初動のまずさは他人事ではない。弁護士だけのことではない、社労士だって…

2021年01月18日 | 社労士
オンライン講義のお陰で今年度の単位取得がスムーズにすすんだ。
珍しく余裕ができたので、法学教室や法学セミナーなどでこれまで学んだことを補強していこうと思い立った。
しかし。
法学教室の12月号のテーマ「刑事公判の実務と理論」を読み始めてすぐに挫折した…
刑法総論も各論も刑事訴訟法もつつがなく(先生がみんなやさしかった…)終えたはずなのに…
コーヒーをいれて気分を変えて取り組んだがやはりダメだった。
以前読んだ、亀石倫子弁護士の「刑事弁護人」を書棚から掘り出してきた。
前に読んだときは、亀石さんのマインドのところばかりにラインを引き、熱くなったものだが、そもそもが刑訴法違反を扱っていて、かなり公判について詳しく書かれていたのだ。
やはり、すごく詳細に刑訴法のことや公判前整理、審理そのものについて書いてある。
検察側と弁護人側の息の詰まるような静かな戦いが詳しく描かれている。
大変勉強になった。
しかし、これを読めば次に、弘中惇一郎弁護士の「無罪請負人」を読み返すこととなり、そうなれば村木厚子さんの本も読み返さずにいられず、そうなると、ごめんで済むなら警察はいらないだってもっぺん読まないかんやろということになる。
そうこうしているうちに、文学部教授が刑務所の囚人を対象として講義を行った「刑務所の読書クラブ」が図書館で目に飛び込んでくる。
これらの本の著者の共通点は、「自分もあちら側(被疑者、囚人)にいることは十分ありえる」といった視点である。
一方的過ぎるのもよくないと思い、バランスを取るために、元警視庁勤務の方が小学高学年向けに書いた「ニッポンの刑事たち」という本を読んでみた。
先の人たちとはまた異なる視点であることは言うまでもないことだが、刑事ドラマではかっこよく描かれているが実際は苦労が多いのだよ…それにドラマは演出されてるけど、実際はあんなことしないんだぞ、という話がてんこ盛りだった。それはそれで面白かった。違法な取り締まりや調査についてはお義理程度に書かれていたな。いちおう形だけ冤罪はあってはならん!みたいなことも…
日本の司法において冤罪は大きな思いテーマだが、元警視庁刑事に言わせると、韓国はもっとひどくて、びっくりしたとか…
このように芋づる式に本を読むと勉強というのは面白く感じられる。
私ははじめて単位をきちんと取れたので自分的には満足していた。
なんか一仕事終えたような気楽ささえあった。
しかし。
法学セミナーの基礎法学へのいざないというテーマを読んで、ああ…自分バカやなと思った。
やればやるほど、知れば知るほど物事はわからないことがでてくるんだという当たり前のことを思い出した。
人生まだまだってことか。
あと、冤罪と闘う弁護士はカッコいいが、冤罪ってことは一番最初にかかわった当番弁護士や国選弁護士の罪も大きいが、これは社労士も同じである。初動のまずさを言われたら返す言葉はそうそうない…
これ以上は言うのもツライ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勉強期間が6か月以上の資格は唯一社労士だけだった

2021年01月07日 | 社労士

年末に本棚の整理をしていたら、
『3か月で結果がでる!資格が取れる!「超効率」勉強法』という本が出てきた。
高島徹治さんという元記者、元出版社経営者のおじいさんが書いているのだが、50歳を過ぎてから90以上の資格を取った人で、それをもとに資格コンサルタントをやっているらしいです。

1日の講習で取れる食品衛生責任者とかも入ってるとこがごあいきょうなんだけど、行政書士や宅建も2~3か月、英検準1級やTOEIC700点ぐらいも2~3か月、危険物取扱、衛生管理者、簿記2級やビジネス法務検定など多くの検定資格は1~2カ月、唯一社会保険労務士だけは細かいことを暗記しないとダメという理由で6か月以上~1年となっていた。

資格マニアがいるのは知っていたが、たいしたもんだなと思った。
こんなにも勉強期間が短く設定されているのは、資格取得が目的ではなく、仕事に生かす知識として必要だから、とか。
たしかにちんたらやってたらただのマニアでも時間がかかってマニアの名に値しなくなるな…
資格取得することで知識が得られるのが一番のメリットだとか。

