元旦営業はイオンよりも図書館にお願いしたいです

2014年12月31日 | 日記

お正月は特に予定もないので買うものも少ない。込み合った食料品店に長居することもなく並んでいる客を尻目に空いたレジで早々と会計を済ませて帰ってきた。年末、特に大晦日は込み合うものだが、一夜明けた元旦はどこも店が閉まっており、街は閑散として買い物にも一苦労…というのはいったいいつ頃のことだっただろうか。

近所にスーパーセンターができたのは今から20年ほど前である。小売店の元旦営業が始まった頃である。その店も元旦営業をしていた。たしか年中無休だった。私は中に入っているマクドナルドでアルバイトをしていたのだが、元旦はシフトが入っておらず2日からの仕事であった。シフトインした途端、元旦がどれほど忙しかったか、どれだけ人が押し寄せてきたかを他のクルーから興奮気味に聞かされた。社員が「元旦からハンバーガー食うかよ!!」と嘆いていたほどだ。なんか牧歌的なかんじさえしないだろうか。

図書館や郵便局、病院、低料金で過ごせる町の入浴施設など必要なところは28日あたりから早々と店じまいしているのとは対照的に、商業施設は今や年末年始の営業どころかほとんど年中無休である。

何年か前の新聞の切り抜きに(たぶん日経流通新聞)元旦営業の是非について書かれているものがあった。駅前に位置するイトーヨーカドーが元旦賑わうのは、初詣帰りの影響があるのでわかるが、車立地のイオンモールがここまで賑わっているのは、今後の元旦営業を考えるうえで看過できない。隅々まで客であふれ、前進できないほどであった。前身の商業施設の頃から来ているが、これまでに見たことがないほどの客数だった、と驚きを隠しきれない様子なのは、日本ホームセンター研究所所長である。(こんなんあるんや…)

「元旦に買わなければならないものがあるのか?」だけを議論していたホームセンター業界の人にとっては衝撃だったようだ。

自宅にいてもつまらない→大型店がやっているなら行ってみよう→特売もしてるなら買っておこう、という意識と行動だったのではないかと所長は推測している。

また、「多くの消費者にとって自宅がそれほどくつろげる場所ではないこと」「正月は低俗で魅力を欠くテレビ番組が目立つこと」も背景として影響しているのではと分析している。

時間を消費する場所として大型商業施設が機能している姿である。

業界の生き残りをかけているだけになかなか鋭い分析である。

元旦に限らず、大型商業施設の客を見て思うのは、彼らにとって、そこは時間を消費する場所であるということだ。元ジャスコやサティだったところは別だが、イオンモールとして新しくできたところは、効率よく買い物を済ませたい客にとっては避けたい場所だ。時間を費やしたい人間にとってはありがたい場所だが、そうではない人間にとっては魔の場所である。

巨大なフードコーナーは居場所を提供してはいるが、決してくつろげる場所ではない。にもかかわらず多くの人で賑わっている。年末年始、家族連れで賑わうフードコーナーで一人で食事をとっている人はなんとなくきまりが悪そうに見えるが、家族で廉価な(とはいえ、家族で食べれば数千円の出費である)うどんやラーメンをすすっている光景も他人事ながら物寂しいというか物哀しいというか…

マイホームという名の箱に居場所のない人に居場所を提供する大型商業施設は、社会学者・古市憲寿のいう日本的福祉なのだろうか?

ちなみに大型SCで1円もお金を使わずに水や電気、場所を消費している我が家にとってはありがたい存在です。

 

 

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努力する際もっともやってはいけないのが自分との戦い…だそうです!!

2014年12月30日 | 日記

新聞の切り抜きを整理していたら、東大法学部を首席で卒業し、財務省に入省した後弁護士となった(司法試験は在学中に受かっている)山口真由さんのインタビュー記事がありました。

私はテレビを見ないので知らなかったのですが、ニュース番組にレギュラー出演するなどタレントとしても活躍しているそうですね。すごい。

本屋で『7回読み勉強法』をチラ見した程度ですが、中身よりもその美人ぶりに圧倒されました。時々いますよね、なんでこの業界にこんな美人がいるんやろ!!って目を剥くくらいの美人が。私は保育士時代と介護士時代にそういう人に遭遇しました。どちらも重労働の割には低賃金で知られた職種です。他人事とはいえ、気になってしかたがありませんでした。なんでモデルとかせんのやろ?芸能界とか、せめてキャバクラとか行ったらいいんやない?とか思ってました。その美人が結婚したときには、相手の男に顔面パンチを食らわせたい気分でした。と同時にキャバクラ行ってもらったら生活助かるんやない?とも思いました。美が無駄に消費されるような気がしてもったいなかったです…普通を超えてる美人の境遇や心境なんてわかるはずはありませんから本気でそう思いました。

