現行制度に詳しいだけじゃなく新しい制度の提案も社労士には求められているかも

2023年09月30日 | 社労士
雇われて働く人が多いのが日本社会の特徴である。
小さい会社が多く、社労士の出番は多いといえる。
だが、「雇用」以外で働く人が増えている。
フリーランスの人が多くなっている。
労災などの適用も増えてきてはいるが、働き方が変わってきており、被用者保険の専門である社労士もちょっとやり方を工夫しないといけないのだなと思った。

たとえば…
野菜や果物などの収穫を一定時期、1日に数時間だけやるような場合、農園運営者は誰かを「雇う」という発想はない。
ケガをしたときなどのことはあまり考えていない。
あえて聞けば、手伝ってくれる人には、ウーバーのような個人請負でやりたいとの考えである。

中小零細農家を淘汰して大規模に農業をやるという方針は方針として、現実に中小零細農家は多いし、そういう人たちが淘汰されるのはいやだ。そういう人たちもやっていけるのがいい。
そうなると、働く人のことである。

家族の扶養に入りながらシルバー人材で働き、適用保険がなかったという事例を受けて、健康保険の適用可能となったが、扶養の範囲も徐々に狭くなってきている。

業務かそうでないか関係のない国保に加入すればいいだけのはなしに思うが、国保は世帯単位で入るし、扶養の問題も考えるとなんだかすっきりしない。

現行の制度に詳しいだけでなく、新しい制度設計を提言していくぐらいの気持ちがないとだめかもしれない。

政治に無関心であったり、保身のための利益誘導だけでは行き詰るかも。

若い農家さんと話すと面白い。
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