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颯爽と
白い靴ゆく
草原に
歩き疲れた
草色の靴
夏帽子
冬の帽子と
寄り添って
いつの頃かと
眺め入る秋
ビヤホール
喜怒哀楽を
泡にして
一気に行くか
ちびちびやるか
◇
置き忘れ?
若布の中に
水着あり
サングラス
武器の一つと
して選ぶ
寄り添ってくる
寂しさに
息かけて拭く
ここにゐたかと
猫が貌
背けて通る
胡瓜揉み
ハンカチに
潜るごとくに
犬が嗅ぐ
ビールには
苦い味はひ
それもよく