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成年後見研修に遺品整理業界の方が講師でお見えになりました

2025年07月31日 | 社労士
成年後見更新研修を2日間みっちり受けました。
今回とても異例の講師の方がお見えになっており驚きました。

遺品整理業者さんでした。
大変テンションの高い方で、最初から最後まで走っておられました。

更新研修はいつも大変勉強になるのですが、今回もやはり同様で、かつ、思いがけない世界を知ることができ、へー!!、そうなんですか!!の連続でした。

成年後見の場合、痛ましい「遺体」との遭遇はないのですか、凄まじい居室というのはあるようで(幸い私は受任件数も少なく、まだそのような事件には遭遇していませんが)、片付け専門業者たいうのは知っておくべきものだとわかりました。

講師の方がいわゆる汚部屋に入るときは、土足や長靴、さらにビニール袋で覆ったりするとか⋯ 

遺品整理業に参入してくるのはどんな業界か?
→ 産廃業界、リフォーム業界、解体業界、リサイクル業界、シルバー産業、葬儀業界、病院や施設、不動産、仏壇、士業⋯

地震のあった能登エリアでの盗難事情、空き家の売れ行き事情やエリア、空き家の放置理由、ゴミ収集の事情などなど

すごくおもしろい話ばかりでした。

N-Villageさん、ありがとうございます😊



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社会保障や税金が論点となる選挙には社労士は重宝かも

2025年06月30日 | 社労士
来月に入ると参院選の公示である。
選挙の投票率は低いが、投票する人であっても、何を参考にするかといえば、多くの人がSNSだとか。
YouTubeやTikTokなどの動画、インスタやフェイスブックも動画、動画で候補者や支援者が訴えることを聞いて判断するということである。
SNSなどない時代でも、テレビ・新聞・ラジオのうち、最も騙されやすいのはテレビという研究結果がある。(嘘のインタビューを見る、聞く、読むで試したところ、ラジオは嘘を見破る人がかなり多く、新聞はテレビとラジオの中間だったそうだ)
フェイクニュースも動画が多いので動画というのは人を騙すには適した媒体らしい。

昔昔なら、所得倍増などダイレクトでわかりやすい経済の主張だったようだが、今は社会保障や福祉といった素人には正直分かりづらい、というか実のところさっぱりわかないことが多い。

社会保障や福祉の話をすれば税金がもれなくついてくるが、これまた源泉徴収と年末調整を会社にしてもらう人が多いため、何が何だかよくわからんということになる。

唯一消費税が身近であるが、これとて物を買ったり、サービスを使ったりすればもれなく払わされるだけで、消費税を国に納めているのは別の人間である。それでも消費税廃止!と主張されるとなにやら嬉しい。安い店で買えば消費税はないようなものであるが⋯

年金の第三号問題だの、可処分所得を増やすだのはそもそも用語自体がいまひとつわからないのではないか?なんとなく聞いたことはあるが、どういうもんか言ってみろと言われると言えない類のものではないか。

可処分所得を増やす、手取りを増やす
と言った場合、社会保険料や税金かか減るので、減税といういい方になる。

賃金を上げるとなると、社会保険料と税金は賃金上昇に伴って増える。賃金を上げて、なおかつ社会保険料と税金を下げるというのが有権者にとって一番嬉しいことである。行政サービス(医療や警察、ゴミ関係などいろいろ)が低下するというところまでは考えなければ一番おいしい政策てある。

動画で政策をまくしたてられると雰囲気に呑まれて、酔ってしまう。
書いたものを読むのは読み間違いや受け取り間違いが危ない。

ラジオで聴くか、動画を音声だけで聞くのが良さそうである。

そして、まずは社会保障や税のイロハを学んだほうがよい。どんなに地頭自慢でも知らないことは判断できない。

そう思うと⋯社会保険労務士は案外重宝なのではないか?と思ったのだが⋯

選挙活動をする際、◯◯さんをお願い!!とブルドーザーのような人海作戦で行くのもありだが、年金や健康保険の沿革から始める対話もあってもいいのではないかと思う。

吹いた風はぱったり凪となることもある。
風など吹かないこともある。
櫂や櫓で地道に行くことも必要である。

これからの3週間、出来もしない大ぼらを吹くのは、やりもしない嘘をついて支持を集める(騙す)のは誰か?