これが本題ではないんです…

山口さんは記事の最初のほうでこう言ってます。

実は昔から、天才と呼ばれることにコンプレックスを抱いていました。勉強したこと以外の内容を尋ねられても答えられないと知っていたからです。

だから天才なんだ…勉強したことがすべてで、ほんの一部を知っただけですべてを知ったと思うのが凡才だもの…

山口さんは続けます

周囲の期待に応えたかった私は、プレッシャーを勉強への意欲に転換できました。私には特別な才能はありません。そんな自分だからこそ、努力を続けられる方法論を見出せたのです。

これを謙遜と受け取るか、嫌味と受け取るか…

山口さんにとっては謙遜でもなければ嫌味でもなく、正直な気持ちなのでしょう。

天才には天才ではない人間のことなどわかるはずがないのです。

そういえば、ずいぶん前になりますが

勝間和代さん(肩書がなんなのか知りませんが)と精神科医の香山リカさんのバトルがありましたね。

勝間さんが「やればできる」と言っていることに対し

「勝間さんの言うとおりにしてるのに勝間さんのようになれない」と言って

香山さんのところに駈け込む女性が増えたとかで

香山さんが、「勝間さん、努力で幸せになれますか」と詰問し

勝間さんが反論するのですが…

勝間さんの反論がふるっていました。

私は何も魔法のように、あれをしたら成功するとか、そんなことを言ってるんじゃない。やり方があって、それをきちんと努力して実行すれば成功するって言ってるんだ…というような内容だったと思いますが、最後にこう言って釘を刺していました。

あっ、でもね、数字が苦手な人がどんなに努力しても公認会計士にはなれないからね。努力は自分の得意分野でしなきゃだめだよ

って。

勝間さん!やればできるじゃないですか、弱者への配慮!ひとりでツッコんでましたが、勝間さんも香山さんから指摘されて初めて気づいたんですよね。当然です。庶民の心がわかる、弱者に寄り添うって言うほど簡単じゃないですよね。それが必要だということさえ知らない、教えられていない指導層・エリート層がほとんどだろうけど。

さて、山口さんです。ピラミッドの頂点に立つエリートですが…

欠点・弱点のない人はいませんが、山口さんにも当然苦手なものがあり、それは運動です。根っからの運動オンチで、跳び箱4段を跳んで骨折するほどだったそうです。

消去法で努力の対象に勉強を選んだということです。

コンプレックスの塊だった山口さんにお父さんが教えてくれたのは

世の中簡単にお金はもらえない。誰もできないことをするか、誰もが嫌がることをするかだ

ということでした。

山口さんが真のエリートとして、助けを必要とする人のためにその持てる力を発揮するのか、それとも…

将来が楽しみです。活躍を期待します。

最後に、山口さんからの意外なアドバイスを紹介します

努力する際もっともやってはいけないのは「自分との戦い」

どの分野でも突き詰めれば、努力は弱い自分との戦いになるのですが、そこで勝ち抜けることができるのは、ほんの一握りの人、だそうです。

意外だった…

 

 

 

 

 

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だんなにキャラ弁作ってあげたらいいんやない?

2014年12月29日 | 日記

子育て支援雑誌に載っていたキャラ弁があまりにも見事な出来で、思わず唸ってしまいました。

妖怪ウォッチ、アンパンマン、ドラえもん、ハロウィン、トトロ…どれも私には、どのようにして制作するのか想像もつきません。はい、そうです。私はいっぺんもキャラ弁なるものを作ったことがありません。作るヒマはあるのですが(たぶん、時間かかるんじゃないですか?)技量や根性、なによりも意欲がありません…

見事なキャラ弁を見てまず心配になったのは、食べるまでは絶対安静じゃないとダメなんじゃないかということです。うちの娘なんて、普通のお弁当でもリュックサックをかついで跳んだり走ったりするので「おべんと、ちょびっとやった」状態になります。持たせる場合、キャラ弁だとどうやってあの形状を保持するんでしょうか。崩れない方法とかあるんでしょうか…

