はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

道央・道東の旅三日目の続きです。

2008-06-26 17:42:53 | Weblog
 曇りにはならない迄も雲の量が増えて来ました。

 クマゲラの巣は国道から12Kmでしたが、この奥
4Km程の所に温泉があるので、序でに行って見ました。

 11時5分に出発して、くねくねした山道を走り7分
で着きました。たった一軒だけの鄙びた温泉宿がありました。

 電気は自家発電ですが、湯量、湯質とも良いようです。

 遠くでツツドリが啼いています。スコープで覗くと遙かな
遠い梢に見えました。

 キセキレイが嘴に虫をいっぱい銜えて雛に持って行こう
としていました。



 ♂も銜えています。



 キセキレイの♂は、胸によだれかけのような黒い模様が
ありますが、♀にはありません。

 キセキレイも今、子育ての真っ最中なのです。

 こんな山奥まで来たので林道を少し歩いて見ました。

 鳥には出会えませんでしたが、花が沢山ありました。
 名前の判らない花ばかりですが、少し撮りました。

 ツバメオモトです。葉がオモトのようです。



 亜高山帯の針葉樹林の下に生える多年草です。高さ
20~30Cmの花茎の尖端に白く小さな花を10個
ぐらいつけます。

 ニリンソウです。一本の茎に花が2個つくので、この
名があります。中には3個もあるようです。



 高さは15~25Cmで楚々とした風情があります。

 黄色い花はウコンウツギです。



 亜高山から高山にかけて自生する落葉低木です。
 高さは1.5mくらいで、花は3~4Cmの漏斗形に
なっています。北海道から青森・岩手で見られる寒地型
です。

 エンレイソウの仲間でシロバナエンレイソウ、又の名を
ミヤマエンレイソウとも言います。



 北海道で良く見られるオオバナノエンレイソウと違って
花は小さく、葉も花弁も萼片もともに3枚になっています。
 北海道から九州まで広く分布しています。

 記憶に残った花はこのぐらいでした。

 既にお昼を過ぎていました。12時7分、国道へ向かい
又、暫くはくねくねとした道を走ります。
 来る時は感じなかった登りが、下る時には随分と高く上
がった事が判ります。大分、標高が高かったようでした。