ちゃんと見ておかないとね😊

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否応なくの人も、率先しての人もスキマバイトは問題おおあり

2025年05月18日 | 社労士
先日noteに、スキマバイトについての週刊現代の記事があまりにひどい内容であると書いたら、タイミーに登録している方がスキをしてくれた。

その方のnoteの記事を読むと、タイミーから紹介された仕事のことが書かれており、本業の傍ら副業として飲食店等の仕事をしていて、そこそこ満足しているというかんじであった。

他にもいくつかスキマバイトについてのブログを読むと、タイミーが多く、やはり気に入っているというものが多かった。

週刊現代の記事は、56歳の女性ライターが本業では食っていけないため、スキマバイトをしていて、そのルポという体であるが、あまりに内容がひどい。

スキマバイトにくる労働者をとことん貶めている内容で、限界シニアの掃き溜めだの、高齢者ばかりで、しかも普通の職場では働けないような人たちばかりたとか…

週刊現代は以前にもスキマバイトについて書いており、労働者が待遇改善を求めたらアプリをブロックされたというような内容だったので、スキマバイトの問題点を多少は認識してはいるようたが、そういう真面目な(?)内容は反応がいまひとつで、も少しウケそうな内容で…となったのか?



スキマバイトを気に入っているという人は、登録が簡単で、履歴書の提出もなく、面接もなく、給与が即日振り込みも可能なことや、やはりしがらみのようなものもないことをメリットとして挙げている。

スキマバイトしかないという人もいる一方で、これまでの労働とは異なる自由さを好んで登録している人も多いと思われる。

直前まで仕事が決まらなかったり、決定した仕事が簡単にキャンセルされたり、就業時間のかなり前(20分前とか)に集められたり、個人情報を他の労働者に許可同意なく漏らす一方、エントリーしたら取り下げることができないなど、プラットフォーマーとしての問題点が多くあるにもかかわらず、スキマバイトをしている人は増えている。

スポットワークより継続ワークのほうが条件がいいに違いないのだが、それでもなおスポットワークを選ぶというのは、あとくされのなさが魅力なのか…

jilptのhamachan先生がブログで何度か取り上げており、機関誌にも寄稿している。


スポットワークは雇用型プラットフォーム労働

働くのも、物を売るのも買うのも、サービスを売るのも買うのも、プラットフォームがなければ始まらない感じである…

ホテルの予約もアゴタなどは安くていいが、客はともかく、ホテルでさえ、プラットフォーマーに縛られている。amazonは言うまでもなく…

ヤニス・バルファキスが「テクノ封建制」で警鐘しているのは、プラットフォームそのものよりも、私たちがこのようなサービスを便利でありがたいと思うことかもしれない。

週刊現代はスキマバイトを問題視することから、労働者を貶めることにシフトチェンジしたのだな…

50代女性ライターのルポとなっているが、男が書いたとしか思えないような内容である…

気になる〜〜

ほんと、あの記事を書いたのは女なのか、男なのか、現代白状しろ!



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御恩と奉公のインチキぶりがよくわかる歴史小説

2025年04月29日 | 社労士
鎌倉時代の法華経信者である武士、四条頼基の生涯を描いた池上義一の「四条金吾」(金吾は官職名)には、御恩と奉公という言葉がよく出てくる。四条金吾は北条一門の江間氏に仕える武士であるが、医師(くすし)でもあり、江間家の執事として主君に重宝されている。

執事としての能力と医師としての腕によって主君からは相当寵愛を受けてはいたものの、日蓮聖人を慕う四条金吾は念仏好きの殿からやや煙たがられてもいた。また、北条氏が念仏宗に強く傾いていたため、法華の者は迫害も受けていた。

