メトロレディースにできるのなら他の女性だってできるはず

2015年01月20日 | 日記
差別撤廃を求めてメトロレディースが闘っています。東京メトロの地下鉄駅売店(メトロコマース)で働く非正規労働者の女性たちでつくる全国一般東京東部労組メトロコマース支部が、昨年5月に正社員との差別をなくすために賃金差額などの支払いを求めて裁判を起こしました。

メトロコマースは東京メトロの100%子会社です。

2009年3月に契約社員6人で労働組合を結成し、団体交渉やストライキを行ってきましたが、コマースも親会社である東京メトロも改善に応じないため、裁判に踏み切りました。

メトロコマースでは、社員を正社員と契約A・契約Bに分けています。正社員と契約Aは月給制、契約Bは時間給で昇給もありません。契約Aのボーナスは36万円、Bは10万円。Bには退職金もでません。正社員と契約Bには忌引き休暇が7日間あるが、Bにはない。食事補助券も契約Bのみ支給されていないなど、労働条件全般で差別があります。

職務内容にほとんど違いはないということです。

契約Bの人たちで家計補助的に働いている人はおらず、独身やシングルマザー、介護をしながら働くなど、この仕事の収入が生活を直接支えています。

しかし、努力も工夫も昇給システムがないため、いっこうに賃金に反映されないのです。

スト中の記者会見で59歳の委員長がこう言っていました。

働いても働いても生活はよくならない。けれど、じっと手をみているだけではだめなんだと思った。声をあげていかないといけない。

昨年12月に第5回口頭弁論が行われました。今月29日に第6回、3月に第7回が予定されています。

職務内容によってではなく、雇用形態によって待遇が違うことに疑問を感じることが少ないのが日本の雇用の特徴みたいです。雇用されている人自身が、正社員と同じ仕事であるにもかかわらず、待遇が低いことを「パートだから、非正規だからしょうがない」と言います。

事業主の方も、雇用形態による待遇差については、当然としており、じゃあ職務内容は?と聞けば、ん~あんまし変わんないなぁとか言います。違法かどうかということ以前にそのことが「おかしい」「不合理」とは思わないようです。

決して若くはないメトロコマースのレディーたちが立ち上がったのです。

ファーストフードやファミレス、コンビニ、ホームセンターで低賃金に甘んじている多くの女性たちが立ち上がれないわけがありません。

賃金差別を許さない~巨大企業に挑んだ私の闘い』の著者リリー・レッドベターが立ち上がったのは60歳のときです。


不正義を目にしたとき何もせずに座視するのか

挫折を経験したときに甘んじて受け入れるだけなのか

それとも失敗から学んで、次はよりよく頑張るのか

ノックアウトされたときに倒れたままでいるのか

それともまた立ち上がるのか


リリーは40代でマネジャーとして就職した会社でセクハラを受け、たびたびレイオフされ、男性社員よりも格段に低い報酬しか得られませんでした。

ただ黙って現実を受け入れるかわりに立ち上がり、10年以上闘い続けました。

メトロレディーに続け
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