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否応なくの人も、率先しての人もスキマバイトは問題おおあり

2025年05月18日 | 社労士
先日noteに、スキマバイトについての週刊現代の記事があまりにひどい内容であると書いたら、タイミーに登録している方がスキをしてくれた。

その方のnoteの記事を読むと、タイミーから紹介された仕事のことが書かれており、本業の傍ら副業として飲食店等の仕事をしていて、そこそこ満足しているというかんじであった。

他にもいくつかスキマバイトについてのブログを読むと、タイミーが多く、やはり気に入っているというものが多かった。

週刊現代の記事は、56歳の女性ライターが本業では食っていけないため、スキマバイトをしていて、そのルポという体であるが、あまりに内容がひどい。

スキマバイトにくる労働者をとことん貶めている内容で、限界シニアの掃き溜めだの、高齢者ばかりで、しかも普通の職場では働けないような人たちばかりたとか…

週刊現代は以前にもスキマバイトについて書いており、労働者が待遇改善を求めたらアプリをブロックされたというような内容だったので、スキマバイトの問題点を多少は認識してはいるようたが、そういう真面目な(?)内容は反応がいまひとつで、も少しウケそうな内容で…となったのか?



スキマバイトを気に入っているという人は、登録が簡単で、履歴書の提出もなく、面接もなく、給与が即日振り込みも可能なことや、やはりしがらみのようなものもないことをメリットとして挙げている。

スキマバイトしかないという人もいる一方で、これまでの労働とは異なる自由さを好んで登録している人も多いと思われる。

直前まで仕事が決まらなかったり、決定した仕事が簡単にキャンセルされたり、就業時間のかなり前(20分前とか)に集められたり、個人情報を他の労働者に許可同意なく漏らす一方、エントリーしたら取り下げることができないなど、プラットフォーマーとしての問題点が多くあるにもかかわらず、スキマバイトをしている人は増えている。

スポットワークより継続ワークのほうが条件がいいに違いないのだが、それでもなおスポットワークを選ぶというのは、あとくされのなさが魅力なのか…

jilptのhamachan先生がブログで何度か取り上げており、機関誌にも寄稿している。


スポットワークは雇用型プラットフォーム労働

働くのも、物を売るのも買うのも、サービスを売るのも買うのも、プラットフォームがなければ始まらない感じである…

ホテルの予約もアゴタなどは安くていいが、客はともかく、ホテルでさえ、プラットフォーマーに縛られている。amazonは言うまでもなく…

ヤニス・バルファキスが「テクノ封建制」で警鐘しているのは、プラットフォームそのものよりも、私たちがこのようなサービスを便利でありがたいと思うことかもしれない。

週刊現代はスキマバイトを問題視することから、労働者を貶めることにシフトチェンジしたのだな…

50代女性ライターのルポとなっているが、男が書いたとしか思えないような内容である…

気になる〜〜

ほんと、あの記事を書いたのは女なのか、男なのか、現代白状しろ!



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御恩と奉公のインチキぶりがよくわかる歴史小説

2025年04月29日 | 社労士
鎌倉時代の法華経信者である武士、四条頼基の生涯を描いた池上義一の「四条金吾」(金吾は官職名)には、御恩と奉公という言葉がよく出てくる。四条金吾は北条一門の江間氏に仕える武士であるが、医師(くすし)でもあり、江間家の執事として主君に重宝されている。

執事としての能力と医師としての腕によって主君からは相当寵愛を受けてはいたものの、日蓮聖人を慕う四条金吾は念仏好きの殿からやや煙たがられてもいた。また、北条氏が念仏宗に強く傾いていたため、法華の者は迫害も受けていた。

四条金吾の他にも武士の中には日蓮聖人を慕う者が多くいた。人を虫けらのように殺して恥じないのが武士であり、わが身のために、罠にはめても人を殺す。他人を陥れて手柄顔をしたがるのが武士であり、それでも武士を捨てることがてきない。武士の業を知り、仏門に逃げることの卑怯を知る故に、武士という宮仕えのままに、当体を改めず、より良く生きるために日蓮聖人に帰依する武士たちがいたが、法華を快く思わない者が権力と結託して彼らの命を闇に葬ろうとするのである。

罪人を斬る首切り人である若き九郎は、ある法華の武士を斬るよう密命を受けるが、その武士の人柄に心服し斬るのをためらう。言われたことを何も考えずにやればいいようなものだが、この九郎ははて?と考える。命令者は「よくないもの」だから斬れと言うが、それなら堂々とやればいいものを、なぜこっそりと闇に葬ろうとするのか?もしや自分が斬ろうとしているのは斬ってはならない相手では?と考える。