四条金吾の他にも武士の中には日蓮聖人を慕う者が多くいた。人を虫けらのように殺して恥じないのが武士であり、わが身のために、罠にはめても人を殺す。他人を陥れて手柄顔をしたがるのが武士であり、それでも武士を捨てることがてきない。武士の業を知り、仏門に逃げることの卑怯を知る故に、武士という宮仕えのままに、当体を改めず、より良く生きるために日蓮聖人に帰依する武士たちがいたが、法華を快く思わない者が権力と結託して彼らの命を闇に葬ろうとするのである。

罪人を斬る首切り人である若き九郎は、ある法華の武士を斬るよう密命を受けるが、その武士の人柄に心服し斬るのをためらう。言われたことを何も考えずにやればいいようなものだが、この九郎ははて?と考える。命令者は「よくないもの」だから斬れと言うが、それなら堂々とやればいいものを、なぜこっそりと闇に葬ろうとするのか?もしや自分が斬ろうとしているのは斬ってはならない相手では?と考える。

もたもたしているので命令者から呼び出され詰問される。が、本当に「よくないもの」か事実に即してしかと吟味すべきでは、と意見する。
命令者は激怒する。
それが御恩を蒙る上(かみ)に対しての奉公か。斬れと命じられれば斬るのが奉公ぞ!
九郎はなんと、次のように言い返すのである。

この九郎、どなたの御恩も蒙ってはおりませぬ。
御恩を蒙っておれば、私の留守中におばばが餓え死んで白骨になっていたりはしますまい!


御恩と奉公。

もとよりいんちきである。こんなものを雇用関係に持ってきても仕方がない。


四条金吾が主君江間氏に心から仕えるのは御恩と奉公故ではない。

おのが権力を護らんがために、かつての僚友を情け容赦なく倒し、少しの芽も謀略によって摘んで間引き、一方で民衆救済などといって寺社を擁護する、そのような不条理な世の中に、何もかも嫌気がさし、生きる気力を失い、悩み苦しみに負け、人間ではなくなるところを、当に来る未来を見よと教えたのが日蓮聖人である。

全10巻の「四条金吾」には御恩と奉公のいんちきぶりがさまざまな歴史エピソードで出てきます。

事業主も労働者もご一読を😊

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「実習生」という「労働力」の不条理な働き方

2025年03月25日 | 社労士
自分なにやってるんだろう。
仕事がキツいとき、多くの人が思うことである。
残業続きのとき、やってもやっても仕事が終わらないときなど。
肉体的にキツい仕事の場合は終わりが見えていることが多いので、あまり感じないものである。
しかし、ときに「なぜ、こんなキツいことを、あえてやる必要があるのか?」と、不条理に思うこともある。
システムを導入すればしなくてすむ、システムを改善すればしなくてすむ、商品にそれらの価格を転嫁させることができれば導入・改善は可能だが、安い労働力を充てることでシジフォスの石のような業務が続く。
安い労働力というのは不条理には欠かせない。
「労働力」は国内では調達が難しくなっている。
「労働力」は紹介料を支払って日替わり労働力に頼るしかなくなっているが、これも当てにならない。
外からの「労働力」調達は国が準備している。
かつては国際協力と言われ、今は多様性尊重と言われている。
「労働力」は出稼ぎとしてやってくるが、「実習生」というネーミングが当てられている。
キツい仕事からキツい仕事へたらい回しだが、日本人労働者がやりたがらない仕事に充てることができる。
「実習生」という名の「労働力」はポリコレの欄外に置かれている。
かつて日本人も海外に出稼ぎや移住・移民という形で出ていったものたが、受け入れる側になったときに、「実習生」というネーミングを考え出したのは秀逸である。

そういえば、戦後ドイツが「労働力」を必要として日本から炭鉱夫を募ったとき、日本側ではなぜか「研修のため」と言われていたとか…

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