はじめまして

今回、新しくブログを開設しました。

ヴァンクーバー探鳥の二日目です。

2008-06-03 15:31:46 | Weblog

 昨年は初日に時差寝坊で失敗したので今回は緊張状態。

 M氏の目覚ましが正常に作動したので何なく6時に起床。
 昨夜買っておいたサンドイッチと、あれこれやってやっと
湧かせたコーヒーで朝食です。
 近くのセブンイレブンで買ったサンドイッチの大きいこと、
どうにか苦労して全部食べました。カナダ人向けの大きさです。

 これならカナダ人みたいに大きく育つでしょうが今からでは
もう遅いですが頑張れます。

 7時半少し過ぎて出発しましたが西も東も判らず総てガイド
さん任せ。20分程で、先ずはクイーン・エリザベスパーク
です。広大な公園です。地元の人が三々五々散歩しています。

 天気は少し雲があるものの、まずまずです。
 日比谷公園の数倍はあるでしょう。起伏もあり、それに大木と
花です。花の公園です。

 ショートホールのゴルフ場があり市民が僅かのクラブをカート
に入れて楽しんでいました。

 ガイドさんが植え込みに案内して呉れ、見せられたのが、
ヤブガラの巣です。アフリカのハタオリドリ類の巣よりは小さく
巣材を巧妙に使って上手に出来ています。


 体長11Cmの地味な目立たない鳥が作ります。

 ここは兎に角、花が多く百花繚乱です。名前は分かりません。


 ミニゴルフ場です。


 高台からはヴァンクーバー北部の山が見えます。まだ残雪
があります。


 真っ黄色のキバナフジ(金鎖)の木です。この時期、この
木は町中で良く見かけ、この花を見るだけのツァーもあるとの
ことです。豆科の藤に似た花です。


 白い大きな花は、ハンカチの木とのことです。
 本当にハンカチーフになりそうな花です。


 真っ赤なシャクナゲがありました。シャクナゲはいろいろな
色の花で、あちこちで見かけました。


 ダグラスファーの梢にアカフトオハチドリが啼いていました。
 遠くて小さくて撮るのが大変です。良く撮れていません。


 鳥の声は良く聴かれますが新緑の葉が繁り、なかなか
探すのが大変です。それに敏捷に動き回るので写真に入れる
のが困難です。鳥の撮影は石になるべきですが、四日間には
そんな時間的余裕は有りません。双眼鏡や望遠鏡で見て目に
焼き付けるしか有りません。

 それでも約2時間ほど散策しました。それほど広い公園です。

 9時50分に公園を出て、コロニーファームへ向かいました。

 途中、日本にもあるチェーン店のふじやスーパーで弁当の
調達です。
 店員もレジも日本人で、鮭弁当や日本食の弁当、お寿司も売
っています。レジに日本人がいるのは助かります。ドルは判り
ますがセントは小さくてどれがどれだか判らず適当に出すと教
えて呉れるので言いなりで済むのが楽です。
 

 コロニーファームは以前、農場だった所のようです。
 どうやら郊外です。ここの目的は美しいムネアカルリノジコ
です。それは綺麗な鳥のようです。
 1時間余で着きました。
 地元のバーダーも探しに来ていましたので、ガイドさんが聞く
と一羽見られたとのことですが、ガイドさんはそんな事は無い
もっといる筈と期待を持たせて呉れました。

 駐車場でミヤマシトドが餌を啄んでいました。


 橡の木(マロニエ)の花が満開でした。


 芝生では、何処にでも見かけるコマツグミがいます。
 日本のアカハラやアカコッコにそっくりなので、私は勝手に
カナダアカハラと名付けました。


 農場跡のような草地で、ガイドさんがムネアカルリノジコの
声がすると言うので皆で探しました。
 居ました!!何と綺麗な鳥なのでしょう。胸の赤はまだ不十分
ですが、瑠璃色の頭の美しいこと。今回のハイライトと思いました。




 折角の美しい鳥ですが、写真では遠くて小さいので無理して
拡大していますので、本当の美しさが出ず残念です。
 結局2~3羽いたことになりました。

 近くの繁みでウタスズメが囀っていました。


 倉庫の中ではツバメが巣材を採集しています。


 少し歩いていると遠くの木に何か止まっています。
 たまには私も発見第一人者になりたくて双眼鏡で見ると
ごく普通のアカオノスリでした。しかも若鳥で尾もそれほど
赤くありません。
 そのうちに飛び上がり、青空と雲をバックに悠々旋回して
やがて遠くへ去って行きました。




