冤罪の「真犯人」とは誰なのか?氷見国賠訴訟の柳原さんが問うこと

2015年03月10日 | 日記
強姦事件で無罪が確定し、国や県に国家賠償請求をしていた柳原さんの訴訟に対し、昨日富山地裁から判決が出ました。

県には約2000万円の支払いを命じていますが、国への請求は棄却されました。

タクシー運転手だった柳原さんは、2002年に強姦と強姦未遂で逮捕され、約2年間服役後真犯人が発覚しました。富山県警は柳原さんの無実を発表し、検察による再審で無罪が確定、刑事補償金1005万円が柳原さんに支払われました。

柳原さんは、取り調べ捜査員から繰り返し誘導や脅しを受けたと証言しています。県警による証拠無視や捜査報告書のねつ造も指摘していますが、県警側は、操作に落ち度があったことは認めながらも、違法性はなかったと主張していました。

柳原さんは地元富山の出版社・桂書房から『「ごめん」で済むなら警察はいらない。冤罪の真犯人は誰なのか?』という本を出しています。

そのなかに、県警から謝罪された時のことが書かれています。上層部の人たちが偉そうな横柄な態度で「悪かったな」というようなことを言ったそうです。「やってないのに嘘の自白をしたあんたも悪い」というようなことも言われたそうです。

やってもいないのに、嘘の自白をする。

これ、いかにも自白した本人が悪いように感じられます。やってないならなんでそう言わないんだ。なんで嘘の自白をするんだ。やましいことがあるから認めたんだろう。火のないところに煙は立たない…

こんなかんじでしょうか…

『「ごめん」で済むなら警察はいらない』は、多くの人が執筆に携わっています。地元富山県の人たちも、冤罪を生む土壌が富山にはあるのではないかと、検証しています。冤罪の真犯人は誰なのか?という問いに応えるには必要な検証かもしれません。

富山県に生まれ、20歳までを富山の田舎で過ごした私にとっても、この事件は他人事とは思えません。

富山には、富山型デイサービスという、素晴らしい制度もあります。行政の壁にぶつかりながらも、多くの人が闘って勝ち取った制度です。富山型デイサービスの運営者の中には、行政に出向くときはヒョウ柄など、戦闘服に身を包んで挑む人もいます。

控訴はあるのか。柳原さんの弁護団は、「一部勝訴といえるが、判決文を精査したい」とコメントしています。

ところで、死刑制度について、日本ではまだ賛否両論ですが、冤罪という点において、死刑は本当に取り返しのつかない制度であると思います。
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1 コメント

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第三次再審請求に向けて (遂犯無罪)
2015-05-21 20:20:34
刑事司法においては、客観的な証拠(特に、物証)に関しては、それが領置
や差押えされた時点の物そのものであって、捜査機関に加工される事態は想
定していない。
空き巣などの常習犯は指紋の渦の中心を残さないよう細心の注意を払う 指紋の渦の中心が指紋
識別の要となる
須崎検面調書二通の署名偽造をした 器用な高橋真検事は指の外郭で捺し印した 素人には難しい手口である。

須崎の員面調書(警察調書)は証拠提出されていない、本人名字と違う漢字で偽造署名をした。

そして高橋検察官は自分の指印を押した、検事面前調書はほぼ無条件で証拠能力を有して、判決の基礎となる、偽造できる証拠では 検察はいつでも勝てる。

司法の崩壊
http://www.suihanmuzai.com/
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