がんばって作ったキャラ弁を子どもが全く食べようとせず、こうやって食べてごらん、おいしいよ~と親が一口食べた途端大泣きしたとか、力作を全然喜ばず、普通のお弁当にしてほしいと言われたとか、キャラ弁の話題は多いのですが、完全なる他人事なのでただただおかしいです。

ところでキャラ弁っていつごろからあるんでしょうか。子どもが喜ぶようにリンゴをウサギに見立てて切ったり、 おむすびに顔らしき飾りをつけることは大昔からあったと思います。

でもここまで凝った弁当になったのはわりと最近ではないかと思います。

10年程前保育士をやっていたころ、月に一度手作り弁当の日というのがありました。保育所は建前上、保育に欠ける子どもを預かる場所なので、たいていの親は働いています。月に一度とはいえ、朝お弁当を作るのは大変です。キャラ弁など持ってくる子どもはいませんでしたし、努力の跡のわかるお弁当が多かったです。

野菜をかわいくカットしたり、オムライスに顔を描いたり、キャラ弁様のお弁当の子はいましたが、せいぜいその程度でした。

冷凍食品などを使って彩りよく上手に手抜きをするお母さんもいれば、慌ててとにかく詰め込んできました的なお母さんもいました。働いているのだから、手抜きで十分だと思います。

しかし、保育士の視線は厳しかったです。20人ほどの園児のお弁当を見比べるのですから、何かしら言いたくなるのはわかりますが、自分は早番だからと言って、コンビニのおにぎりを持ってきておいて、園児のお弁当にケチをつけるのはいただけません。どんなお弁当を持ってこようが、その子にとっては、親が作ってくれたお弁当なのです。

その日早番であったり、夜勤でいなかったり、思わぬアクシデントに見舞われたり、お弁当のことをすっかり忘れてたり(私です!!)親には親の事情があるのです。他者には寛大な心でいきましょうよ!

そいでですね、キャラ弁がここまで台頭してきた背景は明らかにSNSの普及にあると思います。だって、あんなすごいお弁当を自分の子どもしか見ないのに作るわけないでしょ!!!

保育士が見たってそれまで。なになにちゃんのお母さんマメだね~(その割には忘れ物多いし、お迎えの時間もルーズ…)と保育所内の一部で話題となるだけ。

あれだけのものを作ってブログにもフェイスブックにもLINEにも載せないわけない。また載せるからこそ話題になるわけだし。知人・友人のサイトもキャラ弁の他ホームパーティー風のものも多く載っています。猿真似さえもできない私には完全に他人事だけど、うつうつしているママたちも多いはず…

自分の自己満足にはもってこいだけど、子どもが喜ばないならやめた方がいいと思うよ…

どうせならだんなにキャラ弁作ってあげればいいんやない?手の込んだ嫌がらせだけど

 

 

 

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労働紛争の専門家に社労士は入ってないみたい

2014年12月27日 | 日記

社会保険労務士の間で話題になっている経済誌・週刊ダイヤモンド12月20日号の労基署特集だが、表紙のイラストは確かにひどい。バーコード頭のおっさんが頭かきかき逮捕状をチラつかせてるのは、威厳ない…監督官のイメージとはこのようなものなのか?

正義感丸出しは建前で、本音はいや~、一応対応しなきゃならんもんで…ってことなのか?ダイヤモンドの悪意を感じる。

知られざる労基署大解剖のコーナーでは、きりりとした若き監督官や違反は許しません的な女性監督官も出てくるのでよしとする。別に見かけをどうこう言ってるわけでもないんです…(言ってるやろ)でもメディアが何かを取り上げるときって、目的を持ってイメージを創出してるから。

特集記事をざざーっと読んでみました。覆面座談間で、40代のベテラン監督官が

「労働者には自分でやれることはやってほしい」と言っているのが印象的だった。

「これは監督官不足の問題を抜きにしても言っておきたい。監督官が労働問題解決の代行をやってくれるという他人任せでは、自分が求める結果は得られません。労働者に闘う意志があるならばサポートします」と続けている。

とても真っ当な意見だと思う。当たり前のことだが、労基署や警察に訴えればそれで自分の任務終了、あとは行政がきっちりやってくれる、と思っている人は非常に多いと思う。それか、はなっから当てにしてないか。ちょっと自分の思うような対応をしてもらえないと、何にもしてくれないとか、役所仕事だとか言う人います。

ダンダリンの原作者も

「法律は武器になる。自分で声を挙げたうえで労基署、労働組合、弁護士といった専門家に手伝ってもらおうというのが本来のスタンス」と言ってます。

専門家のところに社労士が入ってないのがなんですが…

社労士は今後この中に入りたいと思ってるんでしょうか。入っていけるんでしょうか。社労士の仕事は労務管理であって、そこから逸脱した紛争の解決などできるのでしょうか。社労士試験には民法である労働契約法がその他扱いでほんのちょびっと出るだけですが、各自自主努力でやっていくってことでしょうか。

社労士のこれからの役割・使命ってなんだろう?

