑当たり8.4Kmでした。
私は終始乗せて頂くだけの身分ですが全行程を運転されたM氏とS氏には
心から感謝申し上げます。
今回の探鳥は全部で63種でした。原野と草原が主体なので、この時期として
こんなものでしょう。特筆は、シマアオジ、キマユツメナガセキレイ、ウトウ、
ケイマフリでしょう。ウミガラスが入らないのが残念でした。
又の機会を待つ事にして今回の探鳥記は、この辺で完結とします。
ご覧頂いた方には感謝申し上げますと共に、ご感想のコメントを頂ければ
更に嬉しく思います。
をしました。その為、本当に起きたのは6時半でした。
折りから同宿となった日本野鳥の会 東京の一行23名と大広間での朝食となり
ました。
フェリーの出航は10時25分なので、鳥見も中途半端です。ぶらぶらと過ごし
ます。野鳥の会の人は、近くにアリスイを探しに行きました。
窓から見ていると港内でウニを採っています。器用に脚で船を漕ぎ箱眼鏡で覗き
長い竿で突いています。
9時40分に宿の人に見送られて港に向かいました。我々の乗るフェリーが
入港して来ます。
定時に出航です。宿の人や、お店の人がテープを持って見送っています。
船は静かに岸壁を離れました。今日も波は静かです。
オオセグロカモメが飛んで行きます。
間もなく焼尻港に入りました。港内にウトウの番い?が、のんびりと浮いて
います。新婚カップルかも知れません。
ウミウが慌ただしく飛び立ちます。緊急事態発生でしょうか?
曇り空ながら静かな航海です。12時05分に羽幌港に入りました。
同行の女性二人が所用で今日の便で帰宅するので、時間稼ぎの為、クルマの中で
昼食を摂る事になり、近くのコンビニで仕入れます。
留萌の手前から往路に来た道を逆行し無料の高速道路に入ります。
留萌から少し走った幌糠で小休憩です。
留萌本線のたった一両の電車が通って行きます。
14時半頃、深川から道央道に入り時間があるので野幌森林公園に寄ることに
しました。
クルマの少ない道央道です。
江別西ICから一般道に出ます。15時33分に野幌森林公園に到着しました。
園内は濃緑の林になっていました。林内を散策する人、ジョギングする人、我々
のように探鳥する人など思い思いにこの公園を楽しんでいます。
私が、この近くに居た昭和20年代では野幌原始林と言って今の何倍もの広大な
森林でしたが、周辺の開発が進み今では何分の一かになってしまいました。
それでも園内を回ると一日では出来ない広さです。多少の起伏があるもののほぼ
平地です。
エゾハルゼミが盛んに鳴いています。キビタキの声が甲高く聞こえます。アオジ、
ニュウナイスズメ、カワラヒワ、クロツグミぐらいでした。
時間が無いので一時間程で引き揚げました。途中で出逢ったバーダーさんに聞く
とエゾフクロウも居るとの事でしたが諦めました。
再び一般道を走り千歳空港に17時40分に着き、お二人と別れました。
千歳市街に戻り、今日の宿探しです。今回の探鳥の主要部分は今日で終わりなの
で本来なら今日のフェリーで帰りたい所ですが、日曜日は運行していないので予定
通り明日のフエリーになりました。
千歳市街では直ぐにホテルが見つかり、シングル3部屋を確保しました。
フロントの可愛い受付さんに食事の店を教えて貰い出掛けると又、可愛い仲居
さんの接待で気持ちよく飲み食べして2時間を過ごしホテルに戻りました。
21日 曇りです。
7時にバイキング形式の朝食を済ませ、8時12分ホテルを出ました。
今日は夕方のフェリーに乗る迄の間、出来るだけ回る事にしました。
先ず、千歳の東に位置する、長都沼(オサツヌマ)へ行きます。
20分で着きました。農地の中にある川と言いますか沼でもありそうな細長い
水路です。明治の頃は屡々溢れて農作物の被害があったようです。
観察用の四阿が設置されています。
旅立ち遅れたコハクチョウとマガンがいます。コハクチョウは羽を痛めている
ようです。仲間が来るまで待つのでしょう。
マガンは一羽です。何か旅立て無い事情があったのでしょう。渡り鳥の中には
良く有る事ですが秋になって無事に家族や友達と一緒になれれば良いと念じます。
周囲には広い農地が拡がります。防風林を設けて北海道特有の景色です。
ここでは二時間程、本当にのんびりと過ごしました。18時までたっぷりと時間
があります。
遠くの梢で、カッコウがしきりと啼いています。広い風景で聴くカッコウは格別
です。富士山にツキミソウが似合うように、さいはての原野にカッコウは良く合い
ます。さしはての寂しさを強調しているような鳴き声です。それにツツドリが加わる
と更に寂しさが増します。
カッコウもツツドリも他の鳥に託卵して本当は寂しいのです、その為に子供を
案じて何時も啼いているのだと思います。
たっぷりと南石狩の原野で新鮮な空気を満喫して次はウトナイ湖へ向かいました。
月曜日なのでネイチャーセンターは休みなので勝手に湖畔の林内を歩きます。