具体的な勉強方法もちゃんと書いてあって、なるほどな、ふーーーーーーん、面白い!と思った。
速読法も書いてあるが、たいしたことではなく、「速く読もうとすること」だって。
確かに…
小5の娘がファミリー読書とかいって、学校から持ってくる本は小1時間で数冊読めるが、娘はそれを見て驚嘆している(笑)かわいいです。

過去に取った資格についてはいくらでもえらそうに言えるが、今から取れって言われるとしり込みする…私は社労士試験なんて今後何べん受けても受からないぞきっと…
noteのなかである理学療法士さんが、社会保険労務士になりたい。いや、なる。って宣言していて、すごく勇気があるな、かっこいいなって思った。

私もなんかやってやる。

ワーキングマザーに育休中に資格とっておこう!とか言ってるが、自分はどうなんだって思う。
簿記とかFPとかちゃらちゃらしたもんでお茶濁してるけど、これじゃいけない。

高3の時にいっぺんトライした英検2級に30年以上ぶりでもっぺんチャレンジする。
来年度いっぱいかその次あたりで法学部通信を卒業できそうだし、行政書士にもチャレンジする。(民法総則しか終わってない時点でいっぺん、受かるやろと舐めてかかって受けて落ちた。民法総則だけ、しかもC判定のくせに…恥ずかしい…行政書士さん、すみません)
FP1級もチャレンジしてみる。
10年以上前に3・2級取ったあと、すぐ1級を受けようと思ったら受験資格がなかったのだが、もたもたと社労士をやってるうちに資格要件できた。
秘書検定も受けてみたいが、若い子ばっかりのとこに行くの恥ずかしい…
危険物取扱乙6はもう申し込んだ。これはおばはんも来るやろ。
人さまに勧めるなら自分もやらないとね。

法学部卒業するなら予備試験うけてみろって?

いつか、チャレンジしてみたい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オンラインの普及で初めての全単位取得。コロナが慣習を打ち破る。

2021年01月03日 | 社労士
多くの人の生活を破壊した憎きコロナウィルスは良くも悪くもこれまでの慣習を打ち破った。
その一つがオンラインの普及である。
技術的には十分実施可能であるにもかかわらず全く普及しなかったオンライン。
法学部通信教育のスクーリング・試験がすべてオンラインになったことで、今年度はじめて全単位を取得することができた。
通信教育は元々が独学である、ゆえに脱落者が多い。
しかし未曽有の事態に陥ってみれば、通学生よりは打撃がはるかに少ない。
スクーリングといっても1教科につき1年度2日間である。自ずと「教えてもらう」には限界がある。
テキストを中心に自分でやるしかないのである。
なので、教える側も急遽オンラインになり不慣れで十分とはいえない講義であってもさほど影響がない。
そこへもってきて交通費や宿泊費もかからず、移動の時間も不要とくれば学習は進む。
だがこれは従来と比較するからそう思えるのであって、オンラインが当たり前になればまた別の問題も出てくると思われる。
独学はわかりやすいテキストを選び、適切なアドバイスを受けることができて初めて可能なのだが、通教性が自らテキストを選ぶのは難しい。先生の中には難易度をランクに分けて書籍などの資料を紹介してくれる人もいるが、そうでない場合、学習がちっとも進まないことになる。
私はときどき、レポートの採点で担当教官から「テキスト以外を参照していてよろしい」といったコメントをもらうし、レポート作成の注意点には「テキストのみで書こうとせず、判例や学説を参考にすること」とある。これは多くの人がテキストだけでレポートを書き上げているということである。
小中高の教科書のように、教員が教えることを前提としているテキストであれば、テキストへの書き込みとノートでレポート作成は可能であるが、大学のテキストは標準ではないし、検定もないので、自分にとっての教科書とはいえない。そのことを指摘している先生もいるが、通教生には伝わっていない。
先生への質問はできるようになっているが、いっぺんも会ったことのない教授に、しかもC判定をもらっていながら質問することはあまりにもハードルが高い。
また、オンデマンドといった、受講生が好きな時に何度でも視聴できる動画と、リアル講義の使い分けも工夫がいる。
また、オンライン環境が整わない人への支援というものもある。
中小零細企業の大多数が一時的にオンラインを導入したが、緊急事態宣言の解除とともに多くは従来のやり方に戻っているという指摘がある。
2020年はコロナ一色の年だったが、21年はどんな年になるのか…
全然見通しが立たない。
でもやることは変わらない。
100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)のときと同様にうがい、手洗いをしてマスクを着用し、換気をよくし、密を避けるだけ。
そして、浮いた時間やお金を別のことに使う。
今できることをやるだけ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする