がん患者さんの体験記を読んで、遅ればせながらがんについて学び始めました

2015年01月21日 | 日記
介護の雑誌『ブリコラージュ』で、福祉ジャーナリストの浅川澄一さんが、「がん患者体験記」を書いています。

浅川さんは、大腸がんの第Ⅳステージで、昨年2月に手術を行い、今現在は抗がん剤治療の最中です。

がん患者さんの就労支援の仕事を始めるまで、まるで他人事のように感じていたのですが、遅ればせながら、二人にひとりががんになる時代ということもあり、今年はがんについて知る!ことに決めました。

あらためて昨年5月号からの浅川さんの連載を読み返してみて、ようやく民間医療保険の問題や就労継続の問題がわかりました。(遅すぎ…)

浅川さんはフリーで仕事をされているので、ある程度融通はきくのですが、抗がん剤治療のため病院に行っても、白血球の数の多寡でその日は治療ができないということが何回もあり、「半日無駄にした」とがっかりしています。

会社勤めしながらだと、相当気持ちも焦り、暗い気分になることと思います。

がんの治療を受けながら仕事を続けるのは無理!と多くの労働者が感じているという調査結果が先日発表されました。

そんなことないよ!続けられるよ!と励ましたり、続ける方法をいっしょに考えるのが就労支援ですが、自分が患者さんの立場だったら、上司や事業主にきちんと病気のことを説明できるのか、言いにくいことも隠さずに伝えられるのか、こまかいコミュニケーションを辛抱強く続けて行けるのか…と考えると、相当の勇気が必要とわかりました。

経済的に困窮するとわかっていながらも、退職してしまう人が多いのもわかります。

ただ(仕事を)やめないで、続けてでは、辞めた人は残念な人というだけです。私なんて病気にならなくてもすぐに仕事をやめますから…

情報格差というのもあると思います。情報に辿り着けない場合だけじゃなく、いろんな情報がありすぎて混乱してしまうことも含みます。

浅川さんはジャーナリストですから、自分のがんのこともよく調べています。がんに関する本もよく読んでいて、なかなか鋭い指摘をしています。

がん放置療法で有名な近藤医師については、

近藤人気を支えているのは、多くの患者が医療不信に陥っているから。主流から外れた異端児の医師は、救いを求めたい人たちの願望に応えた。近藤医師への反論の本が少なく、大手マスコミの好意的報道も近藤人気を煽った。

と分析しています。

近藤医師に真っ向から戦いを挑んだ医師として、『医療否定本に殺されないための48の真実』の著者・長尾クリニック院長の長尾和宏氏が紹介されています。このタイトルは近藤医師の『医者に殺されない47の心得』に対抗したものです。

浅川さんは、両者を読み比べて長尾医師に軍配を挙げています。

長尾医師は、早期発見・早期治療は有効、がんとがんもどきという単純な二分法では分けられないと言います。多くの患者さんが近藤医師の主張に混乱していると警告しています。

長尾医師は『ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!』という本も共著で書いています。介護に関心のある方はぜひ読んでみてください。

なお、この二人はがん治療については、対立していますが、延命治療否定・尊厳死では同じ考えであるということです。

ところで、浅川さんは入院中、看護師に陰部の洗浄をしてもらい、大変爽快であったとしながらも、「これが看護師の仕事なのか?」と疑問に思ったそうです。介護ヘルパーの仕事ではないのか?と。

同じ雑誌の他のページでは、富山型デイサービスの創設者このゆびとーまれの惣万佳代子さんが、このあいだ面接に来た看護師が、「えっ、風呂に入れんなんが。オムツを替えたりせんなんが。バイタルをとればいいと思って来ました」と言い放ち、あきれたそうです。こんな看護師いらんと思っていたら、あちらから「私には合わないと思います」と断ってきて嬉しかった、と話しています。

施設によって介護と看護(処置)の占めるウエイトが違うので、同じ看護師という職種であってもやるべきことに違いが出てくるのですね。

場所によっては看護師やし介護士に指示さえ出しとればいいがやろ?でちゃ業務がまわらんがいぜ。

介護士やし看護師の指示に従っとればいいがやぜ、言うとってちゃあかんがやよ。

ということで、(何が?)(全然まとまってないやろ)

父が白血病の前段階のがんにかかったこともあり、がんについての知識を深めていきたいと思います
コメント
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