もたもたしているので命令者から呼び出され詰問される。が、本当に「よくないもの」か事実に即してしかと吟味すべきでは、と意見する。
命令者は激怒する。
それが御恩を蒙る上(かみ)に対しての奉公か。斬れと命じられれば斬るのが奉公ぞ!
九郎はなんと、次のように言い返すのである。

この九郎、どなたの御恩も蒙ってはおりませぬ。
御恩を蒙っておれば、私の留守中におばばが餓え死んで白骨になっていたりはしますまい!


御恩と奉公。

もとよりいんちきである。こんなものを雇用関係に持ってきても仕方がない。


四条金吾が主君江間氏に心から仕えるのは御恩と奉公故ではない。

おのが権力を護らんがために、かつての僚友を情け容赦なく倒し、少しの芽も謀略によって摘んで間引き、一方で民衆救済などといって寺社を擁護する、そのような不条理な世の中に、何もかも嫌気がさし、生きる気力を失い、悩み苦しみに負け、人間ではなくなるところを、当に来る未来を見よと教えたのが日蓮聖人である。

全10巻の「四条金吾」には御恩と奉公のいんちきぶりがさまざまな歴史エピソードで出てきます。

事業主も労働者もご一読を😊

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「実習生」という「労働力」の不条理な働き方

2025年03月25日 | 社労士
自分なにやってるんだろう。
仕事がキツいとき、多くの人が思うことである。
残業続きのとき、やってもやっても仕事が終わらないときなど。
肉体的にキツい仕事の場合は終わりが見えていることが多いので、あまり感じないものである。
しかし、ときに「なぜ、こんなキツいことを、あえてやる必要があるのか?」と、不条理に思うこともある。
システムを導入すればしなくてすむ、システムを改善すればしなくてすむ、商品にそれらの価格を転嫁させることができれば導入・改善は可能だが、安い労働力を充てることでシジフォスの石のような業務が続く。
安い労働力というのは不条理には欠かせない。
「労働力」は国内では調達が難しくなっている。
「労働力」は紹介料を支払って日替わり労働力に頼るしかなくなっているが、これも当てにならない。
外からの「労働力」調達は国が準備している。
かつては国際協力と言われ、今は多様性尊重と言われている。
「労働力」は出稼ぎとしてやってくるが、「実習生」というネーミングが当てられている。
キツい仕事からキツい仕事へたらい回しだが、日本人労働者がやりたがらない仕事に充てることができる。
「実習生」という名の「労働力」はポリコレの欄外に置かれている。
かつて日本人も海外に出稼ぎや移住・移民という形で出ていったものたが、受け入れる側になったときに、「実習生」というネーミングを考え出したのは秀逸である。

そういえば、戦後ドイツが「労働力」を必要として日本から炭鉱夫を募ったとき、日本側ではなぜか「研修のため」と言われていたとか…

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私も、裏金をばらまかれたらありがたくちょうだいすると思う

2025年02月24日 | 社労士
中国新聞「決別 金権政治取材班」の『ばらまき 選挙と裏金』をようやく読み終えた。
2021年に既に出版されていた『ばらまき 河井夫妻大規模買収事件全記録』に大幅な加筆修正を加えて文庫化したものである。

昨年は裏金問題で賑わう中での選挙で、与党大負けの結果となり、勢いづいた野党の103万問題で所得が増えるだの、景気がどうのと下品だが一応社労士関連の話題がまだ続いているが、この本にも「カネ」についての興味深い記述がある。

買収された側がそのカネをどのように使ったのかが書かれていて面白かった。

後援会の女性は受け取った5万円で東京に旅行に行っている。旅費や食事代、土産代に消えたとか。

市議会議員、町会議員、県会議員らは生活費や飲食費、各種支払いに使ったらしい。

燃やしたと言いながら、実は全額パチンコに使ったろくでなしも(笑)

でも、なんかわかる〜

カネと言えば「汚い」、とりわけ裏金問題の嵐が吹き荒れた後ではなおさら…でも、そのカネで世の中のほとんどが収まるのだから便利なものでもある。でも汚い…か?

汚いカネだから、さっさと消費したのか?