 かすかに赤い尾が見えます。

 門扉にはクサチヒメドリ(サバンナシトド)です。この鳥も
03年11月に葛西臨海公園に飛来した時は大騒ぎでした。


 シトドと言うのはホオジロのことです。古語ではシトトと言
ったようです。

 これまた判らない白い花です。


 1時間半ほど歩き回り12時半にコロニーファームを
出ました。看板にはフクロウが描かれていました。
 農場には昔、フクロウがいたのでしょう。


 40分で、今日のメインとも言うべき、ピットワイルドライフ
に着き、ここのベンチで遅い昼食となりました。
 異国の空の下、異国の風景を眺めながらの、お寿司は乙な味
です。



 繁みに何か見つけました。ヒメレンジャクです。
 日本なら、さしずめキレンジャクでしょう。尾が黄色です。


 湖面に設置された巣台にミサゴの夫婦がいましたが、雛は
まだのようです。


 水鳥の冬の住まいとのことです。


 湖面をカナダガンの2家族が泳いで行きます。
 整然と雛たちが一直線に並んで両親に囲まれて泳いでいます。


 前方を行く雛4羽の家族です。



 後方の雛6羽の家族です。



 いずれも私の400mmレンズでは遠過ぎます。

2~300m程先なので写真では小さくて良く判りません。

 林道に入り1.8Kmを歩きました。途中でビーバーが
倒そうとした木がありました。梢が掛かり木になってしま
って倒れなくなりましたが、凄い歯の力です。


 林道の右側には湿地帯が広がっていました。


 お馴染みのハゴロモガラスです。


 そしてミドリツバメです。


 これまた黄色が鮮やかなキイロアメリカムシクイが現れ
ました。


 ミソサザイです。日本のそれと同じのようです。


 楽しい林道です。
 絶好の場所にヒメレンジャクが止まりました。


 声は良く聴きますが姿はなかなか現して呉れません。

 また遠い枝先にアカフトオハチドリを見つけました。
 遠いけれども見ると写したくなります。


 ビーバーの大きな巣の上に、カナダアカハラならぬ
コマツグミがおります。


 比較的近くの木にセジロアカゲラが止まって呉れました
が全身が見えません。後頭部の赤も見えませんが一応写して
みました。




 湖岸を歩き、往復3.6Kmの林道を歩いて4時間以上も
滞在しました。17時30分になりました。

 まだ太陽は上の方にいます。

 ここから近い、ミネカダパークへ行くことになりました。
 35分で着きました。

 鬱蒼とした樹林の中に湖がありますが、既に時期がはずれ
ているので、遠くにアメリカホシハジロ・クビワキンクロ・
ヒメハジロ♀・オカヨシガモの鴨類などがいるぐらいでした。
 それも遠い対岸の近くです。諦めました。

 静かな湖です。近くのゴミ函には熊除けの鉄器具がついて
いました。熊も棲息しているようです。



 木の枝でダグラスリスが一生懸命、まつぼっくりから松の実
を取って食べていました。暗くて遠いのではっきり写りません。
 どうも言い訳が多すぎるようですが、ご勘弁の程を。


 何も目新しい発見が無かったので30分で切り上げました。

 19時35分、ホテルに戻りました。
 今日、見聞きした鳥は60種で累計で70種となりました。

 今晩は外での食事と言う事で、ガイドのK氏に奨められた
海岸のレストランへ、内心おっかなびっくり外見堂々と入って
行きました。

 一階が混んでいたので、二階に上がるとウエイトレスが何か
言っているが判らず、どうやら予約制のようでした。
 一階に下りると6人の席を用意して呉れ何とか座りました。
 回りは皆、大きな声で話しています。体格が良いので声も
大きいです。ウエイトレスさんが来て注文を聞きますので、
先ずはメニューの中からビールを差してオーダーしますが
周りに負けじと大きな声と早口でまくしたてます。
 ただでさえ判らないのに早口の英語ではお手上げです。
 それでも何とかグラスビールを注文しました。

 さて次は料理です。何とか判る食品名で指さします。
 それでも何かまた早口で言いますが、終始希望のメニュー
の所を指さして判って貰いました。

 同行のM氏が、サーモンを希望なので兎に角サーモンと
書かれたパスタを二人で注文しましたが、出て来たサーモン
は、粉々になったチップ状のサーモンでした。
 取りあえず我慢して何とか食べ終わりレシートを持って
レジへ行き勘定して、お釣りを貰おうとすると係のウエイト
レスさんが寄って来て又、何か言っています。
 チップの事と思い僅かな釣り銭を上げると、サンキュー
と言って店内に戻って行ったので一安心でした。
 考えて見ると上げたチップは120ドル余の勘定に対して
80セント(約100円)ほどでした。

 本当に旅の恥はかきすての状態でした。

 外食はもっと簡単に出来ると思った、とんだ誤算でしたが
良い経験をしました。

 暮色の迫る21時過ぎホテルにもどり二日目の夜を迎えました。

 明日はフェリーに乗ってヴァンクーバー島のビクトリアへ
行きます。船から海の鳥が楽しみです。

 それでは又、後ほどに。