はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

道央・道東の旅四日目です。

2008-06-27 14:50:52 | Weblog
 2008年6月20日  曇り

 昨夜寝る時に外を見ると雨が降っていました。夜中に
目が覚めると雨の音がします。

 今日は遂に雨の中と半分諦めていましたが、4時38分
に起きると霧雨になっていました。

 東の空は、うっすらと明るくなっていますが、西の空は
真っ黒です。

 それでも5時半には、外へ出ました。どうやら雨は上が
ったようです。

 サロマ湖は煙っています。



 サロマ湖は汽水湖なので今朝は潮が上がって何時もより
岸に小波が、ひたひたと寄せていました。

 鳥影は少なく時折ウミネコが飛んでいるくらいです。

 レイクパレスの裏は防風林になっていて、300m位の
幅に海から広葉樹林そして針葉樹林が程よく生育しています。

 気温は低く寒いくらいでしたが林内は暖かく感じます。
 林内に入ると、エゾシカの♀がこちらを見ています。

 鳥の声はしますが葉が繁っているので見えません。
 キビタキ、シジュウカラ、ウグイス等が聴かれます。

 上を見ないで下を見ます。
 サイハイランが見つかりました。



 戦場で大将が振るう采配に似ていることから名付けられ
ました。高さ30~50Cmになります。

 マイヅルソウも有りました。



 鶴が舞う姿を連想して名付けられ針葉樹林の下に生育
する多年草で、高さ10~25Cmになります。全国で
見られます。

 名前の判らない黄色いランが有りました。



 オホーツク海に出ました。風が冷たく感じます。

 オホーツク海は黒々と波打っていました。
 もしかしてアビかオオハムでも泳いでいないかと見ま
したが、鳥一羽もいません。
 遠くに漁船が一隻揺れていました。

 ハマナスの花もまだ疎らです。

 草むらにスズランが、少女のはにかみのように
ひっそりと咲いていました。



 センダイハギは花盛りでした。



 写真に撮るとそれほどでも有りません。

 霧雨が濃くなって来ましたので林内に戻ります。
 鬱蒼と茂った葉のお陰で霧雨くらいの雨は防げます。

 防風林を出ると雨は上がっていました。
 パークゴルフのコースがありますので、4人で回り
ました。9ホール、パー30ぐらいでしたでしょうか?

 Kさんはパー5のコースを2打で入れてアルバトロス
です。4人とも始めて回りましたが、たいしたものです。
 どこまでラッキーな人なのでしようか、感心します。

 先ほど林内にいたエゾシカもびっくりして見ています。



 朝食前の適当な運動は心地よいものです。
 これで晴れていれば申し分無い事ですが、余り恵まれ
過ぎるのも考え物です。ほどほどが良いのでしょう。

 8時50分、宿を出てコムケ湖へ向かいます。
 何処までも一直線の国道を走ります。北海道は土地が
広いので、このような直線道路が随所にあります。

 途中の小川の畔で小休止です。コヨシキリが葦に捕ま
って盛んに囀っています。

 飼料置き場には、良く鳥が集まります。
 果たしてニュウナイスズメがいました。



 普通のスズメの頬にある黒い点が有りません。



 この他、ヒバリ、カワラヒワ、ムクドリ等もいました。

 9時30分、コムケ湖のキャンプ場に着きました。
 コムケとは、アイヌ語で曲がっている沼ということです。
 オホーツク海に沿って大きく湾曲しています。

 カッコウ、ツツドリが啼き、北海道の夏の気分ですが
気温が低く寒いことです。
 ここでは今回、一番多くの鳥に出会え42種を数えました。

 中でもベニマシコ、夏羽のオオジュリン、アリスイ、
オオジシギ、虫の声のように啼くウグイスの仲間の
マキノセンニュウは北海道の夏ならではの鳥です。

 ベニマシコが葦に止まっていました。遠いです。



 北へ渡り損ねたオジロワシの若鳥が二羽で慰め合って
います。



 何か得体の知れないカラスがいます。ハシボソガラス
でもハシブトガラスでも無い、そうかと言ってワタリ
ガラスでもなさそうで結局、嘴の形状から見てハシボソ
ガラスにしましたが、どうも納得行きません。