あぶく銭は残らないというが、やはり労いや応援と思った、選挙よろしくなどとは夢にも思わなかったという釈明とは裏腹に、きな臭いカネだしさっさと使ってしまったのか?

いや、カネに印があるでなし、どんなルートで、どんな手段で得ようがカネはカネ、何とでも交換できるのがカネの一番の利便性なのだから使ったのだろう。

検察は立件しないをエサに被買収側から情報を得たようであり、買収された側は当初から取材に対して強気だったそうである。

それが一転立件で有罪である。悔やまれたであろうし、詐欺とも思ったであろう。

それでも当初起訴されていないのだから辞職はしないと、しがみついた議員が多いというのだから同情の気持ちは起きないが…

カネはないならないでみじめだが、あればあったできりがない。

5万、10万、30万、50万、100万というお金で(金持ちから見たらはした金である)これまでの人生を汚した政治家を軽蔑することは容易い。

貧困層がわずかな金額のために強盗屋殺人を犯すという外国の事件に、日本人の多くは呆れたり、信じられないという思いを抱くが、ばらまき事件の買収額について、日本国民は何を感じるのだろうか。

私はこの本を読むまで、買収金額をもっと大きいとばかり思っていた。(なかには300万もらった政治家もいるが、ほとんどは金持ちから見ればはした金だし、庶民にしても目くじら立てる額ではにい)

数が物をいうので薄利多売になるだけである。

私買収されたら(誰もしてくれないが)、いりません💢とカッコよく突き返せるかな〜

無理やり置いていかれた…断ると何をされるかわからない…波風立てるのも…とか言って、子どものもの買うかも…

ちなみに、カネは1週間ほど使わないと家の中のものが減る。

不用品にお困りの人、お試しあれ。
まじ、効くよ。
ゴミ捨てるにもカネのかかるご時世。
買わないとまじでゴミ減るから👀

お笑い芸人というか、ゴミ収集の傍らお笑い芸人をしている滝沢秀一さんによると、金持ちはゴミが恐ろしく少ないらしい。
庶民は少ない賃金でゴミを買うらしい。
発泡酒の缶、健康ドリンクの瓶、100均で買ったようなガラクタが、山ほど捨ててあるとか…






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社労士への阿諛はいけません。耳に痛いご忠告を!

2025年01月30日 | 社労士
月刊社労士1月号から「温故知新」なる新連載が始まった。
歴史上の人物にビジネスのあり方を学ぶ的な読み物で、東京大学教授で文学博士(日本中世史専門)の本郷和人さんが執筆している。
長い間童門冬二さんが担当していたやつである。
やりにくいであろう⋯
気負いもあるだろう⋯
社労士のハートをつかまねばというプレッシャーもあるだろう⋯

読者としてはつい前任の童門さんと比較してしまうかもしれない。けれど童門さんはお亡くなりになった。気にせず存分におやりになったらいいと思う。

でもやっぱり気負ってしまうのかも⋯

社労士は顧問先事業主を諌めなければならないこともある。特に従業員を使い捨ての駒みたいに思っている社長を諭さないといけないこともある。(かも)そうですね〜と追従してる者も多いかもしれないが⋯

そういう社労士の苦労を「わからねば!共感せねば!」と気負われたのだろうか?なんだか、読者である社労士に阿った、リップサービス的な記述が気になります。

主従関係について、「家来が闇雲に主君に奉公をするのではない。主人が十分なご恩を与えてくれないならのなら、従者はそんな主人を見限っていいのです。良い主人だから奉公する。悪い主人なら契約を解除する。従者関係は双方向的な関係だったのです。」と言い、忠臣蔵を例に取り、浅野内匠頭をバカ殿と決めつけている。

主従関係が双方向的なのはいい、浅野内匠頭がバカ殿なのもいい。

しかし、ご恩を与えてくれるから奉公する云々はあまりに雑である。
儒教の忠孝についてなにやら講釈たれていらっしゃいますが、忠とはいかなるもので、孝とはいかなるものかが、この先生の文ではまったくわからない。忖度したり推測したりせねばいけないのか⋯?

事業主との関係で苦労している社労士にはうれしい記述だが、リップサービスも過ぎると見苦しい。リップサービスされることにはすぐに慣れきって、当たり前と思い、少し批判されただけで、あの先生は何もわかっていない💢、やはり学者だな💢とかになりそう⋯

学問の道を極めるのが学者です。

社労士への阿諛はいけません。

次号から期待していますよ!!

耳に痛いご忠告も必要ですからね!

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