 今日もまた、コンビニの弁当を調達して昨日、満足に見
られなかった、チゴハヤブサの居る場所へ急ぎます。

 13時10分、昨日の公園に着くと丁度ヤマグルミの枝
にチゴハヤブサが止まっています。然し、後ろ向きです。

 間もなく気配を感じて飛び立ちました。





 稚児隼と言っても体長は35Cm、翼を拡げると
72~84Cmもあります。中型の猛禽類です。
 
 飛び立ったのは♂で、♀は目下近くのトドマツの樹上で
抱卵中です。

 10分程でヤマグルミの木に戻って来ました。
 ♀の抱卵を警護してるのでしょう。



 頸の後ろに二個の白斑が特徴ですが、止まった場所
が悪くて見えません。

 ♀が抱卵しているトドマツです。真ん中に巣が見えます。
 ♀の身体は巣の中に埋まって見えません。
 時々、頭が少しみえるだけです。



 曇って来ました。雨は大丈夫でしょう。チゴハヤブサ
を見ながら遅い昼食です。

 14時10分、公園を後にして湧別へ向かいます。

 途中、一般道と高速道と並行して走っていますが、高速道
はまだ、断続的で入ったり出たりの状態なので無料です。

 走っている車の数も似たようなものです。

 高速道を走りました。傍をもう一線、石北線が走り3本
併走しています。

 高速道の目的が良く判りません。

 16時近く遠軽に入りました。ここは50数年前、入社
間もなくの出張で来た時、生まれて初めてホテルなるもの
に泊まった懐かしい街です。

 木材の集散地で活気があり、賑わっていました。

 ホテルの窓から見えた、瞰望岩に一度行って見たいと
思いながら、その後何回か遠軽を通りながら果たせなか
った願望が、ようやく今回果たせました。



 高さ約80mですが車で近くまで行けました。
 ごつごつした道を少し上ると頂上でした。

 昔はアイヌの古戦場だった場所です。
 今は、すっかりビルや家が建ち並んでいます。



 説明文によりますと、この岩は約730万年前に噴出
したとのことです。

 アイヌはこの岩をインカルシ(見晴らしの良い所)と
呼んでいたのが、訛って遠軽になったようです。

 昔、湧別アイヌと十勝アイヌが戦った時、湧別アイヌ
はここを砦として十勝アイヌを迎え討った際、ここで敵状
を見渡したので瞰望岩となったとも言われています。

 80mとは言え、切り立った断崖の上に立つと足が
すくみます。

 周囲は広い公園になっていて、木々も多く地元では探鳥
の場所にしているようでした。

 16時25分、大分薄暗くなって来ました。

 雨にならない内にと湧別へ急ぎます。

 途中の葦原でコヨシキリが啼いていました。





 17時12分、サロマ湖を望む湧別レイクパレスに着き
ました。

 昨年は、途中の浮島峠で雪道に入り難儀して朝の3時
過ぎに到着した事を宿の人も覚えていて、今回は早く着いた
ので、ゆっくりして下さいと変に慰められました。

 外は雨模様です。天気予報も良くありませんが、何しろ
今回の主目的であるクマゲラの子育てがタイミングも天気
も良く充分に観察出来たので、例え少しぐらい雨が降って
も未練は残りません。

 食後、私達の部屋に集まって祝杯を挙げ、三日目の夜を
過ごしました。

 それでも明日の天気は、どうかなと案じながら22時に
就寝しました。

 4日目は又改めて。

 


道央・道東の旅三日目です。

2008-06-26 15:42:57 | Weblog
 2008年6月19日  晴れのち曇り 
 昨日が早過ぎたので今朝は4時半に起きました。
 少し暖かく、外気温は15℃です。
 昨日のアカゲラの巣を見に行きました。既に巣立った
ようで、親も雛の声もしません。
 元気で無事に巣立てば嬉しいことです。

 所在無く、付近を散策します。昨日は朝、近くにあった
足湯に浸かりましたが、今日はもう面倒になりました。

 宿に頼んで7時に朝食を作って貰い、7時35分に
出掛けました。車の少ない国道を走り40分で昨日の
場所に着きました。8時15分です。

 クマゲラさんを、もう一度見たい。今後何時来れるか
判りません。こんな機会はもう二度と来ないかも知れません。

 そんな事でもう一度、お邪魔させて貰いました。

 近くでエゾムシクイ(ウグイスの仲間)のヒーツーキー
と言う金属性の声がします。

 間もなくクマゲラの登場ですが、何か昨日と様子が
違います。心持ち静かな感じです。

 親も直ぐに巣へ行きません。



 雌ですが、周囲の木の枝に止まり啼いていますが少し
啼き方も違います。

 雛も一羽しか顔を出しません。




 お母さんがうろうろしています。





 巣の中をのぞき込むようにして雛と話しているようです。



 お母さんが立ち去った後を追うようにして雛が眺めて
います。



 お父さんも来ました。お父さんは赤いベレー帽を被って
います。お母さんはローマ法王の帽子のようなものを、
ちょこんと載せています。



 お父さんも直ぐには巣に近づきません。

 どうやら巣立ちを促しているようです。
 お兄ちゃんとお姉ちゃんは昨夕か今朝早くに巣立った
ようで、残された末っ子のボクちゃんの巣立ちを両親で
盛んに促しているのだと思います。

 鳥は巣立ち前になると親は雛に餌を与えません。
 このクマゲラも巣の周りを飛び交うばかりで餌を持って
来ていません。

 雛は今にも巣立ちしようとして身を乗り出しますが、
なかなか決心が付かないようです。



 お父さんは一生懸命、我が子の巣立ちを促しています。



 どうせなら巣立ちの瞬間を見たかったのですが、今日は
湧別まで行かなければなりませんので3時間ほど、お邪魔
して立ち去る事にしました。

 今回のクマゲラ観察は丁度良いタイミングに恵まれました。
 昨日、今日が一番佳い時期でした。
 絶妙な幸運に感謝し、クマゲラさんにもお邪魔しました、
有り難うございますと心の中で言って移動しました。

 クマゲラはこれまでで、後は又改めて。