波乱の海をぶじ目的地へ

現世は激しく変動しています。何があるか判りませんが、どうあろうと、そんな日々を貧しい言葉でなりと綴っていけたらと思います

シャボン玉

2015-05-07 10:51:37 | 童詩


◇シャボン玉



シャボン玉は

この世に生まれたとき

小さな町をそっくり

自分の表面に焼き付けて

持って行こうと思った

そうやってシャボン玉は

みるみる上昇し

青い空に吸い込まれていった



それからというもの

晴れ渡った真昼時

空の深みに

小さな町が蜃気楼のように

浮かび出ることがある



   ◇

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