シマアオジの径とありますが、今ではシマアオジの居た径になりました。
私が最初にシマアオジを見たのは、このウトナイ湖で90年6月でした。
途中で良く喋る地元らしいバーダーさんに会いましたが、羨ましい話ばかりで
時間の無い我々には耳に毒でした。
湖畔に出るとオジロワシが飛んで来ました。
何時見ても北の大地の猛禽を象徴する素敵な雄姿です。
林内では、センダイムシクイのチヨチヨビーの声が盛んでした。焼酎一杯グィー
と言って宴会でもしているようです。湖畔の葦原ではコヨシキリです。
1時間半ほど歩き回り12時35分にウトナイ湖を後にして近くで昼食を済ませ
もう一度勇払原野へ行って見ました。
前回と変わり映えしません。水路にウトナイ湖から飛来したであろうコブハクチョウ
二羽が居ました。
嘗て、某製紙メーカーの構内に小さな切り立った丘があり、そこに無数の
ショウドウツバメのコロニーがありましたので、一応探しに行って見ました。
その工場も今では社名も変わり、当時有名だったゴルフ場も跡形もなく消え
丘も無くなっていました。
海岸線を走る国道から別の勇払原野に入って見ました。ここでもノビタキ
です。
もう既にこの鳥も、最初に予想した通り今ではノビタキかー、になってしまいま
した。それでも写したくなります。
原野にはセンダイハギの群落がありました。
ノゴマも現れました。もう見慣れた鳥です。
オオジシギが三カ所で鳴き交わしていました。草原の鳥の揃い踏みです。
日高本線もたった一両で走り過ぎて行きます。苫小牧から様似間を走りますが
直通は日に5本です。
何か飛んで来たと思うとベニマシコです。
名前の通りの朱が目立ちます。一渉り歩き回りましたが気になるのはここにも
開発の手が伸びて開発業者の看板が目立ち、所々に地割りをして柵を巡らしている
区域があります。そして気になるのは各所に大型ゴミが捨てられています。
この自然豊富な原野が何時まで残されるのでしょうか?そんなに開発が必要なのか
大きな疑問を感じます。
この次ぎに訪れた時はどんなになっているでしょうか寂しい思いです。
帰りがけにコムクドリが道路に降りて来ました。
16時近くですが、まだ時間がありますので、もう一度ウトナイ湖の南岸へ
行って見ました。コブハクチョウは先ほど勇払で見たので矢張りここには居ません。
湖面には数羽のカルガモが居るだけでした。
湖岸に鳥に餌をやらないで下さいとの苫小牧市の立て札が立っている傍で何かの
餌がポリ袋に入って2袋100円で無人販売していました。
或いは鯉の餌かも知れませんが、パン屑にピーナツみたいな物が混じっているので
鯉に与えても水鳥も食べる事でしょう。おかしな話です。
子供連れの親が当然のように買って湖岸へ行きました。
原野の事と言い、この事を見て複雑な思いを抱きながら17時近く立ち去りました。
18時にサンフラワーさつぽろ に乗船しました。18時45分に出航しました。
後は寝るだけです。
22日 曇り空です。
6時20分に起きて甲板に出ると霧はありませんが曇っているので遠くは霞の
中です。それでも往路の霧よりはましで明るい海です。金華山沖のようです。
遠くにミズナギドリの類が飛んでいます。遠いので種別の断定は出来ませんが
殆どがオオミズナギドリとハシボソミズナギドリと思います。
時折10頭ほどのキタオットセイの群れが船と平行して海面を飛び跳ねて
行きます。このオットセイは通称トッカリと言われています。残念ながら写真には
撮れませんでした。
海は静かです。船の周辺も細かい波紋だけです。
対象的に船側は大きな波しぶきが上がっています。
順調な航海が終わり14時に無事、大洗港に入港しました。
直ぐには下船出来ず、まずはトラックからです。14時25分に漸く船外に
出ました。後は、大洗ICを14時40分に入り一路、常磐道を走ります。
谷和原付近で事故があり25分程のろのろ運転です。トラックが一台横転して
フロントガラスが滅茶滅茶になっていて傍でドライバーが担架に乗せられて
いました。恐らく居眠り運転では無いかと我が方のドライバーは言っていました。
恐ろしいことです。
15時50分に守谷SAで小休憩しただけで17時40分に藤沢に戻りました。
総走行距離1310Km 使用したガソリンはハイオクで156.21㍑
1㍑当たり8.4Kmでした。
私は終始乗せて頂くだけの身分ですが全行程を運転されたM氏とS氏には
心から感謝申し上げます。
今回の探鳥は全部で63種でした。原野と草原が主体なので、この時期として
こんなものでしょう。特筆は、シマアオジ、キマユツメナガセキレイ、ウトウ、
ケイマフリでしょう。ウミガラスが入らないのが残念でした。
又の機会を待つ事にして今回の探鳥記は、この辺で完結とします。
ご覧頂いた方には感謝申し上げますと共に、ご感想のコメントを頂ければ
更に嬉しく思います。