 最近はワタリガラスが道北で越夏している情報もあります
ので、よもやと良く見ましたがちがうようです。



 ここの目的は、五色の綺麗なシマアオジです。
 嘗ては北海道の草原に沢山見られた鳥ですが、近年めっきり
少なくなり滅多に見られない珍鳥になってしまいました。

 数年前にここの葦原で遠くにいる姿を見たのが最後でした。

 今日も時間をかけて探しましたが、それらしい鳥をちらっと
見られた人はいますが、他の人まで確認していません。

 コムケ湖の隣にある、シブノツナイ湖にも寄って見ましたが
何も収穫なしです。

 帰りにまた遠くのベニマシコを見つけました。



 マシコは猿子で、猿のように赤い事からこのように
言います。

 この周辺で3時間を過ごしました。

 お昼も過ぎていましたが、国道沿いの食堂は廃業して
いました。もともと、やる気のなさそうな髭だらけのお
爺さんが一人で営業していましたが、遂にやめたようです。

 仕方有りません今日もコンビニ弁当です。

 サロマ湖の眺めの良い所でと思いましたが、天気も良く
ないし何処か鳥の出そうな場所でと言う事になり国道から
ちょっと入った小さな葦原の傍で食事となりました。

 ノビタキの夫婦が鳴き交わしています。
 ♀は木の間に入り、♂は口にいっぱい虫を銜えて雛に持
って行こうとしています。





 ノビタキも子育ての最中のようです。
 余り邪魔しないようにしました。

 一緒の人が二人で偶然シマアオジを一瞬見つけた
ようです。直ぐに草の中に入ってしまい出て来ません。
 恐らくシマアオジも子育て中なのでしょう。
 この鳥も良く葦の先や、ハマナスの木の上で独特の
囀りをしています。

 一瞬でも見られたお二人は幸運です。私は他を見て
いて、その幸運にありつけませんでした。

 広い広いサロマ湖の南岸を回って14時50分、
ワッカ原生花園に着きました。

 細かい霧雨が時折、周囲を覆い冷たい風が吹いています。

 この原生花園も何回か来ていますが、晴天の気持ちの
良い日に出会った事が有りません。

 何時も寒さに震えながら花を見たり鳥を探したりした
想い出しか有りません。今日もそうです。

 それでも観光バスは来ています。まだ花も少なく遙々
来られた観光客は気の毒です。

 観光用の馬車を曳く馬小屋の傍でヒバリが、おこぼれ
を漁っていました。



 ハマナスの花もちらほらです。



 スカシユリが咲いていました。北海道特産の
エゾスカシユリかも知れません。



 寒い風に 吹かれながらノゴマを待ちます。
 喉が赤いのでヒノマルと言う所もあります。

 暫く待っていると杭の上に止まりました。



 最初はこれで満足でしたが、だんだん贅沢になり
囀って貰いたくなります。囀り始めました。



 そのうちに杭の上では風情が無い。ハマナスの上に
止まらないかと要求が膨れます。

 ハマナスの花は咲いていませんが、兎に角ハマナス
の木に止まりました。



 囀って欲しいと思って居ると囀り出しました。



 つぎは前向きです。喉の赤が良く見えます。



 寒い中を我慢して、それでも一時間おりました。

 だんだん霧雨が雨になって来ましたので切り上げて
網走へ向かいます。16時になっていました。

 雨の中を走りますが、時々止むこともあります。

 16時50分、網走天都山の頂上にある、ビユーパーク
リゾートに着きました。雨は本降りです。

 もう3回目のせいか、一番立派な部屋を提供して
呉れました。

 申込者のM氏のお陰です。有難いことです。

 この日も我々の部屋に4人集まり歓談して22時
雨の音を聞きながら寝ました。

 明日はどうなるのでしょう。曇りでも良いので兎に角
降らない事を願って電気を消しました。

 いよいよ明日は最終日です。

 どんな日になることでしょう。