 

 

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男が育休を取ってなにするの?

2014年12月26日 | 日記

今年の4月より雇用保険の育児休業給付金が、従来の50%から最初の半年に限り、67%にアップしている。支給率が上がるのは、育休を取る人にとってありがたいことだろうけど、なんで半年だけなんだろ…なんか半端な扱いだな、早く休みを切り上げて仕事に戻れってことか?とか、訝しく思ってはいたのだが、今のところ自分には関係ないしと、関心も薄れていた。

これって、男性の育児休業取得を促すためなんですね。

今さら何言うとるんじゃ、顔洗って出直してこいってかんじですか。

でも正直なことを言うと、私は男性が育休を取ってなにするん?それほど男の育休が必要か?と思うのです。北欧あたりの男性をみると、こりゃ日本のイクメンも負けてはおれん、女性が輝くにはぜひとも男の育休を激増させねば、と思うのも無理はないですが、まてまていっつも早まってばかりじゃないか、少し落ち着いて熟考したほうがいいんじゃね?とも思うのです。

女性の育休取得率8~9割と聞くと、おおーっ!ずいぶん活用されているじゃないか、男もせめて1割(現状は1~2%)を目指さないと!と思うかもしれませんが、そもそもこの女性の8~9割ってのは、現在働いている女性の8~9割ではなく、「育休を希望する人」の8~9割ってことですよね。私はさいしょ働く女性の8~9割と思っていたので、首を思いっきりかしげていたんです。じゃなんでМ字カーブの問題が起きるんだ?待機児童の数が多いと言いながら、この割合からいくと少ないんじゃないか?とか。

働く女性の育休取得率は1~2%。25万人だそうです。ほとんどの女性が出産を機に退職したり、育休を取ってそのまま退職したりしているのです。

そんななかで男性の育休取得率をあげるってことは、女性の家での負担が増えるんじゃないか?いくら給付率をあげても、妻が仕事に復帰せず(あるいはパートやアルバイトでも)夫までが休んだら経済的にも不安だし、女性でさえ1年休んだ後の復帰には仕事への不安があるのに、男ならなおのこと1年休業後の復帰にはおおいなる不安があるのではないのか?など、いろいろ心配事が次々と出てくるのです。

男性の8割が育休の取得を希望しているそうですが、妻はどうなんでしょうか。正直なところ、夫に育休を取ってもらいたいのでしょうか。自分の職場復帰とのチェンジならまだしも、そうでないなら…(経済的な理由以外で1年を待たずに復帰しなきゃならない人って、どれくらいいるのでしょうか?それにパパ・ママ育休プラスってややこしくないですか?)

私だったら夫に、育休よりも残業を少なくして早めに帰ってくるとか、休みはきちんと取るとか、子どもの発熱などに柔軟に対応できるとか、仕事を理由に家事・育児を放棄しないということを望みますが。

それに、いくら推進したって、多くの女性が出産・育児で退職しているなかで、男性が育休を取るってのはなんか無理があります。

プラチナくるみんマークっていっても、ただのPRに終わるんじゃないでしょか。

東レ研究所:ダイバーシティーライフバランス研究部長の渥美由喜さんは、元祖イクメンですが、その著書『イクメンで行こう!』のなかに、大企業がくるみんマークを取れないのは世間体が悪いので、実績を作るため無理やり一人に取らせる話がでてきます。主人公のイクメンが育休を取りたいと申し出たところ、もうすでに一人取ってるから大丈夫だ、と部長に言われます。「本当に」取りたいんですと伝えると、この忙しい時期になに言ってるんだ!!ワークライフバランスなんて建前に決まっているだろう!本音と建前を使い分けるのがビジネスマンだ!と叱られます。

おそらく多くの会社にとってこれが本音じゃないかと思います。

ただ目指せ13%!とか言っても、女性の管理職といっしょで悲劇なのか喜劇なのかわからないようなことが起きてしまうと思います。

まずは、子どもが熱出したとき、早く帰らせてもらったり、休みを取ったりするとこから始めようよ。

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