子だくさんで社労士で保育所経営者で…すごい!

2015年01月22日 | 日記
月刊社労士1月号「実務解説最前線」コーナーで、5児の母にして保育所経営者・社会保険労務士である菊池加奈子さんがご自身の取り組みについて書いておられます。

菊池さんは3人の子どもを育てながら社労士試験に合格し、開業。4人目の子どもの出産を契機に、保育園を開設されました。今年の夏には第5子を出産されたとのこと…

オーストリアの女帝マリア・テレジアも子だくさんでしたが、時代が違いますから…5人の子どもの母ってだけでも、ハハーーーッ(駄洒落じゃないんです)ってかんじです。

菊池さんは出産後専業主婦となり、社会復帰の難しさを痛感したそうです。

「働いていないから保育園に預けることができない」「保育園に預けられないから仕事を探すこともできない」という矛盾。育休復帰も大変だが、主婦の社会復帰はそれ以上にハードルが高い。女性活躍推進はすでに働いている人たちの処遇改善や働き続けられる環境をつくることだけでなく、新たな雇用の創出も同時に考えていかなければならず、子育て環境と働き方についても既存の制度を超えて検討・提案していく必要がある、と話されています。

潜在保育士についても触れています。長時間労働・低賃金・重労働が理由で、多くの保育士が出産を機に離職していて、十分な経験と実際の子育て経験から即戦力であるにもかかわらず、活用できずにいるのは社会全体にとっての損失であると言います。

菊池さんはご自身が経営する保育所で画期的な制度を作っています。

1 子連れ出勤制度、授乳のための育児時間付与
 
その昔、子連れ出勤が大論争を巻き起こしたことがありましたね…
グーグルのCEOマリッサ・メイヤーが社員には在宅ワークを禁じながら、自分の息子のためオフィスに託児所を作って非難されたり…

2 パートから短時間正社員、正社員への転換制度

保育所できちんとした基準を設けているところは少ないと思います

3 パート管理職とサポート体制の強化

4 育休中のスキルアップとスムーズな復帰のための支援

5 担任制ではなく職務ごとに担当・責任を置く人員配置

担任といっても、3歳以上児の1人担任の場合、研修だなんだと不在のことも多いので、園としてこういうやり方があってもいいなと思います

パート勤務=補助的な役割との根強い慣習があるが、パートであっても役割と権限を与えられなければ待遇も低く、モチベーションも維持できませんし、スキルアップの意欲もわきません。菊池さんが提案するようなパート管理職などが子育て世代の労働者を活用するポイントかもしれません。

子育て中はパートで、落ち着いたら正社員になりたいと考える女性が多いということなので、なおのことこういう考え方が必要なのかもしれません。

潜在保育士が54万人いると言うことですが、養成校の定員割れが多くなり、新卒確保が困難になってきているので今後は資格保有者も少なくなっていきそうです。

私も保育士でしたが、たった5年ほどで逃げ出しました。同窓生も保育士を続けている人など珍しいくらいで、一旦やめて復帰というのは、特に正規雇用だとうまくいかないみたいです。
正規ということで園側は過剰に期待して雇用される側はしんどくなってしまったり。


菊池さんは母親としての視点、保育所経営者としての視点、働くことの専門家である社労士としての視点で女性の労働を考えており、とても参考になります。

そこに里親としての視点を加えてもらえたらいいな~などと思います!

今後の活躍をおおいに期待する女性です
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